のほりひがし。 東の感想ブログ

アニメ4期・20巻『ゴールデンカムイ』鶴見監督による鯉登親子との感動物語【漫画あらすじ感想】

マンガ・アニメ感想

今回はマンガ『ゴールデンカムイ』の20巻についてです。

作者は野田サトルさん。
2014年から週刊ヤングジャンプにて
連載され2022年4月に完結。

この巻はアニメの3期と4期分が混ざっていました。
3期の分は【アニメ3期の記事】
4期分は、この記事にまとめてあります。

第七師団のメンバーが
メインの記事です。
既に登場しているキャラが
濃すぎているので
新しい2人が、違う雰囲気を持っていて新鮮でした。

ネタバレがあるので
それでも良い人だけ進んで下さい。

あらすじ

主人公の杉元は、アイヌの少女アシㇼパと
一緒に金塊を見つける旅をしていました。
金塊へのヒントは
囚人の背中に彫られた刺青人皮と
それを作ったウイルク
そして娘のアシㇼパの中に。

けどウイルクは射殺され
今では刺青人皮と、アシㇼパの中だけに。
ウイルクとの友人であった
キロランケも死んでしまいます。

こうして昔の彼らを知る人物も
ソフィア1人に。
そして彼女は、どこかへと
姿を消してしまっていました。

重傷を負った尾形を
杉元たちが病院へ連れて行っていた時に
別の場所で起きていた話。
そして、尾形により思い出された
鯉登の過去が描かれています。

 

登場人物

■杉元 佐一(すぎもと さいち)
声:小林親弘


ここに書いてあるお話では
お休みな主人公。
3期紹介ページにはちゃんといます。

■アシㇼパ
声:白石晴香


アシㇼパもここではお休みです。
この記事は
第七師団メインの回でした。

■菊田 杢太郎 (きくた もくたろう)

第七師団メンバーの中では
落ち着いたメンタルをもってそうな。
けど何か、あるんじゃないかと思う面を感じてしまう人。
この予感が外れるといいな。

■有古 力松(ありこ りきまつ)
第七師団で、アイヌの人。
彼も真面目そうで、頭を使って戦う印象が。
菊田がイエスって言ったら
ノーでもイエスって答えを変えそうな気がします。

■二階堂浩平(にかいどう こうへい)

ぶっ飛んでるけど
秘密にすべきことは
言わないでいれる、正常な面もあった。

■宇佐美 時重(うさみ ときしげ)

網走監獄の話から、登場している人物。
彼も鶴見に忠実な人でした。

■都丹 庵士(とに あんじ)
土方の知り合いである、囚人。
彼の刺青を見られたことで
この巻の話が動いていきます。

■鶴見 篤四郎(つるみ とくしろう)

第七師団の多くの人から
支持されている人。
この巻でも、その理由が見えてくることになります。

■鯉登 音之進(こいと おとのしん)

陸軍である鶴見の元につき
父は海軍の人でした。
さり気なく、貴重な位置にいる人物なのではと思っています。
個人的に、音之進の名前が好きです。

■鯉登 平二(こいと へいじ)

音之進の父。もっす!
彼は方言を使うので、話していることが
なかなか理解できず。
けどいろんな言葉が登場するのも楽しかった。もっす!!

■尾形 百之助(おがた ひゃくのすけ)

第七師団の狙撃手。
鶴見の闇を、たくさん見てそうな。
それが彼にも移ってしまったのか。
初めからダークサイドだったのが
更に進んでってる気が。
それか今までが静かにしていただけなのか。

■月島 基(つきしま はじめ)
声:竹本英史


第七師団の1人。
最後にちょろっと登場する
そのちょろっとが意味深でした。

 

感想

アシㇼパの毒矢を片目に受け
治療しなければ死んでしまいそうだった尾形 百之助(おがた ひゃくのすけ)
誰もが反対する中で
杉元 佐一(すぎもと さいち)だけは
彼を病院へ連れて行こうとします。

それは彼の死に
アシㇼパを関わらせないためでした。
けど治療を受けた後
この時を待っていたとばかりに、尾形はひと暴れ。

この巻では、その頃
別の場所で起きていた話から始まります。

 

菊田 杢太郎と有古 力松(アニメ4期39話)


『ゴールデンカムイ』アニメ公式サイトより出典

杉元たちが、尾形に振り回されていた頃
別のところではまた
鶴見 篤四郎(つるみ とくしろう)の勢力が
金塊へ一歩近づいていました。
鶴見のために動く人が
どうしてこんなにいるのか。
話を見ていくと、わかるけど
わかりたくないような。笑

 

山奥の温泉には
第七師団の隊員が、集まっていました。
そこは登別地獄谷
(のぼりべつじごくだに)。
北海道最大の温泉地と言われ
傷への効果があるんだとか。
日露戦争後には、第七師団の
療養地としても使われていた場所でした。

その温泉に来ていたのは
菊田 杢太郎
(きくた もくたろう)

有古 力松(ありこ りきまつ)。
そして彼らの様子を
見にいくよう言われた
宇佐美 時重(うさみ ときしげ)
二階堂浩平(にかいどう こうへい)の4人です。

 

出た温泉ってことで
ここでも絵が、暑苦しかった。
コミックでは、急所のそばに
吹き出しが描かれていて
野田さんはドエスだと思った。
読む時に見るじゃん。じゃんじゃ〜んっていう。笑

どうも、アシㇼパたちの
いない場面は
戦うシーンでなくても、ピリついた感じが。
宇佐美と二階堂が
そこへ送られたのも
菊田と有古が
戦後ずっとそこにいた理由も
何かありそうだと思ってしまう東です。

 

新キャラの菊田と有古は
真面目で、常識がありそうな
鶴見とは合わなそうな印象でした。
そんな彼らが、どうして
鶴見の下についているのか。

また、この温泉地には
土方と面識のある
都丹 庵士(とに あんじ)
がいました。
懐かしい。
色々ありすぎて
網走監獄での出来事が、遠い昔のような。
彼はその監獄で、杉元を裏切った盲目の囚人です。

都丹は按摩さん
(あんまさん:マッサージ師)として
彼らの客室を訪れていました。
その最中に、暗闇の中で妙な模様の服を
見かけたという会話を都丹は耳にします。

菊田たちはまだ、それがなんなのか
気づいていなかったけど
都丹はすぐに理解。
自分の背中にある刺青のことなのでした。

人の気配に敏感な彼が
まさか見られてしまうとはって。
それもあったけど、雪が積もっている中
背中出して歩いていたことにもビックリでした。笑

 

この時点で、自分なら即逃げます。
けど都丹は仲間2人の意見もあり
離れるどころか
まずは模様を気にしている
菊田と有古を消そうと画策。
そして宇佐美と二階堂がもつ
鶴見の情報を、手に入れようとしていました。

けど都丹らは兵士でもなく
みんな盲目です。
仕掛けるタイミングを誤れば命取りに。

決定権は都丹にあっても
感情的な周りの人たちに押され
遂行の時を、決めてしまったように見えています。
イヤな予感が、むんむんでした。

 

その間の、4人はというと
刺青人皮のことを知りたい菊田たちと
聞かれても口を割らない二階堂たちに分裂。

そして模様が刺青であることを
とうとう有古は突き止めてしまうという。
イヤな予感倍増でした。

その後はもう。。。
早く土方に、ここで起きたことが
伝わってほしいです。
戦いのプロ4人VS盲目の3人では
いくら都丹が強くても、分が悪すぎたと。

 

刺青人皮は恐ろしいなって
戦いのたびに思います。
その先の金塊が目当てですが
ここでも抜け駆け合戦が、静かに起きていました。

最後には、頭のいい
有古と菊田が
刺青人皮を手に入れることに。
そして2人は、自分のものにするのではなく
鶴見の手土産にっていう。
何が彼らにそうさせるのか、知りたい東でした。

 


『ゴールデンカムイ』アニメ公式サイトより出典

 

ボンボンが。(アニメ4期40話)


『ゴールデンカムイ』アニメ公式サイトより出典

20巻の後半では
鯉登 音之進(こいと おとのしん)
入隊するまでが描かれています。
てことで、スカウトマン鶴見の登場です。

尾形、月島の父は死んでしまったけど
鯉登の父である
鯉登 平二(こいと へいじ)は健在。

口癖は「もす」。
老若男女問わず、みんなクセが強め。
平二は帝国海軍の司令官で
鯉登は、生まれながらのお坊ちゃんでした。

 

鶴見と出会ったのは14歳の時
場所は鹿児島です。
方言がたくさん。
よくわからない部分もあったけど
それがまた良きでした。
アニメだと、声が聞けるので
これが鹿児島の会話の
雰囲気なんだって、楽しかったです。

最新のチャリをかっ飛ばし
曲がり角から突然現れた
鶴見のことを、吹っ飛ばした音之進。
あげくバカ野郎と捨て台詞を吐き
そのまま放置してく
元気なちびっこでした。笑
今じゃ考えられない。

 

『ゴールデンカムイ』アニメ公式サイトより出典
 
そんな音之進に、全力で
大人の叱り方をした鶴見は
彼にとって貴重な存在に。
僅かな時間の中でも
音之進にとっては
初めての経験がいっぱいです。

心を許してるのか
初めて会った鶴見に
死んだ兄のことまでも
話せてしまうのでした。
自分が死ねばよかったという
彼もまた、辛い中を生きている人です。
まだ子供なのに。

また会えるのかと聞く音之進に
鶴見は、もしまた会えたら
それは天の意思だと伝えます。
言ってくれるぜ、鶴見さんよと
ヒューヒューの東でした。

 

そして、2年後の函館で
その時はやってきます。
この日も変わらず
チャリをかっ飛ばす音之進。

突然、彼の前を塞いだのは
今度は鶴見ではなく
顔を隠した3人の男たち。
そのまま音之進はさらわれ
拉致事件が発生してしまいます。

 

『ゴールデンカムイ』アニメ公式サイトより出典
 
その後の鯉登邸は
重い空気に包まれていました。
そこへ助けに現れたのが、鶴見中尉です。

一方、平二は口数が少なく
何か考え込んでいる様子。
その間にも、鶴見が中心になって
作戦が立てられていきます。
けど音之進の拉致に
ロシアが関わっているのではとなり
その時点で、平二の中には
答えは出ていました。

これを引き金に
ロシアと戦争になるかもしれないと
彼は、国と子供を天秤にかけます。
そして選んだのは、日本でした。。。

 

やっと通じた電話越し、平二が
音之進に言いかけたところで
彼の方から、死んでしまった兄のように
なれなかったことを謝ってきます。
子供が、そんなことを言えてしまうのが悲しい。

その後、音之進は
覚悟が決まったのか
犯人相手に、やけくその大暴れをします。
息子の言葉と
受話器から聞こえる、乱闘の様子に
平二はまた、何か考え込んでいるようでした。

けどこの通話で、発信源を掴み
居場所の特定に成功します。

そして平二も覚悟が決まったのか
さっきとは様子が一変。
あの考え込んでいた彼は
誰だったのかって。
音之進のもとに
爆速で向かう父の姿がありました。

 

『ゴールデンカムイ』アニメ公式サイトより出典
 
チャリに乗って。
もっと言うと、音之進の三輪車に乗って。
こいで進んでるはずなんだけど
効果音の描写パワーで、バイクに見えていました。笑

その後、平二の後ろには
駆けつけた鶴見の姿が。
大の男が、2人乗りで
三輪車をかっとばすシーンは、ツボです。

2人の連携技と、路面電車に突っ込んで
チャリが大破しても走り続ける
平二を見てほしい。笑

息子のために
後輪2つが無くなっても
残ったハンドルと前輪はそのまま
自分の足で走る凄まじさ。

鶴見も、彼の背後で見事に
吹き飛んでて、笑ってしまいました。
このシーンがすごく好きです。
楽しすぎてました。

 

そして、音之進が
捕まっていた建物に到着。
直後、平二は何者かによって
気絶させられてしまいます。

その後、音之進がいる部屋の
ドアを開けたのは、なんと鶴見。笑

彼が平二を気絶させたんだと
思った瞬間でした。
けど音之進は
この完璧すぎる再会に
心を掴まれることになります。

 

犯人らは鶴見により、ドアの外で射殺。
ですが、その後始末をしていたのが
尾形 百之助(おがた ひゃくのすけ)
月島 基(つきしま はじめ)

そして菊田
3人だったことに
またイヤな予感が。

その後、目を覚ました平二には
誇らしいと認められ
親子の関係は、以前よりもいいものに。
平二は海軍ですが
音之進は、陸軍士官学校に合格。
鶴見のもとに行くことを、決めたのでした。

 

これも全部、鶴見の目論見だったのか。
音之進の瞬間的な回想として
この話が、描かれています。
そのきっかけを作ったのは、尾形でした。

尾形が病院から
逃走する時の出来事です。

彼が音之進に、銃を突き付けながら
最後に残したセリフは
ロシア語での「ボンボンが。」でした。

同じセリフを、拉致犯人も
銃を音之進に突きつけて言っていたのです。
誘拐犯は、そのセリフを残した後
音之進を縛りつけ、そしてドアの外で
鶴見か、犯人らの銃声がしていたのでした。

 

また鶴見が、月島も
ロシア語を話せると言っていたので、ムムムと。

全部が、鶴見との感動の再会を
演出すべく、起きた出来事の気がしてならないでいます。

音之進、気づくんだ。。。

もす。。。

 

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