のほりひがし。 東の感想ブログ

TIME/タイム 若さを得たことで与えられた時間の恐怖【映画感想・あらすじ】

映画感想

やっほの東です。
今回は映画『TIME/タイム』を観て
思ったことを書いていきます。

健康のことを書くのも好きですが
もとは感想書きの東でした。
少し戻るタイミングがきてるみたいです。

登場人物までの内容が
消えてしまったので
やり直しをしていました。
がしかしで、途中で文章復活するという
ミラクル発生。
パリンピーしてたテンションも復活です。
ということでレツゴ。

あらすじ

遺伝子操作の技術が発達して
人間が25歳から
歳をとらない世界が存在していました。
これにより、貧困層には
悲惨な社会の仕組みができあがります。
そんな状況の中
貧しい人たちの住むスラム街に
主人公のウィルは暮らしていました。
この不平等な世界のあり方により
復習を誓ったウィルの時間が描かれています。

 

映画情報

監督:アンドリュー・ニコル
原題は『In Time』
2011年に公開されたアメリカの映画です。

当初のタイトルは『Now』や
『I’m.mortal』だったのだそう。
『TIME』とあわせて
現在のことだったり
死を表すものだったりを
意識して見ると、深みが増すかもです。
I’mの後に.があるのが
面白いなと思いました。
先に死が待っていることを
予兆する意味のmortalが
他の単語に変わりそうにも感じています。

 

登場人物/キャスト

■ウィル・サラス/ジャスティン・ティンバーレイク
吹替:浪川大輔
スイスの高級腕時計メーカー
レイモンド・ウィルから名前がつけられているのだそう。
彼らほど富裕層と貧困層のエリアを
自由に行き来している人は、いませんでした。
自分の中の正義みたいなものが
誰に何を言われても、揺るがなそうな人に見える。

■シルヴィア・ワイス/アマンダ・サイフリッド
吹替:篠田麻里子
ウィルが出会った人が
シルヴィアじゃなかったら
ウィルは映画の中でできたことの
半分もできていなかったんじゃって。
そのくらい彼女は重要な存在でした。

■ヘンリー・ハミルトン/マット・ボマー
吹替:小松史法
彼を見てると
年齢ってなんだっけってなる。笑
富裕層のエリアに
彼と同じような考えの人が
どのくらいいるのか気になった。
あと、やっぱり一回
今の体でおばあちゃんを
体験してみたいなって思った。

■フィリップ・ワイス/ヴィンセント・カーシーザー
吹替:緑川光
シルヴィアのお父さん。
彼の名前は
世界三代高級時計の
パテック・フィリップから
付けられているとのこと。
スイスが誇る腕時計メーカーの1つです。
彼女と同い年くらいに見える
お父さんは不思議な感じでした。
見た目は若いけど
時々感じる雰囲気は
やっぱりパパさんだった。

■タイムキーパー・レイモンド・レオン/キリアン・マーフィー
吹替:内田夕夜
スイスの腕時計メーカー
ブライトリングの創設者
レオン・ブライトリングから付けられています。
彼は、ブログには登場しないけど
ウィルたちと深く関わる人物です。
ウィルのお父さんとも関わりがあったらしい。
てことはで、いくつ?ってなってます。

映画に出てくる
他の登場人物たちにも
時計に関係している名前が
付けられています。
そういうところにも
監督のこだわりを感じていました。

感想

25歳で止まる、外見の時間


シネマカフェより出典

25歳から歳を取らないって
普通にやばいと思った。
登場人物はみんな
外見が25歳以下の人たちです。
ウィルのお母さんも
シルヴィアの家族もみんな
25歳で外見の時間が止まってます。
口頭で何歳ですって
自己紹介しない限り、ピンとこなかった。
永遠の若さを手に入れられるって
体験したことのない自分は
やっぱり良いなと思った。
けど誰もが若いままの世界は
完璧すぎて少しビクビクと。笑

映画の時間は140分くらい。
この世界に浸るのは2時間と少し。
だからまだ、キラキラ眩しくも見えたけど。
これが一生分続くのは
レコードの盤面を
グルグル歩いているのと、変わらない気がしてました。

 

人口削減のために課せられた決まり事


シネマカフェより出典

ウィルはスラム街で暮らす人です。
スラム街の人たちは
課せられたルールにより
その日を生き延びるのも、大変な状態でした。
永遠の若さを手にした代償があったのです。
それが時間=お金のルールになります。

この世界は、自分に残された時間が全てで
それが全財産でした。
だから何か物を買う時には
自分の時間を1時間分とかにして
差し出すことで、手に入れることができます。
ウィルの持っていた時間は
常に1日分くらいでした。
朝、目が覚めれば
時間は1日を切っている毎日です。
とにかく時間を得ようと
彼は働き続けていました。

けど時間を得るために使うのも、時間です。
これじゃあ一向に
その苦しさから解放されるはずがなく。
貧困層の人たちは
常に時間に追われながら生きていました。
そして物価は上昇。
労働のノルマも上がっていきます。
貧しい人たちに
更に追い討ちをかけるような
流れができていました。
このストレスは、尋常じゃない思います。
自分だったら
どこかのタイミングで発狂して
倒れちゃいそうだった。笑

時間の価値を
意識させられる映画です。
現実では、何かを買うために
支払うのはお金だけど
そのお金を稼ぐために使った
時間の重みも感じました。
今実際に、現金を手で支払う習慣から
変わりつつあります。
お金の移動は、データの中で。
けどそこには、自分の時間が
乗っているのを、忘れちゃいけないなと思いました。

それと、この映画で不思議だったのが
福祉施設が出てくるところ。
25歳から歳を取らないのに
そういう施設が、今でもある理由はなんだろうって。
ウィルのお父さんのことも
話題には出るけど、詳しくは明かされず。
そういう疑問が色々と残る作品でもありました。

 

ウィルに時間をくれた人

時間を求める人しかいないスラム街に
1人の男性が紛れ込んできたことで
物語が進んでいきます。
彼はヘンリー・ハミルトン。
105年も生き続けている富裕層の人でした。
この時でも100年くらいの時間を
彼は持っていたのです。
このスラム街で
時間を派手に使っていたヘンリーは
すぐに狙われ、トラブルに巻き込まれます。
そんなヘンリーを助けたのが、ウィルでした。

ヘンリーは永遠の命を手にしたことで
逆に死を求めるようになっていたのです。
ウィルからすれば、それは
とんでもないことでした。
身近な人の死を味わったばかりの彼には
酷な話だと思った。
そんなウィルに、お酒を飲ませつつも
ヘンリーは、ある話を聞かせてくれます。
それは富裕層しか知らない事実でした。

少数が永遠に生き続けるために
多くの人が犠牲になっていると。
そして人が増えすぎることのないようにと
人口を減らすための計画が、進んでいたのです。
貧困層の人たちは、一部の人によって
確実に追い込まれていきます。
事実、税金と物価の上昇に対して
ウィルに与えられる給与は減っていました。

貧困層の住むエリアから
富裕層のエリアまでは、何重にも
ゲートが用意されています。
そのゲートを通るには
やっぱり時間が必要でした。
1か月から始まって
最後のゲートでは
1年分を払わないといけません。
その日を生き延びるのでも
やっとの貧しい人たちには
とても通れるものではなく。
ヘンリーが、スラム街に来てなかったら
ウィルが一生入れることのないエリアでした。

 

一部の人が得ている莫大な時間


シネマカフェより出典

どうして隔離するようにして
ゲートを何重にも用意したのか。
それは溢れかえった大多数から
ある秘密を守るためでした。
世界には、多くの時間が
存在しているのです。
それを一部の人が
占領しているのだそうでした。

映画ではシルヴィアの
お父さんだけでも
100万年分の時間を保管しています。
腕に映し出されている時間も含めたら
もっと大きな数字に。
膨大な時間は
世界に存在していたのです。
ほとんどの人たちは、これを知りません。
多くを一部の人が得て
わずかなものを、溢れかえるほどの人が
奪い合っている。
これが、映画の世界のあり方でした。
重要なことは知られまいと
壁を作って囲い込み
死んでいくような仕組みが
出来上がっていたのでした。

 

囲われた人同士の不毛な争い

スラム街では、争いが絶えません。
生き延びるためならなんでもする。
みんな死んだことはなくても
死への恐怖は同じです。
それはきっと、持っている時間の量に
関係はありませんでした。
有り余るほどの時間を得ても
更にと、手を伸ばしているように見えました。

だからこそ、富裕層の人たちにも
スラムの人たちが
生き残るために争うのが、よくわかると。
ならどうすれば、もっと状況が
悪くなるのかもわかっていそうな。
こうして直接手を下さなくても
勝手に死んでいくように
できてしまうのかなと思いました。

そして貧しい人たちが
争ったところで何も生まれるはずがなく。
自分のために
相手を傷つけていたはずが
本当は自分のためにはならなくて
自分も駒のような存在だったらって。
そういう虚しさを感じてました。
弱者が弱者を脅して何かを得たところで
何も生まれません。
弱者が強くなるには
力を合わせることが必要に見えました。
綺麗事の世界に感じるけど。

その最初の段階が
この映画だと思います。
時間と真実を知ったウィルが
富裕層のシルヴィアと
力を合わせる様子が描かれています。
そして貧しい人たちに
世界の一部に集中した時間を
分けていこうとするのが
2人のしていたことでした。

これに対して
シルヴィアのお父さんは
世界のバランスが崩れると、話してきます。
けど本当のことだと思いました。
なんの計画も無しに
突然バランスが崩れたら
どうなるんだろう。
今まで争うことが常のゾーンにいた人たち。
彼らが、これまで
手にしたことのない力を得たら
危険な存在になりそうな気がしました。
今まで保たれてたバランスが
崩れるのは、それもそれで
自分は怖かったです。
世界を変えようとした2人が
この状況の中で
どうやって最後まで走り抜けたのか。
彼らの物語は、映画でお楽しみください。

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