のほりひがし。 東の感想ブログ

【ネタバレ注意・あらすじ感想】映画『シン・ウルトラマン』人間と外星人の間にいるウルトラマンの選択

映画感想

こんにちはの東です。
今回は2022年5月13日公開の映画
『シン・ウルトラマン』についてです。

監督を樋口真嗣(ひぐち しんじ)さん
企画や脚本を庵野秀明(あんの ひであき)さんが勤められています。

ウルトラマンの物語が
一気に詰め込まれた作品に。
初めての人やブランクのある人は
事前に物語をなんとなく把握しておくのをお勧めします。

ネタバレがあるので
それでもいい人だけ進んでください。

あらすじ

地球に突如現れた巨大生物である“禍威獣 かいじゅう”。
通常の武器が通用しない生物に
政府は対禍威獣チームとして
禍特対(かとくたい)を設立しました。
そのメンバーの1人が
空から現れた銀色の巨人による被害から
子供を守ろうとしたことで
物語が進んでいきます。

 

登場人物・キャスト

禍威獣特設対策室専従班
禍特対(かとくたい)

■神永 新二(かみなが しんじ)
斎藤工

主人公。
チームにいながら
単独行動が多そうな彼。
独断で動いたことにより
1つの命を救ったものの
その体は大変な役割を担うことになります。

■浅見 弘子(あさみ ひろこ)
長澤まさみ

彼女は途中で禍特対に
配属された人物。
最初、神永に対して
プンプンだったのが
変わっていく様子が楽しかった。
ズバズババリバリのキャリアウーマン。

■滝 明久(たき あきひさ)
有岡大貴

非粒子物理学者。
彼らの会話は、素人の自分には
レベル高すぎてワカメだった。笑
けど外星人の力を前に
そんな彼でも心が折れかけてしまって。
人類の技術を駆使しても
太刀打ちできない相手に
打ちひしがれる滝。
それでも彼を信じたウルトラマンに
ジーンとしてた。

■船縁 由美(ふなべり ゆみ)
早見あかり

汎用生物学者。
彼女と滝、浅見、班長のバランスの良さ。
余計なことは言わないけど
必要なことはちゃんと伝えるところ。
暴走気味な滝とのシーンで
そう感じる部分があった。

■田村 君男(たむら きみお)
西島秀俊

禍特対の班長ってだけでも
プレッシャーやばそうなのに
そこに更に、外星人が混ざっていたらって。
自分で自分を落ち着けてる
シーンに笑ってしまってた。
がんばれ班長。笑

外星人
■ウルトラマン
今作のウルトラマンには
戦える3分間のリミットを知らせる
胸のカラータイマーがついていません。

これは初代ウルトラマンの
デザインを考えた
成田亨(なりた とおる)さんの
意思を尊重されてのことなのでした。

当時、企画・脚本を務めた
金城哲夫(きんじょう てつお)さんの
依頼を受け、反対でありながらも
カラータイマーをつけることになったのだそう。

点滅してしまえば
宇宙人ではなく、ロボットのように
なってしまうと。
それでもこの案が通っての
あの点滅とのことでした。

庵野秀明さんのコメントのページはこちら

■ザラブ
声:津田健次郎

平和的な交渉を持ちかけてきながら
裏でジワジワ攻めてきてた外星人。
声が加工されていても
すぐに誰が声を出しているのか
わかってしまうところ。

■メフィラス
山本耕史

人気のキャラクターだと思う。
彼の登場で、物語が
また面白い流れを作ってた。
ザラブ、メフィラスの流れが好きでした。
彼とウルトラマンの会話は
静かな言葉の戦いみたいだった。

 

感想

SJHU(シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース)による作品

今作はSJHUによる
3作目の作品になります。
・東宝(映画・演劇の製作配給・興行や不動産業を行う日本の企業)
・カラー(庵野秀明さんが代表を務めるアニメ製作会社)
・円谷プロ(日本の独立系映像製作会社で「ウルトラシリーズ」を始めとした番組や映画の製作会社)
・東映(日本の映画の製作、配給、興行会社)

この4社が立ち上げたプロジェクトになります。

日本が誇る4つの作品を
「シン」の言葉で繋ぎ
1つのプロジェクトにしたのが
SJHUの試みです。

2016年に『シン・ゴジラ』
2021年に『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開。
そして今作の『シン・ウルトラマン』
更に2023年3月には
『シン・仮面ライダー』
の公開が予定されています。

注目が庵野秀明さんの務めている部分。
『シン・ゴジラ』
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
では総監督
『シン・仮面ライダー』では
監督を務められています。

なのに『シン・ウルトラマン』だけ
監督ではなく企画・脚本の立場
に。

どうしてなんだろうと思ったけど
エンドロールを見れば、ストンとくるはず。
庵野秀明さんの名前の多さ。
監督でない立場だからこそ
できることがあるのではと。
庵野秀明さんにとって
この『シン・ウルトラマン』は
また違う特別さを持った作品に
感じるエンドロールでした。

 

ウルトラマンと人間を繋ぐきっかけになった神永新二

ウルトラマンの原点である
1966年から始まった『ウルトラQ』

その第1話に登場した
禍威獣ゴメスから始まり
様々な地球外生物が現れるようになった日本。

そこで政府は彼らに対抗するため
防災庁と禍威獣特設対策室専従班
(禍特対 かとくたい)を設立

日本を未知の脅威から守ろうとしていました。

既に6体に襲われており
7体目である透明禍威獣「ネロンガ」の襲撃にあっていた日本。
電気を食べることで
透明になり、姿を消すことのできる禍威獣です。

そこに陸上自衛隊特科大隊や禍特対が
出動するも、周辺は破壊されパニックに。

その時、大気圏内に謎の飛行物体が
姿を表します。
それがネロンガに気づいて
やってきたウルトラマンでした。

その頃、主人公の
神永 新二(かみなが しんじ)

子供が逃げ遅れていたことに気づき
禍特対から離れ、その子を命懸けで守る行動に出ます。

直後、ものすごい衝撃波が周辺を襲うことに。
神永は身を挺して
子供の命を救ったものの
帰らぬ人になってしまうのでした。

てっきり、彼が人間の姿になって
地球に紛れ込んでいたのかと
思ったけど違ってました。

自分の命と引き換えに
子供を守った神永。
彼の行動に気づいていたウルトラマンは
そんな神永を理解したいと思ったよう。

神永も単独行動派ではあったけど
ウルトラマンの比ではなく。
人のように群れることのない
ウルトラマンには、彼の気持ちが
理解できかねていたのです。

自分が地球に降り立ったことで
死んだ神永を通して
人間を理解したいと思ったウルトラマン。

彼は神永の体を借りて
この地球を外星人から守っていくことになります。
なので本当の彼は
森の中で死体になって
横たわっていました。

それを誰も知らないっていうのも
悲しかったけど
ヒーローたちの戦いの被害にあって
見えないところで命を落とした人の
姿をリアルに見た
ような
気持ちにもなってた。

人類とか地球とか
大きなものを守るために
個の命が失われていたり。
ヒーローの物語で避けられない
痛い部分を、一番最初に観て
そこから物語が進んでいった
『シン・ウルトラマン』。

そしてウルトラマンが
ただ人を救おうとしている
善良な存在ではないことも
描かれている作品です。
子供の頃の記憶では
彼は人間のために戦う
ヒーローなんだって焼き付いてて。笑

けど公式情報には
発表されていないキャラクターと
ウルトラマンの会話を聞いていると
それがよくわかります。

そんなウルトラマンは
人類のためよりも、まずは仲間を。
そして彼らが思う人々の為にってなって
結果的に人類を守ることになっていったようにも見えました。

長い時間を生きられる
外星人にとって
人間の一生は本当に短いもの。
そんな人類のために
自分を危険に晒す
ウルトラマンは、外星人からすれば
異質な存在だと思う。

ウルトラマンの仲間は
彼を思い、止めようとしてたけど
ウルトラマンの意思の強さは
それでも揺るぎませんでした。

 

禍威獣特設対策室専従班の仲間たち

ウルトラマンだけでなく
外星人は群れることがありません。
基本単独行動であり
自分の命を犠牲にしてまでも
他人を守るなんてありえないことだと。
合理的って言葉が浮かぶ。

感情が欠落しているような
どこか淡々とした感じの雰囲気をしてた。
それゆえに神永と
人の姿をしていたメフィラスは
人間を超越した、神秘的な感じが。
その独特の雰囲気は
実際に見てほしいところ。
メフィラスが神永に
取引を持ちかけるところは緊張した。笑

メフィラスは完全に外星人です。
けどウルトラマンは
半分外星人であり、もう半分は
神永という人間。

彼を通して禍特対の人たちと
過ごした時間は、ひとりで生きてきた
ウルトラマンに影響を与えることになります。

 

ウルトラマンの出現により
公安調査庁から配属された
浅見 弘子(あさみ ひろこ)

神永は彼女とバディを組むことに。
バディは相棒のこと。
けど相棒を持ったことのない
ウルトラマンと、彼女の関係が面白かった。

本当の神永が描かれていた時間は
映画の最初だけで、どんな人だったのか
そこまで詳しくは描かれていません。
けどウルトラマンが登場した時
子供を見つけて、独断で単独行動に出てた神永。
彼は元から単独で動くタイプの人だったのかも。

そんな彼よりも更に
マイペースなのがウルトラマンでした。
バディの浅見は最初
そんな神永に文句攻撃をしてて
緊迫した状況だけど
思わず笑っちゃう場面でもあった。笑

 

そして禍特対班長の
田村 君男(たむら きみお)

まさか外星人が同じ
チームにいるとはって。
本当は一番動揺してたんじゃないかって思う。
本能を理性で抑えようって
声に出して押さえ込もうとする彼は
まさにリーダー。
けど心臓バクバクしてそうだった。笑

そして生物学者の
船縁 由美(ふなべり ゆみ)

彼女も途中ストレスが爆発して
お菓子ドカ食いしてたけど
それでも最後までチームの一員として
一緒に行動していた人物。
チーム最年少の
非粒子物理学者
滝 明久(たき あきひさ)

爆発した気持ちをお姉さんのようにして
静かに聞いてたシーンを見て
チームのバランスの良さを感じてた。

マイペースすぎて協力的じゃないように
見えてた神永が、実は
協力的な存在だったって
わかった時の感じが好きだった。
それはウルトラマンが神永の姿を
しているって、みんなにバレた時から
だと思う。

正体を隠していたことに
最初は激怒した浅見だったけど
もし自分ならどうしてたかと
聞いてきたウルトラマンに
受け入れるしかない彼女がいた。

彼女だけでなく
いろんな人が彼の言葉には反論できず。
それと彼が本当に
敵から人々を守ってくれている様子
人類のために必要な情報を
分け与えてくれるところに
チームの信頼も高まっていってたように見えた。

 

全体の流れがわかった上で
2回目を見ると
このチームワークができていく
流れがよくわかります。
けど1回目だと、もしかしたら
チームが団結していく早さに
追いつけないかもしれない。

2時間くらいの間に
ウルトラマンの最初からが
懐かしのキャラクターと一緒に
一気に詰め込まれているから。

けど2回目に観ると
禍特対の中の関係を
いくつも起きるアクシデントの
中で、並行して上手く
収められていることの凄さを感じるように。

浅見と出会ってからの
上手くいかない関係が
ウルトラマンの正体がバレたことで
彼女が歩み寄れるようになり
ウルトラマンも人間の中に
混ざって、能力を発揮。
ウルトラマンという
未知の存在を匿うことで
禍特対は取り囲まれ
その中で彼らの団結力が増していく。

その盛りだくさんが
詰め込まれてて
ちょっと早足ではあったけど
キャッチコピーにもある
「空想と浪漫。そして、友情。」が描かれていました。

キャッチコピーを意識すると
仲間を超えた友情が芽生えていたのかって。
それは禍特対のメンバーに
死んでしまった神永に
そして彼と同じ星の存在になのか。
それかこの全員に言えることなのか。

見終わった後に、膨らむ作品になってます。

 

大人向けのウルトラマン

2回(1回目は半分見逃してる;)
映画館で観たけど
自分の場合はどちらも
大人やご年配の人が多かった。

ただ戦うだけじゃなく
会話で戦いを中断する展開もあったり。
会話で引き分けになってしまうウルトラマン。
いつの間にそこまで進化していたんだって。
最初の頃で記憶の止まっている
自分はビックリでした。

そしてチームワークもハイレベル。
1人は外星人
4人はエリート。
すごいチームだった。
そんな彼らが中心人物になって
描かれているから
出てくる会話が、そりゃもう難しくて
頭がへにゃんと。笑

彼らに接触してきた
ザラブやメフィラスも
人の知恵を超えたところに
いる存在で、会話の無駄のなさ。
ということはで、全部が重要にも感じる
この気の抜けない感じ。

続く交渉に、難しい計算式にと
日本の上に立つ人たちの
日常は緊張状態が続いてた。

それは独特なカメラワークにもよるものだとも思う。
空間を覗き見ているような感じで
切り替わるカメラワークに
なんとなく緊張感を感じる自分がいた。

 

そういう部分から
今作は子供向けのウルトラマンではなく
大人向けの作品に感じています。
体を使う戦いだけじゃないバトルが
ずっと続いてたようにも思う。
『シン・ウルトラマン』は
初期の頃からのファンが
楽しめる作品になっているのは
間違いありません。

当時子供だった人も
今は大人に。その人たちが
中心になって楽しめる作品でした。
ブランクのある自分も楽しかった。
半分見損なっていたとはいえ
2回目も最後まで
楽しませてもらった東でした。

 

ザラブ星人ともうひとりのウルトラマン

ザラブ星人が初めて登場したのは
1966年に放送された『ウルトラマン』
第18話「遊星から来た兄弟」
になります。

『シン・ウルトラマン』では
1996年スタートの
『ウルトラQ』や『ウルトラマン』に
登場したキャラクターの
エピソードが2時間に収められているのです。

当時のファンにとって
過去の物語を今の映像で
見れるのはすごく嬉しいこと。

最初から「ネロンガ」「ガボラ」との
戦いが続き、次に登場したのが
これまでの生命体とは違うザラブ星人でした。

ザラブ星人は、人類と
友好な関係を結ぼうとするものの
裏でコソコソと卑怯な手を使ってきた外星人。

神永を監禁し、外では
偽物のウルトラマンに都心を破壊させていたのです。
ウルトラマンへの
信頼を失くさせるのが目的でした。
そこから争いを起こさせようと
これがザラブの狙い。

けどこれはバディである
浅見との間にあった信頼関係により
阻止されることになります。

ウルトラマンは浅見の言う
バディの関係を試したようにも見えてた。
監禁される前にウルトラマンは
元同僚に頼んで
変身に必要なベーターカプセルを
彼女に託していた
のです。

これは彼女や元同僚の彼を
信用していないとできないこと。
ウルトラマンが2人を
信用してみることにした心の変化には
追いつけないでいたけど
彼は、その時の浅見たちの
行動で、信頼にたる人物なのかを
確認していたようにも。

次々地球が襲われる中で
行動しながら確かめていく感じ。
神永を囲む人間が、どういう人なのかを
徐々に知っていくウルトラマンに見えてた。

 

彼女に助けられ形勢逆転。
浅見にもピンチがやってくるものの
すぐに変身したウルトラマンによって
彼女は助けられ
偽のウルトラマンに扮したザラブ星人との
戦いに一気にけりがつくことになります。

ザラブ星人はウルトラマンの
パワーに敵わず、本当の姿に戻ってからの
最後は一瞬だった。

もっと戦いが続いてほしいとも
思ってしまったけど
ここから先にまだまだストーリーが。

次はザラブ星人よりも
更に人間の世界に溶け込むのが上手な
外星人メフィラスの登場。
どんどん進んでいく話に
最初は追いつけないでいたけど
今思うと、この詰め込み方が
ウルトラマンへの愛なのではと思う。

 

外星人メフィラス

最初に書いてしまうけど
彼がラスボスではなくて。
ストーリーの情報量に驚いてた。
ラスボスの気満々で観てたから。笑
やられたーって。

メフィラスは暴力を好まない外星人でした。
頭もめちゃめちゃいい。
ザラブ星人の上をいく知能を持ち
万全の計画を用意して、地球にきたようだった。

そして『ウルトラマン』の33話に
登場している悪役です。
その時も隊員を巨大化させているシーンが。
『シン・ウルトラマン』でも
同じように浅見が巨大化し
メフィラスによる人類への
プレゼンテーションの材料にされてしまうのでした。

ここまで考えていたのかと。
彼の用意周到さ。
そうして禍特対、政府、
神永とジワジワ交渉していく流れが待っています。

神永とメフィラスが
公園で一緒にいるシーンは
2人がいたブランコだけ
切り取られたような不思議な感じがしてた。

淡々と話し続けるメフィラス。
それを聞いているウルトラマン。
やっぱりの漂う緊張感。

ふたりを見てると
周りで何も知らずに遊んでいる
人たちとの違いが。
どちらにも、神秘的なものを見てしまってた。
けど交渉は決裂。

神永の意思がそうさせたのか
ウルトラマン自身が選んだのか。
そこまで淡々としていた
メフィラスの様子が少し変わったものの
それでも頑ななウルトラマンに
彼は静かに手を引くことになります。
そこまで平和的に進めたいのかと
不思議に思う外星人だった。

そんな彼らも財布を持って
食事をすればお金を払う。
しかもメフィラスが連れてきたのに
割り勘でっていう
彼らの様子に笑ってしまってた。笑

 

ウルトラマンの選択

これまで緻密な作戦を練って行動してきたメフィラス。
怪獣が一気に現れたのも
ザラブ星人が交渉してきたのも
彼によるものなのでした。

禍威獣やザラブ星人が
暴れたことで、人間に力を見せつけ
そしてメフィラスも
浅見を巨大化させたことで
意のままに操れる能力を見せてきます。
この恐怖を与えたうえで
誰よりも先に密約を交わし
地球を自分のものにしようとしていた
のです。

神永がウルトラマンと
融合できるのがわかった今
人間の新たな可能性が生まれていました

そこに彼は目をつけていたと。

ここでウルトラマンの
協力を求めたメフィラスだったけど
交渉は決裂。

その後、極力の戦いを避けていた
メフィラスとのバトルシーンが待っています。
そこの映像がかっこよくて好きだった。

「ジュワッ」とかの叫び声一切なしなのが
余計に人間味が増す要因に。
スペシウム光線を放つ
ウルトラマンの姿が懐かしかった。

ここで決着がつくのかと思いきや
まさかの戦い中断の展開があってビックリ。笑

メフィラスの用心深さと
無駄な戦いはしないっていう、その判断。

彼が中断したのは
戦いの最中、ウルトラマンの背後に
ある存在がいたことに気付いたからでした。
光の国からの裁定者
(物事の善悪を判断して決める人)
が戦いを見ていたからです。

これに気付いたメフィラスは、すぐさま撤退。
それほどに注意すべき存在なのでした。

裁定者との話は、もう神々の対話みたいな。
神聖さをどうしても感じてしまう。笑
そこからメフィラスまでの時と
次元の違う戦いが。

そして人類の希望が託された
ウルトラマンのとった選択。
そこには神永の意思も
含まれいたとは思うけど
ウルトラマン好きだなぁってなるラストだった。

『ウルトラマン』が好きで観るのか
製作陣の作る作品だから観るのかで
感想が分かれそうな気がしています。

公開したばかりで
自分が書けるのはここまでです。
最後に、メフィラスのキャラが
際立ってて映画の大部分を持ってってた感じが。
同じ外星人でも、ウルトラマンに
紳士風に絡んでいく彼が面白かった。
そして外星人同士の
対話は緊張もするけど、やっぱり楽しい。

映画館で戦いの迫力と
笑いも出てくる彼らの時間に
ぜひ触れてみてください。

 

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