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『ジョジョの奇妙な冒険』第5部 黄金の風 7巻 トリッシュの覚醒【漫画アニメ・あらすじ感想】

マンガ・アニメ感想

こんにちはの東です。
今回は『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』の7巻について書いていきます。

作者は荒木飛呂彦(あらき ひろひこ)さん。
1995〜1999年にかけて
週刊少年ジャンプにて連載されていた章です。

この巻ではトリッシュの
スタンド能力が覚醒。
そしてついに、組織内でボスに
一番近い人物の登場です。
それだけでなく
暗殺チームのリーダーまでもが
サルディニア島に集結していました。

ブログでは、新しく出版された
コミックモノクロ版の
巻数を基準にまとめています。
ネタバレがあるので
それでもいい人だけ進んで下さい。

あらすじ


ジョジョ ポータルサイトより出典

4部から2年後の2001年
広瀬康一(ひろせ こういち)は
空条承太郎(くうじょう じょうたろう)の
頼みで、イタリアを訪れていました。

その内容は
汐華初流乃(しおばな はるの)の
皮膚を採取してほしいというもの。

ワケがわからないまま
イタリアへ向かった康一と
承太郎が倒した
DIO(ディオ)の息子
ジョルノ・ジョバァーナによって
またこの冒険は繋がり、動き出していくのでした。

 

登場人物・声優

■ジョルノ・ジョバァーナ
声:朴璐美/浪川大輔/小野賢章/少年時代:藤原夏海

ギャング組織「パッショーネ」に
入団した15歳の青年。
ジョースター家の宿敵
DIO(ディオ)の息子です。

両腕がないと
ゴールド・エクスペリエンスの
能力が使えないという事実が発覚します。

ブチャラティも同じようにして
両手の拳で技を出していたので
理解していたようでした。

この巻で、ジョルノは
両手を失うことになります。
これまでにない大打撃でした。

■ブローノ・ブチャラティ
声:櫻井孝宏/杉山紀彰/中村悠一/少年時代:石上静香

ポルポの死後「パッショーネ」の
幹部に昇進した20歳の青年。

ブチャラティの体の異変に
気づいたのは、ジョルノだけではありませんでした。
脚の傷口が不自然なこと。
肉が裂けているのに
血が流れず、普通に動き続けている
ブチャラティ。
その様子にトリッシュも
違和感を感じてきていました。

■グイード・ミスタ
声:伊藤健太郎/赤羽根健治/鳥海浩輔

ブチャラティの部下である18歳の青年。

1人で6体のスタンドを
抱えているような賑やかさが
セックス・ピストルズにはありました。
弾丸の一つひとつに
性格があり、それぞれが
意思を持っていて、とても楽しいです。

■ナランチャ・ギルガ
声:瀧本富士子/三瓶由布子/山下大輝

ブチャラティの部下である17歳の青年。

前回めちゃくちゃ
頑張ったのに、今回も
血を噴き出して、肉が飛んでってで。
バトルの度に死にそうな
思いをしている彼らがいました。

■レオーネ・アバッキオ
声:稲田徹/楠大典/諏訪部順一

ブチャラティの部下であり
彼と同じチーム内最年長の20歳。

彼は飛行機の操縦席にいました。
アバッキオのスタンド
ムーディー・ブルースの能力は
他のメンバーよりか
闘いに向いているタイプではありません。

けど今、彼の能力を
もっとも恐れていたのがボスでした。
時間を指定すれば
過去の時間を再生することができるのです。

ボスが過去に訪れた
サルディニア島で
能力を使われたらどうなるか。
ボスの過去の姿が
リプレイされてしまうのは、明らかでした。

■トリッシュ・ウナ
声:夏樹リオ/東山奈央/千本木彩花

組織のボスの娘。ジョルノと同じ15歳。

彼女のスタンド能力が目覚めます。
その時を、ずっと前から
待ち続けていたスパイス・ガール。
彼女が攻撃する時の叫びが
普段とは一変、だいぶ辛口効いてました。

 

まとめ感想

きっちりとした巻数ではなく
話の区切りで画像を載せています。
なので、この巻も話に
含まれているというふうに
見てもらえたらと思います。
 

トリッシュとスパイス・ガール

トリッシュ・ウナの記憶を頼りに
ボスの正体を暴こうと
サルティニア島に向かった一行。

ヴェネツィアから
ティレニア海を渡り
約2時間の飛行機での旅が始まります。

けどここにも、追っ手が。
離陸直前に滑走路に現れた
1人のスタンド使い。
一言も言葉を発することのない
不気味な男性でした。
 

カルネという、その男は間違いなく
ボスの親衛隊でしたが
まったくの無抵抗で
グイード・ミスタの銃弾に何発も撃ち抜かれてしまいます。

撃たれた時に、スタンドの
ノトーリアス・B・I・G
一瞬分離したように見えたものの
全身に痛々しいほどの銃弾を浴び
呆気なく死亡したカルネでした。
 

ですが、そのあまりの呆気なさに
モヤが残るジョルノ。
彼のイヤな予感は、だいたい当たります。

離陸した飛行機内の異変に
ここでも一番に気づいたのはジョルノでした。
そして、最初に気づいたことで
彼はこれまでにないほどの大ケガを負うことに。

それは彼だけでなく
レオーネ・アバッキオ
トリッシュ以外の
ジョルノ、ミスタ
ブローノ・ブチャラティ
ナランチャ・ギルガ
が再起不能になるほどのものでした。

暗殺チームも親衛隊も
敵が強すぎて、ジョルノたちが
体のパーツを無くしすぎてる件。
本当に、ジョルノのスタンド
ゴールド・エクスペリエンス
能力ありきの旅なことを痛感します。
 

そして飛行機のバトルでは
追い詰められたトリッシュが
能力を覚醒するきっかけに。
そのチカラになっていたのは
やはりジョルノでした。

ブチャラティはみんなを
まとめるチームリーダーですが
ジョルノは、みんなの行動を
促したり、きっかけになるような
人物になりつつありました。
もうチームを支える柱的存在です。
 

そんなジョルノが、飛行機に
乗り込んでいた
ノトーリアス・B・I・Gに襲われ
両腕をなくし、再起不能となった時でした。
トリッシュが1人で
なんとかしなければならない瞬間がやってきます。

他のメンバーが全員
機内の別の場所に移り
彼女が1人で休んでいた時のこと。

ジョルノが両腕を失ってまでも
なんとか機内から追い出したと思った
ノトーリアス・B・I・Gが
また機内に戻ってきたのです。

誰も彼女を守れる人はおらず
トリッシュが追い詰められた時
すぐそばで、女性の声が聞こえてきたのでした。
 

困惑気味なトリッシュに
スタンドのスパイス・ガール
1つずつレクチャーしながら
彼女をスタンド使いへと
導いていっていました。

スパイス・ガールは
トリッシュ自身であると。
スタンドは、ミスタのように
6体に分かれているものもあるから
別の存在と思いそうになるけど
そうではなく、みんなが
その人自身なのです。

自分自身に命令をするのは
不思議な感覚だけど
スタンドがダメージを受ければ
本人も同じだけのダメージを。

ここにきて、当たり前すぎて
忘れかけていたことを
トリッシュの覚醒を通して
もう一度、思い出した回でもありました。
 

そしてスパイス・ガールの能力は
あらゆるものを柔らかくすること。
トリッシュは
柔らかくできるだけじゃ
闘えないと思っていました。
けど、そんなことはなく
むしろ大活躍でした。

「『柔ラカイ』トイウ事ハ
『ダイヤモンド』ヨリモ
壊レナイッ!!」とスパイス・ガールは言います。

第4部のジョジョのタイトル
「ダイヤモンドは砕けない」を
超えてきているのを感じました。
 

また5部の面白いところは
ジョルノも、トリッシュも
父が悪の位置にいる存在であること。

ジョルノはジョジョシリーズの
悪であるDIO(ディオ)
トリッシュは悪事を働いている
組織「パッショーネ」のボスの娘です。
 

この2人が、正義の側にいるという。
トリッシュは、このバトルで
完全に目覚め、変化を遂げていました。

これまでは自分のためだけに
サルディニアを目指していたトリッシュ。
けどジョルノが両腕を
失ってまでしてチームを
守ったことで、彼女も命拾いしていたのです。

それでも理解できないと
漏らしていたトリッシュですが
正しいと思うことのために
ここまでしたジョルノの行動が
彼女の能力を目覚めさせることに繋がったのでした。
 

スパイス・ガールは
ジョルノを不思議な存在だと言います。

彼の能力は、あらゆるものに生命を与えること。
ですがそれだけでなく
ジョルノは、トリッシュの精神をも成長させたと。

生命を与えるというのは
創るだけでなく
出ている芽を成長させることにも
言えるのかもしれません。

ジョルノの気づかないうちに
彼の能力が、チームに良い影響をもたらしていました。

 

ボスの見落としていた1枚の写真

これまでブチャラティたちが
倒してきた暗殺チーム。
ですが全員を倒したわけではなく、まだ生存者が。
それがリーダーのリゾット・ネエロでした。

彼のことは、ボスも
相当警戒している様子。
リゾットの能力をボスは、未だに知らないのです。

ここでのバトルは
暗殺チームのリーダーVS
ヴィネガー・ドッピオという
自分をボスの1番の部下と思っている
人物で始まっていきます。

そしてドッピオを介して
ボスも、声だけが登場していて
2対1のようなバトルが繰り広げられていました。

 
バトルはサルディニアで起こります。
ブチャラティたちが
サルディニアに到着するまでのことでした。

どうしてリゾットと
ドッピオまでもが
ブチャラティたちよりも先に
この島にいるのか。

それは、トリッシュの生家で
飾られたままになっていた
1枚の写真にありました。
 

そこにはサルディニアを背景に
映るトリッシュの母の姿が。
1985年と印字されていました。

5部の舞台は2001年。
トリッシュが撮影することは不可能でした。

となると撮ったのは1人
トリッシュの父であるボスの
可能性が非常に高いと。
この件に関わっている人であれば
誰もが思いつくことでした。

ボスとリゾットも、この写真の
存在に気づき、それで一斉に
サルディニアに集合したと。
これが集まる時期が重なった原因でした。

 

暗殺チームの生き残り、リゾット・ネエロ

リゾットは暗殺チームの最後の1人です。
用心深く、理性的というか
リーダーの彼には
これまでのメンバーと
少し違う雰囲気がありました。

リゾットが登場した時
仲間になってくれたりなんて
思ったけど、彼の仲間を
全員殺してきたブチャラティチーム。
どう考えてもアウトでした。

 
彼のスタンド、メタリカ
リゾットの体内にウジャウジャと
ちっちゃーいのがたくさんで
ゾワゾワでした。
彼らは、磁力を操ることで
体内の鉄分を体の外に出すことが可能です。

その能力で、ドッピオは
口から大量のカミソリを
吐き出したり
顔の中から大量の針が
皮膚を貫通し、穴からも
溢れ出してきたりと
顔面血祭り状態です。
ドッピオは訳が分からず
ひたすら、うぶえええおえええ叫んでいました。

けどリゾットの能力は
それだけでなく、姿を消すこともできます。
なので彼のことは、今まで
組織の誰も見つけられずにいたのだと
ドッピオに叫ぶボスがいました。

 

ボスとヴィネガー・ドッピオの奇妙な関係

姿の見えないリゾットをボスは
ドッピオに指示を出して
なんとか見つけ出させようとします。

今にも、喉が破れそうな
状況でも、ボスはドッピオに
リゾットがどうやって攻撃をしてくるのかを見極めろと。

闘い慣れしていない
興奮状態のドッピオに
ひたすら言い聞かせるようにして
指示を出し続けていました。
 

この2人の関係はなんなのか。
これまでの親衛隊とも違うものでした。

ドッピオは、スキだらけだったり
リゾットに対して
怯えてしまうような少年です。

ボスの指示にも
暴走していると従えず
組織にはとても入れない
ましてやボスの一番弟子など
誰よりも向いていないと
思いそうになる場面も。

それでも何度も
「わたしのドッピオ」と
ボスが呼びかけ続けるのには
ワケがあってのことなのでした。
 

ドッピオがどんな人でも
ボスは彼と離れることができない存在でした。

ボスは彼の頭の中に
話しかけ続けます。
けどドッピオは、ボスの言葉を
受け取っているのは
電話を介してだと思っていました。

突然、どこからか
「とるるるるる」と
ドッピオには聞こえてくるのです。
けどその音の発信源は、彼自身。

しかも通話中、手にしていたのは
たまたま乗ったタクシーの
バックミラーに
ぶら下がっていた人形だったり
道端にいたカエルに
たまたまそばに
落ちてたタバコだったりと
メチャクチャです。

けど彼にはどれもが
公衆電話に見えるらしい。
そんなドッピオの謎に
リゾットは気付きつつありました。

ボスとドッピオは、リゾットの謎を
リゾットはドッピオの謎を
暴こうとする様子が描かれています。

 

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