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『ジョジョの奇妙な冒険』第5部 黄金の風 6巻 ボスの裏切りとブチャラティの裏切り【あらすじ感想】

マンガ・アニメ感想

こんにちはの東です。
今回は『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』の6巻について書いていきます。

作者は荒木飛呂彦(あらき ひろひこ)さん。
1995〜1999年にかけて
週刊少年ジャンプにて連載されていた章です。

ボスから最後の指令を
受けたブチャラティ一行。
ですが事態は、ブチャラティの
予期せぬ方へと急転換していきます。

これまで暗殺チームと
闘ってきたのも、すべて
ボスの手のひらの上で踊らされていたのでした。

ネタバレがあるので
それでもいい人だけ進んで下さい。

あらすじ


ジョジョ ポータルサイトより出典

4部から2年後の2001年
広瀬康一(ひろせ こういち)は
空条承太郎(くうじょう じょうたろう)の
頼みで、イタリアを訪れていました。

その内容は
汐華初流乃(しおばな はるの)の
皮膚を採取してほしいというもの。

ワケがわからないまま
イタリアへ向かった康一と
承太郎が倒した
DIO(ディオ)の息子
ジョルノ・ジョバァーナによって
またこの冒険は繋がり、動き出していくのでした。

 

■ジョルノ・ジョバァーナ
声:朴璐美/浪川大輔/小野賢章/少年時代:藤原夏海

ギャング組織「パッショーネ」に
入団した15歳の青年。
ジョースター家の宿敵
DIO(ディオ)の息子です。

彼のスタンド
ゴールド・エクスペリエンスの能力は
あらゆるものに生命を与えることです。

その能力がなかったら
ブチャラティーたちは
ここまで来ることはできませんでした。

今回もジョルノ大活躍の巻です。

■ブローノ・ブチャラティ
声:櫻井孝宏/杉山紀彰/中村悠一/少年時代:石上静香

ポルポの死後「パッショーネ」の
幹部に昇進した20歳の青年。

目次からも分かると思うけど
今回重大な決断をしたブチャラティ。
それが、このチームにとって
どう出るのか。

ブチャラティの体のことも。
このチームはどうなってしまうんだろうと
ハラハラドキドキの展開がありました。

■グイード・ミスタ
声:伊藤健太郎/赤羽根健治/鳥海浩輔

ブチャラティの部下である18歳の青年。

前回大ケガした分、今回は控えめです。
ブログには書いていないけど
ガスが充満している室内で
銃弾をぶっ放した彼でした。笑

■ナランチャ・ギルガ
声:瀧本富士子/三瓶由布子/山下大輝

ブチャラティの部下である17歳の青年。

今回は彼の出番でした。
前回のミスタも血だらけでしたが
今回は彼が痛々しい状態に。
一回一回のバトルが、本当に命懸けです。

この巻で、ジョルノと
ナランチャの関係にも変化が出てきていました。

■レオーネ・アバッキオ
声:稲田徹/楠大典/諏訪部順一

ブチャラティの部下であり
彼と同じチーム内最年長の20歳。

彼はブチャラティと
同い年ということもあって
ジョルノを除いたメンバー内で
1番彼を信頼しているように見えました。

けど今まで忠誠を誓ってきたのは
組織になんだそう。
それでもチームリーダーに対して
そういうことを
面と向かって言える人は
彼以外にいませんでした。

■パンナコッタ・フーゴ
声:三浦祥朗/小田久史/榎木淳弥

ブチャラティの部下である16歳の青年。

彼は今回の旅を
途中で離脱することになります。
そんなあああって
止めたい気持ちになったけど
誰も責めることはできません。

けど寂しさを感じる
余裕もないほどに、その後も
怒涛のような展開が押し寄せてきていました。

■トリッシュ・ウナ
声:夏樹リオ/東山奈央/千本木彩花

組織のボスの娘。ジョルノと同じ15歳。

父親が、彼女に何を
しようとしていたのか。
トリッシュは何も知らずに
ここまで来ていました。

けど事実を知ってからも
落胆することもなく。
彼女は強い人でした。
そしてブチャラティたちに
有力な情報を教えてくれることになります。

 

まとめ感想

きっちりとした巻数ではなく
話の区切りで画像を載せています。
なので、この巻も話に
含まれているというふうに
見てもらえたらと思います。
 

ボスからブチャラティへの2度目の裏切り

早いもので、もう折り返し地点に。

最後の任務を果たすため
トリッシュ・ウナを連れて
ボスのもとに向かったブローノ・ブチャラティ

ですが挨拶の言葉よりも先に
トリッシュの片手が
切断されるというまさかの展開に。
今回はボスとブチャラティのバトルの回でした。
 

チームの誰一人予想していないことです。
ボスから与えられた最後の指令は
サン・ジョルジョ・マジョーレ島にある
塔の上に、トリッシュを連れていくこと。

これをブチャラティとジョルノは
チャンスと捉えていました。
ボスの正体を暴けるかもしれないのです。
 

彼女を連れて行く役に
自ら立候補したジョルノ・ジョバァーナ
そんなジョルノの思いを
理解していたのはブチャラティだけでした。

けど危険すぎると、ジョルノの能力を
彼の服に付いている
てんとう虫のパーツに宿し
ブチャラティはジョルノを止めて
トリッシュと向かうことになります。

この時、もしジョルノが
立候補していなかったら
ブチャラティは間違いなく死んでいました。

ジョルノの助けなしでは
トリッシュまでもが
もうこの巻で死んでいたのです。
ボスとのバトルは、今までと桁違いでした。

 
この話では、ボスとの闘いだけでなく
ブチャラティの生い立ちが描かれています。

彼がどうして組織「パッショーネ」に入ったのか。
そこには12歳で殺人を犯した
ブチャラティの姿がありました。

彼の正義感は子供の頃から強く
それが殺人へ、そして今では
パッショーネの悪事へ向けた怒りに。
 

彼はパッショーネこそが
正義であると、そう思い入団を決めた人でした。
その頃のブチャラティは
何も知らなかったのです。

無知なる者を自分の利益のためだけに
利用するのは邪悪であると、彼は叫びます。

何も知らずに巻き込まれた
トリッシュへの攻撃は
ボスからブチャラティの心への
2度目の裏切りとなったのでした。

 

ボスを裏切ったブチャラティ

ブチャラティはトリッシュを
殺そうとしたボスを止めたことで
彼まで命の危機にさらされてしまいます。

胸にボスのスタンド
キング・クリムゾンの腕が
貫通するほどのダメージを受けていました。
 

キング・クリムゾンは
時間を消しとばす能力を持ったスタンドです。
なのでボスには、ブチャラティが
未来に向かってどんな動きをするかが
全部読めていました。

ブチャラティの目の前に
もう1人のブチャラティが。
これは、過去のブチャラティが見た
未来のブチャラティです。
次に彼が移動する場所に
既に未来のブチャラティが立っていた状態なのでした。
 

こうして先回りすることが可能な
キング・クリムゾンの腕が
ブチャラティの体を貫いたと。
普通なら死んでいて
おかしくないレベルの出血でした。
 

その頃、塔の外で待っていたジョルノたち。
何かがおかしいと
異変に気づいたジョルノがいなければ
ブチャラティチームは
ここでリーダーを失っていました。

けどブチャラティの元に向かえば
塔に近づくなという
ボスの命令に反いたことになります。

止めるレオーネ・アバッキオたちを
無視し、ブチャラティに預けた
ブローチの位置を頼りに
1人で彼の元に辿り着いたジョルノでした。

 

この後に、他のメンバーも
全員が揃うことになります。
それが、ボスを諦めさせることとなり
なんとか命拾いしたブチャラティたちでした。

けど、ブチャラティは本当に助かったのか。
その違和感に気づいたのは
ジョルノだけです。

普通に喋っていはいるものの
時々ブチャラティが死人に見える瞬間が。
それがジョルノに冷や汗をかかせていました。

 
事態が落ち着いて
ブチャラティが塔の中であったことを
全員に打ち明けます。

ボスを裏切った。
これは構成員にとって
命を捨てたのと同じようなもの。

ブチャラティに、この先も
ついていくか、選択を迫られ
頭を悩ませるアバッキオたちがいました。
 

すんなり決断できる人はおらず。
一人ひとりの気持ちが見られる
貴重な時間でもありました。

誰がどういう思いで決断するのか
最後まで決められずにいたのは誰か。

そして一緒に行くことになった
人たちの間には
団結力が高まった瞬間でもありました。
 

こんな時に、ブチャラティの様子が
おかしいなど言えるはずがありません。

ジョルノは、またしても1人
重要な役目を担っていたのでした。

 

ボスの親衛隊スクアーロとティッツァーノ

これまでジョルノたちの前に
現れた敵は、パッショーネの暗殺チームでした。

けどここからは、ボス直々に
命令を受けた親衛隊のメンバーが立ちはだかります。

それも1人ずつではなく
最初から二人組
スクアーロティッツァーノの登場。
いきなり命を狙われたのはナランチャ・ギルガでした。
 

舌に敵スタンドがくっつき
言いたいことと真逆のことを
喋らされるナランチャ。

離さなければ大丈夫なのかと
思うものの、ペンで書いて
助けを求めることもできませんでした。
 

彼の一人芸みたいな状況で
笑っちゃいそうになるけど
血も出るし、喉にペンも
突き刺されるしで大変なことに。
今回も、彼らの体は
どうなってるんだっていう
展開が続いていきます。

生命を創ることのできる
ジョルノの能力がなければ
ナランチャも死んでいたと
言い切れるバトルが待っていました。
 

ジョルノに助けられている人を
見ていると、4部の東片仗助
(ひがしかた じょうすけ)
を思い出します。

彼は、どんなものでも
元の状態に修復する能力がありました。
なので外部から
受けてできたケガも治せます。
けど彼は自分のケガを
治すことはできませんでした。
 

ですがジョルノは自分のケガも
治すことが可能です。
ジョルノの力、すさまじき。

そして彼の、誰も気づかないような
異変に気づけるところも。

ブチャラティの一件に続いて
ナランチャの異変にも
唯一気づいたジョルノでした。
 

こうして彼も
このバトルに巻き込まれていくことに。

ジョルノも呼吸が止まり
仮死状態に陥ったりするものの
なんとかナランチャが
踏ん張ったおかげで
乗り越えた様子が描かれています。

 
もしここに、今まで倒してきた
暗殺チームのメンバーがいてくれたらと。

もしブチャラティチームと
力を合わせていたらと
思ってしまう展開でした。

そうじゃないからハラハラで面白いのですが。
 

争う必要のない人たちが
これまで殺し合ってきてしまったこと。
トリッシュを殺し損ねたこと以外は
すべて計画通りに見えました。

そんなことを考える
きっかけになったのがスクアーロの言葉です。

「ボスに始末される運命の…
未来に絶望しかない者のくせに………」
と彼は残していました。

それは喉にスクアーロのスタンドが
食らいついても動じない
ナランチャの精神力に対する言葉です。
 

これを聞いた時に、未来の不安を
微塵も感じていない人はいないだろうと。

しかもこれまで一緒に行動していた
パンナコッタ・フーゴは、ここにはいません。
彼はブチャラティについていく
という選択を取らなかった人でした。

なので今闘えるメンバーは
ブチャラティ、ジョルノ
ナランチャ、アバッキオ
グイード・ミスタの5人。
しかもブチャラティは
なんでか脈がない状態です。

この状況を見ていると
あの強い暗殺チームがいたらと
思わずにはいられませんでした。

 

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