のほりひがし。 東の感想ブログ

『ゴールデンカムイ』31巻 白石が本気を出した最終回【ネタバレ注意・あらすじ感想】

マンガ・アニメ感想

今回は『ゴールデンカムイ』最終巻についてです。

作者は野田サトルさん。
2014年から週刊ヤングジャンプにて
連載され2022年4月に完結。

ついにきた最終回。
五稜郭・汽車での戦いの先にあった
展開にやられています。
いい意味で。
彼がついにやりました。

ネタバレばかりなので
これ知りたくなかったーっていう
ことのないように、お願いします。
それでも良い人だけ進んでください。

あらすじ


ゴールデンカムイ公式サイトより出典

金塊を探す旅に出た
主人公の杉元と、アイヌの少女アシㇼパ。

金塊をめぐって、脱獄囚の
体に彫られた
刺青人皮(いれずみにんぴ)の
争奪戦から始まった彼らの旅は最終章に。

土方一味や鶴見率いる第七師団と
ただ奪い合うだけの時間は終わり
杉元たちは、土方と手を組んで
金塊を目指すことになります。

そして全員が金塊の隠し場所を
示す暗号を解き
函館にある五稜郭へと集結。
容赦のない熾烈な戦いが
繰り広げられていました。

 

登場人物・声優

■杉元 佐一(すぎもと さいち)
声:小林親弘


不死身の杉元。
わずかな時間ではあったけど
彼と土方の会話が好きだった。
いくら彼でもって
言いたくなるような状況が
杉元を襲います。
もうボロボロになってた…。

■アシㇼパ
声:白石晴香


こんなに戦いが続いていた
争奪戦で、これまで1人も
人を殺していないアシㇼパ。
ずっと守られていた彼女も
尾形を機に変わってきていました。
アシㇼパは変わった部分もあるけど
やっぱりアシㇼパだったのを感じています。

■白石 由竹(しらいし よしたけ)
声:伊藤健太郎


逃げるのが得意な脱獄王の白石。
けど彼なりにずっと
アシㇼパを守ろうと
ここでも、がんばってた。
最初、白石を疑ってたのが懐かしい。笑
逃げられる場面が用意されても
むしろ立ち向かっていく姿に
ジ〜ンとしていました。

■土方 歳三(ひじかた としぞう)
声:中田譲治


土方のことも、疑いまくってて。
彼の内面を永倉たちみたく
もっと見れていたらって思う自分だった。
最後の戦いが杉元と鶴見のもので
そこに土方がいないことが
やっぱり悲しかったです。

■永倉 新八(ながくら しんぱち)
声:菅生隆之/中井和哉

永倉がついていく存在。
それが土方。
これだけで、土方を信じるには
充分なのにねって。
自分と同じように
土方を疑心暗鬼になって
見ていた人はいるのかな。

■牛山 辰馬(うしやま たつうま)
声:乃村健次

不敗の牛山。
彼のターンがきていました。
アシㇼパたちと
ワイワイしていた頃が懐かしい。
彼女に、ちんぽ先生って
呼ばれてて、ゲラゲラしてたのを思い出してた。

■奥山夏太郎(おくやま かんたろう)
声:羽多野渉

少しだけ登場します。
彼は永倉と一緒に、行動していました。
最初は、ここまでたくさん
登場するキャラだと思ってませんでした。

■谷垣 源次郎(たにがき げんじろう)
声:細谷佳正


彼も幸運の持ち主です。
そして彼がいたことで
今まで助けられた人が何人いるか。

■家永 カノ(いえなが かの)
声:大原さやか

月島に殺された
女性のような見た目のおじいちゃん。
天才外科医の脱獄囚でした。
杉元たちが、牛山と出会った時
彼らが泊まっていた
殺人ホテルの支配人です。

■鶴見 篤四郎(つるみ とくしろう)

尾形の前だと少し様子の違う
鶴見に感じてた。
彼の周りに大勢いた
第七師団がどんどん減っていく様子。

彼も巻き込まれた1人なのは
過去の話からも感じてはいたけど
ここにきてズーンと。
ただ、これまで出してきた
被害があまりにも大きすぎてた。
彼は誰をどこまで信じてたんだろう。

漫画の加筆で、また彼の内面を知ることに。
誰も鶴見のふとした時に見せる
心のうちを知らないのが悲しかった。

■月島 基(つきしま はじめ)
声:竹本英史


鶴見と鯉登の間に挟まれて
かなりキツかったと思う。
一番敵にしちゃいけない人が
一番近くにいると、精神が参りそうだった。

■鯉登 音之進(こいと おとのしん)
声:小西克幸


鯉登の変化。
彼には彼の正義が。
まっすぐな鯉登に、今回ばかりは
マイナスの感情を向けてしまう自分がいた。

■尾形 百之助(おがた ひゃくのすけ)
声:津田健次郎


全員を敵に回しているような人物。
そんな状況でも、笑っていられる
尾形は、すごい精神力をしてると思った。
けど普通の人らしい
一面が、少し見られるはず。

 

感想


ゴールデンカムイ公式サイトより出典

 

パワーの牛山と、スピードの月島

ここからは第七師団で
満員になっている
狭い汽車での戦いです。
五稜郭(ごりょうかく)と違って
遭遇してしまったら
勝つか負けるかのどちらか。
必ずどっちかが敗れるのを
見ているのが、もう辛すぎてた。

戦いに余計な感情を持ち込まない
人たちとアシㇼパ
鯉登 音之進(こいと おとのしん)
のように、たくさん表情に出ている人の違い。

汽車に乗ってまず最初に
動いたのは牛山 辰馬(うしやま たつうま)でした。
ここまで裏でサポートしてた
彼の出番です。
白石 由竹(しらいし よしたけ)
顔を真っ青にしているうちに
動き出していた牛山。
体がすごく大きい彼は
右手に左手にと人を掴み
車両の奥へ投げ飛ばし。笑

それを合図に、全員が
いっせいに戦闘モードへ。
けどその汽車には既に
敵の鶴見 篤四郎
(つるみ とくしろう)や、鯉登
月島 基(つきしま はじめ)

追いついていました。

汽車に乗っていた
第七師団に気を取られていた時
谷垣 源次郎(たにがき げんじろう)
突然現れた鶴見に撃たれて、そのまま
線路へと、蹴り落とされてしまいます。

いきなりのことに頭が追いつかず。
けどそばにいたアシㇼパや
白石も、それは同じだったはず。
そこに杉元 佐一
(すぎもと さいち)

いなかったら、鶴見に
すんなり土地の権利書を奪われてたと思う。

谷垣は今まで、どんなケガをしても
生き残ってきた人です。
汽車から落とされたのが
むしろラッキーだったようにも。
そんな展開であってほしいと
思わずにはいられませんでした。

汽車に乗っている
大勢の第七師団が、オドオドしてて
一般市民感に笑ってしまった。笑
彼らに逃げる選択肢はなかったのか。

牛山は先頭を切って
みんなの通り道を作るように、進んでいきます。
人が飛ぶ飛ぶ舞う舞う、すごかった。笑
けど牛山の、新たな伝説を止めたのが月島です。

月島は止める鯉登を無視して
鶴見の指示に従い続けていました。

もうがむしゃらにも見える。

通路を塞ぐくらいに体の大きい牛山。
対しての月島は体が小さい人です。
パワーか素早さか。

月島は短刀が先についてる
銃剣を持っていました。
それが牛山の腕を貫通して
頭に少しではあったけど
刺さってたのが
もう見てるだけで痛くて。
やめてくれえええって、思いながら見てた。

ケガを負っても、平気な牛山に
追い詰められた月島は
そばに転がっていた手投げ弾を、手に取ります。

どうして鶴見のために
そこまでするのか。
鶴見が何をするのかを
見ていたい
って言ってたけど。
彼を必死で止める鯉登を
見てたら、余計に分からなくなってきた。

そう、ここでも鯉登が
月島を止めようとしてきます。
月島が手投げ弾を
投げようとしたところで突然。

ねばる鯉登。
キレる月島。
鯉登の行動にも注目の最終巻です。

そして牛山のパワーは強かった。
けど手投げ弾も飛んでいったのが、最悪でした。
それは、そばの座席下に隠れていた
アシㇼパや白石のところへ。

なんてことって。

けど咄嗟に全身で手投げ弾を
包み込んだ牛山。
彼が抱え込んだ体の内側で
ものすごい爆発が起こります。

左腕は吹き飛んで
心臓部分も抉れてるような。
それで正座して座ってる
彼を見て、もういってしまうんだって。

体の一部を失って、血だらけで
目の閉じていく、この瞬間が
一番完璧な時だと言う牛山。

彼の頭には、死んだ脱獄囚の
家永カノ(いえなが かの)がいました。

家永は殺人を犯してまでも
完璧を求め続けたおじいちゃん
です。
彼も許されないことばかり
してきた人だけど
助け合っていた時もありました。

牛山の中に、家永がまだ生きていたこと。
そして彼も死んでしまっているのを
思い出して、しんみりしてた。

白石も認めるかっこよさ。
初めの頃から、杉元たちと
土方のどちらにもいたような牛山。
鶴見の側にいった家永とまでも
接点が結構あった彼は
みんなから慕われていました。

アシㇼパも、牛山に心を開いていた1人です。
ソフィアの死を見てしまった
次には、間近で牛山が。
彼女の叫びが、今度は鶴見じゃなくて
ヒグマに重なって描かれてた。

それが、彼女の精神状態にも
リンクしてるように見えています。

 

優しすぎた土方と、第七師団で誰よりも成長していた鯉登

どの車両でも、いっせいに
戦いが起きていました。
別の車両では、土方 歳三
(ひじかた としぞう)
と鯉登の姿が。

鯉登はアシㇼパと同じように
たくさん成長していた人物です。
今では、あの鶴見に反発するようにまで。

最初の鯉登には
考えられないことでした。
杉元や土方側と、鶴見側で
成長していく位置にいたのが
この2人だと思います。

そして、この土方との戦いで
彼はまた脱皮することに。

けどそれは、土方の負けを意味するもので。
ここでも悲しい結末が
待っていました。。。

土方は、刀を構えた鯉登に対して
「迷い」があるなら
今すぐ降りるように伝えます。

それは土方の優しさにも見えた。

今まで彼のことを
疑い続けてた自分は
どこを見てたんだって思う。

鯉登は、土方が自分の
勝てる相手じゃないと、既に認めていました。
けど土方の言葉を機に
たくさんの人の為に、勝たなければと
面構えの変わった瞬間があった。

様子の変わった鯉登を、認める土方。
敵でありながらも
少しの間だけ師弟のような
不思議な感じがしてた。
けど鯉登は、まっすぐな人です。
土方を倒さなければならない人物
としか見てなかったと思うと、それが悲しかった。

真正面から向かってくる鯉登を
どうしようとしたんだろう。
土方は、床に落ちていた銃剣を
起こして、鯉登の顔に
刃先が僅かに刺さるよう固定。
自分の持っていた刀を
振り落とす様子が、感じられませんでした。

けど鯉登は、短刀が
頬に刺さっても、そのまま突進。
土方もそれに驚いてたみたいで。
その分遅れて、なんとか
鯉登の刀を受け止めるも
この時点で、押され気味でした。

土方がどう思っていたのかは
わからないけど、鯉登は本気です。
本気で土方を倒そうと
全力で刀に力をかけ続けます。
そしてついには、鯉登の刀が真っ二つに
それ程の力を込めて
斬りにかかっていたのです。

わずかに口角を上げた
土方だったけど
彼が刀を振るよりも速く
折れた刀を、振り下ろしたのは鯉登でした。

そのまま刀は、土方の頭に。。。
その後の、土方の崩れ落ちた姿が
もう辛くて。

足早に去っていく鯉登が
ここにきて初めて
恨めしく思った時でした。
と同時に、彼の変化を感じた時でもあって複雑です。

そして月島が牛山を
倒してしまった時と、重なっていきます。

牛山の死に気を取られ
アシㇼパは気付かぬうちに
土地の権利書を
月島に奪われていた
のでした。

それを車両の上で待機していた
鶴見に渡してしまう月島。

そのまま鶴見の方へと
行こうとしたのを止めたのも
やっぱり鯉登でした。

鶴見に対し、もう充分に
働いた月島を解放するよう
鯉登は頼みます。

その時の鶴見は、やっぱり怖かった。
鶴見の方に行けば殺されるぞと
目の前で言ってしまえる鯉登は、すごかったです。

とうとう1人になった鶴見
権利書の入った矢筒だけを持って
無言で車両の上を歩いていくのでした。

 

突然の乱入者は巨大なヒグマ

その頃、また別のところでは
ヒグマが汽車に乗り込み大暴走。
逃げ場のない場所で
ヒグマに遭遇してしまった
隊員たちは、次々とやられていました。

ヒグマには、杉元が最初に
遭遇することになります。
前の車両へと走って行ったら
まさかの隊員とヒグマが
逆行してくる流れに。

1両違えば、まったく違う
状況が待っているこの列車。
乗っていた隊員は、パニック状態。

暴走していたヒグマを止めたのは
頭から大量に血を流しても
なんとか生きていた土方でした。

彼の意識は朦朧としていて
幻覚を見ているようだった。

新撰組の仲間を連れ
自分が死番だって叫んでいました。
死番は、敵地に踏み込む時に
先頭を切る当番のことを言います。

若かりし頃の姿で
敵を斬り、今はいない斎藤らが
まるで近くにいるように声をかける土方。

そして群がった人に
一気に斬りかかった時
現実で実際に斬っていたのは
ヒグマでした。

刀を鼻から突き刺されたヒグマは
これに怯えて、他の所へと逃げていくことになります。

それでもヒグマに気付かず
人の群れが
逃げていくように見えていた土方。
自分の体の限界なんか
とうに超えてるのを感じてた。
そうして、立っていられなくなった頃
幻覚も一緒に元へと戻っていくのでした。

幻覚の中の土方の姿と
意識が分離し始めた時
昔の土方が立っていた場所には
今、敵から土方を守ってくれている杉元がいました。

土方は、ここでの戦いが
始まった頃、杉元への態度が
また変わったように見えてた。

そこで土方は杉元を呼び
自分の刀を彼へと授けます。

きっと役に立つと。
土方は、杉元が自分と
似たもの同士であると思っていたよう

杉元はいつだって逃げることが
できたのに、未だに戦い続けていました。

そんな彼を
「義に命をかける似たもの同士」

自分の受けた恩くらいは
託させてくれと、土方の方から言ってきたのです。

最後には「金塊と権利書は
和人とアイヌも救われるように。」

と話す彼に、アシㇼパは
名前を呼ぶことしかできないでいました。
土方はアイヌのことも
本当に考えてくれていた
んだってことが
最後にやっと伝わるっていう。

アシㇼパは牛山に別れを告げて
この場所に合流していました。
彼女は、また辛そうな表情で
杉元と先へ進んでいきます。

その後に、そこへ着いたのは
永倉 新八(ながくら しんぱち)
奥山 夏太郎(おくやま かんたろう)
信じられない光景に
慌てて駆け寄る2人。
土方は永倉に、静かに話してた。

「やっとこれから
もっと面白くなってくるはずだったのに」
って。
「我が人生の春はこれからだと…」

そう言って悔しがる土方は
薄く笑みを浮かべてて
それが自嘲してるようにも見えた。

ここまでずっと戦って戦って
戦い続けてきて、金塊も見つけたのに。
あともう少しだったのにって。
何も言わずに寄り添う
永倉と夏太郎の表情に
つられた東でした。

 

争奪戦をめちゃくちゃにしてきた尾形が抱えていた罪悪感

右目が義眼の狙撃手
尾形 百之助(おがた ひゃくのすけ)
も遅れて汽車に乗り込んでいました。

鶴見にも土方にも杉元にも
誰の側にもつかず、1人孤立していた尾形。
そんな彼を、杉元は
争奪戦をひっかき回して
楽しんでいるんだろうと思っていました。

けど彼にも大きな計画が
あってのことだったのです。
そしてその途中で
アシㇼパに出会ったこと。
これが彼の計画を狂わせていたように
見えました。

彼はまず運転士を射殺。
全員を殺す気でいたのか。
汽車を止められる人は
尾形が乗り込んだ時点で
既に、いなくなっていました。
暴走する汽車の中で
杉元たちは争い合っていたのです。

そんな尾形は、みんなが
もみくちゃになっている間
最初に鶴見と、屋根の上で
鉢合わせていました。

尾形は会って早々
鶴見に「もう終わりでしょう?」と。
土方も鶴見も出してしまった
被害が大きすぎた

彼は楽しそうに話します。
どちらもかなりの死者が出ていました。

何も言わずに聞いてた鶴見。
彼は無表情でも
ヒゲがクルンとしてるから
笑ってるみたいで。
何を考えているのかが
わからない怖さがある。

どうやら尾形の目的は
第七師団の肩書き
だったよう。
鶴見には表舞台から消えて
自分のために働くよう
命令しているみたいだった。

そんなに鶴見は危うい状況に
いるんだなというのを
尾形の様子で感じていました。
けど尾形も尾形で
様子がおかしく。

彼は母が愛した父を超えたいと
それだけだったのです。

第七師団なんぞ
誰でも成り上がれるものだと。
そこにいた父や異母弟である
花沢勇作(はなざわ ゆうさく)に
価値はなかったんだと思いたかったよう。

そんな尾形を、鶴見は
本気で睨みつけていました。

本当に怒っているみたいで
第七師団が無価値だと
言われたことに腹を立てていたのか
どうなのかはわからない。
いつものように
暴走するかと思えば
様子の違う鶴見でした。

鶴見と別れてからも
尾形は屋根から降りることはなく。
ずっとそこにいました。
そして牛山、土方の死を経て
杉元とアシㇼパが、尾形のいる車両の屋根へと向かいます。

尾形はというと
突然現れたヒグマに
気を取られていました。
その隙に、背後から銃剣で
杉元は彼の左脇を一差し。
先制攻撃を仕掛けて、戦いが始まります。

けどヒグマも杉元を狙ってて
2対1のような感じに。
彼が押されていたのを
アシㇼパは、そばで見ていました。

これまでの彼女じゃ
できなかったことだけど
覚悟を決めたのか
尾形に弓を構えるアシㇼパがいた。
彼女が原因で尾形は
右目を失明しています。

アシㇼパからしたらトラウマとも
言えそうな大事件だった。

「あれから誰か殺せたか?」と
笑う尾形には、お見通しだったよう。

キレる杉元を
銃で黙らせた尾形。
けど、それを合図にして
毒矢を放ったアシㇼパでした。

「道理」があれば
杉元と一緒に地獄へ落ちる。

そう覚悟を決めたアシㇼパ。
そんな彼女を見ていた
ボロボロな杉元の表情がもう。。。
瞳に光が差してた。
彼女の口に出していない
心の声が、聞こえていたように見えていました。

そして、これまで迷いがあった
杉元の心の声を知ることになります。

即効性の毒が仕込まれた矢が
体内に入ればアウトです。

尾形の叫びを汽車の中で
聞いてる鶴見がいた。

彼は尾形を、彼女たちに
片付けさせたんじゃって思っていた東です。
けど漫画を読んでいたら
鶴見の心の声の描写があり、考えが変わりました。

もう1発放とうとする
アシㇼパに、銃を構える尾形。
毒が効いてても、尾形なら
確実に命中する距離だった。

けどそんな尾形の前に
以前も姿を現した、亡霊が現れて視界を遮ります。

尾形にだけ見える幻覚でした。
土方に続き尾形までも
どっちの場面にも遭遇していた
杉元は、また困惑気味だった。

もう誰もが限界ギリギリの
ところで生きていたのを感じてる。

入るジャマに、キレる尾形。
そんな彼の本当の声を話す
もう1人の尾形が
彼の頭の中に、現れていました。

もう1人の尾形は言います。
勇作とアシㇼパの姿を
重ねていただろうと。

それは彼が認めたくない事実で
ずっと目を逸らしていたこと
でした。

ここにきて初めて勇作の顔が描かれてて。
最後まで彼の素顔は
わからないものとばかり思ってた。
尾形がよほど、彼と向き合うことから
避けていたのを感じています。

尾形は勇作を殺してしまったことへの
罪悪感がずっとあったよう。

父も母も自分に愛を
向けてくれなかった中で
勇作だけが慕ってくれていたのでした。
罪悪感を感じているなら
それは尾形に愛があるということ。

1人叫び続ける尾形は
側から見れば、もうヤバイ人だった。

自分に愛があるなら
父にも母にも、愛はあったんじゃないかと。

父に愛があるかを知りたくて
母を殺したのに。
その行為自体が、異常だけど
両親を殺したことも
勇作を殺したことも
全てが間違いに終わってしまうと。

彼は、その予感に
フタをしていたようだった。

尾形も本当は欠けた人ではなく
それらしい道を選んできていただけ
なのではと。
そこに辿り着いてしまったのでした。
もしくは鶴見に
そう歩まされていたのも、考えられるけど。

そして、勇作への罪悪感に
気付かせてくれたのがアシㇼパです。

「アシㇼパは俺に光を与えて
俺は殺される」

頭の中では、喜ぶ尾形の姿が。

現実で、錯乱状態の尾形は
それが認められず
ひたすらに叫び続けてた。
けど頭の中では
子供の姿をした自分が。
そして、良かったなぁと
過去を懐かしんでいるような様子で。

もう心は決まっているように見えてた。
ひとしきり叫んだ後
尾形の体は、自分の残っている
左目に、銃口を向けていました。

祝福されて生まれた子供だと言う
勇作の言葉を合図に
自分で銃を撃った尾形。

彼はそのまま、屋根から落下して
勇作と一緒に闇の中へ。
けどその表情は
これまでとは違う笑みを
浮かべているように見えました。

どうして最後の最後に気づくのか。
尾形を慕っていた時も
あったからなのか、アシㇼパは
やっぱり辛そうな表情をしてた。

そばには、そんな彼女の様子を
黙って見ている杉元と
合流していた白石が。

全ての原因はどこにあるんだろう。
そして鶴見はというと
1人銃を片手に
外へ姿を現したところでした。

 

アシㇼパの願い

鶴見との戦いです。
鶴見の心が表情で語られていました。
今まで鶴見がしてきたことの
全部がここにあったと。
そう思う回だった。

アシㇼパ、杉元、白石の
3人はみんな汽車の屋根にいました。
そこで彼女は2人に
金塊を掘り出すのは
やめてほしいとお願いします。

黄金のカムイの呪いを
断ち切らなければと。
たくさんの人の死を間近で見て
「いちばん大切な人まで失いたくない」
彼女は話していました。

2人とも金塊を前にして
あれだけウハウハしてたのに。
けど杉元は、土方も認めたように
金塊の為だけではなく
アシㇼパの為に
ここまで残って戦い続けていた人
です。
それでも、彼女の頼みには
驚いたようで、何も返せないでいる杉元。

そんな彼に、先に声をかけたのは
白石でした。
彼が一番派手なリアクションで
金塊を見つけた時は、大喜びだったのに。笑
白石も頭を悩ませてたけど
「はぁ…」と一息。

白石に声をかけられて
杉元もそれを受け入れ。
と思ったら彼は急に
アシㇼパを持ち上げて
先頭車両へと、飛び移って行きました。

白石は頭が追いつかず
別の車両に移った杉元たちを
そのまま見てた。
彼は戦いには向いていないから
これで良かったんだと思う。

白石をその場に置いて
2人は、鶴見のところへ。
車両は既に、連結が外され
鶴見は1人で逃げ切ろうとしていました。

ここから、函館駅へ向かって
走り続ける先頭車両での
戦いが始まります。
アシㇼパは汽車を止める役割を。
そして杉元は、鶴見と汽車の上に立っていました。

これが決戦だと鶴見にも
分かっていたのか
中央政府のスパイであった
菊田 杢太郎(きくた もくたろう)
の名前を出してきます。

「あんたを倒すのはノラ坊さ」
と彼の言った言葉が、鶴見の中に
浮かんでたみたいだった。

先に動いたのは杉元です。
撃って殴って、肉がえぐれた頬を
噛みちぎられそうになったり。
足場の悪い場所でのバトルが、続いていきます。

 

永倉の考えと、白石の前に現れた助っ人

その頃、連結部分が外され
止まりかけていた後ろの車両には
永倉 新八(ながくら しんぱち)
奥山 夏太郎(おくやま かんたろう)
そして土方の遺体がありました。

土方を運ぼうとする永倉に
鶴見に奪われた土地の権利書を
奪い返さないのか
土方の仇を討たないのか

夏太郎は言います。

けど永倉からすれば
これ以上戦うことは無意味だと。
夢を追う土方の為なら
死んでも良かった
と言う
永倉が生きていて
土方の遺体が目の前にある現実。

そして彼の遺体を
鶴見たちには晒したくない
と話します。
永倉はそう言って
この戦いから降りると言うのでした。

彼らはここまでです。
杉元たちに力を貸してくれそうな
気配は、そこにはもう無かった。

そして杉元たちと
引き離されてしまった
白石はというと、彼は1人で動いていました。

命拾いしたから逃げるのではなく
止まった車両から降りて
そのまま前へと
線路の上を走り出していた
のです。
白石がここまで
仲間思いだったとはって。
じんわりしてた。

そしてナイスなタイミングで
後ろから馬の駆ける足音が。
手綱を引いていたのは
あの谷垣 源次郎
(たにがき げんじろう)
でした。

鶴見に撃たれて
汽車から転落していたけど
生きていたことが嬉しかった。
彼もこの争奪戦で
たくさん大きな傷をつくってきた人です。
やっぱりただでは死なない谷垣だった。

白石は谷垣と一緒に
杉元たちを追いかけることに。
最後まで諦めない白石たちの背中を
手でドンドン押したくなってる自分がいた。

 

鶴見篤四郎

最初、鶴見はここでのことが終わったら
五稜郭へ戻ろうとしていました。

そしてアイヌの持っていた
北海道の広大な土地の権利書を
交渉材料に、満州での力を
再び得ようとしていた
のです。

けど中央政府に追われている
鶴見に、金塊を探す時間は
もう残されていないと。
そう言って、杉元たちに
汽車から飛び降りるよう話す鶴見
でした。
金塊は忘れてやると。

けど少し前まで
五稜郭に戻ろうとしていた
彼はなんだったんだろうってなってる。
予定を変更したのか
これがフリなのか
頭が追いつかない東です。

五稜郭に金塊は無かったと
言い張るアシㇼパたちから
本当はあることを
確認したかったんじゃないかと思った。

けど「金塊はお前たちのものだ」
諦めた様子の鶴見。
それを聞いたアシㇼパは
「いや…ここで全部終わらせる」
鶴見の提案を、はね除けます。

どうやら鶴見の思うようにはいかず。
そこで隠していた銃に
ジリジリと手を伸ばす鶴見。
「そんな取引は
意味がないんだよ」と言いながら
隠し持っていた砂金を
手に握る杉元
がいました。

2人が動いたのは、ほぼ同時。
砂金を目にかけられた鶴見の
視界は遮られ、その隙に
土方の刀で斬りにかかった杉元。

顔の横から胸にと、刀を受けた鶴見。
今までずっと身につけていた面が
外れていってた。
そして、彼の背負っていた
権利書の入った矢筒は落ち

慌てて拾いに走るアシㇼパが。

それとは別でもう2つ。
鶴見の胸からは
彼の妻と子供の指の骨が
汽車の下へと、落ちていっていました。

ほぼ同時に落ちた矢筒と骨。
どっちを拾うのかと思って
ページをめくっていきました。

けど彼は、アシㇼパより先に
矢筒を手にします。
間に合わず、そのまま線路へ
落ちていった2つの小さな骨。

彼以外には、落ちたことすら
気づいてなかったと思う。

消えていったその後を
見つめる鶴見の瞳が。。。
眉毛もなくて、おでこにも
ボコっといびつな傷痕があったものの
悲しげな目をした人が、そこにいました。
その傷が痛々しかった。

少し涙でにじんでそうな。
骨の持ち主を想う間
ガードが解けてしまっている彼を見た。
その間に、彼が掴んでいた
矢筒の縄を切ったアシㇼパは
無事に権利書を取り戻していました。

けどバランスを崩した
彼女に、杉元が手を
伸ばそうとしたところで
彼は鶴見に捕まってしまいます。
持っていた土方の刀を奪われ
それを左胸に受けた杉元。
彼は倒れた状態で
刀を突き立てられ、その場から
動くことができなくなってしまいます。

少し先では線路も途切れ
函館駅が迫っていました。
建物が線路の上に立っていて、行き止まり。

そんな状況で
またいつもの様子に戻った鶴見は
アシㇼパへと目を向けていました。
「愛するものはゴールデンカムイに
みんな殺される。」

「全部お前の責任だぞ」と
ウイルクの名前を叫ぶ鶴見。

彼は、ウイルクと同じ色をした
アシㇼパの瞳を見ていました。

脳汁が漏れてきた鶴見に
危険を感じたアシㇼパ。
そして杉元はというと
胴体が固定されていたものの
視界の隅に、あるものを発見。
咄嗟にアシㇼパを掴み
腕の力だけで彼女を投げ飛ばすのでした。

その先にはなんと
馬に乗った谷垣と白石の姿が。

「俺は不死身の杉元だ…」

この言葉を最後に
汽車は駅へ突っ込み
杉元はその状況下で、鶴見の胸に銃を発砲。

汽車はそのまま駅の壁を突き破って
海へと転落してくことになります。

 

月島と鯉登

てっきりこのまま続くかと思っていた
鶴見との戦い。
鶴見なら銃弾1発撃たれたくらい
なんともなさそうな
そういうふうに思い込んでいました。

それから6か月が過ぎた頃にも
函館湾を捜索する、月島の姿が。
月島は鶴見なら本当に
金塊や権利書を使って
何かを起こすと思っていたのです。

けど思い描いていたものと
現実は違っていました。
そして彼の遺体は見つかっておらず。
額当てすら見当たらない
という。

もしかして鶴見はどこかで
生きてるんじゃないかと。
そんな気がしてしまう自分がいます。

そばには鯉登の姿もありました。
彼は鶴見を探すよりも
他のことを考えていたよう。
金塊も、土地の権利書もなく
そして鶴見がいなくなった今
これまで鶴見に付いてきた
部下たちを、どう中央政府から守るのか

この事態に、残された鯉登は
覚悟を決めていました。

そして鯉登は
最後の第七師団長
に。
月島は鯉登の右腕として
支え続けたのだそうでした。

 

杉元が果たした役目

杉元は、鶴見に胸を刺され
海に突っ込んでも
無事に生還し、いつも通りの日常を
取り戻していました。
不死身の杉元、強すぎてた。

そして彼は物語のいっちばん始めに
あった目的を、果たしていたところ。
亡き幼馴染であり
親友でもあった寅次(とらじ)

そんな彼の頼み。
彼の妻である梅子(うめこ)のために
砂金を届けに来ていたのです。

本当にビックリしてた。
争奪戦に加わるのを決めた
最初の理由だったから。
それまでの間に
どんなことがあっても変わらない
彼はすごいなって。

汽車での土方との会話が、また浮かびます。
「金塊の分け前なんて
忘れてそうだな?」
と言う土方に
「自分のためだけなら
とっくに諦めてる」
と返した杉元。

この時、てっきりアシㇼパのためと
ばかり強調してしまったけど。
ここには梅子のことも含まれてたんだって
最終話を見て思いました。

「親譲りのおせっかいさ」と
目を合わせないで話す杉元に
同じく目を合わせないままの土方は
「いや…武士道だよ」と薄く笑みを
浮かべていました。

2人は本当に似たもの同士だったんだって。
何回も言うけど
もっと早く気づきたかったと思ってしまう。

ここまでを見てから
過去のやりとりを見ると
見え方が変わる不思議がありました。

 

杉元の周りにいる人たちの今

争奪戦が終わって
みんなそれぞれの時間を生きていました。

牧場主になったり、映画を作ったり
剣道を教えたり、手記を残したり。
そして谷垣やインカㇻマッは
17人の大家族にと。笑
15人の子供のうち
14人が男の子っていう
どうなってるんだが起きてた。

みんなの今が描かれていた時に
ああああッ!!ってなったのが
ヴァシリが生きていたこと。

ロシアの著名な画家に
なっていたヴァシリ。

彼のフルネームを
ここにきて初めて知りました。
ヴァシリは、絵が上手だったのを思い出してた。

そんな彼が亡くなるまで
手放さなかった絵画。
それは「山猫の死」という
タイトルがつけられた猫の絵
でした。

思わず触りたくなるような
毛並みの猫が1匹。
猫に例えられてた
尾形が浮かんでた。

ヴァシリは尾形が死んだことを
どうやって知ったのかが、気になりました。

 

杉元とアシㇼパ

少し前にアシㇼパは
杉元と一緒に榎本武揚
(えのもと たけあき)
に会っていました。

榎本はアイヌが北海道の土地を
金塊で買う契約をしていた相手です。
ただ契約を交わすだけでなく
アイヌが金塊だけ奪われて
契約を無かったことにされぬよう
6つの国の大使までを契約の場に
立ち合わせていたのでした。

彼の意図がなんであれ
アイヌにここまでしてくれた榎本。
そんな彼に、2人は会いに来ていたのです。

彼と話しをできたのは
土方の刀おかげ。

土方はそこまでを考えて
杉元に刀を授けていたよう。
自分が瀕死の時に
よくそこまでって、土方…。

榎本は自分が長くないことが
わかっていた為か、信頼できる人を
紹介してくれたり
権利書の写しを用意して
原本は自分で持っているよう
アドバイスをしてくれる
ことになります。

彼女はその後
アイヌの文化を人々に伝えていくことに。
そして一生をかけて
政府と交渉し、彼女の努力があって
アイヌの文化が、その後も
失われることはありませんでした。

そうして故郷での生活を楽しんでいた
アシㇼパと杉元の元に
1通の手紙が届きます。

 

王様になった白石

『ゴールデンカムイ』最終回。
そのいいところを最後に全部
かっさらっていったのが白石に感じてた。笑

「湿っぽいサヨナラは嫌いだぜ」と白石。
そんな彼は脱獄王、脱糞王、ではなく
しれっと本物の王様になって
杉元たちを驚かすことになります。

杉元たちの所に届いた
封筒の中には、白紙の手紙とコインが1枚。
コインには彼の顔と
「SHIRAISHI YOSHITAKE 1 KING」
の文字が彫られていました。

まさか彼が王様になるなんてって。
過去に海賊 房太郎
(かいぞく ぼうたろう)
が話していた
夢の話を覚えてるいるでしょうか。

彼の夢の話を白石は
何度も聞いていました。
「俺は王様になる」と。
南国の小さい島で
自分の国を作りたがっていた
のです。

監獄の中で聞いていた時の
白石は「突拍子もなさ過ぎる夢で
意味わかんねえよ」

ちょっとバカにしたように見えてた。

房太郎の親や兄弟は
14人もいたのに全員が
流行り病で亡くなっていました。
「死にきれないほど沢山の
大家族が欲しいんだ」
と彼は言います。

少し逸れるけど、谷垣も同じくらいの
大家族で、ふおおおしてた。
みんな健康に生きてほしいな。

自分の生きた証を人が忘れないように
国民が語り継いでいく。
白石に「帰る故郷がないなら
作ったらいい」
と言った房太郎は
自分の国を作ることは
「自分の故郷」を作るのと同じこと
だと。
寺に捨てられ、帰る場所のない
白石に話していました。

争奪戦が終わった頃
杉元にこれからどうするのかと聞いた白石。
彼の答えは、アシㇼパと
彼女の故郷に帰ること
でした。
「故郷へ帰ろう アシㇼパさん。」
それが白石の聞いた
杉元の最後の言葉になります。

もし杉元に帰る場所がなかったら
白石は杉元も
連れて行ったんじゃないかなって思う。
けどその必要はありませんでした。

過去に起きた
サッポロビール工場での騒ぎの後
鶴見に撃たれ
白石を庇って菊田に
何発も銃弾を撃ち込まれた房太郎。

彼の死ぬ間際、一緒にいたのは白石でした。
房太郎の願い通り
白石はきっと、房太郎伝も
たくさんの人に伝えてると思う。

そして「脱獄王で
終わるんじゃねえぞ」
と。
それを聞いて、頷いた白石だったけど
本当にやり遂げたのがすごかった。

白石は脱獄囚だったから
その分、監獄にいた頃から
知っている人の死も、多く見てきた人です。
杉元たちとの旅を通して
彼も変わっていた1人でした。

そして房太郎と再会したことが
彼のその後を、変えるきっかけに。
争奪戦の途中でも
夢が何かと房太郎に聞かれて
答えられなかった白石。

結局最後まで彼自身の本当の夢は
見つからなかったのかも。
けど房太郎の夢を叶えた白石
それはきっと白石の夢にもなって
2人分の夢がいっぺんに
叶っちゃったんじゃないかなって。
そうだといいなって思う自分がいます。

アイヌを守るのに
黄金のカムイは必要ない

最後に言っていたアシㇼパ。
そんな彼女に、杉元が話した
黄金のカムイも
使う人によって役目が変わるって
言うのを、横でウンウン聞いていた白石。

その言葉が、彼の最後の
後押しになったように見えています。

争奪戦後の様子に
そこまでの間に何があったのか
このもっと後には、どうなっていくのかなとか
いろんなことが膨らんでいく最終回でした。

五稜郭(ごりょうかく)、汽車の中でと
一気にたくさんの人が死んでしまったり
それまでにも好きな人たちが、死んでしまって。
容赦ない展開が次々と
起きていた『ゴールデンカムイ』。

けど今は、波が暴れるでもなく
大洪水になることもなく
チャプチャプして、キラキラ
陽光を反射させているような。
静かな函館湾に
立っているような気持ちでいます。

それは物語の終わりと同時に開催された
ゴールデンカムイ展の情報だったり
アニメに実写映画化の決定にと。
そういう新しい情報が
知らされているのも、影響してます。

31巻くらいが「佐一」でちょうどいいなと。
終わるべくして終わったのです。

との野田サトルさんの言葉に
ほあああああ〜ッとなった東でした。


ゴールデンカムイ公式サイトより出典

 

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