のほりひがし。 東の感想ブログ

『ゴールデンカムイ』25巻 集まっていく杉元・土方・第七師団と脱獄囚【漫画アニメ・あらすじ感想】

マンガ・アニメ感想

今回は『ゴールデンカムイ』25巻についてです。
作者は野田サトルさん。
2014年から週刊ヤングジャンプにて
連載され2022年4月に完結。

札幌に続々と集まってくる馴染みの人たち。
誰かにとっては憎む対象でも
他の人にとっては、いい人だったり。
その絡まり方が複雑で
それぞれの物語が
展開していくのが面白いところ。

ネタバレがありますが
それでも良い人だけ進んでください。

前巻までのあらすじ

主人公の杉元とアシㇼパ、白石は
金塊を手に入れるべく旅を続けていました。

札幌で、何が起きようとしているのか。
金塊を探すほぼ全ての人が
集まってきていました。

杉元一行は、脱獄囚である海賊房太郎と遭遇。
彼の部下は全員死んでしまい
房太郎の怒りは爆発。
アイヌが隠した砂金の在処を
教えてもらうのは、難しい雰囲気でした。

それが最終的に
杉元が、彼の命を救うことになり
一緒に札幌へと向かうことに。
信頼関係はできていないけど
それでも、いい感じにもなりながら
行動を共にすることになります。

そして2人の囚人により
金塊争奪戦は
更に入り乱れていくことに。

1人は娼婦の連続殺人事件犯。
1人は子供の誘拐事件を繰り返す
上エ地圭二(うえじ けいじ)でした。

一筋縄ではいかない人ばかりが
集まる中で、色々な形の攻防が続きます。

登場人物

■杉元 佐一(すぎもと さいち)

アイヌの話をしている時のアシㇼパを
あまり良く思えない杉元。
自分の望まない方に進む彼女を
止めたいけど、もう後戻りができなくて。
ちょっとチグハグな相棒関係は
杉元にかかっている気がする。

■アシㇼパ

アシㇼパ、めっちゃ頑張ってる。
たまにの「めっちゃ」を使いたくなる
雰囲気があった。
がんばれtアシㇼパアアアアアってなってる。

■白石 由竹(しらいし よしたけ

杉元とアシㇼパのそばにいる人が
白石で良かったと思った巻。
普段の白石を見ていると
囚人だってことを忘れがちになる。
けど他の脱獄囚と話してるところを
見ると、真面目にやり取りしてたりもして。
登場する人が増えても
やっぱり気になるキャラクターです。

■ヴァシリ

尾形が現れたって聞いた時の
慌てようなのか、張り切ってるのか
ワクワクしてるようにも見えて。
彼の様子が面白かった。

■海賊 房太郎(かいぞく ぼうたろう)

彼が仲間に加わったことで
アシㇼパに、何かしらの影響を
与えていると思う。
彼のように、グイグイ
突っ込んでいく人は
今までいなかったかも。

■土方歳三(ひじかた としぞう)

やっぱり面と向かって話すのは
本当の仲間じゃない限り
相当なエネルギー使いそう。
立ってるだけでも、圧がすごい。笑

■尾形 百之助(おがた ひゃくのすけ)

彼はこれからどうするのか
ヴァシリ同様、なかなか姿を現さない
キャラクターになりそうで
もっと出てきてって思った。笑

■牛山 辰馬(うしやま たつうま)

オデコの謎に迫ってほしい。
自分にとっては、バリムキはんぺん先生。

■門倉 利運 (かどくら としゆき)

がんばれ門倉。走れ門倉。
逃げの達人になるか、叫びの達人になるか。
武器は持たないのかしという、素朴な疑問。笑

■石川 啄木(いしかわ たくぼく)
愉快な啄木。今回は男前でした。
彼がいなかったら、失敗に終わってたと思う。

■有古 力松(ありこ りきまつ)
杉元や土方たちが集まって
賑やかな中、有古だけ静かにしてて
少し心配な東。

■都丹 庵士(とに あんじ)
花火打ち上がった時、耳に響く音が
ヤバかったんじゃないかなって。笑
目はみえないけど、その分
耳がものすごく良い人。

■上エ地 圭二(うえじ けいじ)
顔に自分で、たくさんの
入れ墨を彫っている囚人。
入れ墨がまだ無かった頃の、子供の自分が
好きになれず、男の子を
殺したくなってしまうのだとか。
そして人のガッカリした顔が
大好きなんだそう。

■マイケル・オストログ
本名かも不明。
彼は外国人の囚人。
網走監獄の看守、門倉でさえ
多くは知らなさそうでした。

■鶴見 篤四郎(つるみ とくしろう)

彼の周りに残れる人は
きっと彼並みの、何か変態的なものが
あるんだと思い始めてきてる。
鯉登と月島はどうなんだろうか。

■宇佐美 時重(うさみ ときしげ)

2冊に渡って、探偵頑張ってたのは
笑ってしまった。
もっと他の方法があれば
宇佐美も少しは休めただろうにと。笑
彼は責任感強めの人にも感じました。

■菊田 杢太郎 (きくた もくたろう)

鶴見も札幌へ向かってきてるわけだけど
菊田は、これからどうするのか。
彼はアシㇼパのことを
どこまで知ってるのかも、気になった。

■月島 基(つきしま はじめ)

真顔でめんこしてて
それが逆に和みだった。笑
銃ばっか持ってる彼とは
違う一面がありました。

■鯉登 音之進(こいと おとのしん)

鯉登と鶴見の再会を
月島が心配する気持ち
ちょっとわかる。笑
急に、のけぞったりしないかな。
それか、月島と同じくらい
顔から表情消してたり。
その時が、待ち遠しくもあります。

■ソフィア・ゴールデンハンド
彼女と月島、鯉登が戦う未来が
こないといいなと。
くる予想しかつかない中で、思う東です。

 

感想

ウイルクの真相に近づいていくアシㇼパ(アニメ49話)


『ゴールデンカムイ』アニメ公式サイトより出典

のっぺら坊であるウイルク
何をしようとしていたのか。
アシㇼパは、その答えに
少しずつ近づいているようでした。

伝わっていた話では、のっぺら坊が
アイヌの金塊を奪って殺したと。
けど、本当は違うんじゃないかと
そう思えることが、浮上。
アシㇼパは、アイヌのためにも
のっぺら坊の真相を、知る必要がありました。

 

アチャ(アイヌ語で父の意味)であるウイルクと
のっぺら坊の2つの顔を持つ人。

それがアシㇼパの父でした。
秘密を暴いていくのは
どんな気持ちだろう。
話が進むにつれて
ワイワイしている時間は減り
深刻そうな場面が増えてきてます。

彼女は、最初から大人びてはいたけれど
ここ最近は、更にだと思う東です。
アシㇼパ大丈夫かな。
同じ年頃のチカパシエノノカ
離脱していて良かったと
そう思う自分もいます。


杉元 佐一(すぎもと さいち)
たちの
現在地は、札幌郊外の森の中。
脱獄囚の2人を探していました。
娼婦の連続殺人犯と
誘拐を続けながら札幌へと
向かってきている上エ地 圭二(うえじ けいじ)
その道中から、話が始まります。

杉元たちは、二手に分かれて行動。
杉元とアシㇼパで、2人組になっていた時
仲間に加わったばかりの
海賊房太郎は(かいぞく ぼうたろう)
白石 由竹(しらいし よしたけ)
探りを入れてきます。

彼はアシㇼパの瞳の色が
のっぺら坊と同じ
であることに
気づいていたみたい。
どうして白石がアシㇼパについていくのか
何か、よほどの勝算があるのではと
勘繰っているみたいだった。

けど白石は多分、そういうことよりも
アシㇼパと杉元だから
一緒に行動しているような。
そんな気がしてた。
だからこそ彼は杉元たちから
そこまで信用されてはいると
思える自信が無かった
よう。

そして、アシㇼパが気づいたであろう
暗号の解き方を
教えてもらっていない
のです。
けどそれは杉元も同じで。
難しいと思った。
杉元は、本当に知らないから
まだ教えてもらってないって言っても
白石はそれを信じられず。
アシㇼパと杉元だけで
秘密を共有してると思った
のかな。
そこには少し寂しそうな表情をしている
白石がいました。

 

そこで房太郎は、のっぺら坊の落とし物を
白石の前に差し出してきます。
支笏湖(しこつこ)に落ちていた、金貨でした。
のっぺら坊が乗っていた船が
ひっくり返った時に
一緒に沈んでしまったものなのだそう。

その金貨には
白石たちの体に、彫られたものと
似ている感じがあった。
凹凸が、十時に交差している模様です。

それを見たアシㇼパは、ウイルクが
少数民族は団結すべきだと
言っていたことを思い出すのでした。

彼はアイヌを
救おうとしていたんじゃないかと。
また、アイヌを思っている人が
金塊のために、アイヌを殺すはずがないと。

それなら殺された7人のアイヌには
一体なにがあったのか。

新たな疑問も、浮かんでくることになります。

アシㇼパは、アイヌのために
全てを知ろうとする、覚悟を決めてました。
けど杉元といる彼女は
この旅が、終わってほしくなさそうにも見えて。
2つの矛盾した気持ちを
抱えているみたいだった。

アシㇼパの気持ちに、すぐ気ついた房太郎が
現れたことで、彼女も杉元への気持ちを
強く意識するようになったのかも。
金塊が、手に入ったとして
その後は、バラバラになっちゃうのかな。
そんな不安を抱えながらも
アイヌの為、止まるわけにはいきませんでした。

アシㇼパアにとっての
ハッピーエンドはどこだろうって。
きっと彼女はつっかえちゃうと思うけど
誰か聞き出してほしいと、思う自分がいます。

房太郎との関係は
続いていきそうな雰囲気です。
そして白石は、房太郎の前でサラっと
アシㇼパが、のっぺら坊の娘であることを暴露。

それで何が変わるでもなく、あっさりと。
再認識したくらいの雰囲気だった。
房太郎は、少し不思議な人でした。

 

宇佐美が漏らした尾形の過去


ゴールデンカムイ公式サイト | 壁紙プレゼントより出典

場面は宇佐美 時重(うさみ ときしげ)たちの所へ。
彼は未だに精子探偵を、頑張ってた。
なんというか
さすがに疲れてそうな。笑
そこで彼は、自分がハイになれる
場面を想像して、探偵を続けるっていう。

第七師団は、仕事熱心で
あとは、やっぱり変態が
集まっているイメージが拭えないでいます。
だから、菊田 杢太郎
(きくた もくたろう)

有古 力松(ありこ りきまつ)
すごく真面目というか
普通の話ができそうな人って思うんかと納得だった。

 

菊田いわく尾形 百之助
(おがた ひゃくのすけ)
もおかしな人だけど
宇佐美もだいぶおかしいと。
自分もそう思う。
尾形を、甘えん坊のハナタレ小僧と言い
同じにしてくれるなと言う宇佐美。
尾形はこんなヤツなんだぞと
彼の一番触れてほしくない過去を
暴露してしまうことに。

何も知らなかった菊田にとって
尾形が義弟を殺していたことは
衝撃的な出来事です。

そして第七師団の全員が
鶴見 篤四郎(つるみ とくしろう)
駒であることを
宇佐美は自覚していたのでした。

菊田からすれば
思わぬ話が聞けてしまったのではと
少しソワソワする東です。
それにしても、尾形を敵視する人の多さ。笑

 

話は日露戦争まで遡ります。
以前、尾形の過去の話があったけど
それが、全てではなかったのです。
尾形は義弟の
花沢勇作(はなざわ ゆうさく)を殺し
それでも父の愛は得られず
そのまま父も、殺してしまったと。

けどそこで、勇作を殺すか殺さないかを
決めていたのは、鶴見でした。

勇作がいなくなれば
尾形は、父からの愛が得られる。
それでいて花沢閣下のことも
操れるようになると。
こうして鶴見が殺すよう指示を出し
その通りに、尾形は動こうとしていました。

けど考え直した鶴見は
勇作を殺すなと言い出します。
みんなが彼を、神聖な存在と思っていた為
勇作には、利用価値があると。

けど尾形は納得がいかず
自分の考えを肯定してくれる
宇佐美の後押しで
勇作の化けの皮を剥ごうとします。

けど人を殺すよう促しても
勇作は、それを拒否。
尾形は宇佐美と同じく
人を殺すことに、なんの躊躇いも
感じない人だったから、彼とは真逆のタイプだった。

尾形は、ねじ曲がってはいたけど
ただ愛を欲しがる子供のような
そんな感じがしてた。

尾形の考えは、一人歩きしていきます。
辿り着いたのは、父の愛を確かめるには
勇作がいなくなるのが一番の方法だと。

それを不気味に肯定する宇佐美は
その場を、楽しんでいるみたいだった。
結局鶴見は手を汚さずに
尾形が独断で、勇作と父を殺すことに。
鶴見にとっては、なんのマイナスも無く
状況が良くなっていく。
最初から鶴見は
これを狙ってたんじゃって思いました。

 

尾形が弱ってる時に出てくる
心の罪悪感。
それは勇作が出てくる夢になって
尾形を襲ってきます。
勇作は尾形にとっても
神聖さを残した存在でした。
勇作を殺してしまった、心のモヤモヤを
無意識で、未だに引きずっているみたいだった。

そんな彼を見て、楽しんでいる宇佐美。
それを聞かされていた菊田の表情。
菊田は、やっぱり第七師団の
人ではないのを感じてた。

勇作を殺し、終いには父も殺して
師団の中での力が強まっていた尾形。
鶴見からも褒められ、面白くない宇佐美。
尾形が南満州鉄道のことを知ったのは
この時でした。

鶴見の本心を知りたければ
満鉄のことを調べてみろと
宇佐美は、尾形に言います。

宇佐美は、鶴見の
役に立ちたいはずなのに
逆に足を引っ張っているような。笑
宇佐美は鶴見のことを
誰よりもよく知っていました。
ストーカーレベルで。
そしてそれは鶴見の周囲にいる
人も含まれていて。
月島が、自分が駒だって
自覚していることも、知っていました。
みんな分かっていながら
鶴見のそばにいる人たちなのです。

尾形は、それができなくて
土方の側に行ったように見えてた。

宇佐美は駒でも、喜んで使われたいって
思えてしまう程の、鶴見大好き人間。
けどそれを、尾形にバカにされ
宇佐美も彼への怒りを、堪えている1人でした。

 

場面は変わり、小樽へと。
そこには、仲間が流行病で倒れ
苦しそうな表情のソフィア・ゴールデンハンドがいました。
彼女が小樽を歩いていた時
街には、めんこで遊んでいた
鯉登 音之進(こいと おとのしん)
月島 基(つきしま はじめ)が。笑
3人は、鉢合わせてしまうことになります。
けど鯉登たちは、彼女のことを
まだ知りませんでした。

ソフィアは、月島がキロランケ
銃殺したのを、目撃しています。

月島からすれば
鯉登が殺されかけていたから
助けて当然。

そんな月島への怒りは
抑えられながらも
彼に向けられていました。
それでも彼女は向きを変え
アシㇼパのいる所へと向かえる強い女性だった。

 

札幌ワイワイガヤガヤドッカン


ゴールデンカムイ公式サイト | 壁紙プレゼントより出典

ここから、ちょっと暑苦しいくらいに
みんなが集まってて、楽しかった。

耳の良い都丹庵士(とに あんじ)は、すぐにお喋り好きな飴売り
上エ地の飴を売る声を、聞きつけます。

彼は、また男の子を
引っ掛けているようでした。
小さい子に自分の幼少期を
重ねてしまい、殺人へと。
顔の入れ墨は、自分がその頃よりも
強くなれた証のよう。
その象徴のようにして、顔に
入れ墨を増やしていたのでした。

彼は自分のモヤモヤを
晴らす為だけに
自分より弱い存在を殺していたと。
聞いてるだけで、こっちがモヤモヤしてくるけど
それは聞き耳を立てていた
牛山 辰馬(うしやま たつうま)
たちも同じだったみたい。
虚無僧(こむそう:尺八を持ち、
頭に編み笠を被った僧。)に扮して
札幌を歩いていた牛山とも再会することになります。

牛山を前に上エ地は大慌てでした。
逃げ出そうとするものの
上エ地は髪が千切れるほどに
勢いよく投げ飛ばされてしまいます。
ざまあ味噌漬けって
言葉を思い出してた。
アシㇼパ風だと
きっとザマァのオソマ漬け。

髪が束で無くなり、血を吐いても
なんでか楽しそうに逃げ続ける上エ地。
それを、家の壁に突っ込み
その壁ごと追いかける牛山。
追いかけながら、壁についていた
格子戸を、ガラッと開けてくぐり
壁ごと捨ててくシーンが好きだった。笑
牛山のそういう
ちょいちょい挟んでくるところが好きです。

 

街中を追いかけっこしていれば
イヤでも目立つわけで。
土方 歳三(ひじかた としぞう)たちや
食事処でライスカレー美味しいわねって
オホホしてた杉元たちのところにまで
牛山たちは、突っ込んでくることになります。

牛山との再会を
誰より喜んでいたのはアシㇼパちゃん。
彼女にとって、牛山は今でも
チンポ先生なのでした。
けど再会を喜ぶよりも
土方と杉元はバトル開始。
ふたりは網走監獄の出来事以来です。

土方に裏切られ、杉元は頭を撃たれて重症に。
それを谷垣が助け、最終的に
傷を治す手助けをしたのは、鶴見でした。

言葉を発することなく
どちらかが死ぬまで続きそうな
やり合いを阻止したのは、牛山。
牛山は土方側にいながら
杉元たちとも関わりがあり、中立の立場です。
牛山のオデコをポチッと
押したくなった瞬間だった。
ナイス牛山、ポチポチ。

がしかしで、この時ばかりは
杉元も止まらず。
牛山のことを背負い投げしーの、されーの
終いには、牛山の顔面に膝蹴りまで
入れてしまうことに。
上エ地のことはすっかり忘れて
そのお店をめちゃくちゃにしながら
乱闘は続くのでした。

 

房太郎が、再会した牛山のことを
牛山さんって言ってたのが
なんだか新鮮というか。
そう名前を呼びながらも
再会の挨拶かのように
テーブルを頭に叩きつけてきた房太郎。
顔半分がテーブルに埋まりながら
久しぶりだなって言う牛山に
お疲れ様の気持ちが。
そして、乱闘を止めようとするも
慣れない履き物に
走っただけで捻挫する門倉 利運 (かどくら としゆき)
もう彼は、いるだけでいいんさ。

 

その頃、そばの高い位置には
アシㇼパを狙っていた尾形がいました。
一方、尾形がいると聞いて
慌てて狙撃の用意をするヴァシリ
ヴァシリがいるとは知らず
彼女を撃ったら、どうなるかと
どこか楽しんでいる彼がいた。

けど突如、彼の背後に
謎の人影が現れます。
ちょっとヒヤッと。
けど現れたのは、ほんの一瞬で
すぐに姿を消してしまうのでした。
この奇妙な現象のおかげか
アシㇼパは殺されず
そして土方と、堂々と話し合いを始めることになります。

 

土方の考えが見えてくる回です。
ウイルクと手を組んではいたけど
アシㇼパの味方とは言えなさそうな
微妙なところでした。
彼の話は難しい。笑

土方の中で、アイヌの未来は
どうなっているのかと
アシㇼパは聞きます。
北海道の資源は、枯渇してしまうから
蝦夷共和国の資源は炭鉱に移していくと。
蝦夷共和国の聞き慣れない言葉に
反応したのは、房太郎でした。
土方は北海道を支配しようとしていることを、堂々と公言します。

炭鉱開発には国内だけでなく
いくつかの国から移民を集めて
力を高めようとしていました。
そのため、国籍に縛られず
暮らしてきたアイヌなら
多民族国家の繋ぎの役に最適
だと。

アシㇼパは、北海道アイヌ、樺太アイヌ
そしてポーランド人の瞳を持っている子です。
そんな彼女を、土方の理想とする国家の
主導者にすることで
結束力を高めようとしていた
のでした。

白石も言っていたように
鶴見よりマシだけど
アシㇼパのことを
考えて動いてくれる人ではなさそう。
その話を聞いたアシㇼパは
話を肯定も否定もしないで
今は手を組むのが最前と、考えたようでした。

第七師団に、埋蔵金を
奪われることだけは避けたいと。
今のアシㇼパたちの刺青人皮は
ほぼ無いに等しい状態です。
けど房太郎や、砂金掘り師の
平太のものが加わっています。
どちらにもメリットがあると
土方を説得しようとしていました。

それを見ていた永倉は
彼女を見直したよう。
そして有古は、父の仇とも言える彼女を
複雑そうに見ているのでした。

 

その頃の上エ地はというと
ボロボロになりながら逃げ切り
尾形はどこかへ、姿を消していました。
そんな尾形をひとり探すヴァシリ。
もうそこには、いないんよ。。。

鶴見の罠

土方は、偽物や写しなどを
含めて16枚持っていました。
そのうち6枚が偽物。
それもどれかは、検討がついていました。
そこにアシㇼパたちが
新たに手に入れた分を含めて、18枚に。
土方に監視されながらも
アシㇼパだけが刺青人皮を
見させてもらえることになります。
そんな空間にいたら
プレッシャーで吐いちゃいそう。

本物かどうかの、信憑性を確認しながら
アシㇼパは、自分が思う解読のルールを
当てはめて、答えを確かめようとしていました。

そこで、そんなアシㇼパを
更に悩ます事件が発生。
有古に奪わせ、土方のもとへと
持って行かせた偽物の中に
実は、本物が混ざっていたのです。

鶴見は刺青人皮に
法則があることも、既に知っていました。
偽物に彫られている模様は
普通に考えれば
法則とは合わないはずなのです。
偽物と言われたものの中に
法則通りに彫られているものが
混ざっていたら、どうなるか。
アシㇼパは混乱して、解読までの時間を
稼げるということなのでした。
鶴見、恐るべし。。。

 

その間に鶴見は札幌へ、猛ダッシュ。
そんな中で一行はというと
どこかのお寺で、ビール飲みながら
ワイワイお泊まり会の最中でした。
みんなデロデロの中で
有古はアシㇼパが話しかけます。

アシㇼパは有古の父が
苫小牧(とまこまい)で殺された
アイヌの1人だと知っていました。

話しかけたアシㇼパに
有古は温厚な父が権力の支配に抗おうと
考えていたとは、思いもしなかったと話し始めます。
そんな彼に、アシㇼパは
ウイルクは、有古の父たちを
殺していないと信じていると。

ウイルクが持っていたらしい金貨を見せながら
有古に理由も伝えるのでした。

けど説明したアシㇼパを
有古はやんわりと
拒否しているようにも見えてた。
有古は今、すごく複雑な立場にいます。
鶴見からのスパイ
土方の所にいても信用はされておらず
菊田には、政府側につかないかと言われ
もうサンドイッチどころではなくなっていました。

そして、アイヌのために生きるアシㇼパに
有古の父を殺したのは
のっぺら坊ではないと
いきなり言われても、どうだろう。
キャパオーバーしそうな気がします。
有古の重荷が減って欲しいと
少し心配な自分がいた。

 

石川啄木は、なんのために命懸け

鶴見が札幌へ到着するまでに
殺人犯を捕まえようとしていたはずが
なかなか進まない宇佐美探偵。

犯行現場の1つで
未だに探偵を続けていた彼は
疲れからか詩人の一面が、顔を覗かせていました。
そして、その様子を見ていたのは石川啄木(いしかわ たくぼく)

啄木はそこから移動し
教会のある場所へと向かいます。
そこで、次の犯行が行われる場所の
確信を得たのでした。
しかも、それは明日。
急いで土方たちに
伝えなければなしません。

けど啄木に気付いていた
宇佐美により、阻止されてしまうことに。
宇佐美は教会まで
啄木をつけていたのでした。
啄木が色々書き込んでいた地図を
奪おうとする宇佐美。
力ではまったく敵わないはずなのに
死にそうになりながらも
決して手放さない彼は、まさに命懸けだった。

手加減していただろう宇佐美も
手を焼いて、とうとう銃を持ち出してきます。
そこで街を巡回していた警察に
声をかけられて、宇佐美はよそ見を。
その一瞬の隙に啄木は
その場から全速で逃げるのでした。
地図も破り捨て、物陰に身を隠し
その後はどうなったのか。

 

翌日杉元たちは、娼婦が出歩くことのないよう
片っ端から声をかけて、回っていました。
被害者は、夜道を歩いていた
街娼ばかりだったため
これで範囲を狭められるだろうと
考えていたのです。
けどもう夕刻。
これじゃ夜に間に合わないと
諦めかけていた時のことです。

啄木が、ふんどし一丁で
全身アザだらけになりながら
悠然とした姿で、帰ってきたのでした。

一体何があったんだと
彼の話しを聞くことになります。

彼が持っていたのはロンドンの
ホワイトチャペル周辺の地図。
実際に行われていた犯行現場の地図と
ロンドンの地図を合わせると
なんとピッタリ一致。

犯人は札幌で、殺し方だけでなく
現場の位置まで
ジャック・ザ・リッパーを
再現しようとしていたのでした。

啄木はそこから
次に行われる場所を特定します。
場所は、あのサッポロビール工場でした。

 

やり切った啄木は
そこで一気に疲れが。
もうボロボロでした。
蝦夷共和国を見届けたいのだと
話し始め、いい感じの雰囲気が。
けど白石と馬の合う啄木は
やっぱりの女好きで。
話題の花魁の気を引くために
事件を解決させようとしてた
ことが
すんなりバレてしまいます。

いや、むしろ花魁のために
ここまでしちゃうとこが
逆にすごかった。笑
宇佐美相手に丸腰で、歯向かうのは
普通の精神じゃできないこと。
死ななくてよかったです。

 

ルービロポッサ

249話の表紙がお気に入りです。
女装の白石で、手ゴツゴツだけど。笑
「旅は道連れ世はお酒。
サッポロで過ごす今宵(タイム)
は、
ゴールデン。」の言葉が好きでした。

札幌には、月島たちも集まり
いないのは鶴見・ソフィアくらいなのかな。
殆どの人が集まっている状態です。

土方は3人1組になり
工場周辺で、犯人を待ち伏せようと計画。
グループ内の3人で
囮、仕留め役、合図役に分かれ
合図役は発見したら
花火を打ち上げる役目があります。

 

杉元一味だけでの時間に
房太郎はアシㇼパは
参加しない方がいいのではと、言い出します。
犯行現場に彼女が行くのは

確かに危険。
だけど杉元たちから離れるのは
また違う危なさが、潜んでいました。

土方は網走監獄で
杉元たちを一度裏切っています。
これで杉元たちは
かなりの大打撃を受けました。
だから信用できないのです。
その為、彼女は信頼できる
杉元のそばにいることを選ぶことに。
けど房太郎はアシㇼパを見て
杉元が、その場を離れた時に
彼女の未来に杉元はいるのかと、問いかけるのでした。

 

場面は変わり、犯行当日の夜中。
女装をして囮役に出ていたのは
門倉・キラウㇱ・房太郎・白石の4人です。

彼らは全員、啄木から
ある事実を聞かされています。
連続殺人犯の囚人が、一体誰なのか
啄木には予想がついているようでした。
門倉が知っている、囚人の情報と
照らし合わせながらも、啄木は犯人こそが
ジャック・ザ・リッパーなのではないかという答えに辿り着いていました。

ロンドンでの事件の時が、30代であれば
それから20年が経った今は50代。
ちょうど門倉の言う、外国人の囚人とも
一致するものがありました。

そんな凶悪犯を
一夜で仕留めなければならない一行。
これを逃したら、チャンスはもうありません。

けどそんな時に限って
いつものごとく、やってくる第七師団。
宇佐美は、啄木の千切った地図を
修復して、工場へ辿り着いてしまったのです。

そして彼は、女装した門倉を発見。
2人は網走監獄以来でした。
そこでは宇佐美が、スパイとして紛れ
門倉とは、上官と部下の関係に。

こうして想定外の出来事は、続いていきます。
宇佐美は菊田、月島、鯉登とは離れ
単独行動をしていたみたいだった。

そんな中、女装した白石の様子を見張る
アシㇼパと杉元は、話しをしていました。
このどさくさに紛れて
尾形が、何をしでかすか分からないと。
彼は今、土方のそばにもつけず
ひとりの状態でした。
それは土方と杉元たちが、偶然の流れで
手を組むことになったからです。
アシㇼパたちを裏切り
土方のもとへと寝返った尾形に
今の状況で、戻れる場所はありませんでした。

彼は第七師団のメンバーからも
恨まれていて、どこにも行けない
状態だったのです。
ならばと、数日前には
アシㇼパを狙撃してしまおうとした尾形。
そんな彼に注意を払いながらも
ジャック・ザ・リッパーを
捕まえることに、全力を注ぐのみでした。

 

一方、門倉に会えた宇佐美は
彼が生きていたことに感動。
彼的には、喜びの再会だったけど
土方らが周りにいることを
察知し、すぐに切り替え。
背後に現れた牛山の顔面に
銃の持ち手を、思いっきり振り下ろすのでした。

そして女装したキラウㇱと
永倉・土方のところには
本物の犯人が、姿を現してしました。

その時、宇佐美がいた所から
花火が打ち上がり
辺りは一気に明るくなります。
駆けつけた土方に
顔がバレ慌てるジャック。

その付近に集まっていた全員は
見事な打ち上げ花火に、見入っていました。
ほんの僅かな時間
今の状況を忘れているような。
過去の嫌な記憶を思い出して
街の隅で、泣いていた上エ地も
見事な花火に、キャッキャしてた。
札幌に到着した鶴見でさえも
ほんのりと笑顔を見せ。
そして花火目掛けて
全速力で駆ける、杉元たちを最後に
26巻へと続いていきます。

 

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