のほりひがし。 東の感想ブログ

映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』埼玉の伝説再び【あらすじ感想】

映画感想

こんにちはの東です。
今回は映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』について書いていきます。

武内 英樹(たけうち ひでき)監督による
作品であり2019年に公開された
『翔んで埼玉』の続編に。

1980年代に連載された
魔夜峰央(まや みねお)さんによる
コミックが原作の映画です。

『翔んで埼玉』ができて
埼玉と縁のある生活で良かったと思いました。
1章で集中放火をくらっていた
埼玉ですが、愛あるディスりも関西へ進出。

ネタバレ控えていますが
ちょっとはみ出てしまいました。
それでも良い人だけ進んで下さい。

「いざ出陣じゃー!」

あらすじ

麻実 麗(あさみ れい)の
活躍により、散々蔑まされていた
埼玉を含め、関東にやっと平和が訪れていました。

ですが彼の目指すは関東だけに留まらず。
格差の無い日本へと
平和の拡大を目指し、船を出港させるのでした。

 

登場人物

■麻実 麗(あさみ れい)
演:GACKT

白鵬堂学院に転入してきた
アメリカ帰りの学院3年生。
という表向きの姿をもった埼玉県人であり
埼玉解放戦線の一員。

とても埼玉県人とは思えない
どこかの貴族のような雰囲気を纏っている麻実。
まだ彼も知らない
自身の更なる真実が
この章に隠されていました。

また、次なる計画の始まりに
美しさから入っていくところの麻実感。
日本が埼玉化した頃には
元の埼玉県が麗しの麻実県になってそうです。

■檀ノ浦 百美(だんのうら ももみ)
演:二階堂ふみ

原作では白鵬堂(はくほうどう)の苗字です。

東京都知事の息子であり、学院の生徒会長。
埼玉県人への態度が
ウソのように変わった百美。

1では埼玉アレルギーを
克服していく段階だった彼が
2では日本埼玉化のため
1人関東で奮闘する姿も。

大阪人化した百美が可愛かった。
なんでっしゃろ。

麻実の大阪人化は誰ーって笑いが。
てっきりウホホイちっく麻実に
変化しているのかと思っていたけど
モデルがいること分かって
そ、その方でしたかーってなってました。

■桔梗 魁(ききょう かい)
演:杏

滋賀解放戦線のリーダーであり
滋賀のオスカルとも呼ばれている
新しい登場人物です。

麻実と出会う前から
関西で戦い続けていた桔梗。
彼の存在は、全体を
中和させているように感じました。

麻実、百美、桔梗、嘉祥寺が並んでいたら
初対面で一番自然な会話ができそう。笑

いろんなキャラが己を爆発させている中
彼から出ていたものは
他の人たちと少し違う雰囲気を
帯びていました。

そして、とび太くん。
滋賀の人口とほぼ同じ140万体が
存在しているという
彼らの軍勢を見ることになります。
映画終盤には
とび太、、、とーび太あああーってなってた。

【飛び出し坊やと歩んだ50年 記念サイト】
ちょうど2023年で
生誕50周年を迎える
とび太の記念サイトがありました。

■嘉祥寺 晃(かしょうじ あきら)
演:片岡愛之助

関西を牛耳る、気持ちの良いくらいに
悪一色の大阪府知事。

闇深な県人ショーに儀式と
彼の周りには怪しいものが。
嘉祥寺の熱さが、どの方向に
向けられたとしても
その熱さと、冷酷な部分の振り幅が一番強い人です。

発する言葉に魂が。
これが関西パワーなのかと
一言一言に乗っているものに
時々プルリときてました。

片岡愛之助さんと
神戸市長役の藤原紀香さんが
映画の中でも夫婦に、
と思いきや
そこに京都市長役の
川崎麻世さんが加わって
ドキドキで観てました。

 

第1章のおさらいから2章の感想

たまたま埼玉
またまた埼玉

埼玉から始まり、いざ関西へ。
壮大に翔び過ぎた物語は宇宙規模に。
地下深くから宇宙まで突き抜けても
武内監督曰く、何も残らないという。

スケールアップした茶番劇の第2章です。

 

ラジオで流れる都市伝説

今作は1章から3か月後の話。
1は関東内の出身地による差別が
都市伝説として描かれていました。

日本で一番都会指数の高い東京。
そのことを自負している都民は
他県を下に見ており
中でも埼玉県人への扱いは酷いものでした。
 

そんな大都会東京にある
名門白鵬堂学院 (はくほうどうがくいん)
理事長の孫、檀ノ浦 百美
(だんのうら ももみ)

埼玉県人であることを隠し
学院に10億の寄付金と共に
転入してきた
麻実 麗(あさみ れい)
出会いから始まっていきます。

多くの生徒を魅了する麻実と
彼に惹かれる百美の学園生活、
ではなく、その背後で
麻美は大役を受け持っていたのでした。

 
埼玉県人に自由を。
当時、埼玉県人は東京に出入りするのも
個人の意思だけではできず。
彼らの自由を制限する
通行手形制度が存在していました。

手形の発行が認められた者だけが
東京への出入りを許可されるというもの。
もし手形のない状態で東京へ入ればどうなるか。。。
これが埼玉県人の扱いです。

そこで通行手形制度撤廃のため
埼玉解放戦線の1人として
白鵬堂学院に乗り込んできたのが麻実なのでした。
 

埼玉県人であることがバレてからも
百美は麻実を慕い、2人の逃避行が始まります。

埼玉と東京の2人が協力し?
というところで千葉が立ちはだかり
関東の他県も巻き込んでの茶番劇的展開が。
 

これが埼玉の傍聴者たちを
熱狂させた都市伝説の第1章です。

関東に平和が訪れたものの
これはまだ序章に過ぎません。
彼らの目指すは日本の埼玉化。
こうして第2章が始まっていくのでした。

 

日本埼玉化計画

日本全国を埼玉にするため
早速計画に着手しだした麻実。
今の埼玉を見て、彼が気になったのは
横の繋がりが薄いことでした。

そこで埼玉の心を1つにするべく
陸に囲まれている埼玉の
越谷(こしがや)に海を作ろうと動き出します。
 

まず麻実が目をつけたのは
和歌山の白浜にある白砂。
埼玉にビーチを作り
その美しい白砂を敷き詰めようと。

これが叶えば、海が無いことを
蔑まれていたことからの脱却も。

人工的に海を作るなんて
そんな無茶なと思ったものの
麻実の説得力もあり
解放戦線のメンバーが再び集結します。

そこには未だ埼玉を
ディスらずにはいられない
ライバル県の千葉組も。
皆を率いて
いざ和歌山へと出陣です。

こうして、埼玉とは縁のない
海の先で待っていたのが
滋賀解放戦線のリーダーである
桔梗 魁(ききょう かい)なのでした。

 
運命の出逢いを果たし
留守番の百美がいるなか
チョイチョイな2人でしたが
滋賀にも解放戦線が?と。

県による深刻な差別問題は
関東だけの話ではなかったのだと判明します。
桔梗の案内で辿り着いた白浜は
大阪のリゾート地と化してしたのでした。
 

そこにはあの通行手形がなければ
滋賀県内であるにも関わらず
滋賀県人ですら立ち入ることは許されません。

関東で起きていたことが
関西でも同じようにして
今もなお続いていたのです。
 

滋賀・和歌山・奈良が
不当な扱いを受けており
当時関西を牛耳っていたのが
大阪府知事の嘉祥寺 晃(かしょうじ あきら)
そして妻の神戸市長と、京都市長でした。

麻実は白浜の砂を持ち帰るため
桔梗は和歌山解放戦線の
リーダーである囚われの姫君を助け出すため。
それぞれが目的を持ち
滋賀・和歌山・奈良の解放へと
力を合わせ戦うことになります。
 

浜辺の砂を
手に入れるだけだったはずが
琵琶湖に引き寄せられ
麻実が関西へと足を踏み入れたことで
東西の大バトルへと発展。

麻実の行くところ戦いあり。
彼には大いなる役割があり
不祥事を見つけ
平和へ導く引力になっていたのでした。

 

感想

パクリ疑惑。笑
「この映画には
かなり際どいパクリ疑惑が
たくさんあります。」と。

上映前に、そのお話しを
聞いていた分、これはツッコミ待ちなのではと。
そんな気持ちで観てました。

 
関西のツッコミが飛び交う今作。
それは次第に日本を
侵食していくかのようにして
関東にも広がっていきます。

そして映画を観た人も
ツッコミを入れたくなる部分が
たくさんあると。

ツッコミの入口は人それぞれですが
パクリのツッコミやすさ。
と楽しんでました。
 

映画の中も外もツッコミツッコミの『翔んで埼玉』。
都市伝説の人物も
ラジオの傍聴者からも
映画の鑑賞者からも
ツッコミが入ったら
どれだけツッコミの溢れた映画にって。

しかもエンドロールでもツッコミが。笑
滋賀なのか、滋賀じゃないのか。
最後の最後までツッコミが飛んでいる作品です。
 

笑いあり感動あり
けど翔び方カオスで
すべてを一掃していくという。

奇跡の埼玉県人
麻実 麗が中心となって
巻き起こった嵐。

関西パワーの加わった
彼らの翔びっぷりは
壮大ながらも
いくらでもツッコミカモンな
本気の遊びを観ているようでした。

 

第1章配信一覧

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