のほりひがし。 東の感想ブログ

前編後編『劇場版 Collar×Malice -deep cover-』本編の裏にあったもう一つの物語【あらすじ感想】

映画感想

こんにちはの東です。
今回は『劇場版Collar×Malice -deep cover-』のことを書いていきます。

原作はオトメイトより
発売されている乙女ゲーム『Collar×Malice(カラー×マリス)』
その本編を元に
わたなべひろし監督によって
劇場版アニメ化された作品が
2部構成になっての登場です。

前編が5月26日〜
後編が6月23日(金)〜公開中。
劇場が限られているので
チェックしてから行くようにです。

【前編公開劇場一覧】
【後編公開劇場一覧】

入場者特典もあり
自分はチケットホルダーの
拾和ミツルと笹塚尊
スペシャルストーリー小冊子をゲットしました。

小冊子は全ページカラーで
ミニコーナーも掲載されています。

【入場者特典一覧】

ネタバレも含まれているので
それでも良い人だけ進んで下さい。

あらすじ

舞台は現代の新宿。
【アドニス】という組織による
連続殺人事件、通称【X-Day事件】が
起きていた最中のことです。

騒動の中、主人公の
星野 市香は
独自に捜査をしていた
元警察官の男性たちと協力することに。
そこでの彼らとの物語が描かれていきます。

今作は本編進行中の
裏側にあった、もう一つのストーリーです。

 

登場人物・キャラクター

↑各キャラの紹介があります。

■星野 市香(ほしの いちか)
声:本渡 楓

21歳の新人警察官。
本当に警察官?と言いたくなる可愛さが。
フンワリした雰囲気でありながら
どんな事件にも
立ち向かおうとする
強さのある女性でした。

まだ警察官になって半年の為
新人あるあるの展開があり
新宿署に派遣された
拾和(そわ)にも、下に見られている様子が。

けど以前は同じように
警察組織に属していた
柳(やなぎ)たちからは、その気配はなく。

彼女を知っている人たちと
新人としての彼女を見ている人との
様子の違いを感じていました。

■柳 愛時(やなぎ あいじ)
声:森田成一

警視庁捜査一課にいた元刑事の28歳。
彼は仲間たちと一緒に
独自で【X-Day事件】の捜査を続けていました。
チームの中心的存在です。

たくさんいるキャラを
バランス良く登場させるのは
大変だったのではと。
色々な人が登場する中
彼と市香のシーンは
少し特別な感じのする時間が描かれていました。

■岡崎 契(おかざき けい)
声:梶裕貴

警備部警護課のSPである26歳。
独自に【X-Day事件】を調べている
柳たちの警護にあたっている人物。

もう離職したはずの彼らを
どうして彼が護るのか、理由は分からず。

どこからでも突然登場してくる
不思議なキャラでした。笑
そんな彼ですが
大爆発の起きた現場では
サラッと彼女の身を庇ったり。

どこか飄々(ひょうひょう)とした
雰囲気でありながら
そういう時はなところ。

けど彼は、このチームの
メンバーではなさそうで
神出鬼没だけど、常にいるわけではありません。
それを彼自身はどう思っているのか。
1人少し浮いていることが
彼の不思議な存在感を
強めているように見えました。
という初めましてな彼の印象です。

■榎本 峰雄(えのもと みねお)
声:斉藤壮馬

新宿署の第二機動捜査隊に、以前は所属していた23歳。

彼がいると、その場が賑やかに。
ドーンバーンな感じが
他のキャラにはないところです。

シンプルで直球な人でありながら
人を疑いやすく、裏表の少ない彼は
それすらも相手に伝わるという。

けど警戒心が強くなるような
事件が続く中にいると
彼のようなパーッとした人は
安心できる存在に感じました。

■笹塚 尊(ささづか たける)
声:浪川大輔

警視庁サイバー犯罪対策課にいた24歳。
すごく頭が良い分、人を見下しがちな。
毒舌を撒き散らさずには
いられない彼の、良い的が榎本になっていました。

パソコンの中の世界が
彼にはどう見えているんだろう。笑
毒を撒き散らしてても
チームにとっては、かなり重要な人物です。

もし彼がいなくなってしまったら
誰がパソコンを触るんだろう。
そう思うくらいの凄腕キャラでした。

■白石 景之(しらいし かげゆき)
声:木村良平

現役の科学捜査研究所の警察職員。29歳。
猫が大きくなった人みたいな
ルックスの人でした。

市香に絡む様子も
余裕たっぷりというか
彼女の反応を楽しんでいそうな感じが。

人間観察が好きらしく
新宿署に来て間もない
拾和(そわ)のことも
チェック済みなんだろうなと。
その上で、市香に忠告してきたところに、ムホホンでした。

■拾和ミツル(そわ みつる)
小西克幸

警視庁警務部の監察官である32歳。
劇場版限定のキャラです。
エリート街道まっしぐらだったのが
全面に出ている拾和は
敵が多そうな目立ちっぷりでした。

新人の市香に対しても
彼は言動を変えません。
皮肉混じりの彼の言葉は
浴びるだけでエネルギーを使いそうでした。

 

感想

今作や先の情報と、ゲーム未プレイで感じたこと

警察と関係のある人たちの
集まりとは思えないくらいに
華やかな人たちの勢揃いでした。
キャラクターが美。

映画は、ゲームをやっていなくても
分かりやすくなっていますが
できれば、ゲームをやってから観るのがオススメです。
 

前編後編に分かれていて
後編は6月23日(金)公開。

なので前編を観て
間にゲームをやって
その後に、後編を観るのもアリだと。

ゲームが気になっている人には
前編・ゲーム・後編の楽しみ方を
紹介したくなるスケジュールになっていました。

 
また前編後編が終わった後の
7月13日には
Collar×Malice for Nintendo Switch スペシャルBOXの発売も予定されています。

公式サイトには
上記のBOX名から飛べますが
未来をテーマにした
書き下ろしストーリーや
スペシャルブック、ドラマCDなど
他にも特典てんこ盛りのBOXでした。

未プレイの状態で
ここに楽しみをとっておく手も。

既に遊んだことのある人も
劇場で終わりではなく
またゲームの世界に戻って
楽しめるよう、未来のプレゼントが用意されています。

 
そう書く自分は
ゲームをやらずに鑑賞してみました。

それでも冒頭部分に
本編からの説明があったので
『カラマリ』の世界観にスルッと。

そこで感じたのは
キャラと観ている人たちの関係が
出来上がった中で、お話が進んでいることです。

一人ひとりのキャラとの
エピソードよりも
本編の裏側で
起きていた事件の進行が
メインのストーリーになっています。

事件の発生から
後編へ続く盛り上がりと
ゲームにあるサスペンス要素が
全面に出てきていました。
 

その分、恋愛要素は薄めに。
けど男性キャラが多い分
主人公である星野 市香
(ほしの いちか
)の可愛さが際立ってフンワリ。

男性キャラも
個性的なキャラばかりで
こういう警察署があったらなと
思ってしまった東でした。

 

ゲーム本編と劇場版のストーリー

新宿署の警察官である市香は
地域課・特殊地域防犯対策室に所属している新人警察官です。

その頃、新宿は
謎の組織【アドニス】の企てた
連続凶悪殺人事件
通称【X-Day事件】により
危険区域に指定されてしまいます。

それが原因で、街が
完全に隔離されただけでなく
銃刀法まで解除されることに。

ルールはあるものの
これまで平穏に暮らしてきた人が
いきなり銃を持てば、どうなるのか。

本当に乙女ゲームなのかと
思うような、ストーリーを持つのが
この『Collar×Malice』でした。

 
その最中、彼女は何者かによって
毒が内蔵された首輪をはめられてしまいます。
いったい誰がなんのためにと。
いつ死んでもおかしくない恐怖に
彼女は耐えなければなりません。
ですが、これが【X-Day事件】の重要なキーに。

その時に出会ったのが
以前、警察組織に
所属していたという男性キャラたちでした。
 

彼らは独自に
【X-Day事件】の捜査をしていた為
彼女は、彼らと協力して
事件を解明しようとします。

映画では、この捜査の最中に
発生した別の事件が描かれていました。
 

そこで、この事件の
指揮を執るために
新宿署へ派遣されたのが
劇場版限定のキャラであり
監察官の拾和 ミツル(そわ みつる)です。

市香と一緒に捜査をしている
元刑事の柳 愛時
(やなぎ あいじ)

過去に接点があり、2人はここで再会を。

また彼や彼の親たちが
この事件の重要人物であることが判明していきます。
警察庁長官官房の父をもつ彼は
限定キャラということもあり
かなり目立つ存在でした。
 

ガッチリ性格が出来上がっている感じ。笑
彼に気に入られないようにと
忠告する人の気持ちも分かる
前半パートの拾和がいました。

けど彼が、物語のスパイス的
キャラに見えたり
指揮を執る立場でもあるため
いい感じに物語を引っ張っているような位置に。

男性の主要キャラ5人が
まんべんなく登場している中で
パンチが効いていたのが彼だと。
『カラマリ』初めての自分は、そう思いました。

 
まだ前半部分なので
真相に迫る部分は描かれていません。

事件解決の為、動き出す一行や
罠にはめられ、追われる身と
なってしまった仲間が出てきたりと
徐々に火が大きくなっていくパートです。

新宿区で勃発している連続殺人事件。
入手した僅かな情報を頼りに
市香たちが、どう仕掛けていくのか。
後編へ続きます。

 

後編を観て思ったこと

後編は、事件の謎が解けていく時間でした。
まだ前編も上映しているから、一緒に観るのもアリです。

後編の出だしが既に物語の中盤に。
なので、徐々に登っていっての一気にクライマックスへ。

終わった後は、キービジュアルに
描かれているアネモネの
花びらが、暫く舞っているような気持ちになりました。

 
観賞後は、2枚ある
キービジュアルを見た時に
感じるものにも変化が。

(2枚とも公式サイトのトップページで見れます。)

6人のキャラが、同じ方向を
見据えている絵も
もう1つの画面いっぱいに
キャラやビル、スクリーンと
アネモネの花が描かれている絵も。

映画内の場面を思い出したり
キャラに思いを馳せたくなっていました。

 
作品に触れる時間が増えるほど
好き度が増していくのを感じています。

映画はゲームと色違いの
アネモネが描かれていますが
このアネモネが、カラマリの作品全体を象徴しているようでした。
 

また正義とはって。
生粋の正義と
悪から生まれた正義。

問いかけてくるものの大きさに
乙女ゲームなのを忘れそうになる作品です。

 
そしてキズの曲が流れる
エンディングでは
前編「眠らない街」
後編「十八」ともに
光の中に溶けていきそうになる感覚が。

オープニング「人間×失格」
エンディングで、まったく違う面を
見せてくれるところが好きでした。

アネモネの花びらが舞う中で
この感覚を味わってほしいなと思います。