映画『帰ってきた あぶない刑事』最強バディ、探偵になって再び【あらすじ感想】
映画『帰ってきた あぶない刑事(デカ)』を観てきました。
監督:原廣利
2016年に公開された『さらば あぶない刑事』の続編で、映画『あぶない刑事』シリーズの8作目にあたります。
1986年のテレビドラマから始まり、38年経った今でも時代を超えて愛され続けている作品です。
あらすじ
定年退職した元刑事の鷹山敏樹(演:舘ひろし)と大下勇次(演:柴田恭兵)。
タカとユージで親しまれている2人は、刑事時代に様々な事件を解決してきた最強バディでした。
過去に何度、辞表を見たことか。
彼らの破天荒っぷりには警察側も翻弄されまくり。
そんなタカ&ユージの、はちゃめちゃな大活躍が描かれています。
感想
今作では定年退職し「T&Y探偵事務所」を始めた2人のもとに
1人目の依頼人、永峰彩夏(演:土屋太鳳)が訪れたことで始まっていきます。
2人の8年ぶりになるニュージーランドからの帰国。
香港で起きた日本人弁護士の殺害事件。
彩夏の母親を探してほしいという依頼。
そしてその母親が鷹山と大下にとって忘れられない人であり、共通の知人なことの判明。
こうした彩夏の母親探しの依頼は、やがてテロへと発展していきます。
探偵事務所の記念すべき1人目の依頼人。
彼女は現役の2人を目覚めさせるだけでなく
とんでもなくビッグなサプライズまでもを一緒に運んでくるのでした。
・・・
あぶない刑事(あぶデカ)ではなく
今は、あぶなくない探偵(あぶタン)だと話す大下。
けど事件や周りが、あぶなくない2人に留めさせてはくれず
これでもかと煽ってきているようでした。
流れた年月を感じさせながらも、あの頃を再びと襲いかかってきます。
・・・
過去のシリーズから感じる時の流れ。
いつまでもカッコよく年を重ねていても、抗えないもの。
そして2人の周りには、敵も味方も下の世代が増えていました。
自分よりも若い、親と息子ほど離れている人を相手に戦いながらも
下の世代にはレクチャーする姿まで。
それでも結局自分たちが先頭きって
走らずにはいられないバリバリのタカ&ユージでした。
・・・
また、こうした2人の大活躍は
後ろでサポートする横浜港署捜査課長、町田透(演:仲村トオル)がいてのもの。
町田の全責任を負うという覚悟があってこそでした。
ですが課長になった後輩の町田が手綱を握ろうとするも
結局最強バディ相手に敵うはずがなく。
時代や立場が変わっても
この真ん中の変わらない部分に熱さを感じてました。
作品を知ってからの歳月は本当にヒヨッコだけど、それでも辿っていくとエモさが。
そして過去作で強烈な存在感を放っていた真山薫(演:浅野温子)。
艶やかを飛び超えた薫パワーの炸裂っぷりは、パワーゲージの最高記録を更新されてました。
・・・
60代70代の方が、今もなお暴れ回る姿
いろんな技術が進化して、素敵な映画が増えた現代ですが
人の生命力がストレートに胸にきます。
話す一言一言。
不意に漏らした言葉などに重みを感じながらも
やっぱりめちゃくちゃだーっていう楽しさ。
そしてはちゃめちゃだけど、どこかで感じる哀愁。
両方の入り混じる劇場版8作目でした。