『ゴールデンカムイ』2期 のっぺら坊の正体【漫画アニメ・あらすじ感想】
今回は『ゴールデンカムイ』
アニメ2期についてです。
作者は野田サトルさん。
週刊ヤングジャンプにて
2014年8月から連載が開始し
2022年4月に完結。
アニメ2期は2018年10月〜12月に
1期と同じく、全12話で放送されていました。
マンガでは14巻までの
内容になっています。
少しだけ15巻の分も。
ネタバレがあるので
それでも良い人だけ進んでください。
もくじ
あらすじ
金塊を見つけるため
刺青人皮を巡る戦いは、まだまだ続きます。
1期に続き、網走監獄にて
のっぺら坊と会うところまでが描かれていました。
『ゴールデンカムイ』1期 漫画アニメ あらすじ感想「金塊争奪戦の始まり」 – のほりひがし。
ヤッホの東です。 今回は『ゴールデンカムイ』のアニメ1期についてです。 作者は、野田サトルさん。 週刊ヤングジ
登場人物・声優
■杉元 佐一(すぎもと さいち)
声:小林親弘
杉元チームは、いつの間にか
彼の手に負えないところまできていました。
それぞれの隠していたことが
表に出てくるように。
最初から、ほぼ丸腰の彼には
不利なことが続きます。
それでも不死身の杉元。
アシㇼパのために
今期も戦い続けるのでした。
■アシㇼパ
声:白石晴香
アイヌの女の子。
この旅は、子供の彼女には
重すぎると思いました。
杉元と同じ意見です。
それでも逃げないで
のっぺら坊に会いに行く勇気が、すごかった。
子供らしい正直なところに
見ていてホッとするものがあります。
みんな裏がありすぎるんじゃ。
■白石 由竹(しらいし よしたけ)
声:伊藤健太郎
白石は、みんなと抱えてるものが
違かったけど、それを彼も自覚していて。
最初は信用できるかわからなかったけど
今は、周りがブラックな分
白石がホワイトに見えます。
■尾形 百之助(おがた ひゃくのすけ)
声:津田健次郎
鶴見派なのか、土方なのか
杉元なのか、よく分からない人。
誰の味方なのか
誰の味方でもないのか。
感情が表に出ることのない分
何を考えているのか、謎な人でした。
■キロランケ
声:てらそままさき
ウイルク(アシㇼパの父)の友人。
ロシア系少数民族のアイヌ。
信用していいのか、どうなのか
謎に包まれていた人。
だから本当のことを言ってたとしても
なかなか信じられず。
自分にとっての正義がなんなのか
ハッキリしていて
ドッシリしている人でもありました。
迷いが無い分、少し怖さも感じてます。
■谷垣 源次郎(たにがき げんじろう)
声:細谷佳正
すっかり杉元たちの仲間に。
面倒を見てくれた
アシㇼパの祖母のため
彼女を連れて帰ろうと、旅に出ます。
谷垣、インカㇻマッ、チカパシの
なんちゃって3人家族が、好きでした。
■インカㇻマッ
声:能登麻美子
彼女も謎が多い人物。
彼女の言うことに
みんな振り回されまくりでした。
色々あったけど、いい人。
彼女のそばに谷垣がいなかったら
きっとアシㇼパたちと
こんなに関われていなかったと思う。
■チカパシ
声:渡辺明乃
谷垣とは勃起仲間。
そして同じ病で、苦しい思いもしていた子。
女の人大好きで
キューピットでもあるのでした。
■土方 歳三(ひじかた としぞう)
声:中田譲治
囚人の1人である
新撰組 鬼の副長。
彼も何を考えているのか。
今期の最後で、彼への
ムカムカする気持ちが
湧いてきてしまった東でした。
■永倉 新八(ながくら しんぱち)
声:菅生隆之
このブログでは、プチ休業中。
■牛山 辰馬(うしやま たつうま)
声:乃村健次
おでこに埋まっているものが
なんなのかは、未だ分からず。
彼の怪力に、杉元たちも助けられる場面が。
派閥とか関係ないような、あるような
不思議な関係が続いていきます。
■家永 カノ(いえなが かの)
声:大原さやか
ケガをした時の
お助けおねぇ、おにぃ、、おじいさん。。。
■鶴見 篤四郎(つるみ とくしろう)
声:大塚芳忠
全く読めない人。
周りの人には、慕われているけど
それも異様な光景に、感じてきてる東です。
鶴見と土方で、また対面してほしすぎる。
■江渡貝 弥作(えどがい やさく)
声:内田雄馬
とても変態。
彼のファッションショーを見てほしい。
■二階堂 浩平(にかいどう こうへい)
声:杉田智和
双子の片割れ。
兄の洋平を杉元に殺され
彼への復讐心で生きている人物。
話が進んでいくごとに
どんどんボロボロに。笑
彼の軌道修正ができるのは
鶴見だけなのでした。
巻ごとの内容と感想
8巻(アニメ 13・14・18話)
アニメ2期の1発目は
鶴見中尉のターンです。
いきなり空気がおかしかった。笑
彼と剥製職人の
江渡貝 弥作(えどがい やさく)が
出会った時のお話に。
表向きは、動物の剥製職人だけど
裏では人間の剥製を作っているのが彼です。
ヤバイ人には、同じような人の言葉が
よく響くのか
江渡貝は鶴見大好き人間に。
彼の作る、人の顔が
くっついているような服を
ベタ褒めしてくれたのは
鶴見だけだったのかもしれません。
まず人に見せないか。笑
江渡貝のやばい
ファッションショーを見てたら
何か削ぎ落とされたような気がしてた。
江渡貝は鶴見のためならと
彼の元で働くことに。
こうして、鶴見の思い通りに
事が運んでいきます。
刺青人皮のニセモノを作り
この争奪戦に混乱を呼ぶこと。
それが鶴見の狙いなのでした。
谷垣の過去
彼はいつも自分の役目を探し
その時に、できることをしていました。
一人で全てを背負い
命を懸けて役目を果たした人を
見ていたからです。
それは彼の妹(フミ)の夫であり
義理の兄弟になった
青山賢吉(あおやま けんきち)でした。
温厚そうな賢吉だったけど
フミを殺し、そのまま行方知れずになってしまいます。
その怨みから、谷垣は
復讐のために生きてきました。
マタギ(猟師)だった彼ですが
その後、賢吉が
第七師団へいることを知ります。
谷垣が入隊したきっかけは、これでした。
そこに、ためらいは無かったのか。
そして彼よりも、近くで見ていた
家族の方が、心を病んでしまう結果に。
親にとっては、娘を亡くし
今度は息子が戦争にって
とても耐えられることじゃないよなと。
心も体も、一気に弱ってしまった母は
彼が戦争へ行くのと同時に
この世を去ります。
入隊してからも見つからない賢吉に
過酷な戦場で会えるはずがなく
諦めかけていた時
突然の再会がやってきます。
けど直後に賢吉は
爆撃をもろに受け、見るも無残な姿に。
目も耳も使えなくなり
か細く話すのがやっとでした。
谷垣の声は届かず
今までの復讐心も
行き場をなくしてしまいます。
そんな賢吉が、最後の力で伝えてきた事は
谷垣への伝言でした。
フミを愛していたこと。
伝染病にかかり
もう治すのが不可能な状態に
なってしまっていたこと。
一緒に死のうかと思ったが
それをフミが止め
彼女が苦しまないよう
自分にできるやり方で殺したこと。
自分も感染しているかもしれないからと
彼女の亡骸と家を燃やした後
彼は姿を消したのでした。
それからは誰にも言えず
罪悪感で苦しかったと。
それでも自分の役目を、彼は見つけ
戦場に立っていました。
仕方のないこととはいえ
やりきれない気持ちに、引きずられてます。
怨んでいた相手が
嫌な人のままのほうが
ダメージは、少なかったと思う。
谷垣も、目に見えない傷を
たくさん負った一人なのです。
けど周りの人たちが残したものは
やっぱり、彼の中で生き続けていたのでした。
偽物の刺青人皮
鶴見からの頼み事を終えた、江渡貝。
彼により精巧な偽物の刺青人皮が
6枚完成します。
けど情報を嗅ぎつけた
土方 歳三(ひじかた としぞう)
により尾形 百之助
(おがた ひゃくのすけ)が、彼らの所へ。
慌てて鶴見のもとへ向かった江渡貝と
遅れて彼を追いかける
第七師団の
月島基(つきしま はじめ)がいました。
彼らがその場を後にした頃には
杉元たちも、剥製の製作場所に
辿り着いていました。
そこに残っていた尾形からの
白石を通した伝言に
杉元たちも状況を把握。
慌てて後を追うことになります。
こうして全員集合した場所が、鉱山でした。
トンネルのような坑道を
トロッコで逃げる江渡貝たち。
杉元や尾形が後を追いかけていた時に、事件が発生します。
坑道内の爆発事故で
大量のメタンガスが充満してしまったのでした。
炭鉱火災の消火方法は
坑道の密閉。
そのため坑道の奥にいた杉元らは
全員閉じ込められてしまいます。
その間に、土砂の下敷きになった
江渡貝は死亡。
鶴見だけが分かるよう
ニセモノの見分け方を
「鉄」とだけ残していきます。
それは、水に濡れると
黒い斑点模様が浮かぶということでした。
彼が持ち出した偽物6枚のうち
1枚が、いつの間にか土方の手に。
え、いつ奪ったんっていうくらい
さりげなかった。笑
そして杉元らは、駆けつけた牛山により
救出されます。
別行動をしていた
アシㇼパや、キロランケも到着し
こうして全員が集まることに。
尾形と杉元が、普通に対面するのは
物語の始め、尾形の顔面に
大ケガを負わせて以来でした。
9巻(アニメ15話)
杉元と土方のグループが
全員一緒に、ご飯を食べてる光景は
ちょっとソワソワした。笑
話は、偽物の刺青人皮に。
そこで、贋札(がんさつ:
偽物のお札)で有名な
熊岸長庵(くまぎし ちょうあん)の
名前が登場します。
彼に会えば、本物との見分け方が
わかるかもしれないと
二手に分かれて行動することに。
土方、永倉、白石
キロランケ、家永のグループは
彼が捕まっているであろう
樺戸集治監(かばとしゅうじかん)へ。
けど彼は、既に死んだとされていました。
と思ったら杉元、アシㇼパ
牛山、尾形グループが
訪れたアイヌの村で熊岸は
贋札を作らされていたのです。
そしてアイヌのフリをして
村を乗っ取っていたのは
刺青をもつ脱獄囚。
そこで起きた
杉元たちの乱闘により
巻き添えをくらった熊岸は
毒矢を受け、本当に死んでしまいます。
貴重な人物が。。。
偽物がどれか
見分けられそうな人物が1人
いなくなってしまうのでした。
そして熊岸が捕まっていた
樺戸集治監は、土方と永倉が
再会した場所でもあります。
20年以上ぶりに会った彼らの話や
白石が脱獄王と呼ばれるようになった
理由なども描かれていた巻でした。
10巻(アニメ15・16・17話)
この巻は、白石のためにあるような。
土方と杉元たちが
一緒に過ごすようになり
白石には、ある不安がつきまとっていました。
それは、裏で土方と繋がっていたことが
杉元たちにバレて
裏切り者扱いされること。
杉元に殺される夢を見たのが、原因です。
そしてそのタイミングで
第七師団と鉢合わせ
拉致られてしまう白石がいました。笑
みんなが、なんとか連れ戻そうと
白石に近づくも
彼は逃げる気がないようで。
川で溺れかけても
助けの手は掴まず
第七師団のいる方へと
自分から行ってしまうのでした。
白石、最初は何考えてるか
わからない人だったけど
今は、だいぶ変わった気がしてます。
こうして彼は
旭川の第七師団本部に
連れて行かれたのでした。
そこから助け出すのは
かなりの労力が必要そうな。
しかも助けようとしたのは
杉元1人っていう。笑
白石、かわいそすぎてた。
アシㇼパにも見放されちゃってたのか。
けど杉元が言うならと
また作戦会議スタート。
そこで以前、アイヌの村を襲ってきた
詐欺師の力を借りることにします。
彼のことは、殺さずにいたのでした。
彼を網走監獄の監獄長
犬童 四郎助(いぬどう しろすけ)に
変装をさせ、白石の身柄を返すよう
取引をしようとします。
網走監獄から脱獄したことでも
有名な白石です。
取引の材料もありスムーズに
行くかと思いきや
鶴見には、簡単にバレてしまうのでした。
デスヨネ。
そこには、またクセのありそうな
新キャラがいました。
その鯉登 音之進(こいと おとのしん)により
撃たれた詐欺師は死亡。
杉元は2発受けながらも
走って逃げ切ったところが、すごかった。
無事に逃げ切り、落ち着いた頃
杉元が白石に言います。
土方に情報を流していたんだろと。
そこでまた白石が
逃げ出そとして、笑ってしまった。
けど杉元は、白石が裏切ってはいないと
信じていました。
牛山に渡した、白石の刺青の写しが
デタラメであることに
気づいていたからです。
その話しを聞いた白石は、一気に元気回復。笑
その後は雪山の中を
素っ裸で歩き回っていましたとさ。
めでたしめでたし。
白石、よかったね。
谷垣ファミリー
次は、谷垣とインカㇻマッ
チカパシ(アイヌの少年)が旅を始める話でした。
インカㇻマッは
鶴見中尉とも接点がある人物です。
そんな彼女は、鶴見に
谷垣を利用するといいと言われて
彼の元へやってきたのでした。
何に利用するのか明かされていないのが
不安のもと。
そしてチカパシは
両親を伝染病で亡くした男の子。
その病気は、谷垣の妹がかかったのと
同じものでした。
また、名前のチカパシには
「勃起」の意味が。笑
アイヌの幼少期の名前は
病魔が寄り付かないよう
珍妙な言葉を、あえて使うのです。
谷垣とは共通点もあり、一気に仲良しに。
またチカパシは将来、牛山を超える
女好きになりそうでした。
3人は始まったばかりの道中で
まるで家族のような関係に。
チカパシに家族だと言われた時の
インカㇻマッは
今までにない表情をしてて、可愛かっツァ。
二階堂兄弟、双子の片割れ
このブログでは
触れてなかった人物がいます。
それが、双子の二階堂兄弟です。
個人的な感情で避けてしまってました。
ちょっとニガテだったん。笑
実は2巻から登場しています。
杉元に殺された洋平の復讐のために
兄の浩平(こうへい)は
杉元を追い続けていました。
彼は鶴見と行動を共にしています。
ほぼいつも一緒だけど
鶴見に片耳を切られたり
徐々におかしくなっていったり。笑
最近では片足をなくして
モルヒネ依存の
一歩手前にまできてるっていう。
隊で一番元気でボロボロな気がしてた。
けどここで、なんと鶴見からプレゼントが。
新しい義足を銃器開発者に
作ってもらえることに。
こうしてまた、普通に歩けるようになるのでした。
大喜びの二階堂。
鶴見が死んだら
彼の片耳をもらう約束までしちゃうのでした。
たぶん、なんだかんだで
鶴見によくしてもらってそうな。
鶴見に耳切り落とされたりしてる分なのかなとも思った。笑
11巻(アニメ19話)
この巻は
稲妻強盗こと
坂本慶一郎(さかもと けいいちろう)と
蝮(まむし)のお銀の話と
尾形の過去が描かれていました。
凶悪犯の夫婦と、やり合った相手は
鶴見たちのいる第七師団。
鶴見の狙いは
坂本慶一郎の背中にある刺青でした。
彼も囚人の1人だったのです。
そして、その夫婦と
手を組むことになったのが、土方の手下でした。
けど鶴見は手強く
凶悪な2人も彼の策や
第七師団がもつ最新の銃器には敵わず。
お銀が背負っていた
赤子だけを残して
2人とも死んでしまいます。
お銀は、死を覚悟した時
土方の手下に、隠し持っていた刺青人皮を
託すことにしたのでした。
そして残された赤子は
殺されず、鶴見によって
信用できる人に託されることになります。
それがアシㇼパの祖母だったのが
また不思議なところ。
谷垣をかくまっていたからなとも思いました。
こうして鶴見たちに
坂本慶一郎の刺青が渡ってしまいます。
けどお銀に託された刺青は
土方のもとへと、無事届けられるのでした。
それぞれが手に入れた
刺青人皮の数ですが
白石によるデタラメのものだったり
江渡貝の偽物が混ざっていたりで
頭こんがらがり中。笑
けど杉元、土方、鶴見の
それぞれが偽物含めて
今のところ
10枚に満たない数です。
これを把握しながら、お話を描くのは
大変な作業だと思いました。
尾形の過去
尾形の父は、天皇に直結する軍に
所属していた人物です。
本妻がいるにも関わらず
芸者との間にできた子供が、尾形百之助でした。
けど本妻との間に男児が生まれ
父が、自分たちに会いにくることはなくなります。
それでも尾形の母は
毎日彼を待ち続けていました。
親子とも精神が
普通ではなくなっていて
母が死ねば、父が彼女に
会いにくるのではないかと
尾形は思いつきます。
死んでしまったら
再会にはならないのに
子供の尾形は母を、殺してしまうのでした。
しかも父が
会いにくることはなく。
本妻との息子も戦地で
亡くなっているのですが
彼を殺したのも尾形です。
その息子がいなくなることで
自分のことを、また思ってくれるのではと
期待してしまったからでした。
けどそれも虚しく。
父のことまでも
手にかけてしまいます。
そして残酷なのが
この全てが
鶴見の思惑通りに、進んでいたということです。
尾形の父、花沢中将は
日露戦争終結後に
多すぎる犠牲を出したことから
切腹をしたとされていました。
けど真実は、尾形が
花沢中将を殺害。
花沢が、多大な犠牲から
切腹を選ぶことの
予想がついていた鶴見は
尾形を利用し、彼に父親殺しをさせ
自分の手下にしようとしていたのでした。
そして、花沢中将が切腹をした話は
一気に広まることに。
正面突破をしたために
多くの犠牲を出したこと
花沢中将の切腹
その全ての責任が
第七師団に押しつけられるのでした。
これで外敵ができ
第七師団の結束力を強くすることまでもが
鶴見の思惑通りなのです。
鶴見の考えを
見抜いた尾形は
自分も駒の一つにすぎないことを知ります。
こうして彼の元を去ることに。
そして今は、杉元たちと
行動を共にしているのでした。
もとは土方の側にいたのが、いつの間に。笑
そして次の話では
また変態囚人の登場
いつもの空気に戻るのでした。
12巻(アニメ20話)
動物とやることしか考えていない
刺青の囚人、姉畑支遁(あねはた しとん)の話です。
最後には、たくさんの人の前で
ヒグマとやってしまいます。
やっちまったなと。
そして彼は死んでしまいます。
彼の死を憐れんだ者は、1人もおらず。
自分も同じくでした。
囚人ばかりに囲まれて生きてたら
もれなくヤバイ人になれそうです。
刺激が足りない人は
彼らに混ざってみるのもありかもしれません。
そしてこの巻からは
谷垣が杉元たちと
一緒に行動するようになっていきます。
ここでやっと、谷垣が
村を出た理由である
アシㇼパへの伝言を
伝えることができたのでした。
内容は、フチが二度とアシㇼパと
会えなくなる夢を見たというもの。
アイヌにとって、夢は
カムイ(神様)が何かを伝えたくて
見せるものとされていました。
またフチは過去に
夢が当たったことがあり
それを強く信じていたのです。
けどアシㇼパは、アイヌの中でも
変わっていて、彼女だけは
夢のことを信じておらず。
しかも、慌てて村に戻るどころか
先へ進むことを選ぶのでした。
これが、どんな結果になるのか。
彼女は、とても強い人だと思いました。
インカㇻマッと、アシㇼパの父
変態事件の後
釧路町(くしろちょう)に向かった一行は
待機していたインカㇻマッ、
チカパシと再会。
そこでインカㇻマッが
アシㇼパに重大なことを伝えます。
それは、のっぺら坊が
アシㇼパの父ではないということ。
また、父のウイルクを殺したのは
キロランケだと。
占いではなく、事実として
話してきたのです。
インカㇻマッが、まだ子供だった頃
放浪していた彼女は
彼と出会い一緒に過ごしていたんだそう。
ウイルクからインカㇻマッの話を
聞いたことがないと
アシㇼパに言われた彼女は
とても悲しそうでした。
けどアシㇼパは
キロランケのことを慕っていたので
彼女の話を信用できず。
この直後
みんなが集まっているところで
堂々とキロランケに
父を殺したのかと聞いてしまいます。
アシㇼパ直球。
これにより、今までの空気が一変。
けど明らかに、インカㇻマッが
不利な状況になってしまうのでした。
そこでインカㇻマッの
出した証拠は
いつぞやの馬券についていた指紋。
それがウイルクの殺害現場で
発見されたのだと。
けどそれを彼女が
知っているのもおかしい話で。
殺害現場の遺留品を回収したのは
鶴見なのでした。
こうしてインカㇻマッが
鶴見中尉と通じていたことが
尾形に、バラされてしまうことになります。
彼女はあくまで
鶴見を利用しただけだと言い張ります。
けどキロランケには
鶴見が言う指紋の情報を
鵜呑みにするのかと
言われてしまいます。
キロランケが言うには
こうして混乱させ
殺し合いをさせるのが狙いだろうと。
どっちが信じられるのか。
どっちも本当のことを言っているのか。
自分たちがのっぺら坊と
思っている人物が
本当にのっぺら坊なのかも
疑わしくなってきました。
同じ網走監獄にいた白石も
ちゃんと顔を見たことはなく。
脱獄の計画は
すべて土方を通して囚人に
知らされていたのでした。
土方のことも
疑わしくなってきた一行は
これからどうなっていくのか。
インカㇻマッとくっついた直後の
この話は、真面目な谷垣にとって
結構きたのではと思った。
自分が殺されたら
キロランケが犯人だと
谷垣には、言い切るインカㇻマッ。
彼は味方であってほしいな。
お互いを疑いながらも
目的のために
一行は、網走監獄に向かうことになります。
この時のメンバーは
杉元、アシㇼパ、白石、尾形、キロランケ
谷垣、インカㇻマッ、チカパシ
そして二瓶鉄造の猟犬であるリュウでした。
一方、土方のほうには
お銀から受け取った
刺青人皮を、土方の手下が
届けに向かっていました。
けど第七師団に、尾行されることに。
居場所がバレた可能性が高く
届けた刺青人皮も、本物か怪しいところでした。
疑いまくりで、心が疲弊しそう。笑
そしてとうとう網走監獄の中の話も
出てくるようになってきます。
そこでは既に
鶴見の部下である
宇佐美時重(うさみ ときしげ)が紛れて
内部のことを探っていたのでした。
網走監獄の監獄長である
犬童四郎助(いぬどう しろすけ)には
潜入していたことが
バレるけど
排除するよう命じられた看守部長が
ダメダメで。笑
あっさり逃してしまうことになります。
更に、内部情報を持ち帰られ
鶴見側が少し有利に見えながらも
次の巻へ進んでいきます。
13巻(アニメ21・22話)
ついに、網走監獄での話がスタートです。
監獄内で、のっぺら坊に会うも
ウイルクの姿ではありませんでした。
彼はアシㇼパたちを
おびき寄せる罠だったのです。
そして、また新たな仲間が
加わっていたのですが
彼は盲目の囚人
都丹庵士(とに あんじ)でした。
どうやら土方と面識があるらしく
杉元たちとの接し方とは、雲泥の差。
他にも土方は
犬童の下にいる看守部長
門倉利運 (かどくら としゆき)とも
繋がっていたのでした。
こうして土方と繋がりのある人に
囲まれながら、杉元たちは
網走監獄へ潜入していくことになります。
都丹、杉元、アシㇼパ、白石が潜入。
門倉は、そばで様子を見ていました。
他の人たちは、どこで何をしてるのやら。
そして、のっぺら坊に再会するまでは
わりとすんなりいくのですが
その後が大変でした。
再会した時、のっぺら坊が
ものすごい叫び声をあげ
潜入は簡単にバレてしまいます。
それは犬童が作った
のっぺら坊そっくりの
警報装置だったのでした。
そして都丹は、アシㇼパだけを連れ
その場を後に。
本物に会わせると言い
どこかへ向かおうとするのでした。
門倉はというと
やっぱり杉元たちを裏切りることに。
その場に残された杉元と白石に
逃げ場は、ありません。
けどその時、杉元が
犬童の罠にかかったことを
知った鶴見が、突然攻撃を仕掛けてきます。
鶴見は、杉元が金塊のありかを
聞き出し、脱出することを期待していたのでした。
けどそれは失敗に終わります。
鶴見により
犬童は、杉元どころではなくなり
第七師団と戦う体制を、整え始めるのでした。
その頃、別の場所では
谷垣の所に、インカㇻマッが到着。
今すぐ逃げるように促していました。
インカㇻマッは今でも
鶴見と繋がっていたのです。
杉元たちの情報を
鶴見に流していた張本人でした
鶴見の狙いは
のっぺら坊と、アシㇼパなのだそう。
もうなにがなんだか、わかめでした。笑
14巻(アニメ23・24話)
色んなことが、まだまだ起こります。
大きな戦いでは
鶴見率いる第七師団60人程と
監獄に捕らえられていた囚人、700人の争いが始まります。
規模に、ホゲッてた。
その周りでは
土方と、彼に復讐心を燃やしていた
犬童との戦いも始まります。
そしてまた違う場所では
本物ののっぺら坊と、杉元が遭遇。
彼は、やっぱりアシㇼパの父
ウイルクなのでした。
アシㇼパも再会を果たすけど
双眼鏡での遠距離に。
インカㇻマッも、双眼鏡ごしに再会します。
やっぱりウイルクは
インカㇻマッのことを覚えていました。
悲しいけど、言葉を交わせたのは
そばにいた杉元だけ。
けどそれを待っていたとばかりに
尾形がウイルクと、杉元を狙撃。
更に撃とうとしたところを
杉元の所へ駆けつけた谷垣により
なんとか阻止することができました。
彼がいなかったら、どうなってたことか。。。
意識のない杉元と
死んでしまったウイルクを抱え
インカㇻマッの所に戻る谷垣。
したら今度は、インカㇻマッが
キロランケに刺されて倒れてるっていう。
谷垣つらすぎる展開に。
ここでの黒幕は、尾形とキロランケでした。
2人は手を組み
アシㇼパと、おまけの白石を
そこから連れ出すことに成功。
尾形はアシㇼパに
杉元とウイルクは
死んでいたとだけ伝えるのでした。
一方の土方、牛山、都丹
門倉、そして彼の手下は
犬童が使っていたであろう地下室に避難。
そこで新たな囚人の情報を
手に入れることになります。
土方たちの刺青人皮を
管理していた永倉は
監獄に連れてきておらず。
彼のことを心配しつつも
土方は、南へ向かうことにするのでした。
そして杉元たちは
なんでか第七師団に助けられて
網走付近の病院へ。
そこで待機していた
家永に治療してもらうことになります。
頭を撃たれても生きていた杉元は
人間なのかしって。笑
インカㇻマッも
暫く療養することになります。
杉元は自分を撃ったのが
尾形なのを感じていました。
彼の怒りは尾形と、キロランケに。
手に入れた刺青人皮は
全て鶴見に、渡してしまうのでした。
もうヤケクソにも感じてた。
そして、なんの流れなのか
鶴見がアシㇼパ奪還の
支援をしてくれることになります。
こうして杉元、谷垣
鶴見の部下である月島軍曹と
鯉登少尉が一緒に
樺太(からふと)へ向かうことになるのでした。
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