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漫画アニメドラマ『ウイングマン』健太の夢のような日々【あらすじ感想】

マンガ・アニメ感想

 
『ウイングマン』の世界に行ってきました。

作者:桂正和

『週刊少年ジャンプ』にて1983〜1985年にかけて連載された、桂先生の連載デビュー作。

全13巻、愛蔵版全7巻のコミックスです。

1980年代にアニメ、ゲームと展開されていた作品ですが、2024年に全10話のドラマとなって再び。

 

正義の味方を夢見る少年、広野健太(声:堀川亮・頓宮 恭子/演:藤岡 真威人)。

健太と異次元世界ポドリムスの少女アオイ(声:川浪葉子/演:加藤小夏)との出会いが、健太の夢を実現させていくことになります。

書いたことをなんでも叶えてしまうドリムノート。

健太はノートを守るため、アオイと共に戦うのでした。

・・・

本物のヒーローになるという夢が叶った健太。

ですが憧れていた正義の味方になることは

健太には想像もつかないほどの苦難が待ち受けているものでした。

また悪と戦うだけでなく、学校に恋に人間関係にと

様々な苦悩や葛藤、そして鼻血ブシャーッと

ごく普通の中学生だった健太にはハードな、けれどまるで夢のような時間が描かれています。

 

『ウイングマン』のあらすじ

 
仲額中学校からの帰宅途中、上空に突然現れたアオイと遭遇した健太。

通りかかった健太の上に落ちてきた彼女は気を失っていました。

咄嗟の判断で、健太はアオイを家に連れて帰ります。

彼女を自室のベッドに寝かし、その傍らでアオイと一緒に落下してきたノートに

「カッコいいノートをみるとついついウイングマンをかいてしまう」と

自分で作った架空のヒーロー、ウイングマンをノートにいらずらがき。

すると健太の体に痛みが走り、彼はノートに書いた通りのウイングマンへと変身してしまうのでした。

・・・

健太がウイングマンを描いたドリムノートには、あらゆるものを具現化させる力があります。

それが悪の手に渡ればどうなるか。

そこでアオイは彼女の父が開発したノートを消滅させるため

その手段となるポドリムスにはない火を探して地球にやってきたのです。

 

ですがノートは健太の手に渡り

ウイングマンとして戦うための万能な補助ツールとなってフル活用されていきます。

ノートを拾ったのが健太で良かったと。

正義の味方であることを何より重要視し

悪を自分の力で倒すことに意味をもっていた健太。

ノート一つでなんでも叶えられてしまう中

もしヒーロー一筋の健太でなかったら

夢のないストーリーになっていたんだろうなと思う重要なアイテムでした。

 

女子に囲まれてデレデレのヒーロー

 
ヒーローものでありながら、ヒロインたちも変身し力を合わせて戦うという

両方を一緒に楽しめるのが『ウイングマン』の魅力の一つです。

主人公の力になりたいと集まってきた女子や、他にも魅力的なキャラクターが登場します。

普段は強気でもなかなか素直になれないポドリムスの少女アオイ

健太と両想いの内気な美少女、小川美紅(声:渡辺菜生子/演:菊地姫奈)

小学校の頃から健太を想っているヒーローアクション部の森本桃子(声:山本百合子/演:上原あまね)

新聞部のネタ探しに夢中なトラブルメーカーの布沢久美子(声:中野聖子/演:片田陽依)。

彼女たち4人がウイングガールズとして団結し、健太のサポートをしようと奮闘していきます。

 

そして何よりサービスシーンの多さ。

健太のデレデレもストーリーが進むごとに増していき

ヒーローとして活躍しながらウハウハな夢の学校生活がありました。

そしてウイングガールズに留まらず

他にも人気アイドルの美森くるみ(声:堀江美都子)や

特殊能力をもつ美少女リロ(声:石澤美華)

まだ映像化されていない章に登場している敵キャラの少女もと。

みんなどのキャラが好きなんだろうって訊きたくなる個性的な女の子が集まっていました。

・・・

ちなみに自分が一番好きな子はアオイです。

みんなのお姉さん的な姿だったり

普段健太とワーキャー言い争っているのに、いざという時素直になれないところ。

何よりアニメの声の影響が大きいキャラクターでした。

マンガの時とは違う印象に変わっていったのが、アニメのアオイです。

可憐でした。

 

アニメ『夢戦士ウイングマン』と原作の違い


 
シリーズディレクター:勝間田 具治

1984〜1985年にかけて全47話で放送。

 

原作エピソードの間に、アニメオリジナルのストーリーが入って進んでいきます。

学園ラブコメ要素の多いアニメではキャラクター間のエピソードが増えていって

自分は作品がもっと好きになりました。

個人的に健太のクラスの担任松岡ケイ子(声:島本須美/演:映美くらら)と

ドリムノートを狙う悪の帝王リメル(声:田中康郎/声:大塚明夫)の片腕キータクラー(声:富山敬/演・声:宮野真守)のエピソードが盛大に絡み合っていくのが好きでした。

 

鬼のような乙女のような松岡先生に翻弄される三次元人、北倉俊一に扮した悪の手先。

そんな二人を見守る生徒たちと、原作にはないエピソードが楽しかったです。

・・・

原作はアニメのストーリーの後に、また新たな章が始まっていきますが

アニメと原作では、健太の恋模様が違う動きを見せて終わりを迎えます。

マンガで、もし違うヒロインが健太の心を大きく占めていたら…と思う部分の解消されるエンディングがアニメで待っていました。

・・・

三次元人とポドリムス人のアオイが、一緒に生きていくのは簡単なことではありません。

『ウイングマン』はヒーローとして戦っていく中での健太の成長や、恋愛のドラマだけでなく

自分と違う世界で生きる存在と一緒に生きていくことの難しさや葛藤など

多岐にわたるテーマが盛り込まれています。

それらは何十年経っても変わらない魅力となって、観る人を惹きつけるものに。

露出の多い異世界の美少女と急に始まった同居生活に

自分の憧れるヒーローまっしぐらな主人公の姿、そして女子に囲まれてムッハーな学校生活にと

始まりから終わりまで夢の詰まった作品でした。

 

実写ドラマ版『ウイングマン』

 

 
監督:坂本浩一

2024年10月〜12月にかけて放送。

桂先生も制作者の一人として参加されているドラマ版。

 

作品の生誕40周年を記念して実写ドラマ化された『ウイングマン』では

健太が中学生ではなく高校生となって登場しています。

放送が深夜帯なこともあり幅広い世代の人が観ることが想定され、リアリティを重視した結果とのことでした。

 

またウイングマンやアオイのスーツは

桂先生自らが動きやすさなどを考慮して、細部までデザインされているいう裏話も。

アオイは原作のスタイルのままではドキドキになってしまうため戦闘用スーツとなり

ウイングマンのスーツは、40年の想いが込められた最新のスーツとなってドラマに登場。

 

新しいデザインの基になっているのは

連載当時に桂先生が作られたウイングマンスーツの原型とのことです。

他にもドラマのスーツ製作を請け負った会社が

当時のスーツを製作したのと同じ、特撮ヒーローなどの衣装製作を手掛けるレインボー造型企画であることなどがお話しされている記事を読みました。

知っているか知らないかで、見た時の気持ちが変わった桂先生のインタビューです。

実写版「ウイングマン」桂正和40年の思いが詰まったスーツ秘話 | シネマトゥデイ

・・・

リアリティや説得力、整合性が重要視されているドラマ版は

原作、アニメとも違うクライマックスを迎えていきます。

成長を遂げていく高校生の健太と、彼と行動を共にする男女の青春の物語。

 

桂先生が登場していることにも驚きでしたが

ドラマのラストにもサプライズ出演されている方がいました。

映像化のされていない章に登場する悪の帝王らしき存在のセリフが流れて終わるという。

続編への期待が上がっていきながらの『ウイングマン』の世界に浸った期間でした。

 

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