NHK朝ドラ『虎に翼』実話を基にオリジナルで描く闘う女性の物語【あらすじ感想】
『虎に翼』を観てきました。
2024年4月から放送開始。
NHK連続テレビ小説の第110作目にあたる作品です。
脚本:吉田恵里香
昭和初期、日本初の女性弁護士になった1人、三淵嘉子(みぶち よしこ)さん。
三淵さんの実話に基づきながらも、フィクションとして作られているストーリーです。
月から金曜にかけて15分ずつ
限られた時間の中で、見応えのある内容が続いていきます。
あらすじ
主人公の猪爪寅子(演:伊藤沙莉)。
4つの漢字が彼女を表していました。
女学校に通う寅子ですが卒業が近づき
両親からお見合いの話が次々と持ち込まれるようになります。
当時は女性の社会進出が進んできていたものの、今ほど認められておらず。
女学校を出たら結婚。
これこそが女性の幸せになる道とされていました。
・・・
上手くいかないお見合いを続けるものの納得のいかない彼女と
卒業後、順調に結婚した親友の米谷花江(演:森田望智)。
対照的な2人の関係や、母である猪爪はる(演:石田ゆり子)との親子間、そして学校の女生徒たちと
婚姻状態にある女性は無能力者などとされる社会の中、立ち上がる彼女たちの闘志が描かれています。
感想
寅子が、たびたび口にしている「スンッ」と「はて?」。
周りの女性のスンッとした様子に違和感を覚える寅子。
そしてことあるごとに「はて?」と、ひっかかるものは流さず。
それがどんな場面でも、声にして伝えるまっすぐな人でした。
最初は猪のように突進突進に見えていたのが、だんだんと違う片鱗が見えてくるようになります。
学校の外、法廷で傍聴する機会も経て
彼女もまだ気づいていない芽に、気づき始める人が出てきていました。
・・・
法律は、ある人にとっては闘う武器であり
寅子にとっては、盾や守ってくれる毛布のようなもの。
けどそれは前の話です。
男尊女卑の社会を猛突進し続けた寅子の辿り着いた考えは
爆発的な怒りや悲しみを知り、研ぎ澄まされていく寅子を見ているようでした。
ダイジェスト動画
第1〜9週目までの放送が20分程にまとめられているダイジェスト動画が観れます。