【全巻まとめ】あらすじ感想『東京大学物語』IQ300東大合格確実な主人公が出逢った恋
こんにちはの東です。
今回は江川達也（えがわ たつや）さんによる
『東京大学物語』のことを書いていきます。
1992〜2001年に
ビッグコミックスピリッツにて連載され
累計2000万部に達している
大人気コミックです。
アニメ、ドラマ
そして2006年には映画化もされていました。
登場人物はほぼ変態。
まともでいようとする人は
良い部分を持っていても
影が薄れてしまいそうなほどでした。
エッチなシーンだけじゃなくて
子供の頃から教わってきたことに
疑問を持つきっかけになる物語です。
ネタバレになるので
それでもいい人だけ進んでください。
もくじ
あらすじ
北海道にある函館向陽高校で
受験勉強に励む村上直樹（むらかみ なおき）。
得意なサッカーをやめ
1番を取るために東大を目指していました。
けど勉強ばかりの毎日を
女子テニス部である
水野遥（みずの はるか）との出逢いが
変えることになります。
すぐに告白をして
付き合うことになった2人。
村上の波瀾万丈な日々の始まりでした。
登場人物
■村上直樹（むらかみ なおき）
ドラマ:稲垣吾郎
映画:田中圭
声:森久保祥太郎
函館向陽高校の3年生。
頭良し、運動神経良し、見た目良しの
3つが揃った主人公。
サッカーをやめて
日本で1番の東大に入ることを目指していました。
彼の頭の中は
いつも妄想でいっぱいでした。
■水野遥（みずの はるか）
ドラマ:瀬戸朝香
映画:三津谷葉子
声:榎本温子/酒井若菜
村上の同級生。
不思議な部分が多いけど
彼女がいると、雰囲気が明るくなる子。
一緒にいる村上も
他の友人たちにも
彼女が何を考えているのか
分からないっていう場面があったり。
彼女も村上と同じように
妄想が盛り上がりがちな女の子。
■佐野義昭（さの よしあき）
ドラマ:袴田吉彦
映画:波岡一喜
声:関智一
村上の親友。
彼がサッカーを辞めてからも
佐野は続け、東大を目指す村上のことを
よく理解していた人です。
いつも周りには女性がいて
チャラい人だけど
彼なりに村上のことを
気にかけているようでした。
■鈴木英里（すずき えり）
映画:範田紗々
声:桑谷夏子/井上和香
村上のことが好きな女子。
村上と水野、そして彼女が
一緒に過ごすようになった時は
イヤな予感がムンムンでした。
そしてそれが、村上に大きな悲劇を。笑
■池之幡由貴（いけのはた ゆき）
映画:渡辺奈緒子
東大生であり遥の同級生。
クールで、遥とは対照的なタイプです。
東大に入学していながら
つまらないと、学校も人も否定しがちな面があります。
遥のことも良く思っていなかったのが
一緒に過ごしているうちに
距離が縮まっていった1人です。
■小泉真紀（こいずみ まき）
映画:不二子
声:氷上恭子/磯山さやか
村上が早稲田大学にいた時の同級生。
彼女と付き合っていた頃の
村上は、ヒデェ人でした。
村上と小泉にも似た部分がありました。
彼女との恋愛は、村上の成長に
繋がっていきます。
■河野正義（こうの まさよし）
水野の同級生。
彼女が立ち上げたサークル仲間です。
水野一直線だった河野。
けど彼に想いを寄せていた女性がいて。
近すぎて想いが伝えられない
その子を見てて
近ければ良いってものじゃないんだって知りました。
■山崎守（やまざき まもる）
水野が惹かれた人物であり
村上のバイトの先輩。
彼との出会いは
村上だけでなく水野も
大きく成長させることになります。
■桂木南（かつらぎ みなみ）
山崎の元カノ。
彼と別れてからも、しょっちゅう
山崎の家にくる寂しがり屋の人でした。
それでいて村上や吉野とも関係が。
■吉野博彰（よしの ひろあき）
家族がいながら池之幡と
体の関係にあった吉野。
頭が良すぎる彼の考えは
学校では教わらないものばかりでした。
そんな吉野が水野の前では
子供に戻っていて。
見た目だけじゃ分からないことだらけです。
感想
コミックス全34巻ですが
新装版に合わせて全9巻で巻ごとにまとめています。
プライドが高すぎる村上直樹の初恋
主人公の村上直樹（むらかみ なおき）は
高校3年で成績1位の秀才くん。
東大を目指し、勉強ばかりの
毎日だった彼にとって
同級生水野遥（みずの はるか）との
出会いは、毎日を大きく変えていくものでした。
村上の親友である
佐野義昭（さの よしあき）の方が
先に水野に目をつけていたものの
村上は一目惚れで、佐野より先に告白。笑
知り合ったばかりで
しかも水野の悪い噂を広めていた
人として、彼女に認識されていた村上。
にも関わらず、彼からの
突然の告白に「はい。」と、水野は一つ返事を。
こうして変わった2人による
笑あり涙、怒りありの日々が始まっていきます。
彼女の本心を掴めない村上が
あの手この手で
接していく様子が面白かった。
水野の着替えを除き
教材勧誘の電話をしたり。
どれも側から見れば
距離を取りたくなるような
雰囲気に村上はなっていたけど
本人はいたって真面目。
本気中の本気でした。
頭の回転が速い村上が主人公だから
ページのほとんどが
文字で埋め尽くされていることも。笑
文字も絵の一部なんじゃと
思うくらいに、文字が彼の周りにあります。
秒単位で進んでいくコマ。
彼の頭は、その間にも
猛スピードでフル稼働。
勉強が手につかず、成績が落ちるほどに
彼は水野に恋をしていました。
実際に口にする言葉と
頭で思う言葉の量が違いすぎて。
たくさん考えた結果
その言葉が出てきたんだっていう
水野は知らない
表面だけじゃわからない村上が見えます。
水野の思っていることは
ほぼ描かれておらず。
なので自分たちは
村上の側にいながら
可愛い水野と接していくことに。
男性目線で水野の可愛さに
やられたり、村上の思考が爆発してる
様子を一緒に見ながら、読み進めてました。
恋と勉強に全力な
彼らのストーリーが『東京大学物語』です。
男子の頭の中が見えて楽しい。笑
初めて水野の家に
佐野と行った時の
プウウウウウウ〜には
お腹抱えて笑ってしまいました。
たくさん笑う水野。
彼女と一緒に笑えるシーンが
色々あったり、途中から
彼女目線で話が進んでいくことも。
エロいシーンも多いけど
物語は女性でも楽しめる作品です。
エロあり不思議あり感動あり
これでまた自分は何か失いそう。笑
えっちいシーンは
話が進んでいくごとに、描写も激しめに。
メンズはウヘウヘしないはずがない。
そして水野以外の女子と
東大受験の前日に
それをしてしまった村上。笑
どおおおしてだよおおおおおおおおおおおお！！！
その相手であり
村上に想いを寄せていた
同級生の鈴木英里（すずき えり）
との出会いも、彼に大打撃を与えたのでした。
村上、水野、鈴木の関係は
見てて、こうなるよねって頷きたくなるものだった。
その間にいた水野は
鈴木の気持ちを知っていながら
3人の時間を作ったりと
村上に無神経だと言われてしまう展開もあります。
どこか不思議で、村上にも掴めない水野。
そんな彼女に、村上はイライラしたり疑心暗鬼になったり。
そして東大に村上は落ちて、水野は合格。
この事実に、八つ当たりのようにして
これまで隠していた自分の一面を
水野にぶつけた村上でした。
その後、彼が水野から逃げ出した時の
懺悔のような言葉を見てほしい。笑
彼の走りながら思ったことが
4ページびっちりに埋まっています。
けどそんな村上を追いかけて
しかも追いついちゃう水野。
自分たちは10ページ以上にもなる
彼の叫びを彼女と一緒に聞くことになります。
これまでのことの大暴露でした。
それでも叫び終えて
グジャグジャの村上を
彼女はそっと抱きしめてて
なんだか天使みたいだった。
こうして水野は東大生に
村上は早稲田に仮面浪人することが決まります。
余談だけど、数学の先生に
反応していた東でした。
その先生が
「本当に人生に役立つ学問は
数学だけである。」
って話していたのが気になっています。
普段、数学は使わないって話を
職場とかでも聞いてきたから。
先生が最後の授業で
話したというのもあって、印象に残る部分でした。
受験の前になると女性としてしまう村上直樹
体の全細胞が、この頃の
村上直樹を拒絶してた。笑
そんな彼が負のループを
繰り返した後に変わっていく様子が
物語の楽しいところです。
この巻では、水野が東大に入ったことで
同じ東大生の友達が増えていきます。
クールな池之幡由貴
（いけのはた ゆき）や
水野が好きな河野正義
（こうの まさよし）たちの登場で
村上の表情は崩れまくり。
更に村上は2度目の東大受験を
前にして小泉真紀
（こいずみ まき）という
同じ早稲田大学の同級生と付き合うことに。
そして1回目の受験前日に
一緒にいた鈴木英里はと言うと
都内の大学に入ったことで
すっかり別人になっていたのでした。
水野の東大生活
村上の2度目の東大受験をベースに
2人を囲む人間関係が描かれています。
高校の時、村上のことを
いじる人は親友の佐野だけでした。
それが都内に出てきて
新しい環境になり、グングン増加。
彼の心の声は相変わらずの大暴走。
それが声に出ている時もあれば
なんとか堪えていても
表情が思いっきり表してる時も。笑
東大生や勘の鋭い人たちに囲まれ
高すぎるプライドを守る為に、必死の村上でした。
これは後々、分かることだけど
水野にも村上の考えてることは筒抜けだったという。
それを知らず、必死に
体裁を繕っていた村上。
どうやら彼は水野のことを
侮っていたようでした。
東大に受かることと
水野とそういうことをするのが
人生の目標になっているのが、今の村上です。
けどそんな村上に池之幡は
どうして東大に入りたいのかを
容赦無しに突っ込んできます。
人からどう見られるかしか
考えていなかった村上。
池之幡の問いに
「東大は、日本一だから・・・」
としか答えられず
それ以上話せることはありませんでした。
そしてサークルを立ち上げ
忙しそうにしながらも
毎日を楽しんでいた水野。
対しての村上は、1人受験勉強に
打ち込むものの寂しすぎて。笑
サークルの合宿に突撃していったりと
彼女との距離が離れた分
落ち着きのない村上でした。
せっかく2人の時間ができて
いい感じになっても
村上の頭の回転が良すぎるがゆえに
会話が途中から尋問みたいになったり。
そして水野もいきなり
子供を作りたいと
頭の回転どうのではなくて
考えそのものが飛んでて
さすがの村上も思考停止。笑
ずっとしたかった水野を前に
その場を後にすることになります。
水野に連絡を入れると言ったきりな村上。
ほったらかしだった水野。
それでも関係は続いていて
不思議な2人でした。
ほったらかしの数ヶ月も
水野は村上に会いに行ったり
笑ってたり泣いてたり。
彼はいったい何をしているんだと
思いながら見てた。
そうして季節も変わって
久々に再会したら、彼の横には小泉が。
まだ付き合ってはいないものの
水野に一撃浴びせるには十分でした。
しかも村上は水野そっちのけで
小泉にハマってしまいます。
けど小泉に夢中になりつつも
水野の絶体絶命のピンチには駆けつけたり。
それが例え前期試験の日でも。
と、どう見たって水野が
村上の絶対的中心人物なのに
彼は小泉とやりたい放題の毎日を
楽しんでいたのでした。
その間の水野を見ていたら、しょんぼりと。
彼女がどういう人なのか
わかってくるほど、おのれ村上ってなってきます。
そしてまた水野に傾き
小泉とは終わりにしようとするものの
後期試験の朝までしてるっていう。笑
1年前と同じように、試験前日に
水野以外の人と楽しんでいた村上でしたが
今回は無事合格。
同じことを繰り返している中で
勉強だけは前に進んでいた村上でした。
下衆、妄想男、変質者、外道な村上直樹の日常
小泉の怒り爆発。
そうなりますよねって
村上の存在が、マンガの中で
面白さに変わってきてた。
似た者同士は居心地がいいのか
小泉が村上を自分と似ていると
話していたのが印象に残ってます。
そして彼女はセフレに
水野は心の恋人にっていう状態で話は進行。
何も言うまい。
水野と同じ東大生になった村上。
勝ちにこだわる彼は
入学早々、仮面浪人していたことを
隠すために山田の偽名まで使い出します。笑
そこまでこだわるのか村上！と。
ここまでする彼は、やっぱり面白かった。
そんな彼の頭の中には、いつも水野がいます。
頭の中の水野と会話を
繰り広げる村上。
そう、これは彼の妄想。
そしていざ本物に
鉢合わせたら、それまでの妄想は
効力をまったく発揮せず。
「オレの名は、山田っスーっ!!」と
正体バレバレなのに
謎のセリフを残して
逃げてったのが楽しかった。
そんな感じで、相変わらず水野と
上手く接することができない村上ですが
小泉との関係に、また変化が。
恋人からセフレになった彼女が
突然、水野を超えた存在に。
彼女の可哀想な様子に
同情したのか
離れてしまいそうな小泉に
心が揺れたのか。
村上の心の変化はグラグラです。
頭の回転だけでなく
心の変化まで人の何倍も速そうな村上なのでした。
村上が小泉に気を取られている間に
水野のそばには同級生で
サークル仲間の河野正義（こうの まさよし）が。
そして更に、水野が今後
想いを寄せることになる
山崎守（やまざき まもる）との
出会いも訪れていました。
けど2人のどちらにも
女性の影が。
河野には、ずっと彼が好きだった
女性がいて、しかも水野の友達に。
山崎には元カノがいて
しかも山崎をフッたのに
しょっちゅう会いに来る、寂しがり屋の女性が。
相関図が必要だった。
そして池之幡の好きな人までもが登場。
しかも相手は既婚者で
不倫っていう、重いよおおお。
けどその相手の
吉野博彰（よしの ひろあき）も
ネジが飛んでそうな人で。
16歳でアメリカの大学を
卒業したという頭のいい彼が
水野に惚れて、ボスのようになっていきます。
主要メンバーはここまでで
ほぼ揃っていました。
そして小泉との関係に大きな亀裂が。
彼女に赤ちゃんができた疑惑が浮上します。
その時、彼女に対して
子供が欲しいと言っていた
水野に接するように
小泉にも接してしまった村上。
子供を産むことに
否定的だった彼女を
怒らせてしまうことになります。
「オレの子を、殺さないでくれ」と
涙を流して訴える村上。
けど小泉にとっては
自分のことしか考えていない人と
見られてしまう結果に。
彼女の涙を流しているところも
何回も見てて。
村上は関わる女性を
泣かせるのが得意な人でした。
けど小泉は、村上と自分は似ていると。
その言葉を思い出した彼は
今の小泉の態度が
前に水野の口から子供を作りたいと
聞いた時の、彼女への態度と
同じだったことに気づくことになります。
衝撃だったろうな。
そこから先の話のタイトルは
「下衆の勘繰り」。
その先には
「妄想男はチャイムを3度鳴らす」
「肥大妄想」
「妄想の果て」
更には「変質者」「絶望」
「どっちもどっち」「外道」となっていきます。
いったい誰のことでしょうか。
タイトルまででも散々に
言われている村上。
水野の部屋の覗きから始まった
村上の奇行は
水野を怖がらせる
とんでもない展開に。
そして彼女の気になっていた
山崎が、暴走した村上を止めた
ヒーローのようになり
絶望的な状況に立たされた村上直樹が描かれていました。
そして、もう水野とはダメだと
思った村上は、小泉と結婚する方向に
舵を切り出します。
けどそこで彼女に
赤ちゃんはできていなかったと
分かった時の、彼の様子がまた。
日本一の大学にいる彼の
日常生活ははアウトでした。
ここまでやらかして
避妊というものを覚えたらしい
村上直樹であった。
チャンチャン
避妊、大事。
その後も、彼の心の成長のために
色々な場所でお説教をされることになる村上。
それは水野が好きな吉野であったり
学校の外の環境である
バイト先の先輩にだったり。
けど彼らの容赦ない正論は
村上に自分を見つめ直すきっかけに。
そうして母親との時間を
必要とするほどに落ち込んだ
彼の気づきは、今後の生き方を変える
大きなものになっていきます。
目を覚ました村上は
1人で自分を探すことを選ぶのでした。
変態によって創造される変態的展開
吉野や山崎、彼の元カノである
桂木南（かつらぎ みなみ）と
村上たちよりも年上の人が出てきます。
ぬるま湯にいた村上に
良い刺激を与えてくれる人たちでした。
水野という共通する
人を通じて、村上と河野は
いつの間にか友達の関係になっていました。
佐野とは真逆なタイプの河野は
恋敵の村上にも優しく
そして村上に襲われた水野も
前と変わらずに接してくれます。
そんな2人に囲まれて
村上はひとり幸せそうでした。
この関係が続けばいいのかもしれない。
そう思ったのも束の間
河野に話しかけてきたのが吉野です。
そして村上が水野を
襲ったことを密告。
いつもと変わらない水野に
まだ信じられないでいた彼は
本人に直接聞くことにします。
悲しくても嫌いになれず
怒ることもできないと言う彼女は
やっぱり涙を流していました。
これまでずっと穏やかだった河野も
さすがに怒り爆発。
突然ボコボコにされた村上は
水野が自分のことを
言いふらしていると
また事実と違うことを浮かべて
周りから嫌われる自分を妄想。
血だらけでパンパンになった彼を
助けたのは、山崎でした。
そんな山崎からは哀れだと。
村上のプライドがまたダメージを
受けた時でした。
そして山崎はさらなるダメージを。
水野からいって
2人は付き合うことになります。
けどその前に、村上に一言謝ったり
元カノとのちゃんと話したところに
大人な部分を感じてました。
けど村上は
水野を山崎から奪還しようと
2人のラブラブなところに
突っ込んでいきます。
山崎は2人が揃う時を待っていました。
水野と村上が
まだ両思いなんじゃないかと
思う彼は、手錠で2人の手首を片方ずつガシャンと。
そのまま一晩過ごして
何もできないのなら、村上に
水野を諦めろと言い出した山崎なのでした。
水野の部屋の、至る所に監視カメラを
設置していた彼は、2人の様子を盗撮。
そう、彼も変態なのです。
映画を作っていた彼は
画面の中に、演技ではない
本物を映そうとしていました。
けどそんなことは知らない
村上には、またとないチャンス。
そして一緒に彼女の部屋で過ごせることに
表情がメキョメキョに崩れていた村上でした。
彼女がおしっこする時に
目の前に行って、閉じた足を
全力でこじ開けようとする
彼の変態っぷり。
これにはお腹抱えて笑ってしまいました。
その様子を動揺しながらも
見ていた山崎は、一番危ない。笑
そして同じくおしっこを
我慢できなくなった村上は
突然現れた河野にビビって
そのまま漏らしてしまうのでした。
チャンチャン
その後、山崎の所に吉野から
桂木が送り込まれてきます。
山崎がかわいそうだと
彼女が村上たちの間に割って入るのでした。
結局、桂木でも2人の間に
入り込むことはできず。
試練をクリアした2人には
更なるミッションが用意されていたのでした。
手錠をかけられた村上と水野の本性を知る旅
水野と村上は山崎に
手錠を外してもらう為
山崎がいる場所へ向かうことになります。
目的地は数日かかる場所でした。
こうして手錠をつけたままの
怪しい2人が外へ飛び出すことに。
途中でお金が無くなっても
明るい水野のパワー。
一方の村上は
途中から不機嫌モードに入り出したり。
窮地に立たされ
お互いの嫌な部分が見えだした2人。
これも山崎の想定内であり
本性を確かめるために
用意されたものなのでした。
山崎のいる鳥取へ向かう道中
2人は、手錠をつけたまま
ビーチバレーの試合に出場することになります。
優勝すれば、鳥取の温泉旅行が
プレゼントされるからでした。
暴走気味の村上は
もう見てて楽しかったです。
清々しさも感じるくらい。
自分たちが不利な時は
水野のことを最低な女と言い
有利な時は最高の女だって言い出す村上。笑
動じない水野は
明るさだけじゃなくて
前よりもっと強い人になっていました。
けどそれが本当の彼女なのです。
下着姿で大勢の人前に立っている2人は
最初はバカにされていたはずが
試合が進むにつれて
歓声が聞こえるようになってきて、気持ちよかった。
途中までは。
けど決勝で村上のプライドが
またやられてしまいます。
負けたこともだけど
水野が今までのように
優しいだけでなくて
あえて彼を怒らせるようなことばかり言うように。
彼女に普通の人以下と
はるか下の人間とまで言われた彼は
水野に突っかかるようになっていました。
村上はバカだと言う水野。
けどこの旅では
学校で学んできたことは
ほぼ役に立っていません。
水野に助けてもらっていながら
彼女のくだらないところが役立つと
言ってしまった村上。
それでも怒らずに
もっとくだらない人に
なろうとする彼女に
水野おおおってなっていました。
ここから先はあんまり書きたくない東です。笑
山崎はただの変態ではありませんでした。
ビーチバレーの次にも
一軒家に泊まったり
海で遭難したり、いろんな状況に
2人は飛び込むことになります。
最後は極限まで追い込まれて
お互いを曝け出すための旅になっていました。
旅を終えて、よかったねえええって
なっている自分がいます。
エッチなだけの漫画じゃなくて
人が目を逸らしたくなるような
痛い部分も突いてきたり
新しい発見をもらえる作品です。
村上直樹の才能を開花させた夜の世界
旅を終えてめでたく
水野との同棲がスタートした村上。
だがしかし、彼の元に
1500万にもなる借用書を持った人物が訪れます。
彼に着いていくと
そこには吉野の姿が。
2人の手錠生活のために
山崎の計画した撮影に掛かった費用なのだそうでした。
吉野は山崎とも接点を持ち
彼にお金を貸していたのですが
山崎は行方をくらましていました。
水野に近づかないことを
約束すればチャラに。
けど彼はそれを拒否して
全額返済の道を選ぶことになります。
毎日働きづめだったところ
職場の先輩と一緒に
夜の仕事をすることに。
夜の世界の女性たちと
関係ができたことで
村上の才能がまた開花してしまうのでした。
この全部が吉野のでのひらで
動いていることに驚いています。
彼の計画通りに動いている中
村上には3人の美女が送り込まれることに。
もう毎日ウハウハな彼ですよ。
けどこれは吉野が
村上の才能を認めていて
相当警戒していたからのこと。
彼がそう見てたことにもビックリでした。
夜の世界でも最初はプライドがって
言われ続けていた彼ですが
途中から才能を発揮し始めます。
勉強もエッチなことでも。
そして4Pってやつを
楽しんでしまったのでした。
水野はというと
彼女に対しても、自分は勘違いしていたことが。
それは、最初の頃の
水野に対する村上のヒドイ態度も
彼女にとっては、好きな部分だったこと。
普通とは違う
彼女の想像を超えてくる村上に
水野は惹かれていたのでした。
彼女の記憶に残っている
村上とのエピソードは
ショックなものばかりです。
けどそれが良いって言われてしまったら
何も言えない。
2人は相性のいいカップルでした。
けどそんな彼らを
離れさせるのが吉野の狙い。
彼のセフレである池之幡も
グルになり、水野は彼と一緒に
仕事を始めることになります。
その内容はほのぼのなもので。
あの吉野とまさかの
ベビーシッターから始めることに。
彼女は子供が好きなのでした。
そして水野の処女を
奪うことばかり考えていた
吉野にも、変化が。
彼は水野の愛に
心からの涙を流すことになります。
水野を襲った時の彼はどこへやら。
けど時々緊張した空気もありつつ
次の巻へ。
女3人男1人ですることを体験した村上。女2人男1人のSMプレイを見る水野の図
やばい。
書けることがどんどん減ってく。
ほぼエッチ。
村上も、水野もそれぞれの場所で
3人だったり、4人になりかけてたり。笑
吉野は水野がMであることに
気づいていました。
そこで、その気質に目覚めさせる為
山崎の元カノ桂木と
今じゃ水野の親友である池之幡
そして吉野が
水野の目の前でSMプレイをするという。
マンガを読んでもらうのが
一番早いです。
村上はというと
いろんな女性と経験したことで
明らかに人が変わっていました。
けど水野のことになると
今でも表情崩壊。
それでも彼女と同棲していた家に
戻ることはなく。
車の中で女性としていたところを
水野に目撃され、嫌われたと
思い込んでいた村上でした。
水野が待っているとは知らず
一人暮らしを始め
また彼女の所を去っていました。
そして1回目の受験の前日に
一緒だった鈴木英里や
2回目の受験前日に一緒だった
小泉真紀も再び。
更に東大の
谷口瞳（たにぐち ひとみ）という
ボーイッシュな女性も加わり
いつも村上は女性に囲まれていました。
彼はまた水野を置いて
今度は谷口に猛アタックっていう
また水野をほったらかしにしていた村上なのでした。
人間関係のズボズボ。
欲望が常についてくる
体の関係を求める人が多い中
未だ処女の水野は
奇跡的な存在に感じる。
彼女の前では、みんな子供に戻ってて。
今の村上にも、水野の
「よしよし」が必要に感じます。
谷口さんに走った村上は
迷走しているようにしか見えなかった。
エロいシーンが増えて
しかもどんどん過激に。
ラストが近づいていました。
やっとのこと登りきった山頂から盛大にステーンしたラスト
いよいよ最終巻。
これまでずーっと読み続けてきた分が
まじかああああああーーーーーっ！！！ってなった。笑
最後の方を先に見たら、絶対にダメ！笑
ゼーったいにダメ。
村上直樹、彼は頭の回転が
ものすごく速い人だけど
ここまでだったとは、と。
村上の頭はいったいどうなってるんだ。
エロいシーン盛りだくさん
欲望のままに生きる村上がいたけど
それも当たり前で。
村上をどこまでも自由にしてくれる
水野がいたけど
彼女もそういう人になるべくして
なっていたのが分かります。
みんな水野が好きになっちゃう。
それは村上が彼女を好きだからで
自分は納得しました。
現実を現実のままに見ている人は
どのくらいいるのか。
真実も、受け止めた人によって
その人の解釈で、違うものに変わっていることがあります。
そしてそれがあたかも
真実かのように捉えられ、広まっていくのです。
その内容が興味を引くものであればあるほど。
村上にとって波瀾万丈でありながら
難題をクリアしていき
最低から最高までを味わったこの時間。
彼の願望が解放された
夢のような日々なのでした。
えっちいシーンが多かったけど
やっぱりそれだけじゃないものが
描かれている作品です。
最後で思いっきり
飛んでいきそうになったけど。笑
自分は見事にやられました。
急に現実に戻ったような感じが。
村上には、思うまま
なるだけやりたいことに
忠実に生きてほしいです。
コミック
Kindle Unlimitedに初めて申し込むと、30日間無料で読めます。
その後は月額980円で、200万冊以上が読み放題。
いつでも解約可能です。