『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』7巻 抜刀斎と剣心【漫画アニメ・あらすじ感想】
こんにちはの東です。
今回は『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』7巻について書いていきます。
作者は和月伸宏(わつき のぶひろ)さん。
1994年から1999年の間に
週刊少年ジャンプにて連載されていた作品です。
1人の警部補から始まり、明治政府まで。
これまでのようにはいかない流れが出てきます。
剣心を求める人
抜刀斎の力を求める人
その間で揺れる剣心がいました。
ネタバレがあるので
それでも良い人だけ進んで下さい。
あらすじ
明治11年の東京下町でのこと。
「人斬り抜刀斎」と
恐れられてきた男は
緋村剣心(ひむら けんしん)と名を変え、流浪の旅をしていました。
人斬りの過去をもつものの
今では、人を殺さないという
「不殺(ころさず)の誓い」を立てた剣心。
ですが神谷薫(かみや かおる)との
出会いから始まり
大きな闘いに巻き込まれていくこととなるのでした。
登場人物
■緋村剣心(ひむら けんしん)
声:涼風真世、幼少期:鈴木真仁/斉藤壮馬/緒方恵美
演:佐藤健、幼少期:福崎那由他/早霧せいな/永久輝せあ/早霧せいな/小池徹平
「人斬り抜刀斎」と恐れられていた剣心。
今では、刃が自分に向いている
逆刃刀(さかばとう)を手にする流浪人となっていました。
自分の目に映る人を
守れれば良いと言っていた剣心。
けどこれまで、やってこれていたことが
藤田五郎の登場によって
通用しなくなってきます。
抜刀斎の彼が戻ってきたり
薫たちによって、またいつもの剣心になったり。
これまでに無いほど
グラグラしていたのに
闘いが終わったら
いつもの穏やかな様子に戻っているところ。
剣心像がまた膨らんでた。
■神谷薫(かみや かおる)
声:藤谷美紀/高橋李依/桜井智
演:武井咲/咲妃みゆ/彩みちる/上白石萌歌/井頭愛海
神谷活心流道場の師範代。
剣心が抜刀斎に戻ってしまうと
彼の闘う姿を見て、涙を流していた薫。
そばでどんなに叫んでも
その声が届かなくなってしまうのは悲しいなと。
けどそばにいる薫たちを守るために
彼は抜刀斎の頃の強さを
取り戻さないといけないところまで
きているのを感じた巻でした。
いつもの剣心でいてほしい。
けどそれだけでは、今の敵からは守れない。
そんな葛藤が見えました。
■明神弥彦(みょうじん やひこ)
声:冨永みーな/小市眞琴/高山みなみ
演:田中偉登/大八木凱斗/大西利空/彩みちる/希良々うみ/加藤憲史郎/大河原爽介/川口調
神谷道場の一番門下生である少年。
突然、神谷道場にやってきた
藤田五郎に堂々と話しかける弥彦。
彼は子供のうちから
強靭な大人に囲まれすぎではと思う。
■相楽左之助(さがら さのすけ)
声:上田祐司、幼少期:渕崎ゆり子/八代拓/関智一/結城比呂
演:青木崇高/鳳翔大/真地佑果/植原卓也/岐洲匠
剣心に敗れた後、仲間になった左之助。
元赤報隊であり
喧嘩屋 斬左(ざんざ)の異名をもつ人物です。
あの左之助が道場で
大ダメージを負うところから始まります。
けど彼以外は無事という。
女子供には手を出さない分
標的になった人は徹底的にやる
それが藤田でした。
■高荷恵(たかに めぐみ)
声:土井美加/大西沙織
演:蒼井優/大湖せしる/有沙瞳/愛原実花/城妃美伶
名医の家系である高荷家の生き残り。
一緒に過ごすようになってから
既に西洋医学で学んだことを
発揮している恵。
彼女の腕あっての剣心組でした。
感想
警部補 藤田五郎(アニメ22・23話)
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』アニメ公式サイトより出典
藤田五郎(ふじた ごろう)の
登場から始まって
志士雄真実(ししお まこと)の章へ入っていきます。
他にも明治日本の
てっぺんにいる人までが
続々と集まってきていました。
新撰組の夢を久々に見た
緋村剣心(ひむら けんしん)。
そこには人斬りをしていた頃の彼と
新撰組の沖田総士(おきた そうし)
そして三番隊組長の斎藤一(さいとう はじめ)が対峙していました。
剣心にとって一番の宿敵だという新撰組。
それでも彼らの信念に
剣心は、どこか親しみを感じていたよう。
かつての同志よりも
共鳴するものがあった存在だと
彼は言います。
この章では、剣心の眠っていた部分が再び。
火をつけたのは藤田五郎でした。
剣心がどういう立ち位置にいるのか。
抜刀斎の頃の剣心を
知っている人は
これまでにも見てきてたけど
ここからは、そんな人まで!?っていう。
その場にいたら冷や汗タラリしてそうだった。
警官である藤田が
なぜこのタイミングで
剣心の前に姿を現したのか。
それはたまたまではなく。
これまでの剣心を
しかも元新撰組の
鵜堂刃衛(うどう じんえ)や
アヘンの密売をしていた
武田観柳(たけだ かんりゅう)
そして石動雷十太(いするぎ らいじゅうた)と
戦っていた時のことまで
すべて把握していたのです。
藤田は警官でありながら、刃衛の空いた席に。
元老院議官書記である
渋海(しぶみ)の傘下に入り
剣心の暗殺を請け負っていたのでした。
渋海は藤田が自分の元に来たことで
有利に事が運ぶのを確信していたよう。
またそんな彼の様子や
藤田の余裕な表情に
不満気な渋海の部下、赤末有人(あかまつ あるんど)と。
藤田はそこらの警部補とは訳の違う人物なのです。
藤田のことが気に入らない赤末。
なので、このまま渋海の配下でも
バチバチいくのかと思いきや。
全部は藤田の手のひらでといった具合に
赤末は動いていくことになります。
「お前の話に乗ってやるぜ」
ちょー上からなのに
本当は自分が乗せられてるという。
薄く笑みを浮かべたまま
まったく動じない藤田の駒となり
藤田よりも先に
赤末が剣心の前に立ちはだかります。
こうして剣心が足止めを食っている間に
藤田は神谷道場へ。
ですが彼がそこへ
向かうまでにも既に
道場は不穏な空気に包まれていました。
というのも剣心よりも先に
藤田と接触した
相楽左之助(さがら さのすけ)は
3日経っても意識が戻らないほどの
重症を負っていたのです。
高荷恵(たかに めぐみ)の治療により
なんとか一命はとりとめたものの
未だ昏睡状態でした。
その時、藤田の顔を見たのは左之助のみ。
そんな重傷を負わせた藤田が
次は剣心の不在を狙い
神谷薫(かみや かおる)や
明神弥彦(みょうじん やひこ)
恵、そして眠ったままの左之助のいる道場へ、再び出向くのでした。
藤田の役目(アニメ23・24話)
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』アニメ公式サイトより出典
「お前の全てを否定してやる」と。
不殺(ころさず)の流浪人となった
剣心に、切っ先を向けた藤田。
剣心VS赤末の闘いから始まり
次に待っていたのは、VS藤田の闘いです。
ずっと様子を見て
周りから仕掛けてきていた藤田がここで。
彼はどうして
赤末らや剣心の周りの人たちを
巻き込んで、彼の動きを最後まで見ていたのか。
それは剣心が抜刀斎の自分に
戻り始めた時
薫の望まないほうに
剣心が変わり始めていった時に発覚します。
目の前で幕末の闘いが繰り広げられ
もう道場のメンバーには
誰にも止められないと
悟った瞬間のことでした。
道場の外から
2人の間に割って入った叫び声が。
そして、その声の後に続いて
道場に入ってきたのが
当時、日本のてっぺんに立っていた人物なのでした。
神谷道場に、いろんな人が集まりすぎている件。
こうして剣心を取り巻く人や
抜刀斎の頃の感覚を取り戻し始めた
剣心に、不安が抑えきれない薫。
剣心の守りたいと思う
神谷道場のメンバーと
道場に訪れた藤田側の人たちの意向。
2つの間で揺れ
答えを出す剣心がいました。
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』アニメ公式サイトより出典
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