『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』6巻 上に立つ者なき後【漫画アニメ・あらすじ感想】
こんにちはの東です。
今回は『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』6巻について書いていきます。
作者は和月伸宏(わつき のぶひろ)さん。
1994年から1999年の間に
週刊少年ジャンプにて連載されていた作品です。
石動雷十太の話の後編
そして元赤報隊の話に
和月伸宏さんの読切デビュー作とギッシリな6巻。
それぞれ独立したストーリーに
関連性が見える面白さを感じていました。
ネタバレがあるので
それでも良い人だけ進んで下さい。
あらすじ
明治11年の東京下町でのこと。
「人斬り抜刀斎」と
恐れられてきた男は
緋村剣心(ひむら けんしん)と名を変え、流浪の旅をしていました。
人斬りの過去をもつものの
今では、人を殺さないという
「不殺(ころさず)の誓い」を立てた剣心。
ですが神谷薫(かみや かおる)との
出会いから始まり
大きな戦いに巻き込まれていくこととなるのでした。
登場人物
■緋村剣心(ひむら けんしん)
声:涼風真世、幼少期:鈴木真仁/斉藤壮馬/緒方恵美
演:佐藤健、幼少期:福崎那由他/早霧せいな/永久輝せあ/早霧せいな/小池徹平
「人斬り抜刀斎」と恐れられていた剣心。
今では、刃が自分に向いている
逆刃刀(さかばとう)を手にした流浪人となっていました。
珍しくブログにあんまり
剣心のことを書いておらず
弥彦、左之助がメインの巻に。
漫画にはたくさん登場してます。
人の数だけ関係の輪があって
キャラが徐々に増えていくのが
長編の楽しさの1つです。
■神谷薫(かみや かおる)
声:藤谷美紀/高橋李依/桜井智
演:武井咲/咲妃みゆ/彩みちる/上白石萌歌/井頭愛海
神谷活心流道場の師範代。
今回はブログに
登場しなかったけど漫画にはしっかりと。
由太郎が神谷道場に
来るようになってから
彼の稽古をつけていた薫。
由太郎は雷十太のもとで
強くなりたいと言って
薫からの誘いを断ることがありました。
けどそういう部分もあって
彼女は再度、彼に神谷活心流をと。
そんな薫の様子にホカホカしてた。
■明神弥彦(みょうじん やひこ)
声:冨永みーな/小市眞琴/高山みなみ
演:田中偉登/大八木凱斗/大西利空/彩みちる/希良々うみ/加藤憲史郎/大河原爽介/川口調
神谷道場の一番門下生である少年。
雷十太の話が終わって
弥彦の好き度グンしてた1人です。
剣心は静かに熱くなイメージだけど
弥彦は熱さ全開な感じがしてます。
■相楽左之助(さがら さのすけ)
声:上田祐司、幼少期:渕崎ゆり子/八代拓/関智一/結城比呂
演:青木崇高/鳳翔大/真地佑果/植原卓也/岐洲匠
剣心に敗れた後、仲間になった左之助。
元赤報隊であり
喧嘩屋 斬左(ざんざ)の異名をもつ人物です。
かつての仲間と再会した彼が、何を選んだか。
そんな左之助を見て剣心は、どう動いたのか。
元赤報隊が相手です。
やっぱり剣心じゃなかったら
左之助が一緒にいることは
なかったんだろうなと思う展開でした。
感想
塚山由太郎の負った傷(アニメ17話)
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』アニメ公式サイトより出典
6巻の半分は
石動雷十太(いするぎ らいじゅうた)の話の後編。
そして相楽左之助
(さがら さのすけ)の番外編に
巻末特別編の読切デビュー作
『戦国の三日月』へと続いていきます。
塚山由太郎(つかやま ゆたろう)は
雷十太を本当に慕っていました。
けど後編では、この師弟関係が
大きく崩れていくことになります。
それは子供の由太郎には
とても重く、そんな彼を
最後の最後に引っ張り上げたのは
明神弥彦(みょうじん やひこ)なのでした。
最初は口の悪さから
弥彦ともバチバチだった由太郎。
彼にとって、先生は
何よりもの絶対的な存在です。
それは稽古すらつけてもらえていなかったとしてもでした。
親子で兇賊(きょうぞく)に
襲われたところを助けられた時から
由太郎にとって雷十太は命の恩人なのです。
「なんか嘘みてーな話だな」と。
この話を知った時の一同のリアクション。笑
そう言われても
先生を庇う由太郎でした。
けど自分の師が、もし最初から
計画のために由太郎たちのそばにいたとしたら。
なんちゅー先生だっていう
最悪の結末に向かっていきます。
手遅れなこともあったけど
緋村剣心(ひむら けんしん)や
弥彦たちがいて本当に良かったと。
神谷道場が、その後の彼にとって
もう一つの居場所になっていたらなと思うラストでした。
赤報隊の生き残り(アニメ18話)
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』アニメ公式サイトより出典
左之助の番外編です。
元赤報隊の誰もが
左之助のように今を生きているわけではなく。
また彼らにとって
今も根強く心の中にあるものなんだと。
かつての仲間との再会は
左之助が奥深くにしまったものを
解放させるきっかけになっていきます。
赤報隊の隊長だった
相楽総三(さがら そうぞう)が
どれだけ大きな存在だったか。
雷十太の次の話なのもあって
上に立つ人も、いろんな人がいるんだと。
差が激しかった。
再会のきっかけは
売られていた隊長の錦絵。
左之助は牛肉鍋屋「赤べこ」の
店主の娘である
関原妙(せきはら たえ)や
そこで働く三条燕
(さんじょう つばめ)に頼まれて
人気絵師の絵を買いに出向いていました。
絵師の名前は
月岡津南(つきおか つなん)。
そして津南が描いた作品の中には
見覚えのある人物画が。
そこには隊長と、彼の背後に
まだ幼い左之助、そしてもう1人の
少年の姿が描かれていました。
それを見た左之助は、すぐさま津南の元へ。
元赤報隊なら必ず分かる。
けど隊士以外が気づくことはないものです。
左之助が克(カツ)と
親しげに呼ぶその絵師との再会で
彼の気持ちは、すっかり赤報隊へと戻っていっていました。
また津南も
この再会を導きとし
絵師の裏で企てていたことの実行を決意します。
決行は新月の夜。
津南は、今も赤報隊の
目指すものはただ一つだと言っていました。
そうして彼の計画と
赤報隊で培った知識から
造り上げたものを持って、ある場所へ。
元赤報隊の同志2人は
10年越しに手を組み
明治政府の中枢へと向かうのでした。
戦国の三日月(読切デビュー作)
『戦国の三日月』は、キュンだった。
同じ名前の女性を
それぞれ想い人にもつ男2人の物語です。
主人公の一心太(いっしんた)は
兵の数が足りず
戦地へと連れてこられた少年でした。
逃げることしかできない彼は
自分の身を守るのも危うい状態。
一方の比古清十郎
(ひこ せいじゅうろう)は
刀一振りで3人を斬ってしまうほどの剣豪です。
北方の国と、南雲(なぐも)の国が
争う中、彼は北方を救える
唯一の人物だと噂されるほどでした。
この正反対な2人が
戦いの只中に出会ったことに
どんな意味があるのか。
「死に逃げるな!!」と
戦場で泣きじゃくりながらも
刀を振り回していた一心太の姿が
強く残っています。
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