【Netflix映画】ドント・ルック・アップ 実話になりえる?人類の話【あらすじ感想・考察】
やっほの東です。
今回は『ドント・ルック・アップ』について。
ネットフリックスにて配信中の作品です。
壮大なスケールで描かれたお話は
時々頭がパンクしそうになります。
世界規模で起きた問題がテーマですが
自分が映画を観て思ったことを
書いていきます。
ネタバレがあるので
それでもいい人だけ進んでください。
あらすじ
アメリカ・ミシガン州にある大学で
天文学を学んでいる
ケイト・ディビアスキーがいました。
ある日、彼女が
大型光学赤外線望遠鏡で
空を観測中に、彗星を発見。
それが地球へ向かってきていることを知ります。
彼女や教授の
ランドール・ミンディ博士らが
行動を起こすことで
物語が展開していくストーリーです。
映画情報
監督:アダム・マッケイ
2021年12月公開
映画の中で「見上げるな」
っていうふうに使われていた
「Don’t Look Up」。
けど彗星だけじゃなくて
地球で起きている
色々な問題を含める意味なら
「調べるな」とも取れる言葉になっていました。
同じ言葉でも、何を指しているのかで
意味が変わってくるのが楽しいです。
どっちの意味で
このタイトルが使われているのか。
それとも両方の意味なのか。
それを浮かべて、ぜひ観てみてください。
登場人物/キャスト
■ランドール・ミンディ博士
レオナルド・ディカプリオ
吹替:内田夕夜
アメリカ合衆国ミシガン州にある
ミシガン州立大の、天文学教授。
優秀な生徒をもつ教授は
それだけで大変そうです。
重大すぎる役目を受けた人物でした。
■ケイト・ディビアスキー
ジェニファー・ローレンス
吹替:牛田裕子
天文学博士の候補生。
すぐに爆発しちゃう彼女の存在は
自分的にはありがたかった。笑
彼女がいたことで
大きなテーマの中でも
普通の人の生活感というか
日常を感じられた気がする。
■ジャニー・オーリアン合衆国大統領
メリル・ストリープ
吹替:高島雅羅
大統領の気持ちを
理解できるのは大統領か
同じくらいのものを持っている人だけだと思う。
この非常事態でも
どこか余裕のある人は
それなりの理由があるのを知りました。
■ジェイソン・オーリアン
ジョナ・ヒル
吹替:奈良徹
いつも強気で
いつもお母さんと一緒な大統領の息子。
お母さんの言ったことなら
どんな状況でも守ろうとするところもあった。
■ブリー・エヴァンティー
ケイト・ブランシェット
吹替:塩田朋子
ミンディ博士たちが出演した
テレビ番組の司会者。
彼らが出演した日の
エネルギー消費量がすごそうだった。笑
■クレイトン・“テディ”・オグルソープ博士
ロブ・モーガン
吹替:喜山茂雄
惑星防衛調整局の局長。
テディと呼ばれ
ミンディ博士たちに協力してくれている人。
■ピーター・イッシャーウェル
マーク・ライランス
吹替:原康義
人類史上3位になるほどのお金持ち。
ロケット打ち上げや、選挙にも
多額の寄付をしている人物。
■ライリー・ビーナ
アリアナ・グランデ
吹替:清水理沙
大人気の歌手で
彗星の話題よりも、ライリーの話の方が
注目の的でした。
感想
突然、彗星が直撃する程の大きな問題に遭遇したら
この映画の内容は
現実に起きている問題も
考えさせられるものになっています。
けどそこにコメディー的な要素も
含まれていて、面白さを感じて観れました。
ブラックよりのジョークみたいな。笑
笑っちゃうけど、よく考えたら笑えないっていう。
映画の中のことが
現実と重なって見えます。
映画では天文学教授の
ランドール・ミンディ博士と
生徒のケイト・ディビアスキーらが
ある彗星を発見します。
それは巨大なだけでなく
地球に近づいていたのです。
残された時間は約半年。
そして軌道を変えない限り
地球に直撃することが確定していました。
彼らは、この事態をすぐさま
NASAの惑星防衛調整局局長
オグルソープ博士に伝えます。
これは人類滅亡レベルの非常事態だと。
こんなことを突然言われれば
何を言ってるんだ?って
本気に思えないのが普通だと思う。
それでも彼は、この話を真剣に聞き
ミンディ博士たちに協力してくれることになります。
オグルソープ博士のおかげで
段階をすっ飛ばして
一気に大統領と面会できるように。
けどジャニー・オーリアン合衆国大統領は
本気で対応してはくれませんでした。
それよりも大統領選挙の方が
大事だったみたいで。
けどそれだけじゃなかった気がする。
この地球には
人類滅亡説が多すぎたために
上の立場にいる人たちは
たくさんの問題に、普段から
直面し続けていたんじゃないかなと。
彼らが向き合ってきた
問題の数々を聞いてみてほしい。
きっと、え!?ってなるから。笑
けどそれでも世界は終わってなくて
今も存在してる。
だから滅亡説が、また浮上したところで
地球が滅びることはないだろうって思っていたのかも。
それか滅亡しても大丈夫なのか。
大統領に
鼻であしらわれたミンディ博士たちは
人気番組に出て、このことを
多くの人に伝えようとしました。
この番組の名前に「rip」ってついててね。
ただ響きでつけられたのか
言葉の意味を持ってつけられているのか
気になるところでした。
出演者一人ひとりの位置に
「rip」って印字されたものが
並んでいて、面白かったです。
このページの下の方に
その画像を貼らせてもらっています。
メディア慣れしてない2人
特にケイトは出演中、盛大にやらかしてしまいます。
ついつい感情的になりやすいケイト。
その必死に訴える姿が
やばい人として捉えられてしまうのでした。
そしてそんな2人の
人類に危機が迫っている話よりも
大人気歌手ライリー・ビーナの
復縁の話題の方が注目を集める結果に。
2人の話はというと
彗星のことよりも
ケイトをバカにした内容の方が
拡散されてしまうのでした。
更には彼氏にもフラれるという。
ケイトかわいそすぎてた。
ケイトの爆発は、確かにまずかったけど
その話題が、ぶっ飛んでて
自分の現実とかけ離れている程
人は受け入れられないのではと。
あと今までの価値観から
大きく離れていることほど
ありえないのフタをしてしまうんじゃないかなって思いました。
考えは人の数だけあって
情報も、それだけたくさんあります。
1つの出来事に対して
知ったことが、いくつかあった時
どれかを盲信するんじゃなくて
間に立って、自分で考えることも
大事なように感じました。
「調べるな」の意味を浮かべてたら
前半部分に、そう思うことが多かった。
大統領たちにとっての、人類の危機とお金の天秤
その後、大統領に呼び戻され
全面協力してくれる流れになります。
結局これも、自分の支持率の
回復を狙ってのことでしたが
それも協力してくれることに。
そして大統領がテレビで
事実を伝えたことで
人々の意識も変わり
またあの人気番組に
ミンディ博士が出演。
今回は前回の出演とは違い
真剣に話を聞いてもらえました。
同じ内容の話をしていても
大統領から話しがあった後では
ここまで違うのかと。
その後、ロケットの打ち上げに成功するも
何故かロケットが引き返してくる事態が発生。
理由はピーター・イッシャーウェルの
あるアイデアによるものでした。
彼は、世界の3本指に入る
お金持ちで、大統領のスポンサーです。
そんなピーターは、この非常事態の中
彗星には、貴重な資源が存在していることを知りました。
他にも、彗星全体の
資産価値を考えると
それは莫大な金額に。
順調に進んでいた作戦を
中断してまで、実行した新しい作戦。
大統領もこれに大賛成。
これが運命の分かれ道でした。
彗星衝突の阻止と、お金。
ピーターはどっちも
できると思ったのかもしれない。
けどこの状況で
他の可能性に目を向けられる余裕が
すごいと思った。笑
彼はどこか不思議な雰囲気の人物で
テクノロジーを使って
人がどういう人物なのかを
見抜くことも可能でした。
そういう技術が発達しすぎても
それはそれで怖いなと。
自分がどういう人なのか
機械でわかるように
なっちゃったら
全部お見通しみたいな
未来がきそうで、ちょっとビビってた。笑
映画の中だけでは終わらない、かもしれないお話
彗星が近づいていることを
必死に訴える人たちと
目を逸らせようとする人たち。
「空を見ろ」と「空を見るな」という
対立ができていました。
2つの派閥が争っている間も
彗星は地球に近づいてきています。
他にもっとやることがあるんじゃって。
エンターテイメントのように
なってきた争いに
ミンディ博士までもがついに噴火。
それでも人々が目を覚ますことはありませんでした。
人類の危機を知っても
余裕のある人たちと
そうでない人たち。
そして何も知らない人たちと。
3つのグループに分かれていました。
大半が事実を
知らない人たちです。
けど知っていて、余裕のない人が
知らない人たちに、必死に訴えても
理解してもらうのは
すごく難しいことなんだと。
事実を知った一部の人たちによって
起きた暴動の様子が、それを物語ってた。
だからって何もしないのも違うと。
けど怒りとか悲しいとか
不安とか、マイナスの感情ばかりで
溢れかえってしまったら
人類滅亡への道は
近づく一方なんじゃないかなって。
その様子を、こうやって側から
見ていられているからだけど
作品を観ていて思いました。
不安になりやすいタイプなので
ここでシャキッと。
そいういう意識にも
させてもらえる映画です。
あと彗星が間近に迫ってきた時に
これまで必死に訴え続けてきた
ミンディ博士たちが、とった行動も見てほしい。
彼は、事実を伝えることに
必死になりすぎて
段々と道を逸れていっていました。
どこに帰ることを
心から望んでいたのか。
大統領たちが騒いでいる間に
どう過ごすことを選んだのかも。
束の間の、穏やかな時間が流れていました。
見終わってからも
引っ張られるようにして
残るものがあります。
けど最後の最後
まさかの展開があって
それが救いでした。笑
意外なところに救世主はいるのかもしれません。