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映画『モアナと伝説の海 2』タウタイ(導く者)となったモアナの次なる冒険【あらすじ感想】

ディズニー映画感想

『モアナと伝説の海 2』の世界に行ってきました。

公開日:2024年12月6日
監督:デイブ・デリック・ジュニア、ジェイソン・ハンド、デイナ・ルドゥー・ミラー

2016年に公開され、日本国内で興行収入51億を超えた大ヒット作『モアナと伝説の海』の続編です。

 

1と2のあらすじ


 

モトゥヌイ島の村長の娘であるモアナ(声:屋比久知奈)。

村には1000年も前からの言い伝えがあり、そこで海に選ばれ友達になったモアナには、ある使命が課せられます。

それはテ・フィティの失われた心を彼女に返すこと。

テ・フィティの心には命を生み出し世界を創造する力がありました。

けどその心がある時、人であり風と海の神でもあるマウイ(声:尾上松也)に盗まれ

さらに大地と炎の悪魔のテ・カァがマウイを襲ったことで心は海の底へ。

テ・フィティが心を失ったことにより、闇に飲まれつつあった世界。

そこで海は自身の中に落ちてきたテ・フィティの心をモアナに託すのでした。 

 

 

2は前作から3年後の世界が描かれていきます。

無事にテ・フィティに心を返し世界は平和を取り戻していました。

モアナはその旅を通して半神半人のマウイと仲間になり、そして島のリーダーになっていました。

他にも新たな家族が加わり、妹のシメア(声:増留優梨愛)にデレデレのモアナ。

そんな可愛らしい一面をもつ彼女ですが、モアナは1000年に一人だけがなれるというタウタイ(導く者)に選ばれます。

タウタイとなったモアナの次なる使命は、嵐の神によってかけられたある島の呪いを解くこと。

その島は人々の暮らす様々な島の中間に位置することで、多くの人々を繋げてきていました。

ですがその島が呪いによって沈んだことで島国は分断されていたのです。

そこで人々を再び繋げるため、モアナは海へと出発することになります。

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自分はティッシュが必要でした。

ですが1の壁が高すぎていたと。賛否の分かれている続編です。

世界では公開から2週間ほどで6億ドル(900億円)を突破し、日本でも先行上映を含めた5日間ですでに9億超えの今作。

世界中からの期待がハンパない作品でした。こうして期待値が上がるほど、それを超えるハードルは上がっていきます。

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1の監督を務めたのは『リトル・マーメイド(1989)』『アラジン(1992)』『ヘラクレス(1997)』『トレジャー・プラネット(2002)』などを手掛けたジョン・マスカーとロン・クレメンツです。

共同監督によって数々の名作を生み出したお二人の最新作が『モアナと伝説の海』でした。

ですが今作ではスタッフが変更に。

デイブ・デリック・ジュニアの長編映画デビュー作となり、ポリネシアにルーツをもつジェイソン・ハンドとデイナ・ルドゥー・ミラーのお二人が共同監督を務めています。

脚本や音楽では、前作と変わらずに携わっている方の名前が連なっていました。

ちなみに脚本を手掛けているのは『ズートピア(2016)』の監督を務めたジャレッド・ブッシュです。

 

 

監督、製作と再編成された中で生み出された続編。

そして『モアナと伝説の海』は舞台が変わることなく、新たな冒険に繰り出す先もやっぱり海。

ジョン・マスカーとロン・クレメンツが手掛けた1を尊重しながら、同じ海を舞台に続編を作り出すのは相当なハードルがあったのではと思います。

 

ポリネシアで語り継がれる伝説に基づいた物語

1だけでなく今作もポリネシアの伝説がベースになって進んでいきます。

南太平洋で共通する様々な文化を集めて作られたモアナたちの暮らすモトゥヌイ島独自の文化。

その中の一つがタトゥーです。

島で彫る人もいれば、島の住人ではなくてもマウイのように神秘的な力が働いて体に増えていくケースもありました。

マウイのタトゥーは成し遂げたことなど、彼の物語が彫られています。

その中には小人のようなタトゥー(ミニ・マウイ)が、自由にマウイの体を移動しているという神の力が宿った摩訶不思議なものもありました。
 

出典:モアナと伝説の海|ディズニー公式

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ポリネシアにある国の一つサモアでは、タトゥーを彫ることは神聖な儀式を行うことと同じくらいの意味をもっていました。

タトゥーの名前の由来はポリネシアの島々で使われる言語の「タタウ」という言葉からきているとされています。

また一番最初にタトゥーが描き込まれたのは、創造主タアロア神の肌であり、彼の息子たちが人間にタトゥーを伝えたのだそう。

ポリネシアではそのような神話のまつわるタトゥーですが

その人にとっての重要な節目などに彫られ、社会的地位を表すものとして一定の信頼を得る証としての役割も担っていました。

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作中では何かを成した時に、マウイの体に新たなタトゥーが増えていきます。彼の皮膚には小さなモアナの姿も。

今作ではその神秘的なタトゥーがマウイ以外の人物、モアナに現れたことも強く頭に残っている出来事でした。

マウイはタトゥーが無くなった時に神の力を失います。

モアナの腕にタトゥーが現れたことは、彼女にも神の力が与えられたことを意味していました。

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映画『モアナ』はモアナの成長の物語です。

1では自分が何者であるかをモアナが知って受け入れ

2ではタウタイになった彼女が海の向こうにいるであろう他の島の民族、新しい繋がりを探しにいきます。

1も2も神話がベースにあったり、壮大な物語の中でプリンセスとして描かれながら

女の子らしい時間を過ごすよりもひたすら使命を果たそうとする珍しいプリンセスでした。

けどそうした大きな使命を背負っているからこそ、妹が好きすぎるお姉ちゃんなところだったり

一緒に冒険に出ることになったメンバーを束ねようと奮闘するもなかなか上手くいかない姿が余計に可愛らしく感じます。

モアナと一緒に冒険に出たモトゥヌイ島のメンバーは、モアナとマウイへの憧れが強すぎるオタクなモニ(声:小関裕太)、天才船大工の少女ロト(声:鈴木梨央)、そしてまさかな農作物や植物の知識が豊富な物知りおじいちゃんケレ(声:山路和弘)。

冒険も戦闘も未経験。

本当に嵐の神による呪いを解きに行くの!?と言いたくなるようなスタートからの

たとえ寿命が縮まるようなことばかりでも、やればどうにかなっていくのだと。心に火の灯るモアナたちの冒険でした。
 
前作ではモアナとマウイだけの戦いだったのが、今回は守るべき人が増えての戦いになっていきます。

束ねるのに苦戦しながらも時に知恵を出し合ったり、同じ島の人たちと旅をすることは

モアナの心の支えにもなっていたんじゃないかと思います。

すごく大変そうではあったけれど、それが楽しかった。

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映画の中で度々「道」の言葉が出てきます。

「道は一つじゃない」

八方塞がりに見える状況、どうしたら良いかわからなくなってしまったとしても、必ず打開策はあると。

ただモアナの選んだ道は、余程の覚悟がなければ選べない道です。

けど彼女たちのように大きすぎるものでなくても、自分で言えば絵か文章か、表現にどちらを選ぶか二つの道がありました。

『モアナ』を観た時に絵が浮かんだので今回は絵にしようと思って、鑑賞した後は絵を描いていたけれど

途中で絵じゃなかったと思って、こうして今は文章で『モアナ』を観ての記事を書いてます。

絵を描いてたら、こういう細かい部分には触れていませんでした。

毎日たくさんのことを選んできての今だったり、先の未来に繋がっていく中には選んでいないものもあります。

どんな状況でも必ず道はあるのだと、モアナたちの成長の冒険を通したメッセージが溢れていました。

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また「道は一つじゃない」とモアナの背中を押したのが、敵なのか味方なのかわからないキャラクターだったのも印象的だったところです。

そのキャラクターの未来は?と気になる展開を見せていたり

モアナも新しい力を授かったものの使うところまでは至らなかったりと。

映画のその後が気になる、もしや?な予感がしてくる『モアナと伝説の海 2』でした。

 

公式サイトリンク

モアナと伝説の海|ディズニー公式
モアナと伝説の海2|映画|ディズニー公式


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