のほりひがし。 東の感想ブログ

映画『ミッドナイト・ラン』来世で会おう【ネタバレ注意・あらすじ感想】

映画感想

こんにちはの東です。
今回は映画『ミッドナイト・ラン』について書いていきます。

1988年に作られたアメリカの映画で
マーティン・ブレスト監督による作品。

2人の男が騙し騙され
ケンカしっぱなしの中で
深まっていく、笑いありの楽しい映画でした。

ネタバレがあるので
それでもいい人だけ進んでください。

あらすじ

元刑事で今は賞金稼ぎをしている
主人公のジャック・ウォルシュ。
彼が受けた新しい仕事は
大物マフィアの資金を横領していた
会計士を捕らえて
保釈保証業者に引き渡すこと。
その道中の騒ぎが描かれている
ロードムービーです。

 

登場人物・キャスト

■ジャック・ウォルシュ
ロバート・デ・ニーロ
声:池田勝/樋浦勉

元刑事のバウンティハンター(賞金稼ぎ)。
ただ怒鳴り散らすだけでなく
ジャックのいろんな面が見れるお話です。

■ジョナサン・マデューカス
チャールズ・グローディン
声:羽佐間道夫/玄田哲章

通称デューク。
マフィアの資金を横領して
追われている会計士。
良い人の彼が、何度も
ジャックを騙す様子が楽しかった。

■エディ・モスコーネ
ジョー・パントリアーノ
声:納谷六朗/安原義人

ジャックに依頼をする
保釈保証業者のオーナー。
叫びに叫ぶエディ。
保釈保証業者って大変だ。

■マーヴィン・ドーフラー
ジョン・アシュトン
声:村松康雄/富田耕生

賞金稼ぎ。
デュークを狙う人物。
途中からこの騒ぎに関わる人物。
彼が良い具合に
かき乱してくれます。

■アロンゾ・モーズリー
ヤフェット・コットー
声:渡部猛/郷里大輔

FBI捜査官。
ブログには出ていないけど
FBIで指揮を取っていた人物。
ジャックともマーヴィンとも
バチバチしてた。

■ジミー・セラノ
デニス・ファリーナ
声:大宮悌二/柴田秀勝

デュークに資金を横領された
シカゴマフィアのボス。
彼の周りにも笑いが。
敵だけど、楽しい部下に
囲まれてる人だった。

 

感想


ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース アニメ公式サイトより出典

前にブログに書いた
『ジョジョの奇妙な冒険
スターダストクルセイダース』
に登場する
モハメド・アヴドゥル
好きな映画として、漫画で紹介されている作品です。
自分はこれをきっかけに
知りました。

デュークと呼ばれている
会計士の名前はジョナサン・マデューカス。
『ジョジョの奇妙な冒険
ファントムブラッド』

主人公もジョナサン・ジョースターです。

ということもあって
作者の荒木飛呂彦
(あらき ひろひこ)
さんも
この映画が好きだったのではと思う東です。

3部スターダストクルセイダース↓


1部ファントムブラッドはこちらに↓

保釈保証業者のエディからきたジャックへの依頼

ロバート・デ・ニーロ演じる
ジャック・ウォルシュ

チャールズ・グローディン演じる
ジョナサン・マデューカス(デューク)
のコンビがツボでした。

賞金稼ぎと賞金首の2人。
騙し騙され、絶えないケンカに
次々襲いかかるハプニング。
2時間ある映画の中で
叫び声がたくさん飛び交ってた。笑

ジャックは、元刑事の賞金稼ぎです。
彼は刑事の時に
シカゴマフィアの麻薬王である
ジミー・セラノ
の買収を断り
薬物犯罪ででっち上げられた
過去を持っていました。
そして今は、逃亡犯を捕まえて
賞金を稼いで暮らす日々。

そんな彼のところに
1つの話が舞い込んできます。
それがセラノの資金を横領し
慈善活動に寄付していたデュークの捜索
でした。

依頼主は保釈保証業者の
オーナー、エディ・モスコーネ。

彼はデュークの保釈金を
立て替えるも、彼は行方不明に。

(保釈金とは、逮捕された被告人の
身柄の拘束を解く為の資金のことです。)

そこで5日以内に
エディの所にデュークを
引き渡せば、10万ドルの支払いが
約束されることになります。

こうして彼は、捜索に出発するのでした。

エディの信用ならない
部分がまた、物語を面白くしていきます。笑
彼は精神的にギリギリで
電話越しジャックに
怒鳴りっぱなしな様子に
笑ってしまいました。

ジャックもすぐに発火しやすく
2人共いつも怒鳴り合ってる印象が。
けどエディの依頼が発端で
この旅が始まり
ジャックとデュークの
出会いが待っていました。

 

ジャックとデューク、相性最悪コンビの誕生

ジャックは出発からすぐに
デュークの居場所を特定し
彼をサラッと捕まえてしまいます。
あれ、もう完了?って
開始20分のことだった。笑

その連絡を受けたエディは大興奮。

けどそこからエディの所に
戻る為の最短ルートである
飛行機で騒ぎ散らかしたデューク。
彼は高所恐怖症なんだそう。
その騒ぎっぷりに、操縦士まで
出てきて、ジャックたちは降ろされるハメに。
これがデュークの策でした。

その後、どうして飛行機に
乗らなかったんだと焦る
エディは、他の賞金稼ぎである
マーヴィン・ドーフラー
にも連絡を。笑
ジャック信用されてないのかな。

勝手にマーヴィンにも依頼して
ややこしい関係図が
出来上がっていってた。

エディの所に戻ろうとするジャック。
彼から逃げようとするデューク。
2人やマフィアのボスである
セラノを追うFBI。
デュークを追うマーヴィン。
そして同じくデュークを狙うセラノ。

ひたすら主人公たちが逃げて
それ以外の人たちが追いかける
王道ストーリーです。
アクションシーンも
もちろんあるけど
そこに関わる人の、いざこざが楽しかった。

大の大人が
思うままに叫び散らかして
逃げて追いかけて
画面の中のその様子に
和んでしまう自分がいたくらい。

FBIが一番真面目だった。笑
彼ら以外は、みんな
笑いが漏れちゃうやりとりと
いろんな側面を見せてくれる2人に
安心して観れる作品です。

 

ギャースカしながらも、根っこにある2人の共通点

道中のジャックとデュークの
やりとりが、楽しすぎてた。

けど騒ぐだけじゃなくて
途中で、デュークの後押しもあり
ジャックの元奥さんと娘のいる
家に寄ったり。

そこからジャックは少しずつ
自分の過去を明かすように。
セラノからのワイロを
受け取らなかったことで
はめられたことも
デュークに打ち明ける
のでした。

デュークもセラノの
裏の仕事を知らずに会計士を
していた
ことを明かしています。
それが許せず、横領して慈善活動に寄付をしていたのだと。

2人とも、セラノによって
予期せぬ人生を歩まされてしまった人たち
でした。
共通の敵であるセラノ。
そしてそれぞれの正義を
もって生きていた人
です。

2人の似た側面が見えてきつつ
けど一向に縮まることのない距離に笑ってた。
ジャックはデュークを前に
お金のことしか頭になかったのです。
デュークはしつこいくらいに
話しかけたりして、わりと
歩み寄ろうとしてたけど
ジャックには届かなかったみたいだった。

 

たびたび出てくる「来世で会おう」

その後もひたすら逃げ回る2人。
2人とも必死。
なのに笑ってしまうシーンが多くて。笑

高所恐怖症だって
飛行機で騒いでいたデューク。
それが途中、軽飛行機のセスナ機に乗って
ジャックから逃げようとしたり
。笑
ふらっと寄った街の人を
デュークが名演技で騙して見せたり。
ジャックを置いて
貨物列車に1人乗り込もうとしたり。

調子のいい時に
デュークから出てくる
「来世で会おうな」の言葉が
楽しくて好きだった。笑

散々騙しあった後に
「もうこれ以上親しくなりようが
ないじゃないか」
って言うデュークの言葉も。

その後も
「別の状況で会っていたとしたら」
と話だしたデュークが
「やはり憎み合っていたかな」って
笑い出す
のがなんともでした。
それを聞いたジャックは
「友達になってたかもしれんぞ」と。

「来世でな」と繰り返す2人は
お互いの良い部分も知っているけど
やっぱり憎み合っているような関係なのか。
けど笑い合えている2人でした。

 

最後は、乱入してきたマーヴィンに
デュークが連れ去られ
ジャックはFBIに捕まる展開が。

その後、ジャックのアイデアで
FBIと手を組んで、デュークだけでなく
マフィアのボス、セラノを
捕える作戦を提案します。

こうして今まで追いかけられていた
FBIと結託して、最後のバトルに。
けど銃を撃ちまくっての
乱闘とかではなく。
周りに一般人がたくさんいたのもあって
あまり騒ぎを
起こしたくなかったみたいで。
わずかな間、騒がしくなったものの
一瞬にも感じるラストでした。

 

そしてデュークと再会し
依頼主のエディに電話をかけたジャック。
大喜びするエディに
「これからこいつを
逃がしてやるとこなんだ」
と言って
電話を切ったジャックにジーンと。

これだけ大変な目に
あってきて、散々騙されて
キレまくりだったジャックが
デュークを逃がそうとしてるって。

ジャックを騙して
逃げようとしてきたデュークも
ビックリ。そして嬉しそうだった。

別れ際、旅の記念品だと言って
自分のずっと大切にしていた物を
ジャックは、デュークに渡します。

そんな彼にデュークからも
プレゼントが。
それが、さすがデュークって思う物で
エディも裏切ってしまった
ジャックに今一番必要なもの
でした。

いつもケンカばかりだった2人の
この時間が、もっと続いたらなんて思ってしまう東です。

そして2人の中の合言葉にも
なってそうな、あの言葉
「来世で会おう」
握手を交わして、最後のお別れをするのでした。

今までみたいなノリじゃなくて
しんみりと、名残惜しそうにも
感じるジャックの様子。

これまでの憎しみが
帳消しになることはないのかな。
今世でまた会えることは
もうないのかなって思ってしまう。

2人とも「来世で会おう」の
言葉に、どんな気持ちを込めていたのか。
「また会おう」って言うには
憎しみが大きすぎたのかな。
きっとまたどこかでって
思わずにはいられなかった。

 

配信一覧

U-NEXT

字幕・吹替 配信ページ

Amazon

字幕版 配信ページ
吹替版 配信ページ
プライム会員は、追加料金なしで視聴可能です。