のほりひがし。 東の感想ブログ

日本版・韓国版ドラマ『私の夫と結婚して』人生リセット復讐劇を観てのあらすじ感想

ドラマ感想

 
『私の夫と結婚して』の世界に行ってきました。
 
原作はソン・ソジャクによる同タイトルのウェブ小説。

後にオリジナルウェブトゥーン作品が、原作を基に連載され

2024年には韓国で全16話のテレビドラマ化。

企画:Studio Dragon
脚本:シン・ユダム

初回視聴率がtvN月火放映ドラマの最高値を記録し、最終回は歴代3位の視聴率を獲得しました。
 
そして2025年にはAmazonプライム・ビデオで日本版実写ドラマが全10話で配信。

企画:CJ ENM JapanStudio Dragon
脚本:大島里美
監督:アン・ギルホ

配信開始30日以内の日本国内視聴者数が、Amazonオリジナルドラマ作品の歴代1位を記録するという

韓国版も日本版も大人気の作品です。

 

『私の夫と結婚して』のあらすじ

 

末期の癌を患っている神戸美紗(演:小芝風花/沢田優乃)。

見舞いに通い続けてくれているのは親友の江坂麗奈(演:白石聖/橋爪芙夕梨)だけであり

夫の平野友也(演:横山裕)でさえも、彼女の見舞いにくることがなくなっていた頃のこと。

美紗は麗奈と友也の裏切りによって命を落とします。

その後目を覚ました美紗は、生前勤めていた職場にいました。

それだけでなく彼女の体は以前の健康体に戻っており、10年前にタイムリープしていることを知ります。

この先で裏切られることを知った美紗は、復讐を果たすため

1度目の人生とは違う自分で生きていくことを誓うのでした。

 

『私の夫と結婚して』の感想

 
日本版から入って韓国版を鑑賞。

韓国版の予告はこちらです。
 

 

公開された順番は日本版が後ですが、自分はその順で観てよかったと思った人でした。

日本版は凝縮と洗練されたストーリー。

韓国版のほうが6話多い分、日本版よりも登場人物が増えて

作品の世界をより詳しく楽しめるようになっています。
 
それでも日本版は、韓国版をただカットして繋げているわけではなく

こんなに面白く変身できるのかというリメイク作品に仕上がっています。

片方でも十分なボリュームですが、両方観るから感じるそれぞれのよさや思うところがありました。

 

10年前にタイムリープした美紗の見つけたルール

 
記憶を持ったまま人生のやり直しができたら。

美紗の1度目の人生は残酷な結末を迎えます。

自分の入院中に不倫をしていた夫と親友。

日本版では外出許可の出た美紗が家に帰った時に、不倫現場に遭遇します。
 
美紗が自宅に入った時に聞こえてきた麗奈と友也の会話。

それは余命わずかな美紗の死亡保険金を使って、2人で何をしようかと話し合っているものでした。

ただでさえ辛い状況の美紗が絶望した瞬間です。

そこからは最悪の展開でした。

・・・

1話目から主人公が大切にしていた人に殺されるという。

最低最悪な夫と親友、そして主人公のあんまりな最期から始まった『私の夫と結婚して』。

その記憶を持ったまま美紗は10年前に戻ります。

気がついたら勤めていた職場。

彼女はまだ結婚しておらず、体も健康な頃に戻っていました。
 
そして美紗は自分が過去に戻っていると自覚してから、ルールのようなものがあることに気付きます。

分かったことは、1度目に起きた出来事は必ずまた起きるということ。

2度目で同じことが本人に起きなかったとしても、違う人の身に起きるんです。
 
この作品の世界で過去を変えるというのは

そこに誰かが巻き込まれて、美紗の体験した苦痛を味わう人が新たに出てくるのを意味していました。
 
巻き添えになる人がいると分かっていても変えたい過去があるのか。

都合良く一部を変えて、すんなりハッピーとはいかない法則がありました。

 

2度目の人生で関わるようになった鈴木亘

 
美紗の2度目の人生が始まってからすぐに変わったこと

それは美紗と同じ会社に勤める別部署の部長、鈴木亘(演:佐藤健/高嶋龍之介)の登場です。

彼は1度目の人生では同じ会社にいながらほぼ接点の無かった人物。

2度目が始まってすぐ彼女の世界に入ってきた上司でした。
 
他から一線を引くような雰囲気を漂わせる亘。

彼の美紗へ発した最初の言葉は「そのスカーフ、似合ってませんよ。」。

その後も美紗に会っては彼女の人間性を否定するという

早々にサラッとぶっ込んでくる感じが止まりません。

出てくる言葉は耳に痛いことばかりでした。
 
すかさず反論する美紗でしたが亘の言うことは正しく

接点ができて間もない彼女に正論を言う理由を知った時には

印象がガラッと変わっていきます。
 
亘が美紗に言ったことの全部じゃないけれど

自分も一部を言われたことがあったので、1話からもってかれてました。

 

何も知らずに観る1作目と行動の動機を知りながら観る2作目

亘の一見冷たくも見える面が始めは出ていた日本版。

一方の韓国版では美紗の位置にいる女性がカン・ジウォン(演:パク・ミニョン/キム・アヒョン)。

そして亘の位置にいる人物がユ・ジヒョク(演:ナ・イヌ)です。

ジヒョクは、最初から優しさが全面に出ている人物でした。
 
こうムズムズしてくるラブストーリー感といいますか。

もし韓国版を先に観ていたら、ジヒョクのジウォンへの気にかけ方が最初からグイグイで

どうして?ってなっていたと思います。

それが日本版を観た後だったので、ジヒョクがジウォンを気遣ったり

彼女のためにする行動の背景が分かるドラマの楽しみ方になっていました。

・・・

先に韓国版を観た人は日本版の亘を見て

時に厳しく、けど優しく見守る亘の背景を知りながら鑑賞することになります。

ミステリアスな人物として登場する亘、ジヒョクのどちらの行動背景を知っている状態で観ていくのか。

同じ人物ですが、始めの印象が違う2人でした。

美紗と亘、ジウォンとジヒョク。

公開順に観るのが一番自然だけど

何も知らずに観た日本版と、行動の背景を理解しながら観た韓国版が

自分には合っていたので書かせてもらいました。

 

2度目の人生を送る姿を2回観ることで得られる感覚

 
そうして2度目の人生を送るのを、日本版と韓国版で2回観るというのもおもしろかった部分です。

彼らが経験したことを知りながら、もう1回ドラマを観るというのは

2度目の人生を送っているのと、どこか似た感覚だと思います。

2度目を送ったことはないけれど。

それをこの作品で味わえてしまうことに感動しました。

・・・

また日本版、韓国版で主人公たちの血の繋がりのある人に関して

違う側面から明らかにされていっているのも見所です。

そして韓国版では登場人物が多い分、日本版にはないストーリーの展開を見せていきます。

両方観てよかったー!と思う作品でした。

 

ドラマ配信情報

 
日本版
Amazon Prime Video 配信ページ

韓国版
Amazon Prime Video 配信ページ

 

ウェブトゥーン配信情報一覧

 
LINEマンガ 配信ページ
ebookjapan 配信ページ
コミックシーモア 配信ページ
めちゃコミック 配信ページ

 


Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/nohorihiga/nohori-higashi.net/public_html/wp-includes/script-loader.php on line 2652