のほりひがし。 東の感想ブログ

映画『ニューヨークの恋人』女性の皆さんここに王子がいます。【あらすじ感想】

映画感想

今回はヒュー・ジャックマン主演
ジェームズ・マンゴールド監督による
『ニューヨークの恋人』について書いていきます。

日本では2002年に公開。
2013年にには『ウルヴァリン: SAMURAI』でも
ヒュー・ジャックマンを主演に、一緒に作品を作られていました。

アメリカでは2001年に
公開された映画ですが
もっと前の作品のような気がしたり。
昔のニューヨークが登場したり
公爵を演じるヒュー・ジャックマンの
演技力によるものだと思いました。

ネタバレがあるので
それでも良い方だけ、進んでください。

あらすじ


現代にワープした19世期の公爵と
現代のクールなキャリアウーマンが
恋に落ちていく物語です。

 

登場人物

■レオポルド
ヒュー・ジャックマン
声:家中宏/東地宏樹

衣装が似合いすぎてて
彼が現代に来た時
背景が彼に負けているような気がしてた。笑
子供の頃に観ていたら
きっと理想の王子様像が
この映画によって出来上がってしまってたかも。

■ケイト・マッケイ
メグ・ライアン
声:石塚理恵/土居裕子

カッコイイ彼女が女性らしいとこや
たまに弱い部分を
見せてくれるところにキュンとしてた。
レオポルドと一緒にいる時間が
増えていくにつれ
その面も引き出されていったケイト。
最後にはもう、可愛くも感じてた。

■スチュアート・ベッサー
リーヴ・シュレイバー
声:小山力也/関俊彦

ケイトの元恋人であり
2人のキューピット。
誰にも信じてもらえなくても
やるべきことに精一杯なところが眩しかった。
彼も自分の結果を出すことに
精一杯だったのかも。
影で一番苦労している人だと思いました。

 

『ニューヨークの恋人』感想


Georgi DyulgerovによるPixabayからの画像

予期せぬ出来事はチャンスに

ヒュー・ジャックマン演じる
レオポルド
貴族の称号である5爵
(公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵)の中で
最も名誉のある公爵の爵位を持っていました。

1876年のニューヨーク。
優秀なエンジニアでもあった彼は
後々エレベーターの発明家(フィクションです)に。

そして彼の所へ、現代から
テレポートしたスチュアート・ベッサーによって、物語が展開していきます。

 

スチュアートは時間の裂け目を
現代ニューヨークのイースト・リバーに発見。

そこから、レオポルドがいた
1876年へ、ワープすることに成功していたのです。

ところがレオポルドの周りを
うろちょろしすぎた為に、彼に勘付かれることに。
慌てて現代に逃げようとした時
不審がって追いかけてきてた
レオポルドも一緒に、時の裂け目の中へと入ってしまうのでした。

こうして公爵の彼が
現代にいるケイト・マッケイ
時を超えて出会うことになります。

 

そんなレオポルドは
現代に来る直前まで
結婚相手を決めるパーティーの最中でした。

レオポルドの両親は亡くなっていて
叔父に引き取られたものの
経済的にも厳しい状態に。
その為レオポルドの結婚に
一族の命運がかかっている
ような
そんな状況だったのです。

結婚の決め手は
どのくらいお金を持っているところの令嬢なのか。

それだけです。

彼は全く気乗りしていなくても
周りからの圧で仕方なく。
候補者と一緒にダンスをするも
心ここにあらず。笑
それよりも会場に紛れている
スチュアート
の方に意識が向いているような状態だった。

 

周りに決められたシナリオの上を
歩いているレオポルドと
怪しいスチュアートを
見ている時のレオポルド。

不審者に対する警戒心だとは思うけど
感情がちゃんと動いている感じがしてた。
行動に心が乗っている様子を見てて
外を知らず、ここに留まっているのは、勿体ない人に思ったり。

決められているレールにも歴史があるけど
そこに収まりきらない魅力のある人のような。
そういう人が一回レールから外れたら
人生が一気に変わりそうな気がしました。

 

そして現代に来たことで
生活が一変し、恋もして
未知の領域に踏み込んで。
物語の終盤には、もうだいぶ
慣れてきているような余裕も感じるように。
それでもレオポルドは
最後まで彼のままでした。

彼は良い意味で彼のまま
常識から離れた体験をしていくっていう。
だからこそ、ケイトの心を
動かすことができたのかなと。

また、この作品とは反対に
決められたレールの上を歩くのも
良いことだと言う映画もあります。
作品によって考えが違くて
面白かったので、よかったら見比べてみてください。

 

レオポルドはケイトの中に何を見たのか


Michal JarmolukによるPixabayからの画像

ケイトはバリバリの
キャリアウーマン
です。
お金の為にやっているとは言ってたけど
社内で確かな役職を得ています。

元恋人であるスチュアートには
不信感を抱いているようで
レオポルドが公爵である話にも
全く耳を傾けませんでした。

どこか男勝りな感じがしたり
強さを感じる女性。
彼女がカッコイイ服装でいると
たまにポッとしてしまったり。笑

そんな彼女が、少しずつ
心を開いていく様子に、じんわり。
本当に映画の終わりまで
公爵であることを信じていなかったのが面白かった。笑

 

お金も持たないで
一般常識が通用しなくて
身の上もよく分からないけど
何故かスチュアートがかくまっている人。

そして公爵を演じている役者と思っていたのかなと。

ケイトが好きになったのは
本当に彼自身だったんだなと思います。

 

映画の中にはレオポルドだから
できるのであろう、キュンな行動がたくさん。
彼の真っ直ぐな心から出る行動や
言葉が好きでした。

今ではあまり無いやり方で
女性を大切にしてくれるとこだったり
手紙で想いを届けてくれたり
ベタな展開だったけど
自分がピンチの時に助けてくれたり
爵位を持っていても
それを武器にしていないところだったりと、もっさり。笑

これをレオポルドがサラッと
やってしまうところ。
そして、この現代じゃあまりない
変化球をケイトがビックリしながらも
受けとっていくところに
観ながら顔がゆるんとしてました。

 

ごくごく僅かな人にしか訪れない究極の選択


lillabyによるPixabayからの画像

ラブラブになっていたのも束の間
お互いの価値観の違いから
ケンカのターンがやってきます。

自分が良いとは思っていないものを
お金の為に販売するケイト。

対して、大衆の為になる
本当に良いと思えるものを
提供すべきだと言うレオポルド。

2人のバトルが始まっていました。

ケイトも分かってはいるけど
始めた以上続けなくちゃいけないんだと言います。
けどそれは、自分の成果が
認められているのもあるように見えました。

 

その後すぐ、スチュアートによって
レオポルドは、急遽1876年に帰ることに。

ケイトに何も伝えずに
サラッと過去へ戻ってしまうことになります。

ケイトはというと
彼が帰ってしまったことは知らず。
会社のトップを任されることが
決まって大喜びでした。

レオポルドがいなくなった代わりに
会社のトップが手に入ったようにも見えた。
その後、レオポルドを帰したスチュアートは
ケイトが自分の本当の気持ちに
気づくよう背中を押してあげるのでした。

 

スチュアートのことは
ブログでは触れてなかったけど
めちゃめちゃ頑張っている人です。
最初と最後での
彼の印象は全然違ってた。
ごめんね、スチュアート。

 

こうしてやってきたケイトの選択の時。
今まで積み上げてきたキャリアを
全部捨ててでも、一緒にいたいか。

そんなことを考える機会は
普通に生きていれば、なかなか無いような気が。

それでもケイトは
手に入れて大喜びしていたものを
捨てて、レオポルドを選ぶことに。
こうして彼女は、過去へと向かうのでした。

やっとの思いでトップになったのに
全部を捨てるのは、相当な覚悟がいるんじゃって。
しかもケイトは
今よりも不便な過去へ。
その覚悟が、本当にすごいと思った。

 

レオポルドも、家の財産は枯渇状態のはずで。
何も持たずに過去にきたケイトと
これからどうしていくのか。

けどもし何かあったとしても
2人なら幸せに生きていけるんだろうなって。
美味しいバターをパンにつけて
幸せそうに朝食を食べている様子が浮かんでました。

 

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ニューヨークの恋人 (字幕版のみ)