『ジョジョの奇妙な冒険』第1部ファントムブラッド【漫画アニメ・あらすじ感想】
今回は『ジョジョの奇妙な冒険』についてです。
作者は荒木飛呂彦(あらき ひろひこ)さん。
1986年に連載が開始し
シリーズ100巻を超える
長編作品になっています。
30年以上もの間、作品を
描き続けるのが、どれだけすごいことか。
今は第8部の『ジョジョリオン』が
完結を迎えたとのこと。
その中の第1部
『ファントムブラッド』について
書いていきます。
ネタバレがあるので
それでもいい人だけ進んでください。
もくじ
あらすじ
ジョースター家の跡取り息子
ジョナサンと
貧民街から養子に迎えられたディオ。
石仮面により、2人から始まった
奇妙な物語が描かれています。
登場人物
■ジョナサン・ジョースター
声:中井和哉(少年期)
田中秀幸(青年期)・小西克幸・興津和幸
いい人。
けどそれだけじゃない
人を惹きつけるものがありました。
コミック5冊読むだけでも
彼の魅力が伝わってくる作品です。
■ディオ・ブランドー
声:野島健児(少年期)
・緑川光・子安武人・田中信夫
ジョジョの義理の家族であり
ライバル、敵でもあり。。。
ディオの人生における重要人物が、ジョジョでした。
■ジョージ・ジョースターI世
声:磯部勉・同左・菅原正志
ジョジョの父。
ジョジョとジョージは究極の
お人好しでした。
だからスピードワゴンのような人が
必要なのです。
■ロバート・E・O・スピードワゴン
声:小野坂昌也・上田燿司
お人好しのジョジョに、心打たれた人。
彼も登場した時とはガラッと
変わって、いい人でした。
■エリナ・ペンドルトン
声:久川綾・水樹奈々・川澄綾子
いじめられていたところを
ジョジョに助けられた人。
ジョジョの物語を繋ぐ人になっていきます。
まとめ感想
1巻
ジョジョに出会う前のディオ
18世紀のイギリスは
産業と貿易の発展により
経済が大きく成長した時代でした。
ある日のロンドンでのこと。
古びた古屋で
ゴホゴホと咳き込み
横たわるダリオ・ブランドー。
そばには息子
ディオ・ブランドーの姿がありました。
自分の死を悟ったダリオは
この宛名の所に行けと
その人は自分に恩があるのだと
ティオ話し始めます。
それは、12年前の雨の日。
崖から馬車が
滑り落ちていた所を
通りかかったダリオ。
乗っていた人は
死んでいるだろうと
ダリオは、カネ目の物を
奪おうとしていました。
けどそこには、生存者がいたのです。
意識を失っていた彼は
ダリオの気配に気付いて、目を覚まします。
そして彼が自分を
介抱してくれたんだと思い
お礼がしたいと言い出すのでした。
彼の名は
ジョージ・ジョースター。
妻は亡くなり、息子だけは
無事に生き残っていました。
その後ダリオは他界し、ディオはひとりに。
最低の父だったと、墓標に
ツバを吐き、ディオは
ジョースター卿の
邸(やしき)へと向かうのでした。
その頃、主人公の
ジョナサン・ジョースターは
家のそばでケンカを。
男子から嫌がらせを
受けていた女の子
エリナ・ペンドルトン を
庇いに、乱入したところでした。
けどジョースター家の息子とばれ
思い切り暴行を、受けるハメに。
そのくらい、お金持ちへの
妬みが強かったのです。
ボロボロのジョナサンに近づくエリナ。
けど彼は、彼女の手を振り払い
感謝されたかったのではないと言い放ちます。
そして本当の紳士を
目指しているのだと言い残し
邸へ戻って行くのでした。
眩しすぎる主人公像。
久しぶりにディオに触れて
どの時代の主人公にも
共通しているものを感じました。
不吉な石仮面
その後、ディオは
ジョースター邸に到着。
邸の外にいたジョナサンとの初対面でした。
お互いに自己紹介をし
ジョナサンは、みんなにジョジョと
呼ばれているのだと、笑顔で挨拶を交わします。
偶然にも同い年なのだそう。
けど会って早々、ディオは
ジョジョの愛犬ダニーを
蹴り飛ばし、完全にケンカを売っている様子。
ジョジョの精神を追いつめ
ジョースター家をのっとろうと
企んでいたのでした。
ジョジョの父、ジョージとも
挨拶を終え
部屋に案内される途中
ディオは、奇妙な仮面を目にします。
大きな額縁に飾られたそれは
メキシコで発掘された
石仮面でした。
12世紀から4000年もの間
メキシコには強大な王国がありました。
そこで暮らしていた
太陽の民アステカの中に
仮面の力で、世界に
君臨しようとする部族がいたのです。
彼らは、永遠の生命と
すべてを支配する力を
手にできると考えていたよう。
けどその部族は
ある時、こつぜんと姿を
消してしまうのでした。
ジョジョとディオは
この不吉な石仮面により
数奇な運命を辿ることになります。
これらの出会いが
冒険の始まりでした。
ディオが来てから変化したジョジョの日常
ディオが来てからというもの
ジョジョの毎日は
楽しいとは言い難いものに。
なんでも完璧にこなすディオと
いつも比べられるようになっていたジョジョ。
こうしてジョージに
怒られる日が、続いていきます。
更にはジョジョの友達が
大勢見ているボクシングでも
徹底的にボコられ
ジョジョの友達は、彼よりも
ディオを慕うようになっていました。
更には、友達に悪い噂まで
ふき込まれ、彼はとうとう
ひとりぼっちに。
川辺で落ち込んでいたところに
あのエリナがやってきます。
けど彼が助けてくれた時の
お礼を置いて、さっと
帰ってしまうのでした。
友達はいなくなってしまったけど
ジョジョにはエリナという
新しい友達ができ
彼は、すっかり彼女に夢中。
けど2人が遊んでいるところを
遠くから見ていたディオは
ジョジョからエリナまでも
奪おうとしてくるっていう。
どれだけ奪えば気が済むんだって思った。
別の日には、ジョジョとダニーが
遊んでいる様子を
ディオとジョージが
テラスから眺めていました。
そこでジョージはディオに
ジョジョとダニーの話しをして聞かせます。
ジョジョにとって
ダニーは大切な友達なのだと。
この話に、何か考えているような
表情のディオがいました。
もう嫌な予感しかしない。
そして、エリナの身にあったことを
知ったジョジョは
怒りをあらわにして、ディオに
殴りかかります。
彼とエリナのことは
ジョジョにとって、許せないものでした。
今まで散々に
やられていたジョジョ。
けどこの時は違います。
ディオを殴り飛ばし
それでも収まらず
初めて彼に、血を流させたのです。
そしてその血が
そばに飾られていた石仮面に
飛び散ってしまうという。
途端に仮面は震え出し
まるで生きているかのように
ツルのようなものを、伸ばしていました。
その後、ケンカに気づいた
父が止めに入り、一時休戦。
けど2人の怒りが
収まることはありませんでした。
数日後、使用人は
いつも通り、焼却炉へ
ゴミを捨てに来ていました。
中に、奇妙な木箱が
入れられていたものの
彼はそのまま着火。
勢いよく燃え始めた時
中から扉に、体当たりするような
物凄い音が聞こえてきます。
慌てて彼が、開けてみれば
全身を炎に包まれたダニーが
勢いよく飛び出してきたのです。
口を縛っていた針金が
外れた頃には、もう遅く。
ダニーはそのまま
死んでしまいます。
ジョジョが帰宅した時には
既に埋葬が済んでおり
彼は犯人がディオだと
すぐに気付きます。
エリナとも話せなくなり
ダニーを失い
彼はひとり、涙するのでした。
そこから7年後の1888年。
ロンドンは、切り裂きジャックにより
恐怖に包まれていました。
ディオは正式な養子に。
ジョジョはというと
友情を感じられず。
そんな自分に対して
嫌な奴だと思っていました。
エリナやダニーのことも
彼がやった証拠は無いと。
そんな2人は、同じ大学での注目の的でした。
ジョージは体が弱くなり
寝たきりの日が続いていました。
こんなことなら医学部に
行けばよかったと思うジョジョ。
彼は考古学を学び
石仮面の謎を
解明しようとしていました。
調べ物をしていた時
ジョジョは7年前に
ディオの父から送られてきた手紙を発見。
そこには、今のジョージと
同じ症状で苦しんでいることが
書かれていたのです。
すぐさまディオに問い詰めようと
してみれば、彼はジョージに薬を
運ぼうとしていたところ。
そして元から用意されていたものを
すり替えたところを
ジョジョは目撃してしまいます。
ディオは自分の父の次に
ジョージのことまでも
殺そうとしていたのでした。
そこでもディオに脅されますが
もうジョジョの決意は揺るぎません。
そして父とジョースター家を
守ることを誓います。
こうして彼は解毒剤を探しに
ロンドンへ出発。
その間にディオは
ジョジョが調べていた石仮面の
資料を漁り、これでジョジョを
殺そうと企んでいました。
2巻
スピードワゴン
ロンドンの食屍鬼街
(オウガーストリート)へ着いたジョジョ。
武器を持たずに、歩いていたら
瞬殺されそうな所でした。
そこでジョジョは大勢の
仲間を従えた、スピードワゴンに出会います。
彼は本気で殺しに
かかってくるけど、ジョジョは
手加減をしていました。
父のために、ここにきた彼です。
スピードワゴンにも
親がいるだろうと。
悲しませるようなことはしたくないって
ありえないくらい良い人全開だった。
そんな彼を
気に入ったスピードワゴンは
ジョジョを目的地まで
案内してくれることになるのでした。
石仮面を被った男
一方ディオは、ジョジョが
のたれ死んだのか
薬の証拠を掴んだのか
気持ちが落ち着かなくなっていたよう。
のたれ死んだことも
心配していたのかって。笑
ちょっと彼が
わからなくなった時だった。
落ち着かず
飲み歩いていたところで
ケンカを売られ、ディオは
相手に仮面を被せて
実験をしてみることにします。
したら面から伸びた
ツルのようなものが
頭に食い込み、相手は即死。
その場に倒れたと思ったら
牙が生え、拳で建物の壁面を
打ち砕く、人ならざる者へと変異したのです。
それは手の骨が
折れても、気にせず。
そしてディオの首に
指を突っ込み、血を吸い取ろうとしてきました。
ディオから血を奪った相手は
仮面の効果で若返るという。
けどそこで太陽が登り
日の光が、相手の頭を照らします。
するとその部分が煙をあげて
体ごと消滅してしまうのでした。
ジョースター邸、燃ゆ
その後、ジョースター邸に
毒薬を売っている東洋人
ワンチェンと、仲間になった
スピードワゴンを連れて
ジョジョが戻ってきます。
そして、ディオがしたことの
証拠を掴んだと話すジョジョ。
そこでディオは、自首する時間が
欲しいと言い、時間稼ぎをしようとします。
けど、スピードワゴンには通用せず。
ジョージにもバレ
警官隊も駆けつけていました。
逃げ場のないディオは、どうしたか。
人間を超越すると言うなり
ジョジョにナイフを
刺そうとしてきたのです。
それをジョージが庇い
彼の飛び散った血で、仮面が発動。
それを待っていたディオは
仮面を被ったものの
たくさんの銃弾を体に受け
そのまま、窓の外へ落下してしまいます。
彼は、ピクリともしなくなっていました。
ナイフはジョージの急所を
刺しており、彼はそのまま
息を引き取ります。
またジョジョの大切な存在が
いなくなり、家の中は
ひどいありさまでした。
そして使用人の1人が
自分のせいだと
ディオの父、ダリオを
刑に処さなかったことを悔いていました。
ジョージは、馬車の
事故にあった時、ダリオが
金品を盗んでいたことを
知っていたのです。
彼は知っていながら
ディオを養子に迎え入れていたのです。
ジョージもお人好しすぎだと思う。
ジョジョとジョージが
親子なのも納得でした。
けどこれで終わらず
死んだと思ったディオが
目覚め、強靭な生命力をもつ
生物に変化していました。
銃弾を頭に受けても、へっちゃら。
その場にいた人の精気を
次々と吸っていき、更に
力をつけていっていました。
そして天井に背中だけで
くっつくっていう
何がどうなっててるん状態だった。笑
精気を吸われた人は
ゾンビのように血を求めて
襲いかかってきます。
怪物になったとしても
もとは同じ家で
過ごしていた人たち。
ジョジョにはそれが
すごく辛そうだった。
そして凶暴化したディオには
まったく歯が立たず。
ジョジョは、邸ごとディオを
燃やす策へと、出ることにします。
けど彼の体に火がついても
皮膚はみるみる再生。
もう普通の火では
倒せないほどの力になっていました。
やがて自力で、体から火を消し
邸だけが燃えている状態に。
そして階段を駆け上がるジョジョと
壁を駆け上がるディオ。
その隙にスピードワゴンは
外に避難し
2人を見守っていました。
そして屋根に登ったところで
ジョジョはディオに体当たり。
そのまま屋根を突き破り
激しく燃える一階へと
ディオもろとも突っ込んでいきます。
落ちている間にも、攻防は続き
真下にあった慈愛の女神像に
ディオの体を、突き刺さしたジョジョ。
ディオは体を抜く余裕もなく
邸ごと炎に飲み込まれていきます。
そしてジョジョは、ディオが
もがいている間に、窓ガラスを破って外に脱出。
燃えかけながらも、なんとか
一命を取り留めるのでした。
それから3日後。
スピードワゴンはジョジョのいる
病院を訪れていました。
けど彼は、部屋に入れてもらえず
中にはエリナの姿が。
彼女は眠ったままのジョジョを
献身的に看病していたのです。
そして目を覚ました彼と
7年ぶりの再会を。
偶然にも、ここは彼女の父の
病院なのでした。
その頃、燃えたジョースター邸には
ワンチェンが1人、歩いていました。
そこで探していた
石仮面を見つけ、彼は手を
伸ばそうとします。
けどその時、下に埋もれていた
ディオの腕が伸び、ワンチェンを捕らえます。
そのまま彼の精気を吸い
僅かながらも力を取り戻したディオ。
しぶとすぎる彼は
また何を企んでいるのか。
続きます。
3巻
ツェペリと「仙道」
ロンドンのホワイトチャペル街。
以前とは様子の違う
ワンチェンを従えた
ディオがいました。
彼は、悪へ染まり切っている
切り裂きジャックを気に入り、しもべに迎えます。
ワンチェンと同じように
仮面の力を、彼に与えようとしていたのでした。
その頃の、ジョジョはというと
エリナと、のんびりお散歩タイム。
腕に包帯を巻き
まだ杖をついている状態。
2人は、その途中で
不思議な男爵に遭遇します。
彼の名前はウィル・A・ツェペリ。
彼は何故か、ジョジョや
エリナ、そして石仮面や
ディオのことまでもを知っていました。
そして1発、肺を小指1本で
突かれたジョジョ。
息ができなくなったと思ったら
たちまち骨折した腕が回復。
完治に1、2か月は
かかるだろうと言われてたのに
大きな岩が持てるまでに
復活してしまったのです。
ツェペリが言うには
自分が骨折を治したのではなく
ジョジョの「呼吸」が
痛みを消したのだそう。
そしてツェペリは更に
呼吸法によって生まれる
エネルギーを見せてくれます。
浅い川に入り
特別な呼吸をすることで
水面にたくさんの波紋を作ったり。
岩に乗ったカエルの
頭上に拳を入れるも
カエルは無傷で
下にある岩だけを2つに砕いたり。
ツェペリはこれを
「仙道」と言いました。
彼は石仮面を何十年も
探しており、それを
破壊するために
この「仙道」を体得したのです。
そしてジョジョが
石仮面の力と戦えるよう
ツェペリは、彼の師匠に
なってくれるのでした。
石仮面と波紋エネルギー
それから1週間。
ジョジョは、波紋エネルギーを
習得しようとしていました。
その途中で、ツェペリから
彼と石仮面の話を
聞かせてもらえることになります。
石仮面を、アステカの地下遺跡で
発掘したのは、ツェペリだったのです。
彼は父の大学の遺跡発掘隊に
参加し、船でそこへ
向かいました。
けど発掘隊の隊長である
彼の父が、船で
仮面を被ってしまいます。
船内にいた58人が殺され
生き残ったのは、ツェペリ1人。
その後、彼が気付いたのは
父が二十歳くらいまで
若返っていたこと。
そして日光にあたった父が
気化して溶けていってしまうのを
彼は目撃していました。
どうして太陽に弱いのか。
彼は理由を探しました。
石仮面は骨針(こっしん)を
頭に刺し、邪悪な力を
引き出す効果が備わっています。
その代わりに、人の血から
エネルギーを奪う必要がありました。
そこでツェペリが使う
波紋エネルギーはというと
自分の血液の流れから
力を、生み出すものなのです。
そして波紋を作るエネルギーは
太陽光の波と、同じものでした。
表と裏のような関係性から
エネルギー同士をぶつければ
弱い方が消滅すると
ツェペリは考えました。
そこで邪悪な石仮面の力に
対抗するには、太陽と同じ
エネルギーの波を持つ
波紋法の習得が必須だと。
この答えに、辿り着いたのです。
波紋エネルギーの実践と心構え
それから1週間。
たくさんの傷を負いながらも
ジョジョの顔つきは変わっていました。
そこにディオから
ワンチェンが、送り込まれてきます。
ジョジョは彼との戦いで
修行の成果を、見事に発揮。
ツェペリから教わった
関節を外して、腕を伸ばす技も
身につけ、簡単に相手を
ビビらせてしまうのでした。
激痛は、波紋エネルギーで緩和。
そして拳を食らったワンチェンの
顔は、ジョジョの持つ熱で
溶けかけていきます。
想定外のことに
彼は、慌てて退散。
ロンドンから離れた町に
いるディオの元へと退散していきます。
彼は、墓地のそばにある館に
身を潜めていました。
その町へは300メートルほどの
トンネルを抜けなくてはなりません。
そして入口は、1つだけでした。
もう悪い予感しかしないけど
ジョジョたちは、このトンネルを
抜けて行くことになります。
スピードワゴンが掴んだ情報で
ジョジョたちは、ディオの
居場所に見当がついていました。
ジョジョ、ツェペリ
スピードワゴンを乗せた馬車はトンネルへ。
そこで待ち構えていたように
切り裂きジャックが、姿を現します。
馬の中から。
。。。馬の中から。笑
この普通じゃ
考えられないようなことが
普通に起きるのが、自分は好きです。笑
残酷だったけど。
冷静に状況を見てスマートに
戦うツェペリからすれば
ジャックは、ノミった虫でしかないんだと。
トンネルの入口に馬車を投げて
穴を塞いだり、体から大量のメスを
飛ばすような男相手に
ツェペリは、余裕の表情で。
ワイン片手に
戦う時の「勇気」について
ジョジョに教えようとしていました。
勇気とは何か。
それは、恐怖を知り
自分のものにすること。
所構わず、強気で
仕掛ければ勝てるものではないのだと。
恐怖を支配すれば、呼吸は乱れない。
波紋エネルギーを
最大限に発揮するためには
この心構えが、必須でした。
本当の勇気を知らなければ
いくら強くても、虫と一緒。
ツェペリは、正しい勇気の
持ち方を、ジョジョに伝授します。
そして彼の技を、顔面に受けた
ジャックはドロドロに。
彼もまた、その場から退散していくのでした。
その後、ツェペリは
ジョジョにワインを渡し
一滴でもこぼせば
見捨てると、言い出します。厳しすぎる。笑
戦いの考え方、その3。
ピンチをチャンスに
変えられる者のみが
勝者になれると。
彼は次々と、ジョジョに教え込んでいきます。
そしてトンネルの壁にあった
抜け穴を通り
ジャックを追いかけるジョジョ。
先には、神殿のような造りの
迷路がありました。
ジョジョが着くなり
たくさんの刃物がついた武器で
ジャックが、襲いかかってきます。
ジョジョは、ワインをこぼさないように
避けながらも、グラスを
持っていたことにより
片手で技を、出せるようになるのでした。
そしてジャックを倒し
トンネルを抜けた一行は町へ到着。
興奮気味のスピードワゴンが
自分にも教えて欲しいと
頼みこんできます。
けどツェペリは、それを拒否。
ジョジョは、万人に一人の
逸材でした。
彼は、常に特別な呼吸を
続けているのです。
それが途切れることは
ないのだそう。
ツェペリですら何十年も
かかって習得したものを
ジョジョは数週間で
体得していたのでした。
ディオとの再会
湖のそばで、3人が
ワイワイしていた時
子供が旅費の入ったカバンを
盗んで行ってしまいます。
その子の名前は、ポコ。
それでもツェペリは
彼に、道案内をしてもらおうと
余裕たっぷりの様子。
そして湖の上を、波紋法で渡り
ポコを追いかけていくのでした。
ジョジョも後に続き
スピードワゴンは泳いで
なんとか追いかけるっていう。笑
けど彼をエネルギーで
捕まえてみれば
辺りは墓地へと一変。
ポコも、自分が何をしていたのは
わからず、催眠術にかけられていたよう。
地面からは、騎士のゾンビ
崖の上には復活した
ディオの姿がありました。
ディオも、波紋エネルギーの
仕組みを既に知っていました。
そして彼は更に、血液を
凍らせることができるのです。
これにより、ツェペリたちは
波紋エネルギーを
練ることができず。
波紋法をバカにしているディオは
自分が出るまでもないと
亡者に、相手をさせることにします。
黒騎士ブラフォードと
タルカス。
彼らは、女王エリザベス1世の
裏切りにより、主人を殺されてしまった人でした。
そして自分たちも、同じように
処刑されてしまったのです。
この世への、怒りを抱えたまま
死んでいった彼らと
ジョジョたちは戦わなければならないのでした。
4巻
騎士ブラフォード
ディオが蘇らせた騎士の
ブラフォードは、今でも
騎士としての誇りを
失ってはいませんでした。
ツェペリたちの前に
タルカスが立ちはだかり
ジョジョは、ブラフォードと
1対1の対決に。
けどブラフォードは
続く攻防と
ジョジョの必殺技に
体が耐えられませんでした。
皮膚は割れ
やがて全身に痛みを
感じるようになっていたのです。
そんな彼の攻撃を
ジョジョはどう思ったのか
立ったまま避けようとせず。
ブラフォードはというと
ジョジョの頬をかすめたところで
剣をピタリと止めます。
隙だらけでも、それ以上ジョジョを
攻撃することはありませんでした。
ジョジョの波紋は
ゾンビの肉体を滅ぼし
人間である魂を、蘇らせていたのです。
痛みがあるからこそ
喜びも感じられるのが人間。
この感じられることこそが
生(せい)の証だと
ブラフォードは話します。
ジョジョに出会えたことで
この世への恨みは
もう無くなっていました。
そして、奇妙な安らぎの中
穏やかな表情を浮かべて、彼は消えいきます。
魂を救われるために、彼は
2度も殺されなければなりませんでした。
それが、やっぱり悲しかったこと。
けど別れを悲しんでいる間もなく
ジョジョの背後には、タルカスの姿が。
そして彼は、残された
ブラフォードの甲冑
(かっちゅう)を突然
蹴り飛ばしてしまいます。
彼はブラフォードとは
真逆で、町の人をひねりつぶし
彼らの血を飲み込んで、更に凶暴化。
ジョジョたちを
追いつめようとします。
そこでジョジョたちは
波紋を使い、たくさんの
葉っぱを寄せ集めることに。
それをパラシュートのようにして
崖を降りていくのでした。
斬新すぎる。笑
この状況に、興奮が抑えられない
ポコとスピードワゴン。
ツェペリに、波紋法を
どこで覚えたのか
聞かずにはいられませんでした。
予言と波紋法
父が死んでから2年後。
ツェペリは船と一緒に沈んだ
石仮面を探して、旅をしていました。
インドの港町に着き
不思議な男に出会います。
なんとその男は
腐りかけの皮膚を
再生してみせたのです。
太陽のような光を放ち、皮膚に
エネルギーを与えていました。
対照的に、石仮面は
その力でエネルギーを奪うもの。
そこでツェペリは、この力なら
石仮面に、対抗できるかもしれないと考えます。
そして弟子入りを
志願するのでした。
その後、ツェペリは彼の師
トンペティを紹介され、彼のもとへ。
トンペティは、会って早々に
ツェペリの手を握り
彼の未来を予言します。
と、そこでタルカスが
崖の上から降ってきたために話しは中断。
なんて予言されたのかが
気になった。笑
彼は、ものすごいスピードで
落下しても
普通に動いているような
やっぱり人ではない生き物になっていました。
その後、タルカスと2人密室で
ジョジョは、首を鎖に
繋がれてしまいます。
そこは中世騎士の
殺人練習場でした。
首の鎖を引っ張れば
相手の首の鎖が
自分の方に引かれます。
そして、鎖の繋がっている
天井に頭部が、ぶつかり
首が絞まっていくという、恐ろしい仕組みに。。。
この競技に慣れている
タルカスに有利なものでした。
ツェペリたち3人は
施錠された密室に入れず焦るばかり。
部屋に入れそうな穴は
小さな明り窓だけで。
そこで、体の小さいポコが
窓の穴を抜け、中に侵入することができたのでした。
タルカスに気づかれ
蹴り飛ばされてしまうも
なんとか扉を中から
開けることに成功。
ポコのおかげで
ツェペリとスピードワゴンも
中へと入れることに。
ツェペリはこの時
トンペティの予言を
思い出していました。
「密室で、幼な子が門をひらく時
鎖で繋がれた若き獅子を
未来へとき放つため」
と続き「死を迎えるであろう」と。
フラグ立った〜って思った瞬間だった。
ポコが扉を開き
鎖に繋がれたジョジョを
助けるため
ツェペリは死を覚悟します。
そして、波紋エネルギーを使い
タルカスへ立ち向かうも
ツェペリは鎖で、腹部をちぎられ
ジョジョは鎖により
首の骨を、折られてしまうのでした。。。
ジョジョは体を起越せなくても
意識はまだある状態。
ツェペリは上半身だけになっても
なんとか動けたため
ジョジョの手を必死に握ろうとします。
そして、彼は持っていたすべての
生命エネルギーを、ジョジョに与え
その場に、力尽きてしまうのでした。
ツェペリの力で、完全復活した
ジョジョは、顔つきが変わっていました。
今までビクともしなかった首輪を
素手で破壊。
そしてタルカスの腕を
拳から肩にかけて
軽〜く割いていったのです。
最後、ジョジョが涙しながら
打った拳で、タルカスの頭は溶け
こうして彼も消えていくのでした。
その後、まだなんとか生きていた
ツェペリと最後の言葉を交わします。
ジョジョは、親友のような
息子のような存在だと。
ジョジョはツェペリにとっての
希望になっていたのです。
ツェペリの死は
ジョジョの復讐心を
いっそう強めるものになっていました。
別れが早すぎる。。。
けど悲しみに暮れている時間はなく
3人はディオのもとへと、急ぎます。
町の入口で待っていたのは
トンペティと、その弟子たちでした。
ツェペリが手紙で
助けを呼んでくれていたのです。
心強い人たちが加わり
ディオのいる館へと
向かうことになります。
決戦の時が近づいていました。
5巻
宿敵ディオ
館にて、ディオとの戦いが始まります。
最初に飛び出したのは
ツェペリの親友ダイアーでした。
ディオは血液を凍らせれば
波紋エネルギーが届かないことを知っています。
そのため、彼をすぐさま凍らし
簡単に砕いてしまうのでした。
けどダイアーは、クビだけに
なってもまだ動こうとし
エネルギーの込められた薔薇を
ディオの目に飛ばします。
それが彼の右目に突き刺さります。
おかげで、ダイアーは
力尽きてしまうも
ディオに死角が生まれていました。
その後、ジョジョと
ディオの戦いが始まります。
ブラフォードの剣で
ぱっくり2つに割かれた
ディオの上半身を、見てほしい。笑
彼の剣を一緒に
持ってきていたところに
じんわりしてました。
そしてジョジョが頸動脈
(けいどうみゃく)を
皮膚の下から外に
引っ張られるっていう
現実離れした展開が続きます。
ディオに、直接攻撃しようとしても
体は凍らされて
波紋エネルギーが作れなくなってしまうという。
けどディオは
ジョジョの生命エネルギーを
欲し、彼の全身を
凍らせることはありませんでした。
それがディオにとっての
あだとなり、ジョジョは
強気で攻めていきます。
ディオが氷なら、ジョジョは炎。
氷と炎で、不利にも見えるけど
ディオの胸に、ジョジョの拳が入り
彼の体は、そこから一気に溶けていきます。
彼は最後の悪あがきを
しながらも、テラスから落ち
服以外は消え去ったように見えました。
消えたディオを見て、ジョジョは涙を。
これが彼を想っての涙なのか
亡くなった人たちを想ってのものなのか。
やがてジョジョは、その場に
倒れてしまうのでした。
崖の下に落下していったディオ。
かど彼はジョジョの
波紋エネルギーが
頭に到達する前に
自分でクビを、切り落としていたのです。
そしてそのクビを
ワンチェンが拾い
代わりの体を、探し始めていました。
その後、主人のいなくなった館では
ジョジョたちが、石仮面を
粉々に砕いていました。
そして、ディオの残された服を
集めて燃やしていたのだそう。
優しすぎる。
この事件は大きな傷を
残すことになり、町では
73人が行方不明の扱いになっていました。
ふたりでひとつ
翌年に、ジョジョとエリナはめでたく結婚。
アメリカへのハネムーンの時のことです。
仲間たちに見送られながら
船は無事出港。
ジョジョがエリナと
食事をしていた時でした。
ワンチェンが、ジョジョの前に
姿を現したのです。
こっちに来いとでも、言うように
その場を後にする彼を
ジョジョは追いかけていきます。
そして荷物置き場で
クビだけのディオと再会。
ディオは、自分をこんな姿にした
ジョジョを恨むどころか
尊敬していると話し出し出すのでした。
自分たちは、ふたりでひとつなのだと。
ジョジョがいたからこそ
石仮面に出会った。
けどジョジョがいるからこそ
世界が手に入っていない。
ならばと、世界で唯一尊敬する
ジョジョの肉体を、手に入れることが
自分の運命なのだと
ディオは話します。
そう言って目から体液を発射。
それをジョジョが
避けようとしたことで
首を貫通し、彼は呼吸が
できなくなってしまいます。
そして、波紋エネルギーの生成を
阻止されてしまうのでした。
肉体を手に入れようと
襲いかかってくるワンチェン。
ジョジョは、とっさに
体内に残る最後の波紋を
放出することで
まず彼の頭を溶解。
次に彼の体を操り
船の爆破をしようと考えます。
その頃には乗客のほとんどが
ゾンビになっていました。
ジョジョは、エリナだけはと
逃がそうとします。
けど彼女は、一緒に死ぬ覚悟でいました。
そこで、死んだ母親に抱かれて
泣きじゃくる赤子を、指さすジョジョ。
その子を救ってほしいと
彼女に伝えます。
ディオにとって、これは
またしても想定外の出来事でした。
彼はなんとしても
肉体を手に入れようと
最終手段に。
ジョジョの首と、自分のものを繋ごうとしてきたのです。
そして同化しようと
ジョジョとの距離をつめた時
彼によって刃物が
ディオのクビに
突き立てられるのでした。
彼らは、ふたりでひとつ。
ディオが刺された所と
同じ箇所から、ジョジョも
血を流すことになります。
その後エリナは赤子を
ジョジョは、ディオのクビを抱きしめ
幸せにと、最後の別れを告げていました。
考え直せと慌てるディオ。
必死で話しかけるも、すでに遅し。
彼はもう死んでいたのでした。
1889年
ジョナサン・ジョースター死亡
船は爆破し、ふたりは
消え去ってしまいます。
これは、多くの人が
知ることのない影の歴史。
2日後にエリナは
カナリア諸島沖で、救助されていました。
ふたりの死により
石仮面の伝説は
いったん幕を閉じます。
けどそれは同時に
新しい冒険譚の始まりを
意味すものでもありました。
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