『ジョジョの奇妙な冒険』第3部 スターダスト クルセイダース 9巻【漫画アニメ・あらすじ感想】
こんにちはの東です。
今回はコミック『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダスト クルセイダース』の9巻について書いていきます。
作者は荒木飛呂彦(あらき ひろひこ)さん。
1986年に連載が開始し
シリーズ100巻を超える長編作です。
DIOに辿り着くための代償の大きさ。
そして、人は安心を得るために生きている。
その心を知っていたDIOだからこそ
たくさんの敵が、忠誠を誓っていたのでした。
ブログでは、新しく出版された
コミックモノクロ版の
巻数を基準にまとめています。
ネタバレがあるので
それでもいい人だけ進んでください。
もくじ
あらすじ
第2部の主人公
ジョセフ・ジョースターの孫
空条 承太郎が、主人公です。
DIOが100年の時を経て
復活したことで、再び
物語が動き出していました。
精神エネルギーを具現化させた
スタンドを使って
繰り広げられる戦いが描かれています。
登場人物・声優
■空条 承太郎
(くうじょう じょうたろう)
声:梁田清之/小杉十郎太梁田清之/小野大輔/高森奈津美
第3部の主人公であり、ジョセフの孫。
JOJOのあだ名でよばれています。
彼のように、内心が悟られないような
強靭なメンタルが欲しいと思う。
■ジョセフ・ジョースター
声:内海賢二/納谷悟朗/大塚周夫/大川透/杉田智和/石塚運昇
第2部の主人公で
今は69歳のおじいちゃん。
仲間をまとめるのも
大変そうだと思った。
■モハメド・アヴドゥル
声:大塚明夫/小林清志/江川央生/江原正士/三宅健太
復活したアヴドゥル。
せっかく復活したのにって
虚しさが残っています。
■花京院 典明(かきょういん のりあき)
声:速水奨/鈴置洋孝/真殿光昭/遊佐浩二/平川大輔
JOJOの学校に
転校してきたばかりの17歳。
無事に退院した花京院。
彼は今回控えめに感じてた。
■ジャン=ピエール・ポルナレフ
声:山口健/森功至/垂木勉/平田広明/小松史法/藤村歩
フランス人の22歳。
生まれながらのスタンド使い。
今回も彼のターンが来てた。
彼の周りで起きる出来事が
どんどん感情的な人に
させているんじゃって思う。
■イギー
声:千葉繋/福圓美里
動物のスタンド使い。
ぽっかり穴が空いたような
そんな気分でいます。
■DIO(ディオ)
声:若本規夫/田中信夫/千葉一伸/子安武人/子安武人/塩沢兼人
第1部の主人公
ジョナサン・ジョースターの体を
乗っ取ったことで、生き延びた宿敵。
彼と1番に再会するのはポルナレフでした。
まとめ感想
謎の中に隠れていたテレンスのシンプルなタネ
JOJO(空条 承太郎)VS
テレンス・T・ダービーとの
ゲームバトル後半戦です。
野球のゲームは
花京院 典明
(かきょういん のりあき)の
カーレースと違って
スピード勝負でない分
心理戦のようになっていました。
テレンスのスタンド
「アトゥム神」は魂の状態が見れる
能力をもっていたのです。
イエスかノーの2択で
JOJOの次の動きを読んでいました。
相手の考えてることが
わかっちゃうんなら
たしかに怖いものなしだと。
こそっと仕掛けるイカサマと違って
堂々とカンニングをしているのがテレンスに見えた。
バレない自信があった分
もしもでバレた時の策を
考えてなかったんじゃないかって。
過信からなのか、それか
JOJOたちはたくさんの敵を
倒してきたのに甘く見ていたのか。
結局テレンスは
JOJOとの勝負で無意識に
負けを認めることになります。
JOJOの考えていることと
ゲーム操作が一致しなくなり
行動が読めなくなったのが
きっかけでした。
JOJOは途中でアトゥム神の
能力に気づきかけていたよう。
そこで、そばにいた
ジョセフ・ジョースターの
スタンドを使って
ジョセフが代わりに
操作をしていたのです。
だからいくらJOJOの
考えを読んでも、ボールの
投げられる位置は、違う場所なわけで。
投げていたのが
ジョセフだからでした。
JOJOに勘づかれてからの
テレンスのグラグラ感。笑
JOJOはイエスかノーで
テレンスが判断していることまで
見抜いていました。
どうしたらゲームの最中に
そこまで気づけるのか。
慌てふためくテレンスを見て
兄のダニエル・J・ダービーを思い出してた。
テレンスは兄のことを
見下していたけど
JOJOは兄の方が強いと思っていたよう。
兄はJOJOのハッタリに
髪の毛がまっちろになるくらい
精神的に追い詰められていたけど。
それでもポーカーの最中に
配られたカードは
イカサマではあっても
彼の方が勝っていました。
テレンスはというと
JOJOの魂の状態が
思うように読めなくなってからの
豹変ぶりがすごかった。
JOJOがイカサマを
しているんじゃないかと
慌てて探し始めるテレンス。
自分もずっとイカサマのようなことを
してきてたのが
最後は彼が必死に探す番でした。
その時の一気に老け込んだ感じが。
兄のように白髪には
なっていなかったけど
ちょっとおじいちゃんちっくに。笑
登場した時はパンチとかが強そうな
印象だったのが、JOJOに対して
防ぐそぶりを見せることもなく。
そういうバトルは一切なしで
オラオラを浴びてリタイヤすることになります。
タネがバレてからの
精神的な面では、兄の方が強く感じました。
けどテレンスとのバトルでは
ジョセフの助太刀がなかったら
勝つのは困難を極めてたと思う。
「おまえの兄貴なら
こんなイカサマ
なんなく見破っていただろうな」と
わざわざ言ったJOJO。
今後、もし兄弟が再会したら
テレンスは兄に何を思うのかが
気になっています。
暗黒空間と繋がっているスタンド使い、ヴァニラ・アイス
テレンスとの闘いは
たった10分の出来事でした。
JOJOのスタンド
スタープラチナのオラオラを
受けて、吹っ飛んだテレンス。
島から海に飛んでいった彼は
そのままピューンといくのではなく
なんと見えない壁に激突して
大きな穴を空けていきました。
島の浮かんでいたその空間は
幻覚の世界だったのです。
急いで脱出するJOJOたちでした。
その頃、入口で待っていた
ジャン=ピエール・ポルナレフ
モハメド・アヴドゥル
そしてワンコのイギー。
10分が経ち2人は
館の中へ突入することを決めます。
ジョセフに10分で戻らなければ
館に火を放つように言われていたからです。
そこで、突入の前に
アヴドゥルの言ったのが
フラグに思えて仕方のない東でした。
誰かがやられたり、はぐれたりしても
自分のことを第一優先にすること。
全滅するのだけは
避けなければならないと。
戻って来れたら
豪勢なご飯を食べる約束をして
アヴドゥルたちは出発することになります。
館に入って早々に
イギーが気配に気づいて
1発で仕留めたのがケニーGでした。
彼は、館内に迷路を作り
地下にはJOJOたちがいた
島の浮いている空間を作ったスタンド使いです。
彼は戦闘に向いていないようでした。
ケニーGがリタイヤしたことで
幻覚が解け、館の本当の姿が見えてきます。
そこで待ち構えていたのが
ヴァニラ・アイスという名の男でした。
ケニーGも、彼も
『エジプト9栄神』のカードに
暗示されたスタンド使いとは違い
DIOの側近です。
忠誠心は並々ならぬもので
DIOの血が分けられる程の人物でした。
彼のスタンドはクリーム。
名前の響きとは違い
骸骨のようなスタンドは
暗黒空間と繋がった存在でした。
クリームの技は空間に
見えない球体のような穴を空けること。
ボゴォッと空いた球体に
触れれば、その部分は
暗黒空間へ持ってかれてしまいます。
それだけでなくクリームに
食われても同じでした。
体内が暗黒空間なのです。
どこに空けられるか
わからない穴を避けるのは
困難を極めてた。
そして彼の強さ。
この闘いで、アヴドゥルと
イギーが殺されてしまいます。
アヴドゥルは、自分の命を
優先するように言っていたのに。
イギーはヴァニラ・アイスに
あばらが折れるほどに
ボコボコにされ
もう動ける状態ではなかったのに
最後の力でポルナレフを
助けたのでした。
イギーだけでも助けようと
ポルナレフが逃そうとしたのが
逆に助けられる結果に。
これまでずっと一緒に
旅をしてきた仲間が
やられてしまった時の悲しさ。
アヴドゥルは闘ってすらいなかった。
誰よりも先にヴァニラ・アイスの
気配に気づいて、身を挺して
ふたりを庇ったのです。
腕だけを残して
暗黒空間に連れていかれた時は
虚しさに襲われてた。
これってまた前にあった
死んじゃったフリなんじゃないかって。
そのくらい一瞬の
出来事に感じました。
イギーはもう血だらけで
見ているのが辛かった。
ヴァニラ・アイスは
ジョジョの第2部に出てきた
柱の男を連想させるそうな
屈強な男でした。
そんな彼がイギーに対しては
暗黒空間の穴に
飲み込むのではなく
直接、自分の体で向かってきたのです。
理由はイギーのスタンド
ザ・フールでDIO(ディオ)を
作って、ヴァニラ・アイスに攻撃をしようとしたからでした。
偽物とはいえ、それは
DIOの姿をしたもの。
食い止めるために
DIOを攻撃することになったのが
ヴァニラ・アイスを激怒させることに。
イギーはそれが原因で
あばらは折れ、肺に刺さる程
小さな体に何発もの蹴りを
受けることになります。
ポルナレフはというと
片足の甲から先を
暗黒空間に持っていかれ
思うように動けなくなっていました。
3対1だったはずが
こんなバトルになるなんてって。
ヒヤヒヤしながら
読み進めていました。
イギーからヴァニラ・アイスを
離すためポルナレフが
シルバーチャリオッツで
攻撃を仕掛けていきます。
ヴァニラ・アイスは
スタンドの口の中
暗黒空間に身を潜めて
姿を消す能力がありました。
弱点は、その状態だと
外が見えないことです。
なのでクリームの
口から、外に顔を覗かせる必要が。
それをポルナレフは狙っていました。
この時のバトルを見てて
盲目のスタンド使い
ンドゥールとの砂漠の闘いを思い出していました。
彼が使った策を、ポルナレフも使っていたのです。
イギーの砂を上に巻き上げ
空間を移動する
球体を見つけようとしていました。
そして目の前には
砂を飲み込みながら移動する
球体の通ったあとがくっきりと。
先回りをして位置の把握のため
彼が顔を出したところを
レイピアで串刺しにしたのでした。
舌に刺さり、脳幹
(大脳半球と小脳以外の部分)を貫通しても
死なないヴァニラ・アイス。
彼はDIOに血を分けられたことで
人ではなくなり
吸血鬼に変化していたのでした。
その後もポルナレフは手をやられ
足をやられ、状況は悪くなる一方。
さらに追い討ちをかけるようにして
クリームと一体化している
ヴァニラ・アイスが仕掛けてきます。
建物の外側から
どんどん飲み込んでいき
ポルナレフを囲って
グルグルと円を描き出した球体。
ただ暴走して、暴れてるだけかと
思えば、それは徐々に
ポルナレフへと距離を縮めてきていました。
これなら彼の居場所を
把握せずとも、全てを飲み込んでしまえると。
蚊取り線香のような
グルグルの中央にいるのが
ポルナレフとイギーでした。
まずは動けないイギーを
円の外にチャリオッツで
移動させたポルナレフ。
その後、自分も引っ張ってもらい
移動しようとするも
チャリオッツのパワーが足りず。
負けを認めてしまっていたのか
抵抗するのをやめ
「あばよ」の一言をイギーに
伝えるポルナレフ。
直後、彼のいた位置は
球体に飲み込まれていました。
闘いは終わったと
クリームの中から出てきた
ヴァニラ・アイス。
そばには、なんとか息をしながら
見ているイギーがいました。
そして天井からは滴る血が。
ヴァニラ・アイスが
顔を上げてみれば
そこにはポルナレフの姿がありました。
イギーは最後の力を使って
ポルナレフを砂で
天井に固定させていたのです。
けどイギーは、そこで力付きて
死んでしまいます。
イギーのことが
ここにきてよくわかったポルナレフ。
関係が深まったのが
最後の時なのが悲しすぎた。
その後、爆発したポルナレフが
再びレイピアを、脳を刺しても
死なないヴァニラ・アイス。
起き上がる度に刺しまくっても
死ぬ気配のない彼に対し
ポルナレフは人でないことの
確信を得たよう。
そして太陽が昇りきった窓からは
強い陽射しが入り込んでいました。
ポルナレフは
陽の当たる位置から動かず。
JOJOたちが館に着いた頃
DIOによって
体を変化させられていたため
ヴァニラ・アイスは
自分の体のことが
よくわかっていません。
うっかり陽の光を浴びてしまい
体の一部を失ったヴァニラ・アイス。
強気で威嚇するも
もう体力は残っていなかったよう。
チャリオッツの背中に押されただけで
バランスを崩し
窓の光をもろに浴びて
崩れ去った彼でした。
ポルナレフの見つめる
窓の外には、煙のように浮かぶ
アヴドゥルとイギーの姿が。
そのまま彼らは
空へと消えていってしまいます。
けど残されたポルナレフに
悲しんでいる時間はなく。
一刻も早くJOJOたちと
合流しなければなりませんでした。
その頃、容態の悪いホリィの
元には彼女の母
スージーQ・ジョースターがきていました。
彼女もスタンド使いではありません。
ホリィの身に何が起きているのか
全部を把握できてはいませんでした。
それでも彼女や
ジョセフ、JOJOたちのことを信じて
ホリィに寄り添うスージーQ。
ホリィたちが待つ中
最後の闘いが迫っていました。
DIOのスタンド「世界(ザ・ワールド)」の謎
とうとうDIOとの対面。
彼のスタンド「世界(ザ・ワールド)」に
翻弄される一行でした。
スタンドの謎がわからないまま
闘うのは危険すぎると。
DIOに使えていた吸血鬼のことも
JOJOたちの目の前で
殺して見せたDIO。
一瞬の出来事に、彼らは恐怖し
一旦引き下がることを決めます。
けど、ここでもやっぱり
自分を抑えられないポルナレフ。
ジョセフの言うことを聞かずに
1人DIOの元へ。
そんな彼の後を
JOJOが追うことになります。
DIOとの対面の前
最後に登場した吸血鬼の名前が
ヌケサクっていうのがなんとも。
「ヌケサク」は間抜けな人を
あざける時に使われる言葉でした。
彼はバトルをすることもなく
JOJOに顔面を殴り飛ばされて、案内役に。
その間、誰よりも先に
DIOと再会していたのは
ポルナレフでした。
彼はもともと肉の芽で
操られていた人です。
久々の再会に、DIOは
また従うか、死を選ぶかの
2択を用意してきました。
従うのなら、今登りかけている
階段を2歩降りる。
死を選ぶなら、階段を登るよう
要求してきます。
ポルナレフの意思は揺るぎません。
そのまま彼は階段を登りました。
なのに気づけば
2歩降りた位置にいるポルナレフ。
バカなと、もう一度
登るも、気づけばまた降りた位置に。
これが彼のスタンドの能力でした。
状況が理解できないでいる
ポルナレフに
追い討ちをかけるようにして
DIOは続けます。
「人間は誰でも
不安や恐怖を克服して
安心を得るために生きる」と。
ならば安心を得るために
DIOに仕えることを
なぜためらうのか。
永遠の安心感のために
JOJOたちを裏切るように
仕向けてきたのでした。
それでもポルナレフは
揺るぎませんでした。
DIOに向かっていこうとした時
突如、壁が外から破壊され
姿を現したのが、JOJOたちです。
やっとのことでの合流でした。
空いた穴から
陽の光が差し込み
DIOは奥の部屋へと退散していきます。
そこでポルナレフは
アヴドゥルとイギーの
死を伝え、そしてDIOのあとを
追っていくのでした。
館の最上階には「D」と
装飾の施された
1つの棺が置いてありました。
密室の壁を破壊し、光を入れ
ヌケサクに棺を開けさせます。
すると中には、DIOではなく
いくつかに切断されたヌケサクが。
この時すでに
フタを開けていたはずの彼は
いなくなっていたのです。
なんとか生きているヌケサク含めて
誰1人状況が把握できずにいました。
今は危険すぎると
壁の穴から、JOJOたちは外へ脱出。
一旦撤退することにします。
けど陽は沈みかけ
夜が迫っていました。
DIOの能力を暴く
チャンスを待とうと説得するジョセフ。
けどそれを逃げることと
捉えたのか、ポルナレフは
1人で勝手に走り出してしまうのでした。
やがて辺りは暗くなり夜に。
DIOが外を自由に
動き回れる時間です。
ポルナレフは館のそばで
ひとり彼の様子を見張っていました。
そこへJOJOが合流し
2人はDIOのあとを追うことになります。
一方のジョセフと花京院は
トラックに乗り、人の行き交う
町の中を走らせていました。
彼らはDIOに終われる役目を担っています。
そしてDIOは、ジョセフたちを追って
町の中へと出ていくのでした。
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