2022/03/20 (更新日: 2022/03/21)

『ジョジョの奇妙な冒険』第3部スターダストクルセイダース 3巻【漫画アニメ・あらすじ感想】

マンガ・アニメ感想

ヤッホの東です。
今回はコミック『ジョジョの奇妙な冒険第3部スターダストクルセイダース』の3巻について。

作者は荒木飛呂彦（あらきひろひこ）さん。
1986年に連載が開始し
シリーズ100巻を超える長編作品です。
その12〜28巻にあたるのが、この第3部。
ブログでは、新しく出版された
コミックモノクロ版の
巻数を基準にまとめています。

ネタバレがあるので
それでもいい人だけ進んでください。

あらすじ
登場人物・声優
まとめ感想
コミック（カラー版/モノクロ版）
配信一覧
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あらすじ

ジョジョポータルサイトより出典

第2部の主人公
ジョセフ・ジョースターの孫
空条承太郎が、主人公です。
DIOが100年の時を経て
復活したことで、再び
物語が動き出していました。
精神エネルギーを具現化させた
スタンドを使って
繰り広げられる戦いが描かれています。

登場人物・声優

■空条承太郎
（くうじょうじょうたろう）
声:梁田清之/小杉十郎太梁田清之/小野大輔/高森奈津美
第3部の主人公であり、ジョセフの孫。
JOJOのあだ名でよばれています。
メンバーの中で
一番冷静な承太郎。
疑った相手には
何度も突っ込んでいくところ。

■ジョセフ・ジョースター
声：内海賢二/納谷悟朗/大塚周夫/大川透/杉田智和/石塚運昇
第2部の主人公で
今は69歳のおじいちゃん。
彼が1人で闘う場面があります。
昔の彼は健在でした。

■モハメド・アヴドゥル
声：大塚明夫/小林清志/江川央生/江原正士/三宅健太
一緒に闘ってきた仲間。
彼は、彼が好きだと言っていた
インドの地に埋葬されています。

■花京院典明（かきょういんのりあき）
声：速水奨/鈴置洋孝/真殿光昭/遊佐浩二/平川大輔
JOJOの学校に
転校してきたばかりの17歳。
生まれながらのスタンド使いです。
ポルナレフが騒がしい分
彼が大人しいような。
けどいざという時に
サッと助けてくれる人物です。

■ジャン・ピエール・ポルナレフ
声：山口健/森功至/垂木勉/平田広明/小松史法/藤村歩
フランス人の22歳。
彼も生まれながらのスタンド使い。
仲間の中で一番、賑やかな人。
あといつも動き回っているような
敵味方関係なく、たくさんの人と
関わってる印象がある。

■DIO（ディオ）
声：若本規夫/田中信夫/千葉一伸/子安武人/子安武人/塩沢兼人
第1部の主人公
ジョナサン・ジョースターの体を
乗っ取ったことで、生き延びた宿敵。
息子を失ったエンヤ婆にとって
彼が生きがいになっていました。

■エンヤ婆（エンヤ・ガイル）
声：深見梨加/三輪勝恵/鈴木れい子
J・ガイルの母親。
彼女もスタンド使いでした。
お婆ちゃんとは思えないくらいに
叫んで走って、汗にヨダレに
噴き出して、そしてたくさんの人を殺していました。

まとめ感想

光の『吊られた男（ハングドマン）』

ジャン・ピエール・ポルナレフの
ターンが続きます。
妹のかたきである
『吊られた男（ハングドマン）』の
J・ガイル。
彼と一緒に行動していた
『皇帝（エンペラー）』の
ホル・ホース。
そしてこの2人に
殺されてしまったアヴドゥル。
信じられないでいたけど
本当に死んでしまってた。

その場から猛ダッシュで
逃げてきた花京院典明
（かきょういんのりあき）と
ポルナレフだったけど
ハングドマンも一緒についてきてしまいます。
逃げるのをやめ
かたきを討つために、2人はハングドマンに立ち向かうのでした。

ハングドマンはどうして
こんなに高速で移動できるのか。
姿も見えないのに
いつの間にか、そばに接近している恐ろしさ。
彼のような怖い生き物が
急に間近にいたら
寿命が縮んでしまいそうです。

その理由は、姿からは
想像もつかなかったけど
ハングドマンは「光」のスタンドだったのです。
真逆の見た目をしているけど。笑
全ては、ここにありました。

自分の姿を映して
反射するものから、他の反射するものへと飛び移る。
これが彼の能力でした。
自分の姿が映るものになら
なんでも入り込めるのだそう。

そこで彼が選んだのは子供の瞳。
いるんよ、瞳の中に
あのハングドマンが。
キラキラした瞳の中に。
このまま彼を殺すには
子供の目を潰すしかありません。
そんなことできるわけないと。
J・ガイルは、どこまでも卑怯な男でした。

ポルナレフと花京院流のかたきの打ち方

卑怯なJ・ガイルに、噴火する花京院。
そんな彼を珍しく、いや初めて
ポルナレフが止めに入ります。
そして、かたきを討つ時の
作法をやってみせるのでした。
彼はまず名乗り、妹と
アヴドゥルのために戦うと
そう言い放って、レイピアを構えます。

けどまずは、子供の目に
思いきり砂をかけたポルナレフ。
狙いは、ハングドマンを
反射した自分の瞳に移動させることでした。
自分の瞳にスタンドがいることで
相手の軌道が読めると。
彼は自分のスタンド
シルバーチャリオッツを出現させ
武器のレイピアを構えます。
そして、ここにきてようやく
ハングドマンにレイピアが届き
ダメージを与えることに成功。

聞こえてきた叫び声を頼りに
J・ガイルの居場所を特定します。
そこには上半身から血を流した男が
横たわっていました。
けど彼は両腕とも右手ではなく。
と思った時、アヴドゥルの時と
同じようにして、ポルナレフの背中に
短刀が突き刺さったのです。
投げた人物はどこか。

その時、少し離れた所から
不気味な男が姿を現すのでした。
彼も上半身から血を流し
そして両腕とも右手の人間です。
エンヤ婆の息子でもある彼だけど
。。。なんとなく似てた。笑

彼は正々堂々って言葉とは
無縁の人だった。
突然その場に、無関係の人たちを集め始めます。
お金を恵んでくれると
人々を集め、2人は
たくさんの目に囲まれて
身動きが取れなくなっていました。

ポルナレフの瞳に移った時は
そこから出る時に、軌道が読まれたハングドマン。
ならばと移れるものを多くし
軌道を読めなくさせる作戦に出ます。
焦るポルナレフ。
その様子に、また煽り出すJ・ガイルでした。
まんまと乗せられ
キレ始めるポルナレフに
今度は花京院が止めに入ります。
彼もかたき討ちに入るため、例のセリフを。
そして「死をもってつぐなわせてやる」と。

キラッキラの金貨を掲げる花京院。
群がっていた人の視線は
金貨に集中します。
軌道をわからなくさせるどころか
バレバレのJ・ガイルでした。

その後シルバーチャリオッツの
レイピアを何度も全身に受けた
J・ガイルは、全身が血だらけに。
離れた場所にいたエンヤ婆は
息子の死を、感覚的に悟っていました。
そして彼女の体にも
J・ガイルと同じ箇所に、同じ数の傷が。
大量の血を噴き出しながら、号泣する母。
心の清い誠実な息子と
思っていたらしい。
そんなバカなと。
けどエンヤ婆は
その恨みを晴らすため
『女帝（エンプレス）』に
急ぐよう命令します。
エンヤ婆のスイッチが
壊れるくらいに入れられた瞬間でした。

その頃、ポルナレフと
花京院の所には
遅れてきたホル・ホースが。
彼はいつものように
姿の見えないJ・ガイルに話しかけながら
まだ攻撃しようとしてきます。

けどいくら呼びかけても
返事が返ってこないわけで。
それまで強気だった彼は
状況を理解した途端
今度は逃げ出そうとUターン。
けどそれを許すはずがなく
追いついたJOJO（空条承太郎）と
ジョセフ・ジョースターによって阻止されます。
2人は、アヴドゥルの
埋葬をした後のようでした。

慌てるホル・ホースも
もう終わりだと思った時
彼が以前口説いていた女性が
止めに入るという展開に。
突然入ってきた女性に、動揺する一行。
その間に、ホル・ホースには
逃げられてしまいます。

そしてポルナレフに
しがみついていたために
引きずられ、血を流していた
彼女の手当をジョセフがしていました。
その時に、なぜか
彼女の血が彼の腕に飛び移ったのです。
その後、ジョセフの腕には
彼の気づかないうちに
気持ち悪い、突起のような
デキモノができていました。

『女帝（エンプレス）』

インドのカルカッタにいた一行。
日本とエジプトの中間地点にいました。
移動の車には
ホル・ホースを逃した女性も一緒。
これから通る所の、良家の娘なのだそう。
けど彼女は、ジワジワと
大きくなっていく
ジョセフのデキモノを見て
わずかな笑みを浮かべていました。

途中で寄った街にて
ジョセフはすぐさま病院へ。
明らかに大きくなってきた傷が
布を押し付けられた人の顔みたいになってた。笑

先生にメスで
取り除いてもらおうとしたら
先生の顔がメスで切り刻まれてるっていう。。。
やったのはジョセフの腕に
くっついた顔です。
それは一丁前に
ツバを吐いたりもしていました。
ジョセフをジジイ呼ばわりするも
明らかにその顔の口調もババアのそれで。

彼女がエンプレスの
スタンドを持つネーナでした。
本体は、ホル・ホースを逃した女性。
スタンドの能力で
美しい女性の姿に変身していたのです。

その後、ジョセフが
突き刺そうとした
ナイフを歯だけで
受け止められててすごかった。笑
そんな強靭な歯が欲しいです。

エンプレスに困惑していた時
手術室にナースがやってきてしまいます。
最悪のタイミング。
先生の死体に叫び出す彼女でした。
そこでエンプレスが
ジョセフが自分でやったことを
白状するかのように叫び出します。
名前から何から。笑
そんな人いないってと
思うものの、これでインド警察に
彼は追われる羽目に。
もう逃げるしかありませんでした。

徐々に手まで生え出したエンプレス。
街にあるものにしがみつき
ジョセフの逃亡のジャマををしてきます。
そこで久々に波紋法を使うも
自分の体の一部のため通用せず。
けど彼のスタンド
ハーミットパープルの能力なら
効き目がありました。

ジョセフの逃げている最中にも
街で売られた食べ物や
ニワトリを盗んでは食べて
あっという間に、エンプレスの上半身が完成。
腕に体が生えてた。。。
可愛いならともかく
ジョセフはブスアマって。。。
常に神経逆撫でしながら
攻撃してくるネーナに
ジョセフは体力と精神の
両方からやられていました。
彼女の言うチュミミ〜ンが
やけに耳に残ってる。笑

彼の腕にかじりつき
顔面まで殴れるくらいに
成長したエンプレス。
彼女に殴られ、吹き飛ぶも
側から見れば、1人で
飛んで転げ回っているように見えて。
街の人は困惑しながら
その様子を見ています。
めちゃくちゃに荒らされ
ひっくり返っていく
お香のツボは
粉ぶちまけ舞まくりでした。

彼はその後、一目散に
駆けていきます。
そこにあったのは1つのドラム缶。
その液体に腕を突っ込むジョセフ。
けどエンプレスは
その中から、釘をもった腕を
ジョセフの首へ突き刺して
抵抗してきます。

それでも生きているジョセフ
どうなってるんだ。。。
彼の義手は壊れかけていて
なかなか力が入らず。
彼女のテンションが
一気に上がり出した瞬間。
異変が起こりました。
彼女が突っ込まれた液体は
コールタールだったのです。

コールタールは現代の
アスファルトのように
道路舗装に使われていました。
それに浸けられたエンプレス。
彼女の体は固まり始め
もう動けなくなっていました。

どうしてコールタールがある場所を
ジョセフは知っていたのか。
それは彼が、道路に使われた
コールタールから
ぶちまけたお香を使って
地図を念写していたからです。
お香の粉が、ここまでの
案内図を描いたのでした。
エンプレスに攻撃されている時に
その考えが浮かぶのが、すごすぎる。笑
彼女の攻撃が勢いを増して
散々に暴れ回っていた時だったから。

久々にジョセフの
バトルを見れて嬉しかった。
彼はおじいちゃんになっても現役でした。
彼が昔に言っていたような
セリフも聞けて、色々思い出してた。

その後、ジョセフはスタンドで
彼女を引きはがし、ブッチイ〜っと。
本体のネーナは
美女になってポルナレフと
お出かけ中だったけど
大変なことになってた。笑
美女の体から出てきたネーナは
血を噴き出していました。

突然のことに
オエエエエしか言えないポルナレフ。
合流したジョセフは
やり切った表情でした。
それにしても、首は大丈夫なのかな。

『運命の車輪（ホウィール・オブ・フォーチュン）』

一行はパキスタンに向かうため
インドを車で出発します。
その後すぐ再会することになったのが
あの少女です。
名前は何て言うんだろう。
お父さんと再会するっていうのは
ウソで、家出少女なのだそう。
とりあえず国境まで
連れていくことになります。

その途中で起きたのが
ホウィール・オブ・フォーチュンとの闘いでした。
彼もエンヤ婆による刺客の1人です。
運転中、やけに絡んでくる
車を不信がるも、どう見ても普通の車。
最初はスピードを
出したり落としたり。
許容範囲だったのが
その運転手のせいで
トラックに衝突し、JOJOたちの車はメキョメキョに。
衝突した時にスタープラチナが
トラックから
引き離してくれなかったら
どうなっていたか。
それでもスタンドらしい
技を使ってくることはなく
性格の捻れた運転手としか
思っていない一行でした。

その後も直接的な
攻撃はないものの
こちらを惑わしてきたり
案内標識を変えて、断崖絶壁に追い込んだり。

そこまで追い込んで
やっと車自体が
スタンドであることを明かした
運転手のズィー・ズィー。
それでも本人は姿を現さず
把握していたのは、ムキムキの腕だけです。

彼は一度、車ごと
崖の下に落ちていました。
それでも無傷で、車を使って
地面を掘り、崖を登ってくるという荒技を使います。
これがJOJOたちと
やっと車越しに対面した時でした。

そしてスタンドの車は
常識外のこともできてしまうようで。
そしてボコボコの車も変幻自在。
いかつい車になったスタンドは、なんでもありです。
銃弾のようにして
ガゾリン弾をJOJOたちに
撃ち込んできます。
そして放電で発火させようと企んでいました。

けどJOJOはすぐさま
地面に穴を掘って回避。
もうわけがわからず、自分は
策のレベルについていけてないでいました。

確かに燃えてたはずなのに
スタンドの能力で穴を掘り
地面に避難したJOJO。
おかげで彼はなんともなく
そのままオラオラのラッシュで
ズィー・ズィーを
車の外へと殴り飛ばすのでした。

やっとのことで
本人の登場です。
けど腕だけ異様に
ムッキムキだった彼は
車から落とされ、すっかり弱気に。
乗車していた時とは別人でした。
本体から離されたスタンドも
シュンと、ボロボロの車に戻ってて。
それを見た一同は
何かが抜けたように大笑いしていました。

エンヤ婆の『正義（ジャスティス）』

飛行機でのスタンドから始まり
送った刺客が1人も
戻らぬ現状に嘆くエンヤ婆。
息子のJ・ガイルが死んだ今
彼女の生きがいはDIOだけでした。
自信満々だった分、もう恥でしかないと。
とうとう彼女自らが
JOJOたちの元へ。

息子の恨みを
晴らすためでもあり
ポルナレフがピンチでした。
いいお婆さんを演じながらの
彼女の心の声が面白かった。笑

パキスタンに到着した一行。
もう少女の姿はありませんでした。
霧で覆われた町は不気味で
異様な空気に包まれてた。
人の体にゴキブリが見えたり
また違う人の顔はブクブクに膿んでいたり。

地面に座っている人に
声をかけてみれば、口から虫が。
恐怖に歪んだ表情のまま
死んでいたのです。
そして死体の体には
いくつもの穴が、ポッカリと空いていました。
血のあとはなく。
穴だけがボコボコに。
見ててゾワゾワときてました。

明らかにおかしい死体があっても、人々は無関心です。
そして、その町の上には
霧でできた巨大なガイコツがいました。

そしてJOJOたちの
前には、エンヤ婆が
ホテルの支配人として登場します。
初対面のはずなのに
いきなり「ジョースター様」と
呼んでしまうという墓穴を
進んで掘りにいった彼女。
自分から戦いに出向くことが
少ないんじゃないかなと
不慣れな感じがしていました。

勘の鋭いJOJOは
常に疑いの目で彼女を見ています。
冷や汗と、ポルナレフの恨みとで
荒ぶる彼女の心の声。
けど1人ずつやるのが
彼女の計画でした。

エンヤ婆が一息ついた時
ホテルのエントランスには
ホル・ホースの姿が。
息子を見捨てて
逃げ出したと思い込んでいる彼女は
まずホル・ホースを殺そうとします。
そして、彼女に
ハサミを刺された腕に異変が。

傷口に霧が触れた途端
血が霧と同化。
傷のあった部分に
ボコっと穴が空いたのです。
これがジャスティスの能力でした。
彼の頭上には
王冠を被ったガイコツが出現。
そして彼の体はエンヤ婆の
意のままに操られてしまいます。
町の人々も、こうして
操られていたのです。
これによりホル・ホースは
自分のスタンドである
エンペラーの弾丸を
口の中に撃つことになります。