『ジョジョの奇妙な冒険』第5部 黄金の風 8巻 ローマにいる矢を持つ男【漫画アニメ・あらすじ感想】
こんにちはの東です。
今回は『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』の8巻について書いていきます。
作者は荒木飛呂彦(あらき ひろひこ)さん。
1995〜1999年にかけて
週刊少年ジャンプにて連載されていた章です。
いろんなことが一気にくる巻でした。
怒り悲しみ、動揺、驚愕
そして思わぬところからボスの情報が入ってきたりと。
15年間、ボスのことを
倒そうとしていた人物に会うため
一行はローマに向かっていました。
ブログでは、新しく出版された
コミックモノクロ版の
巻数を基準にまとめています。
ネタバレがあるので
それでもいい人だけ進んで下さい。
もくじ
あらすじ
4部から2年後の2001年
広瀬康一(ひろせ こういち)は
空条承太郎(くうじょう じょうたろう)の
頼みで、イタリアを訪れていました。
その内容は
汐華初流乃(しおばな はるの)の
皮膚を採取してほしいというもの。
ワケがわからないまま
イタリアへ向かった康一と
承太郎が倒した
DIO(ディオ)の息子
ジョルノ・ジョバァーナによって
またこの冒険は繋がり、動き出していくのでした。
登場人物・声優
■ジョルノ・ジョバァーナ
声:朴璐美/浪川大輔/小野賢章/少年時代:藤原夏海
ギャング組織「パッショーネ」に
入団した15歳の青年。
ジョースター家の宿敵
DIO(ディオ)の息子です。
彼の能力ありきの闘いは
どこまでも続いていきます。
みんな1回のバトルで
血だらけなのは、ごく普通のことでした。
けどゴールド・エクスペリエンスの
生命を与える能力でも
どうにもならない出来事が
起こるようになってきていました。
悲しさ怒り引き連れて
いよいよな時が迫ってきているのを感じる巻です。
■ブローノ・ブチャラティ
声:櫻井孝宏/杉山紀彰/中村悠一/少年時代:石上静香
ポルポの死後「パッショーネ」の
幹部に昇進した20歳の青年。
続くブチャラティの違和感。
それはとうとう敵にもバレるほどに。
そして2人の約束として
ジョルノに、打ち明けるブチャラティがいました。
■グイード・ミスタ
声:伊藤健太郎/赤羽根健治/鳥海浩輔
ブチャラティの部下である18歳の青年。
ミスタは1人で6体分の力を
持っているスタンド使いでした。
6発ある弾丸の1発しか
動かせる状態でなくても
その1発が、ジョルノのピンチを救ってくれることも。
最初、歯がギッチギチで
怖いとか思ってしまって
ごめんねってなりました。
■ナランチャ・ギルガ
声:瀧本富士子/三瓶由布子/山下大輝
ブチャラティの部下である17歳の青年。
いつも積極的にダメージを
受けに行っている感じが。
スタンドのエアロスミスのように
戦闘機のイメージが
ナランチャ自身にあります。
ダメージは受けるけど
先陣切って突っ込んでいく勇敢な人でした。
■レオーネ・アバッキオ
声:稲田徹/楠大典/諏訪部順一
ブチャラティの部下であり
彼と同じチーム内最年長の20歳。
メンバーの誰一人
予測していなかった事態が起こります。
5部はボスの任務から始まって
バトルバトルバトルで
休む間がありませんでした。
ゆったり育む時間はなくとも
命懸けの旅で、確かなものが
生まれていたのを感じた巻です。
■トリッシュ・ウナ
声:夏樹リオ/東山奈央/千本木彩花
組織のボスの娘。ジョルノと同じ15歳。
今回はボスがいたため
亀の中に避難していたトリッシュ。
けどなんとなくもしかしてで
ブチャラティのことが、気になってそうな。
それにナランチャが気づく
ニヨニヨタイムがありました。
まとめ感想
きっちりとした巻数ではなく
話の区切りで画像を載せています。
なので、この巻も話に
含まれているというふうに
見てもらえたらと思います。
ボスの仕掛けた罠
ボスの一番の部下という
ヴィネガー・ドッピオと
暗殺チームのリーダーリゾット・ネエロのバトル。
ドッピオは、ボスのもう一つの人格でした。
今の体はドッピオであるものの
彼の中に、ボスの意識も共存していたのです。
なのでリゾットはボスを相手に闘っていたと。
それでもリゾットは強く
彼の方が勝っていました。
けどボスを倒すには
それだけでは足りなかったと。
ボスはリゾットを上回る用心深さの持ち主。
ここに向かっていた
ブローノ・ブチャラティたちのことは把握済みです。
彼らがサルディニアに到着し
そこで敵らしき人物を見つければ
どういう行動に出るのかまでが
予測できていたボス。
ブチャラティたちは彼に
うまく利用され、知らず
ボスに加担してしまう結果に。
暗殺チーム全員を殺した
ブチャラティたちの前で
死んでいくよりも
もっとも屈辱的な結末を迎えたリゾットが描かれていました。
ボスは組織を持っていながら
各チームのように、部下を仲間とは
思っていませんでした。
全員が利用するための駒なのです。
けど体を共有しているドッピオとは
切っても切れないものが。
だからか、ドッピオに対しての様子と
他の部下への接し方には
雲泥の差がありました。
ドッピオとボスを見ていると
闘いにおける心得を教えている様子は
親子のように感じました。
ボスのもう一つの人格である
10代の少年、ドッピオ。
そして彼の本当の娘であるトリッシュ・ウナ。
2人が、ボスも知らないうちに
どう影響しているのか。
先が気になる図ができていました。
アバッキオから託されたバトン
リゾットが倒れ、今度は
近づいてくるブチャラティたちから
逃げようと、体を引きずりながらも移動し始めたボス。
ですがこのサルディニア島は
彼の故郷でした。
なので土地のことは
ブチャラティたちよりも詳しいのです。
体が負傷しているとはいえ
これはボスの方が有利でした。
そして彼がブチャラティチームで
今一番に恐れているのは、レオーネ・アバッキオ。
彼のスタンド
ムーディー・ブルースは
時刻を指定すれば
その場所で起きたことをリプレイできる能力がありました。
そこでボスがいたと思われる
日付と時刻に合わせれば、彼の姿を
見ることができると。
トリッシュの実家に
残っていた、彼女の母が写っている1枚の写真。
撮影したと思われる人物はボスでした。
1985年6月と書いてあったものの
日付までは記載がなく。
6月のいつに、2人がここへきたのかを
アバッキオは能力を使って
全時刻調べていました。
調べていれば、どうしても
意識はそっちに持っていかれ、スキが生まれます。
けどブチャラティたちは
全員が闘いのあった場所に
向かっていました。
そのため、初めて来た土地で
1人調べていたアバッキオ。
このミスが、彼の旅の終わりを告げる合図になってしまいます。
他のメンバーが気づいた時には
既にボスがアバッキオと接触した後。
もう手遅れでした。
チームはアバッキオを
この島で失うことになります。
ですがそこで、止まるわけにはいきません。
彼が最後の力で
残してくれたものがあったからです。
アバッキオは持っている
すべてのエネルギーを使って
ボスの姿を、石碑に刻みつけていたのでした。
ジョルノ・ジョバァーナが来れば、必ず気付くよう仕掛けを残して。
そこにはボスの頭部と
手形に、指紋まで残っていて
さすが元警察官ってなってました。
彼はジョルノにどこまで
心を開いていたのか。
最後まで、新入りがー!って
怖い先輩像ばかりが
残っているアバッキオでした。
最後の最後まで
アバッキオからジョルノに
心を開いたような言葉はなく。
それでも、アバッキオが
残したヒントを見て
彼の意志を感じ取り
一番に動いたのはジョルノでした。
そんな様子に、アバッキオから
無言で託されたバトンを
ジョルノが受け取ったような気がしています。
また、アバッキオの
真実に向かおうとする意志は
チームの仲間が感じとってくれているさと。
彼がまだ警官だった頃の仲間が
死んだアバッキオを迎えに来ていました。
結果だけを見れば
アバッキオは死んでしまったということだけが残ります。
けどその警官は
真実に向かおうとする意志が
大切なのだと言い聞かせていました。
ボスを倒す前に
自分が死んでしまったという
どうすることもできない結果を
受け入れられないアバッキオ。
ですがアバッキオがワイロを
受け取ったせいで殉職した
その警官は、彼を誇りに思うと話していました。
まるでこれまでずっと
アバッキオのことを
見ていたかのような、そんな様子です。
きっとその警官が
アバッキオを迎えに来なければ
彼は死にきれず、彷徨っていたのかも。笑
けど話し終えて、警官と一緒に
サルディニアの土地から
空へと昇っていく2人の姿がありました。
矢を持つ男へ会いにコロッセオへ
アバッキオの残してくれた
手がかりを、必死に繋げようとする
ブチャラティたちがいました。
石碑に刻まれた指紋から
正体を特定しようとしていたのです。
ですが国際警察のデータに侵入しても
該当者はなし。
死亡者の記録にもなし。
それでも道というのは
お手上げ状態の時に開かれるもの。
パソコンから急に
「君タチハ追跡ヲモウ
『終エテイルッ』!」という声が。
その場に緊張が走った瞬間でした。
逆探知されたと焦る一行でしたが
通話を切ろうとする手を止めたのが
ディアボロという、ボスの名前でした。
更にその声は、あの矢に詳しく。
ブチャラティたちは
入団面接の際、面接官ポルポの
スタンドが持っていた矢に射られ
スタンド使いになった人たちでした。
面接というのは
スタンド使いの素質があるかどうかの
振り分けです。
素質がなければ死ぬ。
素質があれば、入団できると。
声の主は、矢のことや
ボスの名前、スタンド能力までもを
把握していました。
そこまで知っている人を
ボスが生かしておくはずがありません。
じゃあいったい誰なんだと。
正体は一切明かされず
不明なことばかりでしたが
矢には真の使い方があるのだそう。
ディアボロは、それを
知らないと言うのです。
無敵のスタンド
キング・クリムゾンに弱点はない。
けどそれが唯一の可能性に
なるかもしれないと。
声の主は、ローマへ来るよう伝え
ブチャラティたちは、サルディニア島を後にしていました。
島から船を出したブチャラティたちを
影に潜んで見ていたドッピオ。
そこにまたボスから電話が入ります。
ボスは妙だと。
アバッキオが死に、島に来た目的を
果たすことができなかったはずなのに
どうして彼らは、すぐに進路を変えたのか。
行動の迷いのなさを
怪しむボスがいました。
そこで2人の親衛隊を
ブチャラティの元へと送ることになります。
この巻は、情報が多め。
矢の秘密にも迫ってきて
いよいよな時が近づいてきているのを感じます。
なんか力入っちゃいました。
にしても、そのコロッセオで
待つ人は誰なんだと。
彼は15年も、この時を待っていたよう。
彼にはディアボロを
倒せないこと、そしてその男の
執念を感じるには十分な歳月でした。
カビに汚染された村
声の主から
ローマのコロッセオに来るよう
指示を受け、近くの漁村へ到着した一行。
けど到着した頃には、ドッピオは
まだ追いついていないものの
ボスから指示を受けた
チョコラータと、セッコの2人は
既に先回りをしていました。
チョコラータの能力で
カビに汚染された村へと変貌していた漁村。
そうとは知らず
港に上がってしまった彼らの体は
一気にカビの温床へ。
巻き込まれた全員がカビにやられ
身体中に繁殖していく中
1人、なんのダメージも受けていない人がいたのでした。
今回はブチャラティとジョルノの出番です。
グイード・ミスタと
ナランチャ・ギルガは
様子見のため、最初に港に降り立ったペアでした。
けど状況が把握できていない時は
一番手が、やはり大ダメージを受けるもの。
2人の目の前で、村の人たちの体が
崩れていく様子に
次は自分たちの番だと
迫ってくる恐怖がありました。
カビを繁殖させる能力を持つのは
チョコラータのスタンド、グリーン・ディ。
それは高い所から低い所へ移動すると
カビに襲われ、全身に繁殖すれば
体が崩れるようにして、崩壊していきます。
しかもカビの広がる範囲は
無限にどこまでも。
だからディアボロは、チョコラータの能力を禁じていたのでした。
このカビが散布された場所では
階段、坂道、段差など
今いる場所より、少しでも
低い位置に下りることができません。
一気にカビ化が進みます。
ひたすら登り続けながら
闘わなければならないという
ハンデの中
なんとか動けるミスタと
ブチャラティは、セッコと闘うことになります。
チョコラータとセッコは
医者と元患者という
関係なだけでなく、能力の相性がいいのだそう。
だから殺戮が楽しくて仕方ない
チョコラータも、セッコのことは
生かしていたのだろうと。
彼らはディアボロの
切り札でありながら
ゲス呼ばわりされている、変わり種でした。
セッコのスタンド
オアシスが、どうして
チョコラータと相性がいいのか。
それはどんなものも
ドロ化できる能力にありました。
グリーン・ディがカビを散布しても
セッコはドロ化したものの中を移動できるのです。
身を守りながら地面や壁
階段の中なども、自由に移動し
カビによって思うように動けない
敵を叩くことが可能だと。
これが彼らの連携プレーでした。
ミスタは、その罠にハマってしまいます。
港に降り立った時も
セッコとのバトル、そして後に続く
ジョルノとチョコラータの闘いでも
彼や、彼のスタンド
セックス・ピストルズが
最初に飛び込んだことで
後に続く仲間が、先へと進められたのを感じました。
ブチャラティの体に起きていること
そしてブチャラティは
いったいどうしてしまったんだと。
セッコとのバトルでも
彼の体に不可解なことが起こります。
それを目の当たりにした
セッコも、すぐに気づき
バトルを放棄してまで
チョコラータに電話をしたくらいでした。
ジョルノたちの全員が
カビに苦戦し、ハンデのある中
ブチャラティだけが
まったくカビのダメージを受けていなかったのです。
そんなことがあり得るのかと。
これには、チョコラータも答えられず。
前例のないことでした。
ですがブチャラティは
自分の体がダメージを
受けていないのを利用して
セッコを潜った地中から
外へ誘き出すことに成功します。
出てきた彼に、食らわせたものの
血を流しただけで
また地中の中へと、潜って逃げてしまうのでした。
それでも時間稼ぎには十分。
ブチャラティ、ジョルノ
ミスタは、亀の中にいる
トリッシュ、ナランチャを連れて
一刻も早く被害の及んでいない場所へと、車で逃げようとしていました。
けど負傷したミスタが眠った頃
ジョルノは、またあることに気づきます。
それはブチャラティの
ハンドルを握る手が
骨が出る程にえぐれていたこと。
それでも血は出ておらず
本人は痛みを感じていないのか
ただただ車を走らせていました。
一方、動揺の止まらないジョルノ。
そんな彼の様子に気づいた
ブチャラティは、自分が
大ケガをしていることに
その時になってやっと気づいたのです。
けどその様子は淡々としていて
「もうあまり時間がなくなってきたな」と。
どこか他人事のように
自分の体を見て言う彼がいました。
「みんなには黙っていてくれるな?」と
ジョルノと約束をし
自分がジョルノによって
生かされていることを彼は話し始めるのでした。
ジョルノVSチョコラータのバトルで見たDIOの面影
ブチャラティと約束を
交わしたのも束の間
車目掛けて、カビ化した人間が落下してきます。
チョコラータたちは、今度はヘリで
カビを撒き散らし始めていました。
そしてカビは死体から死体へと
どんどん範囲を広げていきます。
このままではローマが飲まれてしまうと。
しかもコロッセオには
ブチャラティたちを待っている
声の主がいました。
彼のところにまで被害が及ぶのは
なんとしても阻止しなければなりません。
命懸けでチョコラータを
止めようとする、ミスタとジョルノがいました。
ここでもまず最初に突っ込んだのはミスタ。
もう彼は動けないくらいに
負傷してしまいます。
この旅で、どれだけ
ダメージを受けているんだと!笑
もうボロボロでした。
けどそのおかげで細心の注意を払って
挑めたジョルノ。
彼とチョコラータのバトルは
ジョルノの父DIO(ディオ)を思い出すものでした。
7ページに渡ってドーンと
ラッシュによる技が描かれています。
ひたすら叫びながら
何度も何度も相手を攻撃する連続技です。
もう痛快でした。
アバッキオや
個人的にリゾットの死でも
湧いてきていたものが
弾けていった感じがしています。
そして、その時の叫び声が
「無駄無駄無駄無駄」
「WRYYYYYYYYYYY(ウィリーッ)」っていう。
DIOと同じなところに
熱くなったシーンでもありました。
ジョルノはDIOのバトルを
一度も見たことがないのに。
顔すら知らないのが、悲しいですが
それでも似ている部分に
彼は、この先どうなっていくんだろうと。
ソワソワする自分もいました。
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