『ジョジョの奇妙な冒険』第5部 黄金の風 3巻 ブチャラティチームの能力【漫画アニメ・あらすじ感想】
こんにちはの東です。
今回は『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』の3巻について書いていきます。
作者は荒木飛呂彦（あらき ひろひこ）さん。
1995〜1999年にかけて
週刊少年ジャンプにて連載されていた章です。
この巻では、ナランチャとフーゴの
スタンド能力を知ることになります。
これでブチャラティチーム
全員の能力を知ることに。
その中で、まだ不信感剥き出しの
アバッキオやフーゴ、ジョルノが
力を合わせなければならない
バトルが待っていました。
ブログでは、新しく出版された
コミックモノクロ版の
巻数を基準にまとめています。
ネタバレがあるので
それでもいい人だけ進んで下さい。
あらすじ
4部から2年後の2001年
広瀬康一（ひろせ こういち）は
空条承太郎（くうじょう じょうたろう）の
頼みで、イタリアを訪れていました。
その内容は
汐華初流乃（しおばな はるの）の
皮膚を採取してほしいというもの。
ワケがわからないまま
イタリアへ向かった康一と
承太郎が倒した
DIO（ディオ）の息子
ジョルノ・ジョバァーナによって
またこの冒険は繋がり、動き出していくのでした。
登場人物・声優
■ジョルノ・ジョバァーナ
声:朴璐美/浪川大輔/小野賢章/少年時代:藤原夏海
ギャング組織「パッショーネ」の
入団が決まった15歳の青年。
ジョースター家の宿敵
DIO（ディオ）の息子です。
まだ彼を信用していない
アバッキオ、フーゴと
任務にかかる様子はピリリしていました。
どこまで命懸けになれるのか。
シンプルだけど難しい、この部分にありました。
■ブローノ・ブチャラティ
声:櫻井孝宏/杉山紀彰/中村悠一/少年時代:石上静香
ポルポの死後「パッショーネ」の
幹部に昇進した20歳の青年。
どんなに緊迫した状況でも
チームのみんなが、ブチャラティに
対しては、理性的に意見を言い合っている様子。
けどそこでジョルノが意見した途端
アバッキオの叫び声が入るという。
まだチーム内の壁を感じました。
■レオーネ・アバッキオ
声:稲田徹/楠大典/諏訪部順一
ブチャラティの部下であり
彼と同じチーム内最年長の20歳。
ジョルノに対しては
まだまだ厳しいアバッキオ。
そこでブチャラティが
彼とジョルノ、そしてフーゴの3人を
一緒に行動させたところが
さすがだと思いました。
ナランチャは動けない状況だったし
たまたまかもですが。笑
それでも3人での行動が
関係を変えたのは、確かでした。
■グイード・ミスタ
声:伊藤健太郎/赤羽根健治/鳥海浩輔
ブチャラティの部下である18歳の青年。
しばらくブチャラティの
そばにいる代わり、控えめに。
けどわずかなシーンでも
ジョルノに分かりやすく
組織のことを説明してくれたりと
彼はすっかりジョルノを
受け入れていることが分かるシーンがありました。
■ナランチャ・ギルガ
声:瀧本富士子/三瓶由布子/山下大輝
ブチャラティの部下である17歳の青年。
ナランチャが
めちゃくちゃ頑張ってた巻です。
彼の過去や、スタンド
『エアロスミス』の能力も
たっぷり描かれていました。
ナランチャは、自分がどんな
危機に陥っても、ブチャラティにとって
不利になるようなことは
絶対にしない人でした。
うっかりやらかした時を除いて。笑
おっちょこちょいな分
敵にヒントを与えちゃったりの
展開が楽しかったです。
■パンナコッタ・フーゴ
声:三浦祥朗/小田久史/榎木淳弥
ブチャラティの部下である16歳の青年。
IQ152で、短気なんだそう。
そりゃ勉強の苦手なナランチャを
イライラして血だらけにしちゃうよねと。
イヤイヤ
教師を4kgの百科事典で
メッタ打ちにしてしまうよねと。
イヤイヤ
情緒が一番不安定な人でした。
■トリッシュ・ウナ
声:夏樹リオ/東山奈央/千本木彩花
組織のボスの娘。ジョルノと同じ15歳。
あの短気なフーゴの上着を脱がせ
それをハンカチ代わりにフキフキ。
見つかったらマズイ状況下で
買い物の注文をと、かなりメンタルの強い人でした。
そんな彼女を見ていた
無言の6人から続く
ゴゴゴゴゴゴ…なコマが楽しかったです。
まとめ感想
きっちりとした巻数ではなく
話の区切りで画像を載せています。
なので、この巻も話に
含まれているというふうに
見てもらえたらと思います。
ナランチャVSホルマジオ、ボスの娘を護衛せよ
ここからはボスの娘である
トリッシュ・ウナを狙う
組織の裏切り者と
ナランチャ・ギルガとのバトルが始まっていきます。
前回戦ったグイード・ミスタは
拳銃のスタンドなのに対し
ナランチャは『エアロスミス』という
弾丸や爆弾を装備した戦闘機が
小型化したスタンドです。
体やスタンドまでもが
敵のスタンド使いホルマジオによって
小さくなってしまうナランチャ。
それでも弾丸ぶっ放し
炎に包まれたりと
1人で奮闘する様子が描かれていました。
ことの発端は、トリッシュのため
買い出しに出たことにありました。
あれが欲しいこれが欲しいと
注文の多いトリッシュのため
隠れ家がバレないよう
注意を払いながら出かけたナランチャ。
けど出先でトリッシュを狙っていた
ホルマジオに、足止めを。
ポルポの葬式に顔を出さない
ブローノ・ブチャラティたちを、ホルマジオは怪しんでいたのでした。
何がなんでもナランチャたちの
隠していることを吐かせようとするホルマジオ。
そしてボロの出てしまうナランチャがいました。
けど彼がトリッシュを狙うのも
ワケがあってのこと。
そのワケを知ったことで
ボスに対する恐怖心が、自分は増していました。
ナランチャたちは
この組織にいて大丈夫なのかと。
もし裏切るようなことをすれば
命が無いのは確かでした。
ホルマジオのスタンドは『リトル・フィート』。
彼の人差し指で一度切られたら
ホルマジオが解除しない限り
どこまでも縮んでいくというものです。
ナランチャはまんまと
その罠にかかり、スタンドの『エアロスミス』も小型化。
攻撃力も同様に弱まっていました。
そんな最悪な状態にも関わらず
ナランチャは知恵を絞り
エアロスミスの力を発揮してみせる
バトルを繰り広げます。
これまで仲間の
パンナコッタ・フーゴにも
そしてホルマジオにまでも
頭が悪いと言われてきた彼ですが
この時は違っていました。
フーゴたちが、ここにいなかったのが残念すぎて。笑
せめてエアロスミスに
撮影するレコーダー機能があればと思う
ナランチャの活躍っぷりでした。
そしてホルマジオは
どうしてトリッシュを狙うのか。
それはホルマジオのいる
暗殺チームの仲間の死にありました。
彼らの死に方は酷いもので。
そのうちの1人は、ボスによって
体がアート作品のようにして解体され
いくつもの額縁の中に入れられた状態で
ホルマジオの元に、送り届けられていました。
どうしてこんなことが起きたのか。
それは彼らがボスの正体を
暴こうとしたからです。
ホルマジオたちは
ボスの縄張りを手に入れ
そこから得られる莫大な利益を
手に入れようとしていたのでした。
けどそれがバレ、仲間が殺され
計画を諦めざるを得ない状況だったところに
入ってきた情報が。
それがボスの娘がいるというものでした。
トリッシュがボスの正体を暴く
ヒントになるはずだと。
そして彼女もスタンド能力を
持っているということまでもを
ホルマジオは推測し、再び動き出していたのです。
彼はここまでをナランチャに
明かしていました。
ですがこれを知ってしまったナランチャは、どうするのか。
この回ではナランチャの
過去も描かれています。
彼にとってのブチャラティは
ジョルノ・ジョバァーナと彼を見守っていたギャングとの
関係に似て見えました。
そんな絶対的な存在のブチャラティが
恐ろしいボスの元にいると
知ってしまったわけです。
ナランチャがどう思っているのかが
気になるところでした。
ボスからの指令２、キーを確保せよ
v
ジョジョ5部は、最初から敵が強めな印象です。
同じ組織内でも、ここまで
強い人たちばかりが揃うと
内部で争いが起きた時は、心が休まらなそう。笑
ブチャラティ一行にとっての
一番最初のバトルは6対1でしたが
ここでは3対1のバトルが待っていました。
ナランチャが無事帰還したものの
隠れ家の場所がバレるのは
時間の問題でした。
それを見越したかのようにして
ボスから2つ目の指令が。
こうしてジョルノ
レオーネ・アバッキオ
フーゴの3人は、指示された場所へと向かうことになります。
ミッションは「ポンペイの遺跡に行き
鍵を見つけろ」というもの。
その鍵は、トリッシュを
安全に移動させることのできる
乗り物の鍵なんだとか。
いつもは幹部を介して
指令が下されるのですが
今回はボスが直々にメールで。
ブチャラティたちの緊迫感から
かなり恐れられている人物なことが
伝わってきました。
裏切り者の正体は追跡中と
ボスの方も、動いているようですが
この任務の際にも
裏切り者の一派が待ち伏せを。
敵が先回りして
待ち伏せしている状況が続いていました。
そして今回は
少し頭を使うバトルが。
IQ152という頭脳を持つフーゴですら
謎解きの時間を必要とする
巧妙な仕掛けがされていました。
敵は鏡の世界に、選んだものを
引き摺り込むことができます。
生身の人だけを選べば
スタンド使いは、スタンドと引き離されることに。
力を持たない丸裸の状態にして
自分のテリトリーに
入れることのできる能力がありました。
ジョルノ、アバッキオ、フーゴのうち
一番最初に、その世界に連れて行かれたのはフーゴです。
その次にアバッキオ、そして最後にジョルノと
それぞれ鏡の世界に来ることになります。
こうして徐々に、鏡の世界の
謎が解けていくのが楽しかった部分です。
最初にフーゴが連れて行かれた時は
何が起きたのかサッパリで。
フーゴからすれば、自分ではなく
ジョルノとアバッキオが
どこかに消えてしまったという感覚。
自分も最初はそう思っていました。
敵スタンド『マン・イン・ザ・ミラー』の
不思議な能力と
スタンド使いであるイルーゾォの
戦いっぷりもスゴかったです。
だって3対1ですからね。
フーゴとアバッキオには
かなりのダメージを与えていました。
そしてアバッキオの
何がなんでも任務を遂行させようとする覚悟。
そのためなら片手を切り落とせてしまう
彼に、イルーゾォも触発されていたりと。
命を賭けたバトルが
ここでも繰り広げられていました。
そしてジョルノは
最後の最後だったので
イルーゾォがケガを負わせることはありませんでした。
ですがジョルノの場合は
自分から、フーゴのスタンド
『パープル・ヘイズ』の殺人ウイルスに
感染して、イルーゾォたちの所に飛び込んでくるっていう。
イルーゾォがジョルノに攻撃するよりも
ジョルノは自分でダメージを受けて
アバッキオとフーゴを
助けに向かうシーンがあります。
誰もが命懸けでした。
また今回の話で、アバッキオと
フーゴの過去を知ることになります。
そして、ジョルノが感染していたように
フーゴのスタンド能力を知る機会も。
ここまでのバトルで
ブチャラティチーム全員の能力が描かれてきました。
人も、ギャング組織にいながら
元は警官だったり
13歳で大学に入れるような秀才だったり
このチームはどうなってるんだと。
まだミスタの過去は明かされていませんが
上がって、一度とことんまで落ちている
人たちが集まっていました。
そこに悪の頂点に立っていた
DIO（ディオ）の息子までもが加わって。笑
ブチャラティチームが
これからどんな活躍を見せるのかが楽しみになるストーリーでした。
コミック モノクロ・カラー版
配信一覧
U-NEXT
NETFLIX
Amazon
関連記事
『ジョジョの奇妙な冒険』第5部 黄金の風 4巻 ブチャラティの覚悟【漫画アニメ・あらすじ感想】
今回は『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』の4巻について書いていきます。作者は荒木飛呂彦（あらき ひろひこ）さん。無事にキーを手に入れた一行はボスから受けた任務遂行のため、ネアポリス駅に向かっていました。けどそこにまたしても暗殺チームの一味が。ボスの元に近づいてはいたものの、敵も一緒に移動しているかのようでした。