『ゴールデンカムイ』23巻 鶴見と宇佐美の過去・谷垣の奮闘記【漫画アニメ・あらすじ感想】
今回は『ゴールデンカムイ』23巻についてです。
作者は野田サトルさん。
2014年から週刊ヤングジャンプにて
連載され2022年4月に完結。
いろんなキャラクターの
現状がわかる巻でした。
そして鶴見と宇佐美の過去が
描かれています。
杉元たちがお休みの分
谷垣がすごくがんばってた。
ネタバレがありますので
それでも良い人だけ進んでください。
もくじ
あらすじ
主人公の杉元と
アイヌの少女アシㇼパは
金塊を手に入れるべく旅を続けていました。
鶴見との交渉は決裂。
なんとか逃げ切った
アシㇼパ・杉元・白石・頭巾ちゃん。
杉元は大ケガを負うも、海を渡り
無事ロシア領土から
北海道へと戻ってきたのでした。
休ませてもらったアイヌの村で
彼らは、砂金の話を耳にします。
資金も不足していたため
砂金掘り師がいる川へと、向かうことに。
その人物は刺青を持った
囚人なのでした。
そんな彼とヒグマの
奇妙な出来事に巻き込まれながらも
彼が自分の手で
トドメをさしたことにより一件は落着。
こうして久々に
刺青人皮を手に入れた一行でしたが
そこから砂金や
それに関わる新たな囚人の話が
続いていきます。
登場人物
■杉元 佐一(すぎもと さいち)
杉元に大ブーイング。笑
けど自然の中で生きるって、こういうことなのかと。
チピピチュリリ。。。
■アシㇼパ
今回アシㇼパは静かだった。
けど白鳥の首を、木の棒で殴っててガーンて。笑
いや、自然の中で生きるって
こういうこと。。。
■白石 由竹(しらいし よしたけ)
囚人のことに詳しい白石。
杉元たちのお助けキャラでした。
砂金を目にしたからなのか
彼のスイッチが
ONになり続けている気がします。
■谷垣 源次郎(たにがき げんじろう)
お空の上の二瓶鉄造は
きっと大声で「勃起!」って叫んでると思う。
■インカㇻマッ
前よりもっと女性らしく
可愛らしくも感じてた。
まさかこんな展開になるとは
最初の競馬占いの頃は
思ってもみませんでした。
■家永 カノ(いえなが かの)
こんな展開になるとはっていうのは
彼にも言えることで。
おじいちゃああああん!!あーっ!
■土方 歳三(ひじかた としぞう)
大きなバトルに備えてるんだと思ってる。
警戒は怠らず、けど少しお休みタイム。
■尾形 百之助(おがた ひゃくのすけ)
やっぱり土方のところへ戻ってきた尾形。
土方には、ウソをついていない様子で
彼は土方の味方なのかもと、思いました。
■永倉 新八(ながくら しんぱち)
おじいちゃん、土方の所にいる人たちに
いじられずぎな件。笑
■有古 力松(ありこ りきまつ)
本名はイポㇷ゚テ。
鶴見のスパイだけど
土方たちといい感じに馴染んでて
ちょっとホッとしてました。
土方は、どうするつもりなのか。
■牛山 辰馬(うしやま たつうま)
久々の登場だけど
戦いがない時の彼は
なんだか穏やかにも感じるくらいで。
彼を見てると
早くバトルにならないかなと
思ってしまいます。
■門倉 利運 (かどくら としゆき)
元網走監獄の看守。
囚人に詳しいので、土方も
助かっている部分が多くあると思う。
土方自身も囚人だったけど。
■キラウㇱ
表紙にいる背後の人。笑
土方のところにいるアイヌ。
以前、人斬り用一郎の通り名を持つ
土井新蔵の場所へと
土方たちを連れて行ったのは彼でした。
■鶴見 篤四郎(つるみ とくしろう)
鶴見の過去を遡るほど
色々わかってくるのが楽しい。
今との振り幅がすごくて
相変わらず振り回されています。
■宇佐美 時重(うさみ ときしげ)
人を殺すために生まれてきたような。
この巻で、彼の存在感が変わりました。
■月島 基(つきしま はじめ)
今までで、一番表情が豊かだったと思う。
彼の見え方も、また変わってきています。
■鯉登 音之進(こいと おとのしん)
いずれはリーダーになるんじゃと
そう思う人。
サーカスで大活躍していた時
もしやと思った自分にペシコ。
■菊田 杢太郎 (きくた もくたろう)
信念をもって、第七師団に残っている人。
裏切った有古のことを
今はどう思っているのか。
■二階堂 浩平(にかいどう こうへい)
鶴見や江渡貝の影響を
もろに受けてしまった人。笑
未だに精神崩壊の道を
進んでいる彼を、誰か止めてあげて。
■海賊 房太郎(かいぞく ぼうたろう)
半魚人みたいな囚人。
なんとなく顔の特徴が
鯉登と似ていて
ふたり並んでほしいなって思う。
感想
鶴見・杉元・土方たち、それぞれの現状(アニメ45話)
谷垣 源次郎
(たにがき げんじろう)がアイヌの村へ
戻ろうとしていた時のことです。
菊田 杢太郎
(きくた もくたろう)に呼び止められ
その間に鶴見 篤四郎
(つるみ とくしろう)が到着。
彼は谷垣に取引を持ちかけていました。
やっぱり鶴見側にいる
インカㇻマッが
谷垣から、逆らう力を奪うことに。
今は彼女の命が
鶴見に握られている状態でした。
そしてインカㇻマッのお腹には
谷垣との赤ちゃんがいることを知らされます。
彼女は、だいぶ前に妊娠していたっていうビックリの展開に。
それまでの谷垣とは一変
驚きを隠せない彼に、鶴見は続けます。
アシㇼパを連れ戻すこと
それが鶴見から出された
インカㇻマッと谷垣を、解放する条件でした。
鶴見はネットのない時代にも関わらず
いろんな人のことを知っています。
谷垣がフチ(アシㇼパの祖母)のもとへ
アシㇼパを連れて帰る為に
同行していたことも、もちろん。
鶴見はその話も、ここで持ち出し
谷垣がスパイの役をやり遂げれば、解決だと
圧をかけてくるのでした。
また杉元 佐一
(すぎもと さいち)にとって、谷垣は命の恩人です。
網走監獄では彼がいなければ
杉元はきっと殺されていました。
だから谷垣への警戒心は弱いだろうと。
鶴見にとって、杉元たちへ
スパイに送るには、最高の適任でした。
鶴見から拳銃を差し出された谷垣は
それを受け取ったのか。。
その先は描かれずに
場面は杉元たちのところへ。
杉元、アシㇼパ
白石 由竹(しらいし よしたけ)の3人はというと
前巻で手に入れた、刺青人皮を
見て話し合っていました。
今の彼らにとっては
これが2枚目に。
もう1枚は、白石の写しです。
刺青人皮を前に
久しぶりの感覚が。
彼らは本来の目的を
思い出していたようでした。
砂金に目がくらみまくっていたけど
本当の目的は、その先の埋蔵金を見つけ出すこと。
そして明らかになっていない
アイヌの謎を解き
アイヌを殺して砂金を奪った
事件の真相を、突き止めることでした。
本来の目的を思い出した頃
アシㇼパは
落ちていたタバコ入れに気づきます。
それは平太が身につけていたものでした。
中を開けてみると、中にはなんと
いろんな場所で採れた、砂金が入っていたのです。
杉元と白石が、砂金に飛びついてたけど
自分も同じことするだろうなと思いながら
ページをペラリしてた。
そして、土方 歳三
(ひじかた としぞう)の隠れ家では
軍服を着た尾形 百之助
(おがた ひゃくのすけ)が戻っていました。
ここには有古 力松(ありこ りきまつ)も。
鶴見からの、二重スパイでもある彼だけど
それはどうなっているのか。
けど同じアイヌもいる、土方一味に
いい感じに馴染んでいて
ちょっとほっとしてる自分がいました。
一方の尾形は、網走監獄の時から
自分やアシㇼパの周りで
起きたことを、土方に話していました。
彼が重要視していた
ソフィア・ゴールデンハンドのこと
アシㇼパが、暗号を解くカギを
思い出したことでした。
ソフィアは父のウイルクと
キロランケの昔の仲間であり
ロシア政府に対抗する、組織のリーダーです。
彼女は必ず、アシㇼパのところへ来ると。
そうすれば厄介事になるのは
もう目に見えていることでした。
そして、今の刺青人皮の状況は
杉元が刺青人皮1枚と、写し1枚。
土方が刺青人皮4枚、写し6枚、偽物が6。
鶴見が刺青人皮10枚の、写しが5枚でした。
もう刺青人皮の争奪戦では
鶴見VS土方の状態に。
まだ誰も手にしていない刺青人皮は
残り4枚のところまで来ていました。
束の間の休息(アニメ45話)
場所は、第七師団が揃う病院。
鯉登 音之進(こいと おとのしん)は
順調に回復している様子です。
彼を診るのは、完璧を求めるあまり
人を食べるのが
好きになってしまった家永 カノ(いえなが かの)でした。
彼女はホテル崩壊後
土方のもとにいたのですが
鶴見らに捕まり、負傷者の手当てをする
医者の役割をしていました。
捕まったのは、土方が
網走監獄に向かっていた時。
土方側にいたのに、隊員の治療をしていいのか。笑
けど網走監獄で、頭を撃たれた杉元の
治療をしたのは、彼でした。
それは彼が
鶴見に捕縛されてなければ
出来なかったことです。
この敵味方の区別がつけづらいのが、なんとも。
家永は杉元の、脳みそをつまんでたらしくてね
ドン引きからの、脳みそ食べられてて
どうして平気なのっていう。笑
彼は不死身の杉元だから
大丈夫なんだなと思ってます。
そんな家永たちのいる病院は、いつも賑やか。
薬でハイになった二階堂浩平(にかいどう こうへい)もいました。
彼は江渡貝弥作
(えどがい やさく)の
意思を受け継いだのか。
頭に女性の乳首が2つ、くっついていました。
楽しそうな第七師団とは変わって
土方、杉元たちは同じ頃
ある囚人の話題に。
それは海賊房太郎(かいぞくぼうたろう)の
通り名を持つ、魚みたいな人のことです。
他にいい説明が、今のところ見つからない。笑
土方のもとにいる
元網走監獄の看守部長
門倉 利運 (かどくら としゆき)が話し始めます。
先日、樺戸監獄から多くの囚人が
移送された際、待ち伏せにあい
数名が脱走したらしいのです。
それが、房太郎の側近だったんだとか。
彼が何やら企んでいそうした。
一方杉元のところでは、砂金の話から
白石により房太郎の話題へ。
ここまででも、重要な人物の気がしてならないでいます。
砂金掘り師の平太は
採れた川ごとに
砂金を包んで分けていました。
その中には、のっぺら坊が
捕まる前に、砂金の一部を持って逃げた
場所、支笏湖(しこつこ)の名前が。
そして、その包みには
「海賊さん」の文字が、書かれていました。
平太と房太郎は1年前に
支笏湖へ来ていたのです。
そして平太が小舟で見張りをし
房太郎は30分もの間、水の中で
砂金を探して潜っていたという。
足は36cm、指の間には水かきみたいな皮が。笑
30分。
そう、彼らはぶっ飛んでいるから。
房太郎が見つけた砂金は
のっぺら坊が落としていったものでした。
ここまで聞いて、また砂金集めに
向かうのかと思ったのですが
白石いわく、あくまで目的は刺青人皮。
自分たちは刺青人皮を集めるために
支笏湖へ行けば、金塊の情報も手に入り
房太郎を捕まえられるかもしれないと考えます。
この考えに至るまで、3人ともグルグル。
昔のアイヌにまで、遡っていました。
大昔、アイヌが採った砂金は
一箇所に隠されていました。
その人たちは、埋蔵金が災いの元になると考え
存在を風化させようとしていたのです。
やがて隠し場所を知るものは
老いて、ほんのわずかに。
その、まだ生きていた人たちが
のっぺら坊によって
殺されたとされ7人でした。
(杉元たちは知りませんが
その中の1人が、有古の父です。)
そしてのっぺら坊は
そこからまた金塊を移すことにします。
けど金塊は、ひとりで運べる量では
なかったはずなのです。
そこから白石は、かなり近い所にしか
移動できなかったのではと、考えていました。
支笏湖を始め、その周辺に
房太郎と金塊の両方への手がかりが
ありそうな予感が、プンプンと。
刺青を持った連続殺人犯(アニメ45話)
世間の話題は、札幌の貧民窟でおきた
連続殺人事件に。
貧民窟とは、貧しい人が住む
札幌の東地区をいいます。
犯人の上半身には刺青があり
囚人であることは明らかでした。
どの遺体も、喉を切り裂かれ
腸が右肩に掛けられている状態で
発見されています。うげぇ
記者と一緒に、警察に聞き込んでいたのは
石川啄木(いしかわ たくぼく)でした。
彼は土方の仲間です。
新聞にも載っている話題を
土方のところに持ってって
お駄賃求める姿に笑ってた。
石川啄木は、なんだか愉快な人に描かれています。
永倉新八(ながくら しんぱち)も元気です。
門倉にハゲ言われてたり
啄木にクズって言ったり
思い切りツバ吐いてたり。
おじいちゃん、まだまだがんばってます。
元看守の門倉は
犯人が囚人である可能性が
高いと見ています。
それを聞いた土方は、警察が
一斉に動き出すのを懸念していた様子。
それにより第七師団が
嗅ぎつけてくる予想がついたからです。
土方たちが、その話題で持ちきりだった頃
尾形は相変わらずひとり
狙撃の練習をしていました。
片目を負傷したことは
狙撃手としては致命的な出来事。
なかなか標的に命中させることができず
地道に練習してた。
複雑だけど、きっと彼は
また復活しそうな気がしてる。
その頃の鶴見はというと
オホーツク海 沿岸の集落で
新聞を読んでいました。
もう既に、囚人が絡んでいるのだと
予想がついてた鶴見。笑
早い。笑
谷垣と別れた後、そこでアシㇼパの
聞き込みをしていた鶴見一行でした。
北へ向かったと情報を掴み
菊田と宇佐美には
殺人事件が起きている
札幌へ向かうよう指示を出すことに。
そして鶴見は、このまま捜索を続けると。
ここで鶴見側は、二手に別れて
行動することになります。
けど菊田と宇佐美は
2人での行動を嫌がってる感じで。
そこで鶴見は菊田に
彼は札幌できっと役に立つと言って
説得するのでした。
宇佐美の過去に関係があるみたい。
こうして土方一行と
菊田、宇佐美は、札幌へ向かうのでした。
鶴見と宇佐美の過去(アニメ45話)
話は、明治28年にまで遡ります。
日清戦争から帰ってきた鶴見は
新潟県の道場に、足を運んでいました。
そこの師匠に
戦場でのことを話していたのです。
方言で話す鶴見は、新鮮だった。
長いこと訓練を受けた兵士でも
いざ戦場へ立つと
発砲するふりをしてしまうのだとか。
他の戦争でも
同じことがあったらしく
撃っても敵を狙っていないのだそう。
殆どの兵士が
殺人に抵抗があったのを
目の当たりにした鶴見。
となれば例外の人物は
彼の中に強く残るわけです。
そこで登場した14歳の宇佐美は
嬉しそうな表情で、鶴見と再会するのでした。
どうすれば兵士は
殺人から逃げたい気持ちを、超えられるのか。
そこには、愛が必要なのでした。
憎しみや恐怖、思想の違いではなく。
戦友との絆は、
強い恋愛関係にも
似たものがあるのだそう
敬愛する上官や
同志の期待を裏切る不安が
殺人の抵抗に打ち勝つものでした。
しかしそれが有効なのは、戦いの場でのみ。
冷静になった時に、襲いかかる罪悪感は
平和に生きる人には、知り得ないものです。
部下と、どれだけ愛を育めるのか。
どんな汚れ仕事でも
従う兵を作れるかが
鶴見にとっての課題でした。
攻撃的でいて忠実。
罪悪感を抱かずに
人を殺せる存在が
鶴見の軍隊にも必要だったのです。
それが宇佐美でした。
更に2年前
宇佐美が12歳の時のことです。
彼はごく普通の家庭で育ち
その頃には、鶴見と
同じ道場に通っていました。
鶴見はどこにいても、注目の的です。
宇佐美の友人、高木 智春(たかぎ ともはる)も
たまに来る鶴見を
心待ちにしていました。
宇佐美は彼に
とてもよく懐いていていた様子。
その思いは、異常な強さでした。
彼がくれば、宇佐美と高木で
鶴見の取り合いに。
その後、鶴見は日本を離れることになり
道場へ通うのが難しくなってしまいます。
そして高木も、東京へ行くことに。
高木は、一度でいいから宇佐美に
勝ちたかったのですが、結局最後の日も勝てず。
授業後、いつまでも畳に座り込んでいる
高木の話を、鶴見は静かに聞いていました。
その後、同じく
まだ残っていた宇佐美と高木は
鶴見の計らいで、もう一試合することに。
鶴見が見届け人になると言い出し
始まったことでした。
高木は宇佐美を、親友だと思っており
いろんな思いを抱えて、試合に臨みます。
けれど宇佐美は、そんなことは
微塵も思っておらず。
この時の形相が、怖すぎた。
彼は、別れが近い鶴見との時間を
同級生に奪われていたことに、怒り爆発。
彼の喉を踏み潰し
最後の試合で殺してしまうのでした。
慌てて止めに入った鶴見。
けど、もう手遅れでした。
爆発した怒りは、それでも収まらず
狂った人形のように
叫んでは許してを、繰り返していました。
宇佐美の絵が怖くて
最初は言ってることが
あんまり入ってこなかった。笑
けどその異常さの中に
鶴見は戦いで育まれる
愛の話を、当てはめていたようでした。
この時に彼も
鶴見計画に登場する1人に
なっていたんだと思います。
高木を殺したのは
道場で飼われていた馬ということにし
2人は共犯者に。
それから2年後、再会した宇佐美は
同じ場所で、鶴見にその話をしていました。
彼にとって、同級生を殺した殺人現場は
聖地なのだそう。
やっぱり狂ってると思った。
そんな彼に鶴見は
第七師団で待っていると
満足気な笑みを浮かべて、告げるのでした。
杉元とチュピピ
杉元たちは、平太が持っていた
砂金を頼りに旅を進めていました。
のっぺら坊が落とした
支笏湖に沈んでいる砂金。
その包みには「空知川」と
採取場所が書かれていました。
その流域にある
アイヌの集落をあたって
房太郎の手がかりを掴もうとしていたのです。
けど、そこへ向かう途中の山道は
あまりに霧が濃く
雪の積もった道はとても不安定でした。
そんな道中で見つけた
ちっちゃい小鳥と戯れる杉元。
シマエナガという
北海道にだけ生息する小鳥は
羽が思うように動かせないのか
上手く飛べない様子でした。
そこで杉元は、肩に乗せて
一緒に行動することに。
けど直後、斜面を滑り落ち
彼は一人、はぐれてしまいます。
こうして一緒にいるのは
シマエナガだけに。
前の彼では絶望的だったけど
アシㇼパが教えてくれたことの
全てが、彼を生かす事に。
彼女のおかげで、雪山の中も
あったかく過ごせたのでした。
彼の話し相手は、シマエナガだけです。
普通に話しかけてる様子に
和んでた。笑
話し相手のお返事は
チュピピチュリリリと
可愛らしい響き。
アシㇼパとは、また違ったかわいさがあった。
と思ったら、遭難してから1週間が経過。
杉元の精神は崩壊。
で、何をしたか。
ウパシって名前までつけた
その小鳥を、食べちゃったんだよおおおおおおおお。
杉元がああああああああああああ。
まだ彼の余裕があった時に
ウパシに聞かせていた
戦争の話が、一気に飛んだ。
きっと多分いいこと話してた。
たぶん。。。
杉元の頭に乗ってた、ちっちゃいウパシ。
乗るところ間違えちゃったね。
ヒデェ、ひですぎる。
弱肉強食の世界を見ました。
谷垣とインカㇻマッの再会から生まれたお話(アニメ46話)
谷垣は鶴見にバレないよう
インカㇻマッの所へ
向かいながら、考えていました。
自分が杉元を殺した時の、最悪な状況を。
彼は鶴見から逃れられるまで
ずっとこのことで、悩まないといけないのか。
今の時点でも、相当悩んでいて
すごく辛そうだった。
彼女は谷垣の知っている
病院から移されていたので
どこにいるのか、わからない状態でした。
けど、さすがインカㇻマッ。
彼が来ることを見越して
そこを出入りしている女の子に
絵葉書を渡していたのです。
その子には、谷垣の特徴を伝えていたよう。
「お尻とオッパイ
ムッチムチからの
毛深い熊みたいなスケベ男」は笑った。
その言葉を忘れずに、その子は
谷垣をずっと待っていたのでした。笑
その子から受け取った絵葉書には
「北海道 小樽港」の文字が。
こうして彼は、そこにある病院へと向かいます。
一方、インカㇻマッは
家永と2人、話をしていました。
もう彼女のお腹は
だいぶ大きくなり
いつ産まれてもおかしくありませんでした。
産まれる時は、手伝いがしたいと言う家永。
彼は、母親のお腹が膨らんだ姿にも
完璧さを感じていたよう。
彼の今の姿は
母にそっくりでした。
とてもキレイな女性です。
それでも、だいぶお爺さんだからね。
いやぁ、複雑です。
そして辺りが暗くなった頃
誰にも見つかることなく
谷垣はインカㇻマッと再会を果たし
喜びに浸ってしまいた。
けれど、問題はここから。
詳しく話さずとも
ふたりの気持ちは一緒でした。
彼らがいたのは2階で
建物内には月島と家永、鯉登がいます。
加えてインカㇻマッは、走れる状態ではありません。
けどそうやって考えている間に
誰かの靴音が、扉の前へと
近づいてきたのでした。
そして、こちらを
向いて止まった影が
不気味に隙間から覗いていたのです。
暗い部屋の中が、シーンと静まり返ります。
鶴見から受け取った拳銃を片手に
谷垣はそっと、ドアノブに手を。
その瞬間、ドアを蹴り飛ばしてきたのは
ブチギレの月島でした。
思いっきり開いたドアを
もろに受けた谷垣は
床に倒れ落ちてしまいます。
鶴見から受け取った銃も
蹴り飛ばされて、一瞬で丸腰に。
銃を持った月島相手に
素手で向かうのは
殺してくれって言ってるようなものです。
月島の背後には、家永の姿が。
彼は無表情で
そっぽ向いて立っていました。
けど私から殺しなさいと言い放った
インカㇻマッに感化されたのか
月島に反抗する動きを見せたのです。
隙をついて、月島の首に
隠し持っていた注射をプスッと。
2時間は動けなくなるのだそう。
そして、逃げてと言う家永に
反射的に反応した月島は
彼を撃ち殺してしまいます。。。
それを合図に、月島は本気で
谷垣を殺そうと襲いかかり、乱闘に。
けどそれは僅かな時間でした。
家永の薬が効き
彼はその場に倒れてしまいます。
家永は、もう二度と起き上がることが
できなさそうでした。
相変わらず、完璧が好きな彼は
これからのインカㇻマッが見れなくて、残念そうで。
彼の分も、谷垣が見ていないといけない。
そのまま息を引き取った
彼に、別れを告げ
ふたりはその部屋を後に。
と思ったら最後には
鯉登が銃を構え
廊下で待ち伏せていたのでした。
彼は無表情を作るのが苦手そう。
悩んだ末に決めたんだろうなと
ふたりを外へと逃すのでした。
谷垣は、鯉登が一体
どうしてしまったのかと
逆に不安になっていました。
前の鯉登では
あり得ないことだと
彼はこぼします。
インカㇻマッは、彼が動けない間に
よく占いをしてたからだと言ってたけど。
やっぱり月島と話した、鶴見のことが
効いたんじゃないかなと。
ここまで敵味方が
入り乱れた中にいるのは
並みの精神力じゃ、できないことだと思った。
そして、街のはずれまで来た谷垣は
もう大丈夫だろうと、少し休むことに。
よく見れば、谷垣は頭から足から
かなりの出血をしていました。
頭の止血にと、アイヌの
バンダナを被った谷垣。
彼はもう完全に
鶴見とは決別していました。
そして谷垣のうっかり。
足からしたたっていた血が
道案内になってしまっていたのです。
そして2時間も経たないうちに
月島は追いついてしまうという。
谷垣たちは馬で来たのに
月島は歩きだよ。笑
しかも直後、大柄な
谷垣とまた殴り合ってて
ハンデとか関係ないのを、感じてました。
その間に、インカㇻマッが準備した馬で
なんとか逃げ切るふたり。
それを、見えなくなるまで撃つ月島。
彼はどう見ても本気でした。
どうして彼は、そこまでするんだろう。
本当は月島自身ももう止まれないというか
マヒしているんじゃないかと思った。
そしてもう少しで
フチのいる村に着くって言う時に
インカㇻマッは破水してしまいます。
(破水:胎児を包んでいる膜が破れて、
中の羊水が出てくること。)
今までと違う緊張感に、襲われることに。
そこで谷垣は、月島をまく為に
馬のお尻をちょっと切って
囮になってもらうことにしたのでした。
月島は、血の跡を追ってくるから。
彼は見事それにかかり、時間稼ぎ大成功。
その間に、谷垣は
インカㇻマッを抱えて
フチの家に、なんとかゴール。
再会を喜ぶ余裕はなく、谷垣はフチに
インカㇻマッを頼むことにします。
そして彼はひとり
月島のところへ、行こうとしていたのでした。
小屋を出たら、誰がいたかって。
そこには、どこまでも
追いかけてくる月島が
死んだ目をして立っていました。
もう月島のせいで、谷垣は血だらけです。
まだやるのかって。
そこまでやる理由はあるのかし。
そして、まだ乱闘を続ける
彼らのところに、鯉登も到着。
月島には、彼の上官として
もうやめるようにと命令するのでした。
鯉登も造反組なのかと言う月島。
それに対し彼は、違うと答えます。
親子で利用されていたとしても、構わないと。
鶴見と月島を最後まで
見届ける覚悟でいると、言い切ったのでした。
まさか鯉登が、こんなことを言うとは
思ってもみなかったと
月島の表情が言っていたようだった。
鯉登は続けます。
鶴見の本当の目的があるのなら
それを見定めたい。
そして、辿り着いた先に
納得のできる正義がなかったら
後悔と罪悪感に、さいなまれるだろうと。
だからこそ今、自分たちで選択できる
谷垣とインカㇻマッのことは
殺してはならないと、説得するのでした。
黙って聞いていた月島は
もう遅いと、感情的に吐き出します。
家永までも殺し
過去数えきれない程の人を
利用しては、殺めてきた月島です。
彼は宇佐美のような
根っからの兵士ではありませんでした。
心から大切なものは捨てたから
その代償に、人を殺す仕事を
やらなければならないと
罪悪感に飲み込まれていたのです。
インカㇻマッや鯉登、月島たちが
家永のいる病院で過ごしていた頃
占いの話題で
盛り上がっていたことがありました。
鯉登は的中するインカㇻマッの占いを
純粋に信じ大興奮。
そうして月島のことも
占おうとした彼女に対し
月島は、無表情に突き離したのでした。
占いで手懐けようとしてくれるなと。
けど本当は、あまりにも当たるから
自分が暴かれるような気がして
怖かったのかもしれません。
探しているものはないかという質問に
答えなかった月島だったけど
今度は彼から
そばで様子を見ていた
インカㇻマッのほうへ。
昔、好きだった女の子のことを
占ってもらおうとした、と、こ、ろ、で
事件が発生。笑
インカㇻマッのお腹に激痛が。
いい雰囲気から
一気に方向転換することに。笑
谷垣、月島、鯉登は
村の女の子に言われた通りにしか
動くことができず。
さっきまで大暴れしていたのが
ウソみたいだった。笑
敵味方、関係なく
生まれてくる赤ちゃんのために
みんなが協力することに。
赤ちゃんは、やっぱりスゴイなと思った。
そして男性には男性の
女性には女性の活躍する場面があることも、感じてました。
やれることは全て終えて
古屋の外で待っていた谷垣たち。
やがて彼らのところに
元気な産声が聞こえてくるのでした。
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