【あらすじ感想】映画『フレンチ・キス』愛にまっすぐ生きる女性、強すぎな件
今回は映画『フレンチ・キス』ついて書いていきます。
1995年に作られたアメリカの映画で
監督はローレンス・カスダン。
『スター・ウォーズシリーズ』の
脚本家としても、知られている方です。
脚本、プロデューサーを経て
監督を務められたのが、この映画とのこと。
ローレンス・カスダンと
ケビン・クラインがタッグを組むのは、この作品で5回目。
またこの後にも
一緒に映画を作られています。
ケビン・クラインはインタビューで
監督の制作過程が気に入っていることや
信頼の強さをお話しされていました。
記事はこちら↓
ケヴィン・クラインを直撃!ローレンス・カスダン監督と6回目のタッグ!(シネマトゥデイ)
そしてエンディング曲を
ケヴィン・クラインが歌っていることにも驚き。
1946年にリリースされた
『ラ・メール』というフランスの曲を、カバーされています。
ゆったりとしたのどかさを感じるジャズ調の曲です。
映画のラストにピッタリでした。
ネタバレがあるので
それでもいい人だけ進んでください。
あらすじ
Free-PhotosによるPixabayからの画像
カナダで結婚するはずだった
主人公のケイト(メグ・ライアン)と
医師のチャーリー(ティモシー・ハットン)。
けどパリに、セミナーで向かったチャーリーから
他に好きな人ができたと婚約破棄の連絡が。
納得のいかないケイトは
大の苦手な飛行機に乗り、いざパリへ。
その飛行機で出会ったフランス人男性の
リュック・テシエ
(ケヴィン・クライン)と
パリで様々なトラブルに
巻き込まれていくストーリーです。
そして一緒に元婚約者を
取り戻そうと2人であれやこれやしていきます。
登場人物
■ケイト
演:メグ・ライアン
吹替:日野由利加/松井菜桜子
最初はケイトに対する心の扉が
完全に閉まっていた東。
けどストーリーが
進んでいくにつれて
彼女の不器用ながらに
一生懸命な所が見えてきていました。
途中からは、応援したくなっていました。
■リュック・テシエ
演:ケヴィン・クライン
吹替:大塚明夫/菅生隆之
吹替に大塚明夫さん。
ケヴィン・クラインの役作りに
対する本気を見ました。
以前書いた『デーヴ』の
主人公も彼なのですが、全くの別人です。
事前に、同一人物に見えないことは
知ってたけど
それでもかなり驚いた。
まだ『デーヴ』を観たことがない人は
映画を見比べて、この差を楽しんでみてほしいです。
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■ジャン=ポール・カルドン刑事
演:ジャン・レノ
吹替:大友龍三郎/ブラザートム
刑事の存在感。
実は、めちゃくちゃ愛のある人でした。
登場人物それぞれの
愛情の表し方が違う気もして
少し絡まっているように見えるところも楽しかったです。
■チャーリー
演:ティモシー・ハットン
声:谷口節/堀内賢雄
出会っちまったもんは、しょうがねえんだよなと思いました。
感想
それでも同じ誤ちは繰り返す
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リュック・テシエ
(ケヴィン・クライン)は盗みのプロでした。
パリへ来たケイト(メグ・ライアン)の
荷物を、盗んだ人物と知り合いだったり
その荷物が、どうやってさばかれたかを知ってたり
車をサラッと盗んでしまったり。
そんな彼が、新しくやらかした
大きな一件が、ケイトと出会った時に
隠し持っていた、ダイヤのネックレスを盗んだこと。
それを実家のぶどう園の資金に
あてようとしていたのです。
盗みがいけないことは当たり前。
けど驚いたのは
刑事の知り合いがいる中で、それをやっていたこと。笑
その刑事がジャン・レノ演じる
ジャン=ポール・カルドン刑事です。
彼はリュックに恩があるらしく
また悪事を働かないようにと、見守っているようでした。
過去の2人の話が気になるけど
それは語られず。
それでも刑事の家族とも
馴染んでいる様子で
カルドン刑事がリュックに
どれだけ心を開いているのかが伝わってきました。
そんな彼が、リュックが
盗みを働いていたと知ったら
どんな気持ちだろうって。
そう思いました。
映画の中で、リュックに
盗んだものを返すよう
促すシーンがあります。
刑事の部下たちは
リュックのことを本気で追いかけていたけど
カルドン刑事はというと、ちょっと違うような。
彼が改心するのを
諦めずに待っていたように見えて。
そういう人がそばにいて
悪事がいけないのを
誠意を持って伝え続けても
人は変わらないんだなと
少し寂しいけど、そう思いまました。
結局、映画の最後まで
リュックは変わらず。
ジャンとケイトが、こっそりやり取りをして
リュックにはネックレスを売ったと伝えることに。
そして裏では
カルドン刑事にネックレスを返し
ケイトの貯金から売上金として
リュックの為に用意するのでした。
何も知らないリュックは
その売上金を、それっぽっちと言います。
自分の中で何かが
ズシャアアアアアと崩れた瞬間だった。笑
その後、刑事がリュックに
やんわりと事実を伝えるのが救いだった。
人は知らずのうちに
周りに支えられているんだなって。
本人は気づかず、人に教えてもらってやっと気づくんだけど。
カルドン刑事は、影の重要人物でした。
ケイトとリュックの変わっていく関係
Jill WellingtonによるPixabayからの画像
メグ・ライアンのような
クールな女性に惹かれるものが。
他の作品でも、まとっている
雰囲気からカッコイイのです。
前に『ニューヨークの恋人』に触れたけど
年齢を重ねるとまた違うカッコよさが。
役によって、受け取る印象が
違うのもスゴイと思う。
映画の中盤あたりまでは
ちょっと突つくと
すぐに破裂するような感じのあったケイト。
あの常に戦闘モードの
手前みたいな様子が、なかなか自分と合わず。
観てて少しハラハラしてた。笑
次はいつ発火するんだろうって。
ケイトが叫ぶ度に
エネルギーを持っていかれるような。
それを演じるメグ・ライアンは
相当なエネルギーを使ったのではと思います。
最初は、リュックが
ケイトをなだめているような場面が多くて。
叫ぶケイトを、なるだけ静かに
させようと努めるリュック。
だからか、胡散臭そうだけど
いい人な感じもしてた。笑
それが話が進むにつれて
2人の性格が逆転していたような。
ケイトが少し落ち着いて
リュックは未だに
自分のやりたいことを
通したがっていたように見えたり。
最初の頃のケイトと対面したら
自分はきっと、バチバチにぶつかると思います。
けどそのくらい
感情のままに生きていれば
どこかで出し切って
違う触れ合い方ができるようになるのかなと。
リュックも発火はするけど
出し切るほどでは無いのを
繰り返していたような。
根本的な問題解決の気配は
遠のくばかりで、小さなトラブルに
振り回されるのは辛いなと思った。
けどその中で、ケイトとの仲は
少しずつ深まっていきます。
小さなトラブルもクリアしていけば
ハッピーエンドが待っているんじゃないかと
そう思わせてくれた映画でした。
結婚のことで思ったこと(感想ちょこっと)
Bianca MentilによるPixabayからの画像
ケイトは婚約者を追って
大嫌いな飛行機に乗り
国を超えて追いかけていきます。
その行動力と
チャーリーがまだ自分のことを
愛しているんだと
そう思えるメンタルがすごかった。
今まで、結婚にそこまで強い気持ちを
持つことが無かったから
少し羨ましく思う自分もいました。
ここのところ、色々な所で
結婚の話を耳にします。
数少ない友人の一人も
スピード婚を。早かった。笑
周りでは結婚ブームが。
やっぱりおめでたい話は
ほっこりあったかいです。
きっとこれだけ人がいれば
自分の耳に入ってこない所でも
毎日結婚している人はいるだろうし
自分もいづれは仲間に入りたい組です。笑
同じ人生を生きている人は
いないと思うので
周りの人に、自分の現在地を
教えてもらっているんだと思いつつ
自分の人生を生きていきたいなと思いました。
結婚っていいなって
変わった自分にグーしつつ。
ラブコメの影響を
受けてるのかもしれない、東でした。
配信一覧
U-NEXT
Amazon
プライム会員でも別途、レンタル料がかかります。
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