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映画『怪盗グルーのミニオン超変身』新しい家族の誕生と過去から続く因縁のバトル【あらすじ感想】

映画感想

映画『怪盗グルーのミニオン超変身』を観てきました。
大人気キャラクター、ミニオンが登場するシリーズの6作目
(スピンオフを除く怪盗グルーシリーズとしては4作目)にあたります。

監督:
『怪盗グルーの月泥棒 3D』『怪盗グルーのミニオン危機一髪』にて監督を務めているクリス・ルノー。
パトリック・デラージ(長編監督デビュー作)。

ユニバーサル・ピクチャーズとイルミネーションによるアニメーション作品で
2010年に公開された『怪盗グルーの月泥棒 3D』から始まり、10年以上にわたって愛されているシリーズに。

おちゃめなミニオンたちが、ボスと共に大奮闘していきます。

あらすじ

反悪党同盟のエージェントになった、元悪党のフェロニアス・グルー(声:スティーヴ・カレル/笑福亭鶴瓶/吉幾三)。
彼は盗みや嫌がらせ好きの大悪党でした。

ですが今では3人の養子である
長女のマーゴ(声:ミランダ・コスグローヴ/須藤祐実)
次女イディス(声:ディナ・ゲイアー/矢島晶子)
三女アグネス(声:マディソン・ポラン/児玉すみれ)と
生まれたばかりの息子グルーJr.(声:タラ・ストロング)のお父さんです。

同じく反悪党同盟の妻ルーシー・ワイルド(声:クリステン・ウィグ/中島美嘉)と
4人の子供、そして子分であるたくさんのミニオンたちと一緒に、今日も一家はワイワイ。

やっとのこと穏やかな日常を手に入れたかと思った時のことでした。

高校の同窓会に参加したグルー。
そこにはかつてのライバル、マキシム・ル・マル(声:ウィル・フェレル/片岡愛之助)の姿が。
この再会がマキシムの怒りを爆発させることとなり
家族を危険に巻き込む事態へと発展してしまうのでした。

 

悪党に憧れる隣人ポピー

マキシムはグルーへの復讐を企てていました。
そこでグルーたち一家はマキシムから逃れるため、素性を隠し違う町への引越しを決意します。
ですが引っ越した隣の家に、まさかの悪党を夢見る少女がいるという。

彼女の名前はポピー・プレスコット(声:ョーイ・キング/山田杏奈)。
長女のマーゴと同じ中学生でありなが、悪党に憧れグルーのことも把握済み。
こうしてグルーの正体は、簡単にポピーにバレてしまうのでした。

・・・

マキシムとの対決がメインで進んでいきながら
途中からポピーに脅され新たなストーリーが同時に進行していきます。

家族を守るため悪党と戦いながらも、少女のワルな夢を叶えるため
グルー、ミニオン、そしてグルーJr.までもが一緒になって奮闘。

グルーはその道のプロですが、それを補佐するはずのミニオンが可愛くやらかしていたり
フリーダムなグルーJr.にヒヤヒヤのグルー。

そして悪党の世界に憧れてはいるものの、初めての体験だったポピーと
このメンバーでのミッションに、かつての大悪党もヒーヒー。

また潜入先が悪かったと、そこはグルーの過去に深く関わっている場所でした。
今作は、そういった彼の過去にまつわる人や場所が登場する作品です。

新しい家族が誕生した今、因縁の対決にグルーはどう決着をつけるのか。

複数のストーリーが一緒に進んでいく分、じっくり考える余白はないですが
子供にとっては、てんこ盛りになっているのが楽しさにと思うワチャワチャっぷりでした。

 

選ばれしメガミニオンはヒーローになれるのか

グルーが過去と戦っている中、ミニオンたちはグルーのために強くなろうと特訓を始めていました。

そしてたくさんの中から5名のミニオンが選ばれ
彼らはミニオンが本来もつ能力を超えた超強力なパワーを手に入れることに。

その能力は超飛行、超発射、超怪力、超強固、超伸縮とバリエーションは様々。

ですがその能力を使いこなせるのかっていうところが、彼らが愛される魅力の一つでもあります。

パワーを手に入れたら、それで人々を救ってヒーローにというのが王道の中、彼らは見事に違う展開を。
スーパーパワーを身につけ、救うどころかメチャメチャにしていくという。

周囲からはブーイングが、けどそこがミニオンの可愛さにと、そう簡単にいかないところ。
メガミニオンや他のたくさんのミニオンたちも、グルーを慕うがゆえのがんばりが描かれていました。

・・・

そしてメガミニオンたちの見せ場では、アーッ!とわかる人にはわかる
人気映画を彷彿とさせるシーンが仕掛けられています。

さらに日本語吹替版には、シリーズ4度目の出演となるLiSAさんの声が。
どこで!どこで!!と観て聴いてをしてました。
LiSAさんの声が登場する瞬間にも注目の作品です。

 

怪盗グルー&ミニオンズシリーズ 映画一覧

2010年『怪盗グルーの月泥棒 3D』

人を困らせることが大好きなグルーは、部下のミニオンたちと共に
ネファリオ博士(声:ラッセル・ブランド/伊井篤史)の作った道具を使って、日々様々な悪事を働いていました。

そんなグルーの耳にライバルの怪盗ベクター(声:ジェイソン・シーゲル/山寺宏一)が
エジプトにあるピラミッドを盗んだというビッグニュースが飛び込んできます。

そこでグルーは負けじと月を盗む今世紀最大の悪事を画策するものの
実行に移すための資金がありません。
こうして悪党銀行へ融資を受けに行ったグルーでしたが
「縮ませ光線銃」を持ってくることを条件に断られてしまうのでした。

その後、グルーは条件となっていた縮ませ光線銃を
無事手に入れるものの、ベクターに横取りされるという最悪な展開が。

なんとしてもベクターから取り戻すため
養護施設にいた3人姉妹のマーゴ・イディス・アグネスを利用するアイデアを思いつき
グルーは彼女たちを引き取ることに。

ですがその先にはグルーも想定していなかった、新しい日常が待っていたのでした。

・・・

1作目、シリーズの始まりです。
グルーと3人姉妹が一緒に暮らしていこうとする過程
そしてベクターとのハチャメチャバトルが描かれています。

ミニオンは「バナナで作ったいとこ」と紹介されるものの、多くは謎に包まれたまま。
ただ小さな黄色い彼らや、子供たちの一生懸命な姿がかわいくて
個人的にアグネスにキュンでした。

またグルーの話し方が関西弁なところ。
英語版に訛りがあることから、方言を取り入れているとのことでしたが
海外アニメーション作品の主人公が関西弁で話している珍しさを感じています。

 

2013年『怪盗グルーのミニオン危機一髪』

ルーシーとの出会いが描かれています。

グルーは3姉妹の良き父になろうと、心新たに暮らしていました。
けど元大悪党のグルーに、穏やかな日々はそう長くは続かず。

突如、捜査官のルーシーに誘拐され辿り着いた場所は
極秘組織、反悪党同盟の本部。
そこでグルーはルーシーとコンビを組み、ある捜査にあたるよう命じられます。

内容は、突然変異を起こす薬を研究所から盗んだ犯人を捕まえるというもの。

ですがその頃、ネファリオ博士はグルーの元を離れ
そしてミニオンたちのほとんどが、突然の行方知れずに。
その背後では悪の計画が進められていたのでした。

・・・

事件と共にグルーの恋愛模様が覗ける2作目。

凶暴化して強くなった紫色のミニオンと
そんなふうに強くはなれない、おちゃめな黄色いミニオンたち。
黄色いミニオンがどれだけかわいいのかが、よくわかった映画でした。

またミニオンたちのワチャワチャと一緒に、グルーのドラマが進んでいく楽しさ。
1から順に観ていくべきシリーズです。

 

2015年『ミニオンズ』

怪盗グルーシリーズのスピンオフ作品。
グルーと出会う前のミニオンたちが描かれています。

彼らは遥か昔からボスを見つけては失い
また見つけては失いを繰り返し、長い時を生きてきた生物でした。
ですが最後のボスを失ってから、長いこと次が見つからず
ミニオンたちが生きる意味を失いかけていた時のことです。

その状況にひとり奮起したミニオンのケビンがいました。
彼はスチュアートとボブを連れ、住処を出て人間の住む町へ出ていくことを決心します。

こうしてニューヨークに辿り着いた彼らの前に現れた人物が
有名な悪党スカーレット・オーバーキルでした。

最高のボスを見つけたと彼女についていこうとしたミニオンでしたが
これがイギリス王室をも巻き込む事件へと発展。
ミニオンのかわいさが詰まったハチャメチャコメディです。

・・・

ミニオンたちの起こす事件の規模が大きすぎる今作。

全員の想いを背負って出てきたケビンたちではあったものの
そのスケールにミニオンたちはいったい。。。って。笑

わかったようで深まるミニオンの謎。

そして話している言葉がミニオン語なはずなのに
人々との間に通じるものがあるのも彼らの魅力でした。

時系列順にシリーズを楽しむとなると、まず始めに観るべき原点がここに。
ミニオンが主人公の大人気作品です。

 

2017年『怪盗グルーのミニオン大脱走』

怪盗グルーシリーズの3作目。
グルーの周りが大きく変化していきます。

ルーシーとめでたく結婚したグルーでしたが
悪党バルタザール・ブラット(声:トレイ・パーカー/松山ケンイチ)を
取り逃がしたことが原因で、夫婦揃って反悪党同盟をクビに。

仕事を失ったことと、悪党に戻る気のないグルーに
更にはミニオンたちがグルーの元を離れていってしまうのでした。

仕事だけでなく、たくさんのミニオンまで失い
自信をなくして意気消沈していたグルー。

ですがそんな彼の元に、1人の執事が。
グルーに双子の兄弟がいたことが明かされ
シリーズは、また新たな展開を迎えることとなります。

彼らで力を合わせて悪党バルタザールを倒せるのか。
また離れてしまったミニオンたちはどこへ?と
仲間を失ったグルーが、再び立ち上がろうとするストーリーが描かれています。

・・・

双子の兄弟ドルー・グルー(声:スティーヴ・カレル/生瀬勝久)が
グルーと正反対の存在感でおもしろかったです。

タイプは違くても息のピッタリ感はバッチリ。

またグルーのこの大ピンチの時に
感動の再会を果たすストーリーが好きでした。

数十年分の空白が数日で埋まりそうなテンションで、一緒の時間を楽しんでいた2人。
これまでに見たことのない様子ではしゃぐグルーがいました。

 

2022年『ミニオンズフィーバー』

『ミニオンズ』 の続編であり、グルーがまだ子供だった時のことです。

彼をミニボスと慕い、ミニオンたちは行動を共にし
イタズラ三昧の日々を送っていました。

ある日そんな彼らの元に、世界で有名な極悪組織ヴィシャスシックスからの招待状が届きます。
それはヴィシャスシックスの新メンバー募集の知らせであり
グルーは大悪党を夢見て、いざ彼らの元へ。

しかし幼いグルーはまったく相手にされませんでした。
グルーは怒りのままに、ヴィシャスシックスが大切に保管していた
ゾディアックストーンを盗み出してしまいます。

とんでもないパワーを秘めたゾディアックストーンをめぐる争いに、自ら飛び込むことに。
これが原因で世界的な悪党の宿敵となったグルーは
突然何者かに連れ去られてしまいます。

その場面を目撃していながら、何もできなかったケビン。
ミニボス救出のため、ケビンらを筆頭にミニオンたちは立ち上がるのでした。

・・・

今作の中にある出会いが、グルーにとって非常に大きなものとなり
1作目の『怪盗グルーの月泥棒 3D』へと繋がっていきます。

またグルーを助けるため、カンフーの達人
マスター・チャウ(声:ミシェル・ヨー/渡辺直美)に
技を教わることになったミニオンたちですが、その師匠の強さ。笑

素手ならどの悪党よりも強いんじゃないかと思う技が繰り出されていきます。

そんな圧倒的な強さをもつマスター・チャウの教えがあったからこその展開が。
彼女の弟子になったミニオンたちの覚醒がすごかった。

・・・

どのストーリーも単体でも楽しめますが、必ず他の作品との繋がりがあります。

それは『怪盗グルーのミニオン超変身』にも当てはまることです。
一つの区切りのような、集大成に感じる最新作でした。


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