小説感想に関する記事一覧
ゲーテ『ファウスト』神と悪魔の賭けに選ばれたファウスト【あらすじ感想】
ドイツの詩人・劇作家ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749-1832)が生涯の大半、60年を掛けて作り上げた長編の戯曲。ファウストは15〜16世紀に実在した人物です。ゲーテは幼少期からヨハン・ゲオルク・ファウストの伝説が基になっているドイツの人形劇や民衆本に魅力され、多くの影響を受けているとのこと。
小説ドラマ映画 カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』【あらすじ感想】
『わたしを離さないで』の世界に行ってきました。イギリスで2005年、日本では2006年に発行された日系イギリス人作家カズオ・イシグロによる長編小説。訳:土屋政雄。原作は31歳の介護人キャシー・Hの回想によるもの。語り手であるキャシーの幼少期が親友のルース、トミーと過ごした記憶を辿りながら描かれていきます。
『みどりいせき』バッテリーから密売仲間へ。ハッピーとバッドの入り混じる青春物語【あらすじ感想】
大田ステファニー歓人さんの『みどりいせき』を読んできました。第47回すばる文学賞、第37回三島由紀夫賞、選考委員激賞!を受賞したデビュー作とのこと。不登校ギリギリの主人公翠が、少年野球のチームメイトであった春との再会をきっかけに社会の裏側へ。薬物と学生。ごく普通の生活から急転換した翠の青春が描かれています。