漫画『バンオウ-盤王-』人類の誰よりも将棋を続けてきたアマチュア【あらすじ感想】
『バンオウ-盤王-』を読んできました。
『少年ジャンプ+』で連載され、7月4日発売の8巻にて完結の作品です。
作者:綿引智也 作画:春夏冬画楽(あきない がらく)
将棋と吸血鬼。
人間の将棋の世界に、うん百年将棋にどハマりしてた吸血鬼が現れたらどうなるのか。
これまでにない異色の将棋漫画です。
・・・
そして8巻で完結という。
ゴール目掛けて一直線なストーリーで描かれています。
より多くの困難があったほうが燃える人は、少し物足りないと思う。
けど登り詰めてく爽快さに、スルスル一気読みでした。
あらすじ
主人公の月山元(つきやま はじめ)は500歳を超える吸血鬼です。
彼が将棋に出会ったのは300年ほど前。
変わりゆく時代の中、彼は変わらずに将棋一筋で生きていました。
・・・
今は将棋もAIが最善手を教えてくれるような時代です。
そんな中、月山はGENというハンドルネームを使い
ネットの将棋界をざわつかせるプレーヤーとなっていました。
外ではボロボロな将棋教室の常連客
ネットではGENとして大活躍
これが彼の500歳台の生き方と思っていたところで、将棋教室存続の危機が。
教室を守るため賞金獲得を目指し、将棋界最高峰の棋戦ともいわれる竜王戦に挑んでいくのでした。
感想
吸血鬼の強さがハンパない。
プロの棋士たちに挑むアマチュアの吸血鬼。
吸血鬼って聞くと特別な能力が使えたり、元々備わっているものの違うイメージが。
けど将棋は違いました。
・・・
人の一生以上の時間を、将棋に費やしてきた吸血鬼。
前代未聞です。
現役最年長、九段の棋士でも50年ほど。
けど月山の場合は300年。
人類の誰よりも将棋に捧げてきたアマチュア、それがこの作品の主人公です。
そんな将棋好きの吸血鬼が、憧れの世界に飛び込んでいく。
うん百年のうちのほんの僅かな、けどこれまでにない程熱狂している吸血鬼がいました。
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