のほりひがし。 東の感想ブログ

映画『トゥルーマン・ショー』自分の人生が全部作り物だったら【あらすじ感想】

映画感想

今回は1998年に公開された『トゥルーマン・ショー』のお話です。
製作国はアメリカ。
ピーター・ウィアー監督による作品になります。

映画の主人公が、映画の中の
番組の主人公っていう設定が面白かった。
ホラー映画とは違う
人の怖さを少し感じています。

ネタバレがあるので
それでも良い人だけ進んでください。

あらすじ

今まで生きていた世界が
全部作り物だって知った時
人は、どういう行動に出るのか。
何が本当なのか
分からなくなりそうになりながらも
答えを見つけ出そうとした
主人公の姿が描かれています。

 

登場人物・キャスト・声優

■トゥルーマン
ジム・キャリー
声:堀内賢雄・宮本充

情緒不安定な彼に、ハラハラドキドキ。笑
彼が本当に、心から笑っていたシーンは
どのくらいなんだろうって思った。

■シルビア
ターシャ・マケルホーン
声:渡辺美佐・五十嵐麗

トゥルーマンが好きすぎて
番組に乗り込んできた人物。
ここまでするんかって。笑
まいりました。

■クリストフ
エド・ハリス
声:納谷六朗・堀勝之祐

番組の監督。
監督はどうして、24時間密着の
番組を作ろうとしたのか気になるところ。

 

感想


Free-PhotosによるPixabayからの画像

作られた世界で30年生きてきた主人公

トゥルーマンは生まれた時から
30年間、ずっとテレビに
出演し続けてきた有名人です。

本人は、そんなことは知らず
結婚して、保険会社に務める
ごく普通の人だと思っていました。

けど彼の周囲の至る所に隠しカメラが。
それで日常が、生放送されていたのでした。

そして彼の周りにいる全員が
仕掛け人の役者でした。家族や親友も。

彼らは、番組の監督から
指示を受けて動いているだけ。
トゥルーマンの結婚も、偽物でした。

 

大人気番組のため
そんな彼の様子を
たくさんの人が知っています。

彼の人生に釘付けの人たちは、番組に夢中。
そんな人たちに
少し怖さを感じたくらいだった。
けど彼らは、テレビの中に映る
エンターテイメントとして
彼の人生を観ているんだと思うと、何も言えず。

 

有名人の私生活が
公に晒されている場面と
それに喜ぶ人たちを
離れたところから見ているような気持ちがしてます。
面白おかしく描かれていたけど
少し皮肉めいたものも感じる作品でした。

 

また彼は、海が大の苦手です。
それすらも仕組まれたことらしく
びっくりしてた。
トゥルーマンが
巨大なセットの中から
出られないようにする為
だと。
海に出てしまうと進んだ先で
セットの壁にぶつかってしまう
からです。
それを知られないように
彼にトラウマを植え付けたのでした。

 

知られたらマズイ
都合の悪いことを隠す為なら
1人の人にトラウマを与えるくらい
なんでもない
っていう。
社会の裏側を見たような気がしてた。

その全てを彼が1人で
受けてるように見えてた。
それも何も知らず
幸せに生きていた人だけど。笑

 

当たり前の現実を疑え


Free-PhotosによるPixabayからの画像

物語が進んできた頃
他の住人とは様子が違う
1人の女性が現れます。
シルビアが登場したことで、物語が大きく動いていくことに。

 

彼女は、この番組に
反対のを意見を持つ人でした。

トゥルーマンのことが
好きな人物でもあります。
番組の視聴者であった彼女は
トゥルーマンが真実に気づけるよう
セットの中に潜入。
この行動力が、本当にすごいと思った。
番組の一視聴者の域を超えてる。

 

そして彼に
ここはセットの中で
全部が作り物だと真実を伝えてくれます。
途中でそれがバレて、結局
連れ去られてしまうけど。。。
それでも彼女の必死な様子から
言われた通りに
現実を疑ってみるようになったトゥルーマン。

そこから、今までじゃ
気づかなかったような
この世界のほころびが見え始めてきます。

中でも奥さんに対する違和感が
すごかったトゥルーマン。笑
夫婦とはってなってた。

 

それでも、今まで一緒に過ごしてきた
親友のことは、まだ信じてたみたいで。
子供の頃から一緒に過ごしてきた親友が
仕事で演じていただけだって
知った時は、どんな気持ちだったんだろうって思う。

トゥルーマンと親友の彼が
2人で話すシーンがあった。
涙目で自分はもう
正気じゃないんじゃないかと
話すトゥルーマン。
そんな彼に、嘘をつくことだけは
絶対ないと言う親友は、なんだか辛そうに見えた。
そのセリフすら
指示通りに言っていることなんだけど。

あと、トゥルーマンだけでなく
彼の周りにいる人それぞれが
辛い思いをしているんじゃないかと思った。
奥さんは、もう耐えられないって泣きだす程で。
自分の感情を抑えて
演じ続けなければならない人たちの辛さを見ました。

 

監督は何を愛していたのか


Free-PhotosによるPixabayからの画像

ボスは番組の監督であるクリストフ。
彼はトゥルーマンが生まれた時に
番組の主人公に選んで
そこから30年間ずっと画面越し
一緒に過ごしてきた人物です。

母親に望まれない中で
生まれた赤子を選んだみたい。
きっと息子のように想う気持ちも
あったとは思う。

映画の最後で、トゥルーマンは
セットの出口に辿り着きます。
そこでようやく、クリストフと話しをする場面が。
けどクリストフは視聴者を意識しつつ
感動のラストを狙って
トゥルーマンの説得に入るのでした。

 

自分は小さい頃のことから
なんでも知っていると。
自分が作り上げたこの世界こそが
トゥルーマンの、いるべき場所だと。
親のように言い聞かせます。

けどトゥルーマンからすれば
あなた誰?の状態。
そんなクリストフの言葉が
届くはずもなく。
番組に乗り込んできた
シルビアの元へ行くことを、サラッと選択
。笑

けどこれがクリストフの
狙ったラストよりも、視聴者には大ウケ。

番組の視聴率は、すごいことに
なっていたんじゃって思います。

 

トゥルーマンのことを
野心が足りないと言い
囚人呼ばわりしていたクリストフ。

監督の知らないところで
いつの間にか変わっていたんだって
ジーンとしていました。

最後に、人は与えられた人生を
受け入れるのは簡単
だと
クリストフが言っていたシーンがあります。
けどトゥルーマンは
そんな人生を受け入れずに
もっと広い世界で生きてほしいなって思いました。

 

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